パート毎に分けていくという話をしたばかりですが、今回は穂乃果ちゃん編なので、皆さんに見てもらいたいと思っています。
泣いて終わるだけではない、それが彼女の強さだと私は思います。
第18話「残光」
穂乃果視点
……あれから私、寝ちゃったんだ…
海未ちゃんのビデオレターを見た後、私は泣き叫んでいた。
それをことりちゃんが慰めてくれて……そのまま泣き疲れて眠っちゃって……
結局のところ、何もしないまま1日が過ぎてしまった…
……最低だ………私………
穂乃果「海未ちゃん……」ポロポロ
また泣いてる…。
ずるい。ずるいよ。
どうせ泣けば何でもなるって心のどこかで思ってるんだ、それで誰かに助けてもらって……
海未『…しょうがないですね。
私が手伝いますから、もう泣き止んでください?』
穂乃果「海未ちゃん……」ポロポロ
私はずるい。自分では何もできないくせに。
そんな穂乃果とは対照的に海未ちゃんはいつだって気丈に振舞っていた。どんなに辛い時だって、凛としていた。
そして、私たちを陰ながら支えてくれていた。
それなのに、そんな善人の塊みたいな海未ちゃんが………死んじゃうの?しかも、みんなと何も話せていないのに?
そんなの、辛いよ。
穂乃果『海未ちゃん大丈夫?すごい顔色が悪いけど…』
海未『私は問題ありません。』
あの時に、もっと心配するべきだった。
海未ちゃんの態度がおかしかったのは多分……私とことりちゃんをくっつけるためだと思う。鈍感だ、鈍感だって言われる私にも今はわかる。
それを私はあの時、海未ちゃんが意地悪していると勘違いしてた。
海未『大好きです。』
穂乃果「本当にごめんね……」
会いたい、でも、どこに居るかもわからない……。
穂乃果「……希ちゃん。」
私は希ちゃんにメールで海未ちゃんの入院先を聞いてみた。
希ちゃんなら知ってる。
今日は学校があるから、すぐには返信してくれないかもしれない。
それでもとにかく早く海未ちゃんに会いたかった。
海未ちゃんに悲しい思いをさせたままにしたくないから。
希『神奈川県の◯◯病院や。
海未ちゃんの様子、教えてな。』
希ちゃんから返信が来たのは、ちょうどお昼休みの時だった。
神奈川県…何でそんな所に…
とにかく行こう。そして海未ちゃんに会うんだ。そして謝らなきゃ。やっぱり会わなきゃ何も変わらない。ちゃんと顔を見て、海未ちゃんの思いを受けとめないと何も進めない気がする。
穂乃果「行こう。」
〜◯◯病院〜
穂乃果「入院先が……移動した……?」
看護師「ええ。園田さんは症状が悪化してしまったせいで、東京に………」
…そんな………
たった2日で?
穂乃果「どこの病院で入院しているかはわかりませんか!?」
看護師「西木野総合病院…だったと思うのだけど……ってあなた!?間違っているかもしれないのに!」
私は無我夢中で走った。
症状が悪化したから、病院を移るなんてこと、ほとんど有り得ない話だと思う。
だとしたら、海未ちゃんは……
海未ちゃんは………
穂乃果「待ってて……海未ちゃん!」
今回は短めでした。
にこ「あんたにしては、確かに短かったわね。」
でも、時系列的にこういう風に書くしか無かったんですよね。それでも、これがあると無いとでは変わってきてしまいますし……
にこ「次がいよいよ海未の選択のシーンかしら?」
そうだね。最終話までのカウントダウンに入ったかな。
にこ「長ったらしく書いたんだから、綺麗に締めなさいよ?」
そうだね。
次回はパート分けがあるので、前回のお話のパートのままお進み下さい!