青く透明な海(わたし)になりたい   作:縞野 いちご

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今回は、海未ちゃんの日常を交えつつのお話です。
にしても、この海未ちゃんは超人である。普通ならぶっ倒れます。


第2話「歪み」

 

 

 

 

 

 

 

 

〜休み時間〜

 

 

 

穂乃果 「ふぁ〜。気持ちよく眠れたな〜。」

海未「あなたは授業を何だと思っているんですか?」

穂乃果「だって〜。政経、難しいんだもん。」

海未「先ほどあなたは、『数学なんて、勉強したって将来のなんの役に立たないもん!次の政経こそ頑張るよ‼︎』と言っていましたが?」

穂乃果「いや〜、実際やってみると睡魔がねぇ…」

海未「まったく…言っていることとやっていることが矛盾しています!」

穂乃果「海未ちゃん、厳しいよ〜」

海未「当然のことを言ったま…!」

 

 

ことり「……。」

海未「!」

 

 

 

 

うっ…。ことり…なんて悲しそうな顔をしているのですか…。

っ。まさか私が穂乃果と喋っているからでしょうか…

 

 

 

 

穂乃果「海未ちゃ〜ん?」

海未「次の授業からは気をつけて下さい?」スッ

穂乃果「? どこに行くの〜?次は古典だから、移動しな…」

海未「お手洗いです。私には構わず、ことりとお喋りしていて下さい。」

穂乃果「…? なんで海未ちゃんは怒ってるの?」

ことり「……ごめんね…。海未ちゃん…。」ボソッ

穂乃果「? ことりちゃん、今何か言った?」

ことり「! うんうん〜。何でもないよ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

海未「…。本当にこれでいいのでしょうか…?」テクテク

 

凛「あ、海未ちゃんだ!やっほ〜、海未ちゃ〜ん!」フリフリ

海未「……」テクテク スルー

 

 

 

凛「……(ニコニコ)………。

 

 

 

 

 

 

…スルー⁉︎」

 

 

 

 

 

 

これからあの2人と上手く付き合っていけるのでしょうか…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜部活〜

 

 

 

ワン、ツー、スリー、フォー

 

 

私はダンス練習の時に声出しを担当しています。みんなのポジションが合ってるかどうか、統率がとれているかどうか。全て私のさじ加減で決まってしまうのは、感慨深いようであり、少し怖くもあります。

 

 

ファイブ、シックス、セブン、エイト

 

 

穂乃果「いいね!みんなの動きが良くなってきたみたい!」

絵里「そうね。みんな、中々良かったわよ。」

にこ「当然よ。にこを誰だと思っているのよ?スーパーアイドルのにこが居て、良くならない訳が…」

真姫「みんなが頑張ったから、でしょ?」

凛「言動といい、どっちが先輩だかわからないにゃ〜」

にこ「どういう意味よ!」

ことり「にこちゃん、落ち着いて〜」

花陽「凛ちゃんも言い方には気をつけないとだめだよ?」

凛「は〜い。」

希「…このまま練習を続ける、という雰囲気ではなさそうやね。」

海未「そうですね。一回休憩にしましょうか。」

 

 

 

私たちはとても仲が良く、一度お喋りが始まってしまうと止まらなくなってしまいます。楽しい雰囲気で、私はここが大好きです。

 

 

 

凛「あ、そう言えば海未ちゃん?」

海未「どうしましたか?」

凛「お昼の時に凛が海未ちゃんに話しかけたのは覚えてる?」

海未「凛が私にですか?…いえ、覚えていませんね。」

凛「えぇ〜⁉︎じゃあ、本当に聞こえてなかったんだ!」

真姫「だから言ったじゃない…。海未に限って無視なんてことするはず無いって。」

凛「だって…少し不安だったから」

海未「すみません。その時は不注意でした。次からは気をつけます。」

 

 

希「海未ちゃんが不注意って珍しいやん?なんかあったん?」

海未「いえ、特に何かあったわけでは無いので…」

希「そう…。ならええけど…」

にこ「海未もぽっさりしていると、色々な物を掴めなくなるわよ?」

 

 

海未「色々な物、ですか…」

 

 

 

 

 

 

このままでは大事な親友を失ってしまうかもしれない…。2人と一緒に居たい…。しかし、完全に2人のことを応援しきれていない気持ちが心の中に少なからずある…。その気持ちが肥大化していかないようにしないとですね…

 

 

希「…」

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

にこ「ふぇ〜。終わった〜」

穂乃果「最近の練習は時が流れるのが早く感じるんだよね〜」

絵里「それはいい事よ。早く感じているということは、集中できている証拠だわ。」

凛「凛も今日の練習は早く終わっちゃった気がするよ!」

花陽「凛ちゃん、今日は体のキレがすごい良かったもんねっ。」

 

 

 

 

 

そういえば…。最近、弓道部に顔を出せていない気がしますね…。

 

 

 

 

 

 

海未「すみません。穂乃果、ことり。私は少し弓道部に寄っていくので先に帰っていてくれませんか?」

穂乃果「海未ちゃんも大変だね…。穂乃果は全然いいよ。ことりちゃんもいいよね?」

ことり「え…あ、うん!頑張ってね海未ちゃん。」

海未「ありがとうございます。それでは、お先に失礼しますね。」

 

 

 

 

 

弓道部に顔を出した後、私は自主練習をしなくてはいけません…。

ダンスレッスンの時にみんなよりも踊る時間が少ない私は、個人で練習するしかありませんから。

 

 

 

 

今度歌う曲の歌詞も考えなくてはなりませんね。私が早く歌詞を作らなければ、みんなが困ってしまいますし…

…そういえば、明日の学校の課題も終わらなせなければ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんなはこの後、一緒に仲良く帰るのでしょうか…?少し羨ましく思えたりします。ですが、私が自ら望んでやっている事ばかりなので、苦ではありません。

自ら、望んでやっているのですから…

 

 

 

 

 

 

 




第2話、海未ちゃんの多忙な1日でした。

凛「これは流石にキツすぎるにゃ……」

穂乃果ちゃんとの関係がギクシャクする中、この後さらに海未ちゃんに災難が降りかかります。

凛「そんなの可哀想だよ!凛だったら、もう泣いちゃってるのに。これ以上は本当に倒れちゃうよ〜!」


……。


凛「なんで黙っちゃうの!?
…凛、なんだか嫌な予感しかしないよ…。」

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