青く透明な海(わたし)になりたい   作:縞野 いちご

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とうとう、ここまで来ました。

多くは語りません。ついに完結まであと2話。
こちらは第17話のAパートの流れの続きです。





海未視点 Part④
第19話 Aパート 「夕日」


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……もう……何も望みません。

私はこのままで満足です……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガラッ

真姫パパ「おはよう。

よく眠れたかな…?」

 

 

海未「ええ。とても良い夢を見る事ができました。」

 

真姫パパ「それは良かった。」

 

 

 

 

 

海未「…手術…の件でしたよね。」

 

 

真姫パパ「…君の応えを聞かせてくれるかな?」

 

 

 

海未「…私は…………

 

 

 

…手術を受けないでいようと思います。」

 

 

 

 

真姫パパ「………そうか……。

それは、どうしてなんだい?」

 

 

 

 

海未「もう満足だと思ってしまいました。みんなと離れてしまうのは名残惜しいのですが、でも、私は人の数倍も幸せな人生を歩ませてもらえた気がするので」ニコ

 

 

真姫パパ「!!

 

 

 

 

 

……とても……残念だよ………」

 

 

海未「すみません。

ですが、私はもう充分だと思っていますから……」

 

 

 

真姫パパ「それでは……手術もキャンセルするよ?」

 

海未「はい。お願いします。」

 

 

 

 

真姫パパ「…それと今日の夜、真姫に君の事を伝える。構わないね?」

 

 

 

 

海未「……承知しました。」

 

 

 

真姫パパ「まだあと数日は生きることはできると思う。

最後に友達と会っておく事は大事だからね。後悔だけはしないで欲しい…。また明日、様子をみにくるよ。」ガラッ

 

 

 

海未「………

 

……穂乃果。」

 

 

 

 

 

 

 

私はその後、特に何もする事が無く、ただただ死を待つだけの時間が過ぎていきました。

 

 

 

 

 

 

……人よりも幸せ……ですか

 

実際、どうだったのかはわかりませんし、この選択があっていたのかもわかりません。

 

 

 

海未「最後の最後は、少し寂しかった……ですがね…」

 

 

私がふと窓の外に視線を向けると、そこは夕日に染められてオレンジ色に輝いていました。

こんなに綺麗な夕日は………

 

 

 

 

あの時以来でしょうか…。

 

 

 

私が穂乃果に憧れを抱き、信頼をし、そして恋慕うようになったあの時の夕日によく似ていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の瞬間、締め切っていたはずの部屋に風が通った気がしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海未「………はっ!?ここは!?」

 

 

そうしていつの間にか私は、大木の枝に座って、先ほどの夕日を眺めていました。

 

そして、隣には穂乃果がいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

海未「ほ、穂乃果…?」

 

 

穂乃果「海未ちゃん。

ようやっと会えたね。」ギュッ

 

 

海未「ほ……穂乃果……。」

 

 

 

今、気がつきました。

ここは、あの夕日の日に登った木の上なのですね。

 

 

 

穂乃果「……もう、離さないよ。」

 

 

海未「……。」

 

 

穂乃果「1人で、どこにも行かせたりなんてさせないよ。これからはずっと穂乃果と一緒だからね。」

 

 

 

……こう言われる時を心の片隅で、ずっと待ち望んでいたのかもしれません……。

 

 

 

 

 

海未「…穂乃果。ありがとうございます。」ギュッ

 

 

穂乃果「海未ちゃん……

今まで本当にごめんね。そして、ありがとう。」

 

 

 

 

 

 

 

私は穂乃果とこうして一緒にいられるだけで幸せなんですよ。

私の心はもう満たされました…。

 

 

 

 

本当に何の未練もありません……

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果「夕日、綺麗だね。」

 

 

海未「私は、あなたとこの夕日が大好きです。

温かくて、優しい、オレンジ色に輝くあなた達が……」

 

 

 

 

 

あなたと一緒だから、輝いて見える。あなたと一緒だからどんな事でも乗り越えられた。

 

これからもずっと一緒にいてくれるのであれば、どんなところでも、きっとやっていけます。

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果「私も、海未ちゃんのこと、大好きだよ!」ニコ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ありがとうございます………

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピー………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 









海未ちゃん……。ごめんね……。


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