青く透明な海(わたし)になりたい   作:縞野 いちご

21 / 23

もう片方のお話の分岐です。
実は、Bパートのルートには、あともう1話分の分岐があります。
そちらの更新もお待ちください。


第19話 Bパート 「永訣」

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで、死ぬ訳には……

いきません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガラッ

真姫パパ「…おはよう、園田さん。よく眠れたかい?」

 

 

 

 

 

……昨日の夢で、ようやく目が覚めました。

 

 

 

 

 

海未「先生。手術してくださいませんか?」

 

 

 

真姫パパ「………。

その言葉を待っていたよ。

早速、準備するよ。」

 

 

海未「すみません、迷惑をおかけします。そして………ありがとうございます。」

 

 

 

真姫パパ「……君が前向きに考えてくれただけで十分だよ。」ガラッ

 

 

 

 

 

 

ここで……

 

 

ここで穂乃果とことりを置いて、先に死ねません。もっと一緒に居たい。側に居たいんです!

 

 

 

 

 

穂乃果『……まだ………

一緒に居たい………。』

 

 

 

 

 

頑張ります。ここで諦めません……

 

 

 

 

 

 

 

 

〜手術室〜

 

 

 

 

 

真姫パパ「必ず君を助ける。

だから安心して、暫く眠っていてくれ………

 

麻酔をお願いします。」

 

 

 

 

 

帰ってくる。

自分の弱さに勝てれば、きっとまた戻ってこれるはずです。

 

 

だから、ここで離れても問題ありません。

 

 

 

 

 

いずれまた会いましょう。

おやすみなさい…穂乃果、ことり…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……温かい…………

 

 

 

 

気がつくと、私は海の中にいました。青く透き通った、何の濁りもない穏やかな海です。

 

 

 

 

私が…私がもっと素直だったら…

 

 

お母様を泣かせてしまうこともなく、μ'sのみんなに迷惑をかけることもなく、ことりを苦しませることもなく、穂乃果を笑顔にさせることができましたよね……

 

 

 

……ここは温かくて、私の全てを受け入れてくれそうな気持ちになります…。海といったら普通は冷たいはずなのにおかしいですよね。

 

そして私の体は、キラキラと光っている水面からは遠ざかっていき、海の底へ底へと沈んでいきます。私は、優しい、そして温かい場所に堕ちていく…

 

 

海未「これが死ぬということなんですね……」

 

 

途中は辛くても、死ぬ寸前はこんなにも穏やかなんですね……

 

 

 

 

 

そうして瞼を閉じようとすると、目の前を1つの光る球状のような物が横切りました。

 

 

それは、勢いよく動いていて、強く暖かいオレンジ色に発光していました。

 

海未「……穂乃果。」

 

 

この光が、どこかしら穂乃果を連想させました。私は微笑みを隠せませんでした。

 

海未「あなたは穂乃果なのですね。」

 

すると、そのオレンジ色の光はクルクルと私の周りを回って、私の手の上で静止しました。

 

そのあと、遠くからゆっくりと優しく白く光る光球が近づいてきました。

 

 

海未「……ことり…。」

 

 

 

その光球は、近づきつつもどこか躊躇っているような素振りで、近づいては、少し戻ってを繰り返していました。

 

 

 

海未「ことり、ここに来てください。」

 

 

 

 

 

私がそう言いながら手を差し伸べると、白い光はオレンジ色の光の反対側の手の上で静止しました。

 

 

 

 

 

穂乃果『海未ちゃん!!』

 

ことり『…海未ちゃん……』

 

 

 

2人の声が私には聞こえました。

 

 

 

海未「私を…追いかけてきてくれてありがとうございます……」

 

 

穂乃果『うん!これからもずっと一緒だね♪』

 

ことり『私もみんなと一緒がいい!』

 

 

 

………嬉しい………

 

 

 

 

 

……ですが、

 

 

 

 

 

フワッ

 

 

穂乃果『!?

海未ちゃん!?待ってよ!!』

 

ことり『え、え…?』

 

 

私は今度は突き放さないように、優しく、2人を上に押し出しました。

 

 

海未「これが、私の願いです。」

 

 

 

嬉しかった。一緒に居てくれると言ってくれただけで、満足なのです。

私は、2人を道連れにしたいとは思いません。

 

2人の幸せを見ていたい。

 

最初から最後まで、この気持ちに変わりはないんですよ。

 

 

 

…だから、ここでお別れです。

 

 

 

穂乃果『海未ちゃん!お願い!!

穂乃果も一緒に連れて行ってよ!!

…嫌だよ……』

 

ことり『……また居なくなっちゃうの…?』

 

 

 

2人の声色から、泣かせてしまった事がわかりました。

ただ、これははっきりとわかります。

今回は私は間違っていません。

 

 

 

海未「ビデオで言ったではありませんか……《これからもずっとあなた達を見守っていきます》と。」

 

 

ことり『……。』

 

 

海未「いつもあなた達の側に居ますよ。」

 

 

穂乃果『……約束だよ!!

絶対にまた会いに来て!穂乃果たちが寂しなったら、絶対に!!!』

 

 

海未「…もちろん。

また、会いましょう。」ニコ

 

 

 

 

 

2つの光は、水面に引っ張られるように上昇していきました。

 

 

 

 

……良かった。

 

 

 

 

最期に、私はこの海の様になれましたよね…

 

 

 

 

 

 

 

これで、お別れです

 

 

 

 

 

 

 

 

ことり……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果………

 

 

 

 

 

 

 

 

 






にこ「……。海未…。
最後まであんたは、1人の道を選んで……」


にこ「遺された穂乃果とことりは…どうなるのよ…」


にこ「次の20話が最終話らしいわ。気になるなら、Aパートや、この次のCパートを読んでみるのも良いかもしれないわね。」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。