3つ目のお話。
海未ちゃんが選択した道とは……
穂乃果、ことり、海未の三角関係が今、1つの円となる。
ここで、死ぬ訳には……
いきません。
ガラッ
真姫パパ「…おはよう、園田さん。よく眠れたかい?」
……昨日の夢で、ようやく目が覚めました。
海未「先生。手術してくださいませんか?」
真姫パパ「………。
その言葉を待っていたよ。
早速、準備するよ。」
海未「すみません、迷惑をおかけします。そして………ありがとうございます。」
真姫パパ「……君が前向きに考えてくれただけで十分だよ。」ガラッ
ここで……
ここで穂乃果とことりを置いて、先に死ねません。もっと一緒に居たい。側に居たいんです!
穂乃果『……まだ………
一緒に居たい………。』
頑張ります。ここで諦めません……
〜手術室〜
真姫パパ「必ず君を助ける。
だから安心して、暫く眠っていてくれ………
麻酔をお願いします。」
帰ってくる。
自分の弱さに勝てれば、きっとまた戻ってこれるはずです。
だから、ここで離れても問題ありません。
いずれまた会いましょう。
おやすみなさい…穂乃果、ことり…
……温かい…………
気がつくと、私は海の中にいました。青く透き通った、何の濁りもない穏やかな海です。
私が…私がもっと素直だったら…
お母様を泣かせてしまうこともなく、μ'sのみんなに迷惑をかけることもなく、ことりを苦しませることもなく、穂乃果を笑顔にさせることができましたよね……
……ここは温かくて、私の全てを受け入れてくれそうな気持ちになります…。海といったら普通は冷たいはずなのにおかしいですよね。
そして私の体は、キラキラと光っている水面からは遠ざかっていき、海の底へ底へと沈んでいきます。私は、優しい、そして温かい場所に堕ちていく…
海未「これが死ぬということなんですね……」
途中は辛くても、死ぬ寸前はこんなにも穏やかなんですね……
『……め……!!』
………誰かの声がした気がするのですが……
『……みちゃ……!!』
……私を呼んでいる?
すると、水面からオレンジ色に輝く光が私に向かって、降りてきました。
『海未ちゃん!!
行っちゃいやだぁっ!!』
!!?
ほ、穂乃果…!?
オレンジ色の光は、やがて穂乃果へと形を変え、私の目の前に現れました。
穂乃果『見守ってくれるって海未ちゃんは言ったじゃん!
ここで居なくなっちゃったら、海未ちゃんは嘘つきだよ!!』
海未「……穂乃果…」
すると、穂乃果の背中から白い光が現れて、それがことりへと姿を変えました。
ことり『……私……海未ちゃんに……』ポロッ
海未「……ことり…。」
穂乃果『行かないでよ!
穂乃果と一緒に居るって言ってよ!!
もう…海未ちゃんが1人で居るなんて寂しいこと……させたくないよ…』
穂乃果は私にどんどん近づいてきます。ことりは、泣いてしまって、その場にうずくまってしまいました。
海未「私はもう満足ですから!!
あなた達が思い詰める必要はありません!!」
そう叫ぶと、突如として私の体から、青い光が出て行きました。
『あなたは、何がしたかったのですか?』
!?
『あなたは、穂乃果やことり、μ'sメンバーのみんなに、しっかりと謝って、またいつもの楽しい日々を過ごしたいのでしょう!?
まだ穂乃果とことりと一緒にいたいのではないのですか!?』
!!?
…そう、でした……
私は……
穂乃果『一緒にまたアイドルやろうよ!!みんなでLoveLive優勝しようよ!!』ギュッ
穂乃果とことりを悲しませないために…手術をしたのですよね…
ことり『海未ちゃん!!
本当にごめんね!!
…ことりは海未ちゃんと一緒に居たいから…もう離さないよ……』ギュッ
いつの間に…ことりまで………
海未「穂乃果…ことり……」
穂乃果『帰ろっ!みんなのところに…』
水面を見つめる穂乃果の視線には、私たちの他に、あと6つの異なる色をした光が私たちを待っていました。
絵里『あなたに頼り過ぎていた。ごめんなさい。先輩である私がこんなに未熟で…。また、一緒にアイドル活動をしたいと勝手ながら思わせてもらっているわ。ゆっくりでいいから、戻ってきてね。』
花陽『海未ちゃんが居ないと、μ'sの雰囲気が悪くなっちゃったの…。私の大事な仲間を失いたくありません!!海未ちゃんが帰ってくるまで、頑張りますから、戻ってきてください!』
凛『凛ね…。同じlily whiteで海未ちゃんと活動してわかってるんだ。海未ちゃんは何でも無理しちゃうってこと。だから、もっとみんなに色々と面倒くさいことを押し付けちゃっていいんだよ!』
真姫『海未の書く詞は、いつも感動しているわ。あなたの作った詞と私の作ったメロディーで今まで頑張ってきたんだから…。あなたが居なくなったら、μ'sはやっていけないわよ。』
にこ『……認めたくなかったけど、μ'sが崩れそうな時、私じゃどうにもならなかったわ。
……帰ってきなさい。あんたの事、頼りにしてるんだから。絶対よ!』
希『うちは海未ちゃんを守れなかった。海未ちゃんを苦しめてしまったと後悔してるんよ。
…海未ちゃんが、またμ'sに戻ってきてくれると信じてる!海未ちゃんはμ'sはもちろんやけど……うちにも必要不可欠や…。』
……み、みんな……。
ことり『私自身があんまり友達を作るのが得意じゃなかったから、海未ちゃんが友達になってくれて嬉しかったよ。
海未ちゃんは、私と穂乃果ちゃんの事を最優先に考えてくれて、優しくて……でも、いつも自分を犠牲にしてた!
海未ちゃんにはこれから、私がいっぱい恩返ししたいの!…だから、だからまだ一緒に居てくれないかな…?海未ちゃん。』
海未「…ことり……あなたをここまで悩ませてしまってすみませんでした。」
穂乃果『…穂乃果は、みんなみたいに上手く言葉で言えない…。
でも、海未ちゃんとはずっと一緒だったし、これからもずっと一緒に居たいっていう気持ちは変わらないよ!!
だから…だから帰ってきて!
一緒に登校して、一緒にお喋りして、一緒に授業を受けて、一緒にお昼を食べて、一緒に部活をして……
穂乃果と海未ちゃんとことりちゃんがヨボヨボなおばあちゃんになっても、ずーっと3人で居たい!
海未ちゃんのこと、穂乃果、大好きだからぁっ!!!』
穂乃果の声に共鳴するように、私たち3人から光の玉が出て行き、待っている6つの光の元へと上って行きました。
……私は………
腐っていただけです。
自分で道を切り開こうとしていなかった。勝手にさまよって、自滅して……
海未「穂乃果、ことり。」
でも、間違いだと気づけました。
迷った時には、友達を頼ればいい。
海未「ありがとうございました。」
私は……
海未「…帰りましょう。」
私は一人じゃないですから。
にこ「……海未。良かったわね…」
そうだね。海未ちゃんの気持ちも前向きになれたんじゃないかな……。
にこ「もっと早く、他のみんなに甘える方法を見つければこんな事にはならなかったわよ。」
にこちゃんがそれを言うの?
にこ「なに?何か言った!?」
いえ…なんでもないです……
そして、次回からいよいよクライマックス。
最後の最後までお見逃しないよう、お願いします。