もうここまで来たら、後戻りできない…。
ダレカタスケテ〜!!
〜次の日〜
海未「ふう……」
昨日の徹夜のせいでか、身体が重く感じています。一段と寒くなったことも影響しているのかもしれません。
海未「…これくらいで音をあげる様ではまだまだですよ…」
そう自分自身を叱咤します。
すると…
穂乃果「海未ちゃん大丈夫?すごい顔色が悪いけど…。」
穂乃果…。あなたは私に話しかけるよりも、ことりに話しかけるべきなのですよ?…
海未「私は問題ありません。
…ほら、ことりは別に変に見えませんよね?」
ことり「う、うーん…?私もあまり良さそうには見えないけれど…」
海未「そうですか?…2人が言うなら、確かにおかしいのかもしれません。保健室に行ってきますね。」
ことり「私が連れて行くよ!」
海未「私には構わないでください!
……私は大丈夫ですから。」
穂乃果「海未ちゃん!言い方が良くな…」
…っ
海未「それでは。」スタスタ
穂乃果「いよ…。…………。」
ことり「穂乃果ちゃん!ごめんね、大丈夫だよ。ことりは気にしてないから…」
穂乃果「海未ちゃん…最近変だよ…。」
〜廊下〜
…いつまで、穂乃果を避けなければならないのでしょうか…?
私のせいで穂乃果は私を嫌いになってしまったでしょうか?しかし、ことりのためを思えば、これで間違っていません。…穂乃果もことりと付き合えば、幸せになれるはずですから…。私は…
希「海未ちゃんっ‼︎」ワシワシ
海未「!///の、希!いきなり後ろからワシワシしないで下さい!」
希「1人で黄昏ている美少女なんて、ウチが見過ごすわけないやん?」
海未「せめて声をかける程度にして下さいっ!破廉恥ですよ!」
希「あちゃ〜。ついつい、やっちゃうんよ。…どんな胸でも気になっちゃう。これがウチの悪い癖やん♪」
海未「……そのネタはわかる人とわからない人が居るのではないですか?
…あと、どんな胸って、他意はありませんよね?(怒)」
希「冗談や冗談。ちょっとそこを通ったから話しかけてみただけなんやけど…」テヘッ
海未「はあ…?」
そこを通ったからって…
ここは屋上ですよ?
……最初から来るつもりだったのでしょう?
海未「………。」
希「…元気は出た?」
海未「…!はい。あり余る程頂きました。」
希「それは良かった♪………最近、海未ちゃんが悩んでいる気がしたから気になってたんよ?」
海未「そういう風に見えましたか…」
希「海未ちゃんは弱音を吐かないように堪えてしまうから、ウチは見ていて不安になるんよ。」
海未「不安に…」
希「何かあったらウチに相談してな。もっとウチにも、素直に頼って欲しいんよ?」
海未「それは希もですよ。」
希「あはは。これは海未ちゃんに一本取られちゃったね〜。」
希……
海未「でも、ありがとうございました。気分が楽になった気がします。それでは、私は教室に戻りますね。」
希「それなら、良かった。
じゃあ、ほなな〜」フリフリ
希「…海未ちゃん。」
希(ウチは海未ちゃんを信じてええんやろか…?)
チラッ
(…『審判の逆位置』。執着、挫折、悲観的、再起不能、悲しい別れ…。もし、カードが正しければ…海未ちゃんは………)
海未「気持ちはスッキリしたはずなのに…身体は重いままですね…。」
希も心配していたようですし、この前の凛のこともあります…。
…もう少しで最終予選なのです。ここで弱音を吐いてはなりません…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜園田家〜
海未「雨…ですか。」
天気予報で、最終予選当日に雨が降るという予報を見ました。ライブ当日に雨が降るというのは、あまりいい思い出がありませんね…
この季節なら、いっそ雪が降ってくれれば幻想的ですが…。はらはらと雪が舞い散る中、私たちは雪に反射したライトに照らされて踊って…
……確か次はラブソングを歌うのですよね…?
…良い題名が思い浮かびました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
海未「良い出来だと思います。」
恋愛経験の乏しい私にしては中々の上出来ではないでしょうか?と、自画自賛してみました。
私の親友の気持ちを少し考えながら作ってみると、ピッタリと当てはまりました。
海未「さて…夕食をとらないといけませんね。」
そう立ち上がった時でした。
海未「!…っん⁉︎ぐっ⁉︎」ガクッ
激しい頭痛に襲われた私は床に倒れこみました。
海未「う、うっ…」
あまりの痛さに意識が朦朧とし、そして…私は意識を手放しました……
海未「……『急性リンパ性白血病』…?」
目が覚めると、私は病院に居ました。
あの後、倒れている私を見つけてくれたお母様が救急車を呼んだ様です。
そして、今はベットの上で私とお母様とでお話をしています。
私が倒れた時に、お母様がお医者様から『急性リンパ性白血病』という病気を宣告されたそうで。
残念ながら、既に進行はかなり進んでいて、症状はもう末期だそうです。
海未母「ごめんなさい、海未さん。私がもう少し早くあなたを病院に連れてくれば、こんなことにはならなかったでしょうに…」
海未「お母様。泣かないでください。正直に体の調子が悪いと言わなかった私のせいです。」
海未母「ごめんなさい。あなたは何も悪い事をしていないのに…
…本当にごめんなさい。」
海未「泣かないでください。お母様が泣いていたら、私も悲しくなってしまいます。」
私がお母様を慰めていると、突然お母様が私にとって残酷な宣告をしました。
海未母「…あなたはこれから、病院で治療をするそうです。」
海未「!? 待ってください!それは聞いていませんよ!」
海未母「当然です!あなたは重病患者なのですよ!?」
海未「ですが、Loveliveの最終予選まであと一週間なのです!みんなに迷惑をかけるわけにはいきません!」
海未母「このような状況で何を言っているのですか!?」
海未「私はこの一年間をμ'sに捧げてきたんです!お願いします、一週間は許してください!」
海未母「…海未さん…。」
海未「お願いしますお母様!どうか、私のワガママを聞いて下さい‼︎」
海未母「…わかりました。」
海未「…ありがとうございます。」
海未母「本当に頑固なところはお父様似ですね。」
海未「どうしても…みんなとの夢を叶えたいのです。」
海未母「あなたは本戦には出られないのですよ?それでもですか?」
海未「私はみんなに出て欲しいんです。ここで何もできないで、ただ立ち去るのは嫌です。」
海未母「………わかりました…。
では、退院の手続きを済ませてきます。」
そういって、お母様は部屋を出ていきました。
海未「……。っ…。くっ…。…う、うぁ…うわぁぁん」
その時、私は今まで感情を溜めていた心のダムを欠壊させてしまいました。正直辛い思いをたくさんしてきて、限界のギリギリでした…
なぜ、こんな事に…
その後、私はお母様が帰ってくるまで、大粒の涙を流し続けました…
悲しみの第3話も完結しました。
絵里「いちご君、あまりにも酷なんじゃないかしら?」
…うっ。
絵里「あの海未をここまで泣かせるなんて、相当な嫌がらせよ?」
…承知しております。
絵里「海未を虐めるなんて認められないわぁっ!!」
ごめんなさい!!!!