青く透明な海(わたし)になりたい   作:縞野 いちご

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ついに来てしまいました。
もうここまで来たら、後戻りできない…。
ダレカタスケテ〜!!







第3話「宣告」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜次の日〜

 

 

 

 

 

海未「ふう……」

 

 

 

 

昨日の徹夜のせいでか、身体が重く感じています。一段と寒くなったことも影響しているのかもしれません。

 

 

 

 

海未「…これくらいで音をあげる様ではまだまだですよ…」

 

 

そう自分自身を叱咤します。

すると…

 

 

穂乃果「海未ちゃん大丈夫?すごい顔色が悪いけど…。」

 

 

 

穂乃果…。あなたは私に話しかけるよりも、ことりに話しかけるべきなのですよ?…

 

 

 

海未「私は問題ありません。

…ほら、ことりは別に変に見えませんよね?」

ことり「う、うーん…?私もあまり良さそうには見えないけれど…」

海未「そうですか?…2人が言うなら、確かにおかしいのかもしれません。保健室に行ってきますね。」

ことり「私が連れて行くよ!」

海未「私には構わないでください!

 

……私は大丈夫ですから。」

 

穂乃果「海未ちゃん!言い方が良くな…」

 

 

 

 

…っ

 

 

 

海未「それでは。」スタスタ

穂乃果「いよ…。…………。」

ことり「穂乃果ちゃん!ごめんね、大丈夫だよ。ことりは気にしてないから…」

穂乃果「海未ちゃん…最近変だよ…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜廊下〜

 

 

 

 

 

 

…いつまで、穂乃果を避けなければならないのでしょうか…?

私のせいで穂乃果は私を嫌いになってしまったでしょうか?しかし、ことりのためを思えば、これで間違っていません。…穂乃果もことりと付き合えば、幸せになれるはずですから…。私は…

 

 

 

 

 

希「海未ちゃんっ‼︎」ワシワシ

海未「!///の、希!いきなり後ろからワシワシしないで下さい!」

希「1人で黄昏ている美少女なんて、ウチが見過ごすわけないやん?」

海未「せめて声をかける程度にして下さいっ!破廉恥ですよ!」

希「あちゃ〜。ついつい、やっちゃうんよ。…どんな胸でも気になっちゃう。これがウチの悪い癖やん♪」

海未「……そのネタはわかる人とわからない人が居るのではないですか?

 

…あと、どんな胸って、他意はありませんよね?(怒)」

希「冗談や冗談。ちょっとそこを通ったから話しかけてみただけなんやけど…」テヘッ

海未「はあ…?」

 

 

 

 

 

そこを通ったからって…

ここは屋上ですよ?

……最初から来るつもりだったのでしょう?

 

 

 

 

 

 

海未「………。」

希「…元気は出た?」

海未「…!はい。あり余る程頂きました。」

希「それは良かった♪………最近、海未ちゃんが悩んでいる気がしたから気になってたんよ?」

海未「そういう風に見えましたか…」

希「海未ちゃんは弱音を吐かないように堪えてしまうから、ウチは見ていて不安になるんよ。」

海未「不安に…」

 

希「何かあったらウチに相談してな。もっとウチにも、素直に頼って欲しいんよ?」

海未「それは希もですよ。」

希「あはは。これは海未ちゃんに一本取られちゃったね〜。」

 

 

 

 

希……

 

 

 

 

海未「でも、ありがとうございました。気分が楽になった気がします。それでは、私は教室に戻りますね。」

 

 

 

 

 

希「それなら、良かった。

じゃあ、ほなな〜」フリフリ

 

 

 

 

 

 

 

希「…海未ちゃん。」

 

 

 

 

希(ウチは海未ちゃんを信じてええんやろか…?)

チラッ

(…『審判の逆位置』。執着、挫折、悲観的、再起不能、悲しい別れ…。もし、カードが正しければ…海未ちゃんは………)

 

 

 

海未「気持ちはスッキリしたはずなのに…身体は重いままですね…。」

 

 

希も心配していたようですし、この前の凛のこともあります…。

…もう少しで最終予選なのです。ここで弱音を吐いてはなりません…

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜園田家〜

 

 

 

 

 

 

 

 

海未「雨…ですか。」

 

 

 

天気予報で、最終予選当日に雨が降るという予報を見ました。ライブ当日に雨が降るというのは、あまりいい思い出がありませんね…

 

 

この季節なら、いっそ雪が降ってくれれば幻想的ですが…。はらはらと雪が舞い散る中、私たちは雪に反射したライトに照らされて踊って…

 

 

 

 

 

……確か次はラブソングを歌うのですよね…?

 

 

 

 

 

 

…良い題名が思い浮かびました。

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海未「良い出来だと思います。」

 

 

恋愛経験の乏しい私にしては中々の上出来ではないでしょうか?と、自画自賛してみました。

私の親友の気持ちを少し考えながら作ってみると、ピッタリと当てはまりました。

 

 

 

 

海未「さて…夕食をとらないといけませんね。」

 

そう立ち上がった時でした。

 

 

 

海未「!…っん⁉︎ぐっ⁉︎」ガクッ

 

 

激しい頭痛に襲われた私は床に倒れこみました。

 

 

海未「う、うっ…」

 

 

 

あまりの痛さに意識が朦朧とし、そして…私は意識を手放しました……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海未「……『急性リンパ性白血病』…?」

 

 

目が覚めると、私は病院に居ました。

 

 

あの後、倒れている私を見つけてくれたお母様が救急車を呼んだ様です。

そして、今はベットの上で私とお母様とでお話をしています。

私が倒れた時に、お母様がお医者様から『急性リンパ性白血病』という病気を宣告されたそうで。

 

 

残念ながら、既に進行はかなり進んでいて、症状はもう末期だそうです。

 

 

海未母「ごめんなさい、海未さん。私がもう少し早くあなたを病院に連れてくれば、こんなことにはならなかったでしょうに…」

海未「お母様。泣かないでください。正直に体の調子が悪いと言わなかった私のせいです。」

海未母「ごめんなさい。あなたは何も悪い事をしていないのに…

…本当にごめんなさい。」

海未「泣かないでください。お母様が泣いていたら、私も悲しくなってしまいます。」

 

 

私がお母様を慰めていると、突然お母様が私にとって残酷な宣告をしました。

 

 

海未母「…あなたはこれから、病院で治療をするそうです。」

海未「!? 待ってください!それは聞いていませんよ!」

海未母「当然です!あなたは重病患者なのですよ!?」

海未「ですが、Loveliveの最終予選まであと一週間なのです!みんなに迷惑をかけるわけにはいきません!」

海未母「このような状況で何を言っているのですか!?」

海未「私はこの一年間をμ'sに捧げてきたんです!お願いします、一週間は許してください!」

海未母「…海未さん…。」

海未「お願いしますお母様!どうか、私のワガママを聞いて下さい‼︎」

海未母「…わかりました。」

海未「…ありがとうございます。」

海未母「本当に頑固なところはお父様似ですね。」

海未「どうしても…みんなとの夢を叶えたいのです。」

海未母「あなたは本戦には出られないのですよ?それでもですか?」

海未「私はみんなに出て欲しいんです。ここで何もできないで、ただ立ち去るのは嫌です。」

 

 

 

海未母「………わかりました…。

では、退院の手続きを済ませてきます。」

 

 

そういって、お母様は部屋を出ていきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海未「……。っ…。くっ…。…う、うぁ…うわぁぁん」

 

 

 

その時、私は今まで感情を溜めていた心のダムを欠壊させてしまいました。正直辛い思いをたくさんしてきて、限界のギリギリでした…

なぜ、こんな事に…

 

 

 

その後、私はお母様が帰ってくるまで、大粒の涙を流し続けました…

 

 

 

 

 




悲しみの第3話も完結しました。

絵里「いちご君、あまりにも酷なんじゃないかしら?」

…うっ。

絵里「あの海未をここまで泣かせるなんて、相当な嫌がらせよ?」

…承知しております。

絵里「海未を虐めるなんて認められないわぁっ!!」

ごめんなさい!!!!
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