前置きでは多くは語りません。
とにかく、見てやって下さい……
私は次の日から学校に復帰しました。特に何事もなく過ごすように意識をしながら…
今日は、私が新しく作った歌詞をみんなに見せることにしました。
穂乃果「『Snow halation』…?」
絵里「素敵な曲題ね。」
凛「ん〜?真姫ちゃん…スノーハラションってどういう意味なの?」
絵里「ハラション…。」
にこ「何よそれ。それじゃあ、絵里の口癖になっちゃうし……」
真姫「スノーハレーションよ。Snowは雪の事。halationっていうのは、そうね…強い光が当たった時にそこの周りが白くぼやけること、だったかしらね。」
ことり「真姫ちゃんは物知りさんだね〜♪」
真姫「べ、別に大した事じゃないわよ///」
花陽「じゃあ、雪に反射した強い光が白くぼやけて見えるている状況ってことでしょうか?」
にこ「中々幻想的じゃない。」
希「海未ちゃん、今回は随分悩んでたけど、良いものができてよかったね。」
海未「はい。遅くなってしまって申し訳ないです。」
穂乃果「でも、この短期間で歌詞を何個も作れるんだから凄いよ!」
花陽「しかも、全ての歌詞のクオリティが高いですから、びっくりしていますっ!」
海未「ありがとうございます。」
絵里「さて、海未のおかげで、私たちにはまだ6日あるわ。歌詞も付いたし、早速練習をしましょう。」
穂乃果「よーし!やる気が出てきたよ〜!」
凛「凛もテンション上がってきたにゃ〜!!」
やはり、私はみんなと最後まで戦いたい。このメンバーと一緒に…。
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次の日の練習後、私はことりに呼び出されました。
何やら大事な話だそうで…。
海未「どうしたのですか?」
私がそう尋ねると、少し気まずそうにしながら、ことりは答えました。
ことり「…実は…今日告白しようと思って…。」
海未「!?」
…このタイミングで告白ですか…。
成功すれば良いですが…
失敗したら、雰囲気がかなり悪くなってしまいます。それだけは、避けなくてはなりません。まして、大会前だと言うのに…
海未「ことり。なぜこのタイミングなのですか?」
私は抱いた疑問をことりにぶつけました。
すると、
ことり「…大会前だから、変な事を考えるのは止めようって思ったの。
でもやっぱり頭の中で、もやもやしちゃって…。
だから、ちゃんと告白して、受け入れてもらえたら、練習にちゃんと集中して、断られたら踏ん切りをつけようって……。そう思ったの…。」
…。私が想像していたよりは確かに、中々理にかなっていると思います。
そうしたら私は……
ことりの背中を押してあげなければ…
つまり、ことりとの約束を果たす時が来たわけですね…。
海未「わかりました。約束通り、側で応援していますよ。」
ことり「! 海未ちゃん…本当にありがとう。でも…」
私の顔を見てことりは俯いてしまいました。
私に未練があると思ったのでしょうか…?
未練が無いと言えば、嘘になるかもしれません…。ですが…
私はもうすぐここを離れなければなりません。それに、私はあの時に心に決めたではありませんか。
私は穂乃果とことりが大切なんです。2人が幸せになってくれれば、それで良いんです。
海未「何を戸惑っているのですか?一度決心したことに戸惑いは、失敗を招きますよ?
さあ、行きましょう。」
ことり「…うん。」
海未「前庭の樹の下のベンチで待っていてください。穂乃果を呼んできます。」
ことり「本当にありがとう。」
海未「2人には幸せになって欲しいんです。…私も近くで見守っています。」
ことり「それじゃあ待ってるね…」
さて…
穂乃果を呼ばなくてはいけませんね…。
久しぶりに、自然に穂乃果に話しかけることができますね。
そう思うと、自分の事では無いのに、少し心が弾んでしまいます。
海未「穂乃果。」
穂乃果「…。どうしたの海未ちゃん。」
と、思っていましたが、やはり私は穂乃果に冷たすぎましたね…。
穂乃果は私に話しかけられると、少し表情を強張らせました。
海未「ことりが大事な話があるそうです。」
穂乃果「ことりちゃんが?」パァ
私の演技は絶大な威力があったようですね。私と対象的に、ことりは穂乃果に優しくしていた分、ことりの
名前を聞くと穂乃果は顔を明るくしました。
穂乃果「…でも、大事な話ってなんだろう…。」
海未「行けばわかりますよ。早くことりに会いに行ってあげて下さい。」
穂乃果「う、うん…。」
海未「上手く行くことを願っています。」
穂乃果「!!」
穂乃果は驚いた顔をしていました。
まさか気付かれてしまったでしょうか…。
穂乃果に限って、それは無いと信じましょう…。
そして、私は2人の近くで、2人に気付かれない位置から見守っていました。
穂乃果「ことりちゃん!」
ことり「! …海未ちゃんは…?」
穂乃果「…え?穂乃果だけだけど…。」
ことりは周りを見ながら、私を必死に探しています。
何をしているのですか?早く告白してあげて下さい。穂乃果が待っていますよ?
ことり「…。」ギュッ
ことりは意を決した顔をしました。
とうとう、告白をするのですね。
ことり「穂乃果ちゃん!」
穂乃果「!はっ、はい!?」
ことり「私…わたし…」
穂乃果「ことりちゃん…?」
ことり「穂乃果ちゃんの事がずっと好きだったの!」
穂乃果「!?
う、うん!穂乃果もことりちゃんのことが大好きだよ?」
…穂乃果は…本当に鈍感ですね…。
お願いです。神様、ことりに力を与えて下さい…
ことり「うぅ…そうじゃなくて…
ことりは穂乃果ちゃんの彼女になりたいの!」
穂乃果「!!?」
…ようやく気づきましたか…。
まさか…断ったりはしないですよね…?
ことり「穂乃果ちゃん。
私は前からずっと穂乃果ちゃんの事が大好きでした。
だから…だから、ことりと付き合ってください!」
穂乃果「……。」
穂乃果…。
穂乃果「…穂乃果で良ければ、よろしくお願いします。」
ことり「! こちらこそよろしくお願いします!」じわっ
良かったですね、ことり…。
本当に…ほんとうに…
想いが通じましたね…。
2人なら、これからもずっと仲良く……。
嬉しくて、安心して、本当に良かったって思うのに、どうしてでしょうか?
海未「…なぜ涙が止まらないのですか…?」ポロポロ
?「…。」
あの後、2人は顔を近づけて何かをしていました。大体予想はつきますが…
そして私は、2人が居なくなった後も、しゃがみこんだまま、静かに泣き続けました。
自分の長年抱いていた想いが、この瞬間に終わったのだと感じながら、寒空の中、1人で、ただ泣き続けました。
ことり…穂乃果…幸せになって下さい。
ことりちゃんの告白は成功したね〜
真姫「このままじゃ、本当に海未が報われないけど?」
悲劇のヒロインというところかな……
真姫「なにそれ、いみわかんない。」
できるなら君が助けてあげて……泣
真姫「ゔぇぇ!?い、いきなり何よ!?///
というかまず、私の出番が少ない時点で無理に決まってるじゃない!!」
ファイトだよ(棒)