青く透明な海(わたし)になりたい   作:縞野 いちご

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第9話、いよいよ穂乃果視点ですね。

第4話〜第7話分です。穂乃果ちゃんからは海未ちゃんがどのように見えていたのか、第9話をどうぞご覧ください。






穂乃果視点 Part①
第9話「異変」


 

 

◯穂乃果視点

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ことりの告白の日〜

 

 

 

 

 

 

 

最近、海未ちゃんと上手くいっていない。

ことりちゃんが仲良くしてくれているから、まだ落ち着いていられるけど、海未ちゃんと2人きりになると、どうも会話が続かないことが多い。

 

そんな状態が続いていたある日、

 

 

 

 

 

海未「穂乃果。」

穂乃果「…。どうしたの海未ちゃん。」

 

突然、海未ちゃんから私に話しかけてきた。

最近では珍しかったという事や緊張していた事が入り混じって、反応が遅れちゃった。若干、顔も強張ってたかも…。

 

 

海未「ことりが大事な話があるそうです。」

穂乃果「ことりちゃんが?」パァ

 

安心した…。

ことりちゃんが居てくれると、海未ちゃんはいつもの海未ちゃんに戻る。穂乃果と違ってことりちゃんは、いつもみんなに優しくしてくれるからなんだと思う。

 

 

穂乃果「…でも、大事な話ってなんだろう…。」

海未「行けばわかりますよ。早くことりに会いに行ってあげて下さい。」

 

 

懐かしく海未ちゃんとこんなに会話したと思う。

そう…。厳しいけど、本当は心の底から私とことりちゃんの事を考えてくれている海未ちゃん…。

海未ちゃんは、そのいつもと同じ表情と声色で話している。

 

 

穂乃果「う、うん…。」

海未「上手く行くことを願っています。」

穂乃果「!!」

 

 

上手く行くこと…?

ちょっと意味がわからないよ…。

 

 

 

そして…

 

 

 

 

 

 

海未ちゃんの笑顔には、どこか切なさが感じられた…。

 

 

 

 

 

 

 

海未ちゃんと別れた私はことりちゃんから告白された。

びっくりして、考えが整理できなくて、でもOKとは言えた。

それでも…

 

 

 

 

 

穂乃果「正式に付き合うのはLoveLiveが終わるまでは待って欲しいんだ…。」

ことり「うん。わかったよ。」

 

ことりちゃんに近づいて、ことりちゃんの耳元で約束した。

LoveLiveが終わるまで、付き合っていない事にしようと…

 

 

 

みんなには迷惑をかけたくなかったし、それに…

 

 

《上手くいくことを願っています》

 

 

 

 

穂乃果「海未ちゃん…」

 

 

 

 

 

海未ちゃんを仲間はずれにしちゃうかもしれないから…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ことりの告白から2日後〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ことりちゃんから告白されてから2日が経った。

あの日から、私とことりちゃんは一段と仲良くなったと思う。

 

アイ活はどうかというと、LoveLiveが近づいて、μ'sのみんなの集中力はぐっと上がった。

 

ただ…

 

 

あの日以降、海未ちゃんと私の関係はさらに悪化してしまった。

 

 

そんな中、昨日と一緒で

 

 

 

 

ことり「穂乃果ちゃん!今日もお昼は樹の下で食べようね♪」

穂乃果「うん!」

 

 

 

 

私はことりちゃんと一緒にお昼を食べる。前は海未ちゃんも一緒の3人で食べていたのに、今は一緒には食べてくれない。

 

……やっぱりおかしい…ちゃんと誘わないとダメだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果「…海未ちゃんも一緒に行かない…?」

 

海未「いえ。私は絵里と少し用事があるので。

2人で食べていて下さい。」

 

 

 

そう言って、私と目を合わせてもくれずに、教室から出て行ってしまった。

 

 

 

 

穂乃果「…なんで?

…穂乃果……海未ちゃんとおしゃべりしたいのに…。」ウルウル

 

 

自分が海未ちゃんに一体何をしたのかがわからなかった。

 

そしてこういった後は大抵、ことりちゃんが慰めてくれる。

 

ことり「…。」ナデナデ

 

 

 

 

 

そして何故かことりちゃんは申し訳なさそうな顔をいつも見せる。

ことりちゃんは悪くないのに…。

 

 

 

 

 

 

 

…海未ちゃん…。私の事…嫌いになっちゃったのかな…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜LoveLive当日〜

 

 

 

 

 

 

 

 

その状態でも、私達は天候も味方につけて、LoveLiveの本戦への切符を手に入れる事ができた。

 

 

みんな嬉しくて、喜んで、抱きしめ合ったりして…。私も、もちろん喜んでみんなと抱き合っていた。

 

 

 

 

そんな祝賀ムードの中、しばらくして希ちゃんが血相を変えて、私に話しかけて来た。

 

 

希「海未ちゃんが穂乃果ちゃんに伝えないといけない事があるって、言ってたんよ!

今はトイレに籠っちゃってるから、早く様子を見に行ってあげてほしいんやけど…。」

 

穂乃果「え、え、え!?」

 

 

最初は希ちゃんに来てほしいと頼まれたはずなのに、なぜか引きずられるように、トイレの近くまで来た。

 

 

 

穂乃果「ちょ、ちょっと待って!

随分といきなりだし、少し強引だよ!?」

 

 

私がそう言うと、希ちゃんは振り返って私に静かに、だけどはっきり言った。

 

 

希「それくらい大事な話なんや。

海未ちゃんがずっと隠してきたことをまだ穂乃果ちゃんは知っていない。それは絶対ダメなんや。」

 

穂乃果「!?」

 

 

 

私の知らない海未ちゃんの秘密…

 

 

 

希「まず、うちが入るから、うちが出てきたら穂乃果ちゃんがちゃんと聞いてあげて欲しいんよ。」

 

穂乃果「……うん。」

 

 

 

そう言うと、希ちゃんはトイレに入っていった。

 

 

海未ちゃんが隠している秘密、間違いなく最近の冷たい態度に関係してるはず…。

ちゃんと私が受け止めなきゃ…。

そうじゃないと…

 

 

 

希「穂乃果ちゃんあとは頼むね…」ガチャ

 

穂乃果「うん。」

 

 

 

私はこのまま海未ちゃんと仲が悪くなったままになっちゃう。

 

そんなの、嫌だ!

 

 

 

 

 

穂乃果「海未ちゃん!

 

海未ちゃんが1人で苦しんでいるのなら、相談に乗りたい。またいつも通りにお喋りしたい。

また一緒にお昼を食べたいよ!

 

 

穂乃果「海未ちゃんが穂乃果に隠してる事って何!?

希ちゃんから聞いたよ?

お願い!教えて!

穂乃果は力になりたいの!」

 

 

トイレの中に私の声が響く。

海未ちゃんには私の気持ちが届いただろうか…?

 

 

海未「…大丈夫ですよ?心配しないで下さい。」

 

 

一番奥の個室から海未ちゃんの声が聞こえた。

その声はとても弱々しく、それだけで不安に思ってしまう。

 

 

穂乃果「大丈夫なわけ無いよ!

海未ちゃん、おかしかったもん!

穂乃果、ずっと心配してたんだよ!?

 

海未ちゃんの力になりたいの!!」

 

 

 

 

そう…。

何日も前からずっと…。

お願いだから…私も力になりたいから…。

もう…ことりちゃんの時みたいに何もできないのは嫌だから!!

 

 

 

 

海未「あなたが居るとイライラするんですよ!!

早く出て行って下さい!」

穂乃果「!?」

 

 

 

 

 

 

え…。

 

 

 

 

 

 

 

 

……そっか……

………私、嫌われちゃってたんだね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果「うぅ…」ポロポロ

 

 

 

 

 

また…私は……

大事な友達を……。

 

私が居るせいで…イライラしちゃうって…。もう…私がいくら望んでも、昔みたいに海未ちゃんとは…

 

 

 

 

 

穂乃果「…ごめんね。」ガチャ

 

 

 

 

そう言って私はトイレから出て、泣いたままみんなの所に戻ってしまった…。海未ちゃんの事も置いてきて…

 

 

 

 

 

 

私が戻ると、みんなは驚いた顔をしていた。そうだよね。さっきまでみんなと一緒に笑っていたのに、急に泣いていたから…。

みんなには泣いている訳を聞かれたけど、私は何も答えなかった。ただ黙って泣き続けた。なぜ泣いているのかわからないみんなは、ただその様子を見て、慰めてくれた。

 

 

 

…希ちゃんだけは、走ってトイレの方に行っちゃったけど…。

その時の希ちゃんの顔は、悲しみのこもった表情をしていたと思う…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてしばらくして気がつくと、海未ちゃんと海未ちゃんの荷物は会場から消えてしまっていた…。

 

 

 

 

 




第9話が終わりました。

にこ「何?また私なわけ?」

もうゲストを変えるのも面倒になっちゃいました。

にこ「手抜きにすんじゃないわよ。アイドルに手加減は禁物なのよ?わかってる!?」

いや、あの、私はアイドルじゃ……

にこ「つべこべ言わないで真面目にやんなさい!」

って、感想を言えなかったーーっ!!
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