IS ~~お姉様と呼ばないで!?~~ 作:Karadeniz
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三月初旬のことである。
一人の少年が周りを見渡しながら歩いている。
行動自体は不審者のそれではあるが、手に持った地図がそれを否定している。
少年ーーーー彼は、中学三年生である。
そのため志望する藍越学園の受験会場へと向かっていた。
「うーん、こっちの道だと思ったんだけどなぁ
違ったのか」
しかしなんと道に迷ってしまっていた。
「ここで悩んでいたら駄目だ、
そうだ近くの人に聞こう」
と良く言えば行動力がある、悪く言えば単細胞な彼は、早速ちょうど近くを歩いていた女性に声をかけた。
「あの、すみません」
すると女性はこちらに振り返った。
「はい、なんでしょう?」
はっと彼は息を呑む。
彼女に見とれていたのだ。
だが見蕩れるのも仕方がないだろう。
濡れ烏と言われるような綺麗な青みを帯びた黒い髪。
可愛いというより、美しい凛々しいと言われるような綺麗に整った顔。
そして、翡翠を埋め込んだような緑色の目。
まるでどこかのご令嬢のようだった。
と正気に戻った彼は、目的を思い出す。
「あ、ああすみません。
俺、藍越学園に行きたいんですが、
道に迷っちゃって……
どこに行けばいいかわかりますか?」
そう用件を伝えると彼女は
「そうですか、私も今IS学園に行く途中なのでよろしければ私のお車でご一緒しませんか?」
なんと彼女も同じ行き先らしい、多少イントネーションが違ったが気にしないでおこう。
「え?いいんですか」
(いくらなんでもそこまで……)
と思った彼は確認してみるが、
「構いませんよ」
と彼女は全く気にしていないようだが、やはり引け目があるのか彼が悩んでいると、
「あ、そろそろお時間が迫ってきますよ。
急ぎましょう」
と言い一夏の手をひき走り出した。
「っ!?」
突然彼女に手をひかれてパニックになる彼が唯一考えられたのは、
(あ、手が柔らかい……)
となんとも言えない内容だった。
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「気付いたら高そうな車にのっていて、 前を見ると黒服さんが運転しているんだけど。」
と彼は呟く。
どうやら先程のどこかのご令嬢というのは本当らしい。
ふと彼が隣を見ると彼女が窓の外を眺めている。
(やっぱり、綺麗だな。)
そう思いながら彼女を見ていると、
「どうかしました?」
と彼の視線に気づいたのか話しかけてくる。
「い、いやぁ、何でもないよ。あはは」
まさか話しかけられるとは思っていなかった彼は、愛想笑いしかできなかった。
「ふふふ。なんでもないってなんですか。
面白い人ですね貴方は。」
と彼女が微笑んだ。
それを見た彼はやはり見蕩れていた。
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それから10分程過ぎた頃、彼女が話しかけてきた。
「もう着きましたよ」
といった後、車が止まったので、降りてくる彼と彼女。
「えっと、ありがとうございます」
と彼が礼を言うと、
「いえ、困った時は助け合うものですからね。では」
と彼女が一礼し、髪とスカートを翻しながら去って行く。
そんな様子を見ていた彼だったが、ある大切なことを思い出す。
「あ、あの!!
俺の名前は織斑一夏っていいます!!
あなたの名前を教えて下さい!!」
と彼ーーーー一夏は大きな声で言った。
今の今まで彼女の名前を知らなかったのだ。
それが聞こえたのか彼女はこちらに振り返り、一夏に名前を告げた。
「私の名前は華がある月のような姫で、華月姫といいます。
またいつか会いましょう」
と彼女ーーーー華月姫はそのまま去って行った。
一瞬ぼーっとしていた一夏だったが、我に返ると急いで建物に入っていく
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(やっぱり中も案内してもらえば良かった)
と一夏は後悔した。
やっと学園にたどり着けたと思ったが、中でも迷っていた。
ここまでくると方向音痴と言われそうだ。
(ええい、どこでもいいから部屋に入ろう!)
とやけになったのか一夏は近くの部屋に入っていった
部屋に入ると一夏は唖然とした。
そこには待機状態のISがあったのだ。
知り合いにIS関係者が多く、一夏自身もISに深く関係したことによって、ISへの興味が人一倍あった一夏は、なんとなくそれだけの理由で触ってしまった。
その瞬間大きな音がした。
「うわっ、なんだなんだ!?」
とびっくりした一夏が叫ぶ。
周りを確認したが変なことは起こっていないようだ。
「うーん、なんだったんだ今のは?ん?あれ?」
(体に違和感を感じるな)
と違和感を覚えた一夏が手足を見ると、ロボットの手足のようなものがあった。
「う、うわぁぁああああ!!」
それにびっくりした一夏は、叫び声をあげ転倒した。
そう、なんと女性しか展開出来ないISを、一夏は展開させていたのだ。
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その後、藍越学園は隣で、今いたのはIS学園だということを、駆け付けた教員から聞き、そのままIS学園に入学することになった。
それにびっくりしながらも、思い浮かべるのは華月姫のことばかりで、IS学園への勉強に全く手が入らない。
一夏は、これからどうなってしまうのか。
そして、華月姫と再会できるのか!?
早速、一部修正しました。
書き方とかの色々とおかしいところなどがありましたら
辛口でもいいのでアドバイスや感想ください。