IS ~~お姉様と呼ばないで!?~~   作:Karadeniz

2 / 4
 この話と次々話までのデータが消えてしまって大急ぎで書いてました。(やはり少ない)
 なんとか終わったのでとりあえず投稿します。


第一話

女子だ。

女子しかいない。

前を見ても、後ろを見ても、右を見ても、左を見ても、やっぱり女子しかいない。

 

(はあ)

 

と一夏はため息をつく 。

まだ青春真っ盛りの一夏にとって、周りを女子だけに囲まれている状況は辛い物である。

そもそもここは男性がいるような所ではないのだ。

ここーーーIS学園は女性にしか扱えないとされていた、最強の兵器ISの操縦者育成学校である。

だから、男性がいる事自体おかしい。

だが、ISを動かしてしまった例外ーーーー一夏はIS学園が一夏の保護のため入学した。

 一夏は、そういった事情を知らないが。

 

(どうしてこうなった)

 

と一夏は事の発端を思い出していたが……

 

(うーん、なんでIS展開出来たかわかんないけど、華月姫さんに会えたのは嬉しかったな)

 

と結局思考を放棄し、先日の彼女のことばかり考えている始末である

 

「お くん 、 む ん、 らくん」

 

「織斑一夏君!!聞こえますか!?」

 

「は、はい!?」

 

と学園の教師らしき女性が、一夏を先程からよんでいたのがやっととどいたようで、一夏はびっくりしたのか立ち上がってしまった。

 

「ごめんねっ、今自己紹介しているんだけどね、

次は織斑君の番なの、いきなり大きな声だしてごめんねっ」

 

と気が弱いのか誤ってばかりいる教師。

それを見て罪悪感のようなものができた一夏は

 

「あ、すいません。

謝らないでください、ちゃんと自己紹介しますから!!」

 

「じゃあ、織斑君よろしくね」

 

全く別のことを考えている生徒を真面目にさせる。

この教師意外とやり手っぽい。

 

「え、えーと

織斑一夏です。よろしくおねがいします?」

 

と戸惑いながら自己紹介をはじめる一夏。

だが、次の言葉が出てこない。

これに、教師が気を利かせて、

 

「織斑君、続きは?」

 

「え?終わりですが」

 

残念始まっていなかった。

そこに出席簿が、一夏の顔に正確に投げられた。

バシーンといい音がしたのでかなり痛そうである。

 

「いったぁ!なんだ突然」

 

と一夏が顔を抑えながら投げられた方向をみると

そこには、一人の女性がズカズカと一夏の方に歩いてくる

 

「ち、千冬姉!?

なんでここに!?」

 

と一夏が驚いたように叫ぶ。

驚くのも無理はない、彼女ーーーー千冬は一夏の姉である。

 

「千冬姉と呼ぶな、ここでは教師をやっているから、織斑先生と呼べ。

それにさっきの自己紹介はなんだ、名前と趣味などと一言言えといっただろ」

 

といいながら机の上に落ちた出席簿を手に取り

そのまま今度は一夏の頭を叩いた

 

「いてぇ!わかった、わかりましたよ。

織斑先生」

 

痛みに耐えかねたのか、素直に聞く一夏

 

「ああ、それなら構わん」

 

うんうんと、頷きながら教卓にむかう千冬。

そこに先程からやりとりを見ていた教師が、

千冬に話しかける。

 

「織斑先生。もう案内は終わられたんですか?」

 

「ああ山田くん。クラスへの挨拶を押し付けてしまってすまなかったな」

 

「いえ、大丈夫です」

 

と教師ーーーー山田が別に気にしてないと言わんばかりに胸をはった

 

「さて諸君。私がこのクラスの担任の織斑千冬だ。私の仕事は一年で君たち新人を使い物になる操縦者にすること。できないものにはできるまで指導してやる。逆らってもいいが私の言うことは聞け。いいな?」

 

今までやりとりを見てい周りはとても静かになっていたが、話題が自分達に向けられたことによって、爆発した。

 

「キャーーーー!千冬様!本物の千冬様よ!」

 

「美しすぎる!」

 

「愛してます!」

 

「恐れ多すぎて直視できない!」

 

「ずっとファンでした!」

 

「私このためにこの学園に来たんです!」

 

とクラスからわきあがる歓声。

これも千冬のカリスマ性というものなのかもしれない

一夏は、耳を抑えて悶絶しているが。

 

「毎年この時期は、いつもこんなことが起きているが飽きないものだな。

とまぁここで、愚痴を零しても変わらないか。 ハァ……」

 

と千冬がため息をつく。

確かに、毎年このようなリアクションをされると、嫌になってくるだろう。

 

「まぁいい、おい静かにしろ」

 

と千冬が言うと、先程までキャーキャー騒いでいた生徒が一気に静かになった。

一夏はまだ悶絶しているが。

それを見かねた千冬は、

 

「おい、起きろ織斑

起きないと出席簿をくらわせるぞ」

 

それを聞いた一夏はすぐさま起き上がった。

 

「はい、織斑先生起きています!!」

 

「起きているのは当たり前だ」

 

とすかさず冷静なツッコミをする千冬。

やはり姉弟なのだろう、息がぴったりだ。

 

「ちっ、話が進まん

あんまり外で人を待たせるのはいいことではないのに。

おい、入って来い」

 

と少し不機嫌な千冬だが、廊下に待たせていた人を読んだらしく。

ドアがゆっくりと開けられ、そこから一人の少女が教室の中に入ってきた。

彼女を見た一夏は呆気にとられていた。

 

「みなさま初めまして、私 西園寺 華月姫 と申します。趣味は料理を作ることです。一年間、よろしくお願いいしますね」

 

なぜなら彼女は、一夏がIS学園に来ることになった原因である、西園寺 華月姫だったのだ。

 

「えーー!?」「ええぇぇ〜〜!?」

 

と生徒達から驚愕の声が上がった。

 

「かなりの美人さんね」

 

「うわぁ、綺麗な黒い髪」

 

「目が宝石みたいに綺麗よ!」

 

「お姉様と呼ばせてください!!」

 

一部変なものが混じっていたが、みんな華月姫に驚いていた。

今度は一夏も一緒になって声をあげていたが、

他の生徒達とは意味が違い、まさか再会するとは思っていなかったのだ。

またもや騒がしくなった教室をみた千冬は、

 

「おい、静かにしろと言っているのが、聞こえなかったのか」

 

というとやはり静かになった。

 

「おい西園寺、お前の席はあそこだ」

 

と千冬が一夏の隣の空いている席を指差す。

 

(え?)

 

一夏の脳は、今おこったことに対応できなかったらしく、オーバーヒートをおこしていた。

一方、華月姫は千冬に言葉をかえす。

 

「はい、わかりました。ちーちゃん」

 

といい周りがちーちゃんとは誰のことかと、考えていると

 

「お、おい!!どこでその呼び方を聞いた!?」

 

ちーちゃんーーーー千冬がどうしてだと華月姫に問いかける。

 

「いえ、先程電話でちーちゃんといわれていたので。

そう言われたほうが可愛いと思ったんです」

 

と戸惑ったふうに言う華月姫。

だがその呼び方だけは……と千冬が声を大きくして言う

 

「ちーちゃんはやめろ。先生と言え」

 

「はい、ちーちゃん先生」

 

結局届かなかったようだ。

 

「だからやめろといって……」

 

と千冬が言いかけていたが華月姫をみて止まった。

突然だが、いつもは凛々しい美人が涙目でこちらを見ているのをどう思うだろうか?

まさに、千冬はその様な体験をしていた。

 

「駄目でしたか、先生と仲良くしたかったのですが……」

 

と落ち込んでいたのだ。

それを見た、実の弟を何度も出席簿で叩く鬼ーーーー千冬も気にしたのか。

 

「あ、ああ大丈夫だ。こ、これからち…ちーちゃん先生とよんでくれて構わないぞ、西園寺」

 

と動揺を隠せなかったのか、顔を引き攣らせつまりながら言った。

 

「はい、ありがとうございます。

ちーちゃん先生」

 

と今度は、千冬に笑顔をむけた。

わかっていてやっているのなら、かなりの悪女だろう。

 

「おい、西園寺。

 そろそろ席についてくれ。

 話が進まん」

 

と千冬が言うと華月姫は席に向かっていく。

さて、オーバーヒートしていた一夏だったが、既に再起動していた。

こちらに向かってくる華月姫を見た一夏は、

 

(華月姫さんが、こっちにきたぞ。

 ダサいところは見せれない。カッコ良く見られたいんだ。)

 

と背筋をビシッと伸ばし、かちこちになっていた。

華月姫が隣に座った時、一夏に気づいたのか話しかけてきた。

 

「お久しぶりですね。

 まさかISを扱えるとは……」

 

「久しぶりです。

 はい、自分でも何でかわからないけど。

 華月姫さんに会えて嬉しいです」

 

と一夏が照れたふうに言った。

 

「ふふふ、お上手ですね」

 

と華月姫が微笑む。

そしてそうだと思いついたふうにいった。

 

「織斑一夏君。

 敬語をやめていただけませんか?

 織斑一夏君にそう言われるのはちょっとね……」

 

と何かありげな表情をしていた。

 

「あ、ああ、わかった。

 でも、華月姫さんもフルネームじゃなくて……」 

 

と一夏が『一夏くん』と言われるのを期待し、勇気をだしたが、

 

「うん、それでいいですよ。織斑君」

 

期待は裏切られた。

落ち込んだ一夏だが、追撃をうけた。

千冬が出席簿で頭を叩いたのだ。

 

「いたい!?」

 

「これで三回目だぞ。

 気を付けろ織斑」

 

と呆れた風に言う千冬。

 

「はい、織斑先生」

 

と一夏が言うと。

千冬が満足したように教卓に戻り、チャイムが鳴って放課になるまで話しを続けた。




 三人称一夏視点(プロローグ)はこれで終わりです。
 次は主人公、一貴視点になります。
 
 ではACFAやって気分あげてから書きます

追記
 感想で千冬の一夏への呼び方を指摘されました。
 一夏→織斑
に訂正しました。
こういう指摘なども頂けると嬉しいです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。