伸吾「うぅ・・ここはどこじゃ?たしかわしは事故で死んだはずでは」
伸吾が目を覚ましたのはベッドの上であり、周りは何もない白い空間だった。少し経つと、ドアがあらわれ一人の男が出てきた。
??「目が覚めましたか?鬼原伸吾さん」
伸吾「すまんが聞きたいことがあるんじゃが、ここはどこじゃ?」
??「えぇ、いろいろ聞きたいことがあるでしょう。すべてお答えします。もう動いても平気だと思いますが、体の具合はどうですか?」
伸吾「ふむ、体は問題ない。むしろ調子がいいくらいじゃ」
??「そうですか。それはよかった。では、こちらへどうぞ。」
男が地面に向けて手を向けると足元からテーブルとイスが浮き上がるようにでてきた。伸吾はベッドから立ち上がるとイスに座った。
伸吾「ほぅ、どうやら死んだのは間違いなさそうじゃのぅ。お主は神とでも呼べばいいのかのぅ」
??「理解が早いですね。たしかに私は神と呼ばれる存在です。地上では様々な神が信仰されていますが、私はそのトップだと思っていただいて構いません。それはさておき、何から知りたいですか?」
伸吾「何からかとな?そうだのぅ、まぁゆっくり話そうじゃないか」
イスに座っている伸吾の背中からはすさまじい威圧感が出ていた
神「(この威圧感、武神よりもすごいですね)そうですね。まず、率直に言わせていただくと、今回鬼原さんが亡くなられたのはありえないことでした。」
伸吾「つまり、わしの死は本来ならもっと先であるはずだったと。じゃがそんなことがありえるのかのぅ。」
神「はい。鬼原さんはあと30年は生きていられるはずでした。しかし、今回地球を担当していた神々がある不正を起こしていたことがわかり、我々の仲間が粛清を行おうとしました。それを察知した神の一人が禁忌を犯したのです。」
伸吾「禁忌じゃと?」
神「はい。それは転生です。本来、その人が起こすはずだった事件や技術といったものがその世界から消えてしまうのです。地球にダメージを負わせ結果としてその星自身を滅ぼすことになるのです。その神はそれを狙ったのです。星がなければ証拠がなくなり、罪に問われないと思ったのでしょう」
伸吾「たった一人でそんなに影響がでるもんかのぅ」
神「いいえ、今回は一人ではなく世界中から転生しました。星というのは生きています。そして生きているということは意思があるのですが、地峡にとって人とは子供のようなものです。その子供が急に消えてしまったとき、親はどう思うでしょう?」
伸吾「それは、子供を探そうとするじゃろうな」
神「そうです。しかし、自分のところにいない以上他の場所にいると思うでしょう?そして探そうとする。これが人間だったなら問題はないのです。しかし、星がその状態になると他の星とぶつかって滅んでしまうのです」
伸吾「なるほど。で、そのこととわしに何の関係があるんじゃ?聞いてた限りじゃわしには関係ないと思うんじゃがのぅ」
神「たしかに直接の関係はありません。地球にも影響が出ないように一時的に星の意思もなくしました。しかし、それがよくなかったのです。本来、あの事故であなたは死なないはずだった。それは星がバランスを保つためあなたを生かそうとするからでした。ですが、我々が星の意思をなくしてしまった為にあなたが事故で死んでしまった。あなたが死んでしまったのは私の責任です。」
伸吾「そうか。それでどうするんじゃ?もう生き返れはしないんじゃろぅ」
神「はい。申し訳ありません。あなたにお詫びしなければいけないことは分かっています。しかし、もう一つあなたにお詫びしないといけないことがあります。予定にない死だったためにあなたの魂はいま行き場を失っています。このままでは存在も消えてしまいます。そこでひとつ提案があります。転生しましせんか?」