日常
道場の中で一人の男が素振りをしていた
?「498,499,500っ、ふぅー。こんなもんかのぅ」
汗をタオルで拭いていると
?「伸吾さん、お茶でもいかがですか?」
伸吾「おぉ、彩夏か。ありがとう」
彩夏「引退されても、日課は欠かせないみたいですねぇ」
そういいながら、隣に座った。
伸吾「じゃが、やっぱり昔と比べると体力はおちとるのぅ」
お茶を飲みながら、素振りに使っていた特注の刀を眺めていると
彩夏「あらあら、65才で100キロ近い刀を片手で持てるだけでも充分すごいですわ」
伸吾「うーむ、昔ならこの倍はあっても平気だったんじゃが」
彩夏「もぅ荒事はお辞めになったのだから充分じゃありませんか」
伸吾「そうじゃのぅ(こりゃあ、今でもたまに顔をだしてるのは言わん方が良さそうじゃのぅ)」
苦笑をしていると、電話がなった
伸吾「こんな時間に誰かのぅ?」
プルルル プルルル ガチャッ
彩夏「はい、鬼原ですがどちら様ですか?」
藤堂「あー姉御ですかぃ。先代と代わっていただけやすか?」
彩夏「名前ぐらい言ったらどうなんです。藤堂」
藤堂「いやー、名乗らなくても分かっていただけているようで安心しました。それで代わってもらえますかぃ?」
彩夏「いいえ、今は休憩中ですからお断りします。それにもう引退してるのですから、もう関わらないでいただけますか?」
伸吾「あーいいんじゃ、代わりなさい」
彩夏「もぅ伸吾さんが甘く接するからいつまでたっても藤堂が甘えるんですよ」
伸吾「すまんすまん。さぁこのあと買い物いくんじゃろ。支度してきなさい、その間に話は終わらせとくからのぅ」
彩夏「沢山付き合ってもらいますからね」
若干機嫌が治った彩夏はお茶を片付けて小走りで出ていった
伸吾「ほぅ、何とか誤魔化せたか。それでなんのようや」
藤堂「実は親分たちが先代と会って話がしたいと言われまして。内容次第では全国で抗争が始まるかもしれまへん」
伸吾「なんでそんなことになったんじゃ。少なくとも引退したときはそんな雰囲気なかったはずじゃがのぅ」
藤堂「それがワシにもよくわからんのです。ただ、抗争を起こそうとしてるのは昔からある組が多いちゅうこうくらいですかぃの」
伸吾「そうか。とりあえず今日は無理じゃから、こっちから連絡するまで他の親分達に早まるなと伝えておけ」
藤堂「わかりました。それでは」
ガチャッ
電話をおき考えていると
彩夏「伸吾さん、準備できました。」
伸吾「おぅ、じゃあ行こうかのぅ」
二人で寄り添いながら道場を出ていった
藤堂 雄太郎 とうどう ゆうたろう
年齢48才
鬼原組組長
彩夏とは仲が悪い
困ったことがあると伸吾に相談する