数日後
鬼原組 会議室前
伸吾「ふぅーこの前は疲れたわぃ。藤堂、もう少し彩夏と仲良くせんかぃ」
藤堂「それが無理なのは先代がよくご存じでしょう。姉御は先代だけに甘いのはみんな知ってますからねぇ」
伸吾「まぁ、そうじゃのぅ。さて、もう皆来とるのか?」
藤堂「えぇ。少し前に皆さん揃いやした。」
会議室の中からは、罵りあう言葉が絶えることなく聞こえてくる
伸吾「皆は相変わらず元気じゃのぅ。元気なのは良いことじゃがのぅ」
ドアに手を出しながらいうと、会議室の中から聞こえていた声が消えて静かになった。
伸吾「ほぅ、気配を感じ取れるぐらいはまともなんじゃのぅ」
中には20人の親分達は椅子にすわり、その付き人が後ろに立っていた。合わせて40名がいて、そのほとんどがドアを見ていた。
伸吾「みなよく集まってくれたのう。知らん顔も何人かおるが、挨拶は後じゃ。まずは、抗争が起きそうになってる理由を聞かせてもらおうかのぅ」
ドアを開けて歩きながらそういって、席についた後皆の顔を見て微笑んだ。
伸吾のことを知っている古参の親分たちは、誰が話始めるか顔を見合せていた。そして、話始めたのは伸吾が入ってきたとき全く気にしていなかった内の一人だった。
?「失礼は承知ですが、なぜ組とは関係ない先代の貴方がここにいらっしゃるのですか?」
伸吾「お主は誰じゃ?見ん顔じゃのぅ」
ウォン「四国をまとめているリー・ウォンと申します。それで質問に答えていただけますか?」
伸吾「えぇじゃろ。この中の数人に来てほしいと頼まれたからきたんじゃよ。ところで四国はわしの知り合いが纏めとったはずじゃが、あいつはどうした?」
ウォン「あの方は事故でなくなりました」
伸吾「そうか。」
一度目をつむり、また開いたときには悲しみは消えてそこにあったのは覇気にあふれ親分として組を纏めていた男の姿だった。
伸吾「まぁ組を辞めたわしが口を挟むのはお門違いかもしれんが、理由を聞かせてくれるかのぅ」
伸吾「なるほどのぅ。つまり、組のものではない若いもんが組の名前をつかって勝手しとるっちゅうことか」
藤堂「勝手しとるで纏めるには事が大きくなりすぎてますが、そのとおりです」
伸吾「ふむ。ところで前に調べとけと言ったことはやってあるかのぅ」
藤堂「はい。こちらに纏めときやした」
テーブルの上にファイルを置き一歩さがった
伸吾「どれ。ほぅ昔より纏めるのが上手くなったのぅ。これによると、海外から来とるやつが裏にいるようじゃのぅ。」
ウォン「それは私の事をいっているのですか?」
伸吾「そうじゃよ。お主、マフィアにいたそうじゃのぅ。そこの命令で日本で活動しとるのかの」
その言葉で親分達が一斉にウォンの事を睨む
ウォン「何か証拠でもあるのですか?」
伸吾「あるぞ。お主がマフィアに居たときの写真と、あとお主の手下が若いチンピラに金を渡してる所が写った写真ものぅ」
写真を一枚一枚ゆっくり置いていく伸吾
リー・ウォン
28才
台湾出身
インテリヤクザ