鬼原家 居間
彩夏「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
伸吾「あーそのーすまんかった」
スッと立ち上がり、傍に立てかけてあった薙刀をとる彩夏
彩夏「許しません。藤堂に甘いだけならまだしもまた組に関わったなんて信じられません」
伸吾「落ち着かんか。そんなもん持ち出してどうする気じゃ」
彩夏「あんな組なんてなくなればいいのです。邪魔しようというのなら、伸吾さんといえども容赦いたしません」
一般人が今の彩夏の前に立てば動けなくなるほどの殺気を放ちながら、薙刀を構える。
その構えはただ立っているように見えるが一切隙がない完璧といっていいものだった。
伸吾「確かにわしが悪い。じゃが、組の事をいうのは許さん。あの組はわしが作った最高の組じゃ」
彩夏「ならばこれ以上の問答は不要です。久しぶりに本気で参ります」
踏み込んで突きを足元にするが、伸吾は足で薙刀の柄を蹴って離れる
伸吾「おっとっと。また、強くなったのぅ。さすがは師範代じゃ」
彩夏「まだまだです。今日は必ず参ったと言わせます」
突き凪ぎ払い降り下ろし振り上げ回転切りと連続して攻撃するが、伸吾は全てを合気で流してかわしていく
伸吾「ほっほっほっ、まだまだ強くなるのぅ。じゃが今日はこれで終いじゃ。渇っ」
伸吾が掌底で打ち込んでこようとしたのを見て、彩夏は防ごうとして薙刀を体の前で回転させた。
しかし、伸吾は中心に掌底を当てて薙刀を二つに折った。
彩夏「ぐっ。これまでですか」
伸吾「そうじゃのぅ。まぁ、そこらの達人相手ならかてたかものぅ」
彩夏「ですが、だからといって今回の事は許していませんよ」
伸吾「わかっとるわかっとる。そうじゃのぅ、今度旅行でも一緒に行こうかのぅ」
彩夏「もぅっ。そんなことで騙されませんからね」
ドタドタドタドタ
伸吾・彩夏『んっ?』
達也「父さんっ母さんっ。何してるの!今日は惣助の誕生日って連絡しと...い..って、何これ!!」
伸吾「おぉそうじゃった。彩夏早く支度せんと」
彩夏「そうですね。着物はすぐに用意できますから」
達也「いやいや、この部屋の説明は?ちょっと、ねぇ聞いてる?」
伸吾「よし用意できたぞ」
彩夏「はい、私もできました」
伸吾・彩夏『行くぞ(行きますよ)』
達也「あーもぅいいよ。行けばいいんでしょ、わかってますよはいはい」
彩夏「何ですかその言葉遣いは!」
達也「すいませんでした!」
達也は飛び上がり土下座の姿勢で地面に落下して頭を打ち付けた。
達也「はぁー。もう本当に理不尽」
伸吾「早くせんか」
達也
伸吾の息子
設定にも書いてあるので説明は省きます