キレたら怖い大妖怪   作:旅行好き

9 / 15
八話

サッカーコート

 

達也と彩夏が見たのはゴールキーパーを信吾がやり、二人でシュート練習をしている姿だった。だが、明らかに子供が出せる速度ではないシュートを放ち、それを老人が簡単に止めているのをみて

 

達也「えっ、何あれ。何あのシュート!なんでボールの形変わってるの!なんでそれを簡単に止めてるの!!」

 

彩夏「あらあら、二人ともすごいわねぇ」

 

達也「なんでそんな平然としてるの!何なの!」

 

『うるさい』

 

達也「なんで周りの知らない人から怒られないといけないの。何、俺がおかしいの!」

 

彩夏「信吾さんなんだから、あれぐらいできますよ。それに惣介だって血を受け継いでいるんだもの。当然ですよ」

 

「ねぇーパパ、あれやって」

 

「えっ。いやぁ、あのーそうだ、バスケしにいこうか!確か学校でやるんだよね。さぁいこう」

 

「えぇぇぇぇぇ、やだぁーあれやってよぉー」

 

周りでは同じような光景が起きていた。

 

達也「そろそろ止めないと、いろいろまずそうだね」

 

彩夏「そう思うならはやく止めてきなさい」

 

どんっ

 

達也「んっ?ちょっと、急に押したら止まれなブッ」

 

彩夏に押された達也がゴール前に飛び出したとき、惣助の蹴った今日一番のシュートが直撃した。

 

伸吾「わっはっはっ、大丈夫か?急に飛び出すなんて危ないじゃろうが。全く、相変わらずそそっかしいのぅ」

 

達也「ぐほっ、鼻が鼻がつぶれる」

 

転がりながら痛がる達也を笑いながら心配する伸吾。

 

伸吾「そういえば、惣助はどこいったんじゃ?彩夏、知っとるか?」

 

彩夏「惣助ならボール拾いに行きましたよ。達也は見ておきますから、そっちにいってあげてください」

 

伸吾が辺りを見回すと飛んでいったボールを追いかけているところだった。

 

伸吾「あんなところまで飛んどったか。さて、おいかけるとするか」

 

トーン、トーントン、ポスッ

たむろしていた若いグループの一人にボールがあたった。

 

「いってぇ、何だよこのボール」

 

「あはははは、だせぇな。ぼーとしてるからあたんだよ」

 

惣助「あのー、そのボール僕のなんだけど」

 

「へぇーじゃあ返してやんないとな。しっかりとれよ、そらっ」

 

誰もいない方に向かってボールを投げる。

 

惣助「あぁ、ボールが」

 

「わりぃな、手が滑った。あっはっは」

 

「おいおい、ひでえな。ははははは」

 

ボールを追いかける惣助

 

伸吾「貴様ら、なにしとる。それが子供にすることか?」

 

「あん?なんだよ、じじぃはひっこんでろ」

 

伸吾「まぁ、今はええわぃ。じゃが、あとで話があるからのぅ。ここから動くなよ」

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。