転生したから美佐枝さんと結婚したい 作:あいうえお
今日は待ちに待った、美佐枝さんとのデート当日だ。こっちの世界に来るまでは妄想でしか出来なかったんだよなぁ……こんな事考えると気持ち悪いって思われるだろうが、美佐枝さんは俺にとってそれぐらい好きな人なんだ。
そんな人とこうして彼氏と彼女の間柄になるなんて、こっちの世界に転生することが出来なければ考えられなかっただろう。
だから、今日は美佐枝さんに楽しんでもらえるような、そんなデートに出来たら良いとは思う。だが、流石に経験が無いことまでは上手く出来るとは思えないけど……まぁ、美佐枝さんなら大概のことは許してくれると思うから、まぁ、頑張りますか。
「綱汰、遅いわよ!」
「ごめん、待たせちゃった?」
「違うわ、私が待てなかっただけ……柄にもなく楽しみだったのよ。」
「そう言って貰えると俺も嬉しいよ。じゃあ、そろそろ行こう?」
「ええ、そうね……」
ん?何か残念そうな……あっ
「美佐枝さん、その服よく似合ってるよスッゴく綺麗だ」
「そう?……ありがと」
やっぱ照れてる美佐枝さんって可愛いよなぁ……そんな美佐枝さんをしばらく愛でてから俺たちは初めてのデートへ向かうのだった。
「で、どこに連れて行ってくれるのかしら?」
「んー、そうだなぁ美佐枝さん今、腹減ってる?」
「今日遅めに食べたからまだ減ってないわよ……まぁ、綱汰が食べたいって言うなら食べられるけどね。」
「昼は軽めにする予定だからさ、三時とかになると思うんだ。それまでお腹大丈夫かなって。」
「ふーん、そっか……でもそう言うのは先に言ってちょうだいね?今回は許してあげるけど、次はないわよ?」
「うっ……ごめん美佐枝さん。」
「ほら、もう謝るのはいいから早く行きましょ?」
そう言い、俺の手を引いて歩き出す美佐枝さん……あるぇ~?今日俺がエスコートするんじゃ
気が付いたらランジェリーショップの前に来ていた。美佐枝さんは迷いなく入っていった……まぁ、それは良いんだけど問題は美佐枝さんと手を繋いだままってことだ。それは、つまり俺も入ってしまうってことで
「ちょっ、待って美佐枝さん!どこ向かってんの!……ホントに待って!ここブラとかあるから!恥ずかしいから!俺変態に思われるからぁ!」
「いいから来なさいよ、ほぉらこれなんかどう?結構可愛いと思うんだけど。」
「似合ってる!似合ってるから!手ぇ離して!お願い、俺が悪かったから!」
「あら、そう?じゃあこっちの際どいのとかどう?……ってこれ流石に布の面積少な過ぎじゃない?」
「ちょっ!マジで美佐枝さん勘弁してくれ!」
「もう、つまんないの……じゃあ真面目に考えるからちょっと待っててね。」
そう言って美佐枝さんは下着を選び始めた……って俺がここに居るの忘れてないか?
「綱汰~お会計~」
あっ、忘れてなかったんですね
「12000円になります。」
オゥフ……まぁ、この為にも金を貯めといて良かったな。けど流石に所持金がもう残り少なくなってしまった。
「いや~ありがとね綱汰。さ、次は服買いに行くわよ!」
「ラジャー……あ、ちょっと待ってATM寄っていいか?」
「うーん、まぁ買いすぎちゃった感じはあったしね。ほら、早く行ってきて。」
「ん、ここで待っててね~」
ATMでとりあえず諭吉を5人ほど引き出した。そして財布には3人の諭吉を入れておいた。残りの2人の行方は……まぁ、追々分かるだろう。
しかし、美佐枝さんのファッションショーの観覧料に3万は少なすぎた……それだけ言っておこう。まぁその分の価値は十分にあったし、着飾った美佐枝さんの破壊力はもう、ヤバかった。主に下半身がヤバかった……なんだよあの胸元開いたドレスやべぇよあんなの。
「良かったの?あんなに買ってもらっちゃって。私の前だからってカッコつけすぎる必要ないのよ?」
「あぁ、大丈夫だよ。美佐枝さんのとこで飯食ってるお陰で食費が浮いてるしさ。それを考えるとまだまだ返せてないぐらいだよ。」
「そう……でも、ご飯だけは割り勘にしましょうね?年下に奢らせっぱなしも性に合わないしね。」
「まぁ、それぐらいなら構わないけどさ。けど俺が好きで奢ってるんだからあんま気にしないで欲しいんだけど。」
「そう言われても、ね……」
「はいはい、もうこの話は終わり!次は俺のオススメのパン屋行こ!」
「ホントに強引なんだから……」
「ここ?」
「そ、ここがオススメのパン屋古河パンだよ。まぁ、ここの店主と俺が知り合いってだけなんだけどな。おっ、アッキーパン買いに来たぜ。」
「よう、綱汰かよく来たなどーだ早苗のパンなら半額で売ってやるぞ?」
「じゃあ一個だけな……なぁ、早苗さんのパンってどうしてたまに光ったりするんだ?」
「俺にも分からん──って隣の美人は誰だ!まさかお前……人妻に」
「人妻じゃねぇよ、俺の彼女だ彼女。」
「まぁ、綱汰さん彼女が出来たんですか!お好きなパン持って行って下さいね!お祝いです!」
「いや、流石にお金払いますよ?つーか俺に彼女出来るのそんなに不思議ですか……はぁ、美佐枝さん食べたいパン選んで下さいね。」
「えっ、えぇ……あ、相楽美佐枝です。彼氏がお世話になってるようで、ご迷惑おかけしてます。」
「おうおう、しっかりしてる彼女じゃんかよ。お前にゃ勿体ないな!」
「秋生さん!綱汰さんには色々お世話になってるんですから。相楽さん、綱汰さんのことよろしくお願いしますね?」
「もう慣れてますから、大丈夫ですよ。あっ、お会計お願い出来ます?」
あれ?いつの間にか会計終わってたんだけど……やっぱアッキーと絡むと時間の感覚無くなるなぁ。
「ほら、綱汰次行くわよ!」
なんか美佐枝さんまた元気に……あと、胸を腕に押し付けるのは止めてくれ。最悪歩けなくなっちまうから。
「あのさ、美佐枝さん……胸、当たってんだけど。」
「ふふっ、当ててたとしたら?」
そう言う美佐枝さんの顔は悪戯っ子のように無邪気な顔で、俺は気の抜けた返事しか出来なかった。
それからは、公園で一緒に古河パンで買ったパンを食べて過ごしていた
「ん、もう夕方か──綱汰、今何時?」
「あぁ、5時前だなどーする?夕飯食べる?あぁ、後次のとこは俺の奢りね。」
「もう食べるの?……次は奢り、ねぇ。まあ、良いけどさ。」
「隣町に行こうと思ってるからさ。じゃあ行こう美佐枝さん、最高のディナーにしてみせるよ。」
そうして、俺と美佐枝さんはバスで隣町まで移動した。予約したレストランを気に入って貰えればいいんだけど。
「このレストランイタリアンなんだけど、大丈夫?」
「ん、大丈夫よ。それより綱汰のお財布の方が心配なんだけど」
「大丈夫大丈夫、心配ご無用!さ、入ろう美佐枝さん」
そして、事前に予約しておいたお陰でスムーズに個室に通して貰えた。こんなとこでグダるのは流石に看過出来ないだろう。
「ふぅ、美味しい……こんなに良いところいつの間に見つけたのよ。」
「まぁ、色々調べたしねぇ。美佐枝さんに喜んで貰えたならそれで十分だよ。」
食事ももう終わりそうな時間になってきたため、美佐枝さんへのプレゼントを渡すことにした。
「美佐枝さん、これネックレスなんだ。良かったら着けてよ。」
「こんな高そうなのいつ買ったんだか……そうだ、綱汰に着けてもらいたいな。」
「うん、分かった」
そう言って美佐枝さんの後ろに来たはいいけど、いい匂いがしてきてヤバい……絶対俺の顔赤いな。
「はい、着けたよ。どう?」
「ん、いい感じ──綱汰、どうかしら?」
「うん、良いと思うよ、うん」
「なによ、その素っ気ない感じ……ほら、見て?谷間に埋もれちゃいそうなのよ。」
「分かってるから!言わないでよ!」
「良いのよ?綱汰なら好きなだけ見ても……だから、ちゃんと見て?」
美佐枝さん顔赤くしながら言うセリフじゃないと思うんですけど……あと、ネックレス買って良かったなって思いました。
それから、俺は美佐枝さんを寮まで送っていくことにした。
「別に送ってくれなくても良いのよ?綱汰も疲れただろうし……」
「そんなこと言わないでさぁ。」
「じゃあ最後までエスコートお願いね?」
「りょーかいお姫様」
気付けばもう、寮の前に着いてしまっていた。
「美佐枝さんどうする?帰る?」
「ここまで来ておいて?それとも、帰りたくないって答えてあげよっか?」
「それはそれで嬉しいけど──今日のとこは止めとこうかな。まだ、学校もあるしね。」
「詰まんないわねぇ……じゃあ最後に私からもプレゼント、あげるわ。」
そう言い、美佐枝さんが急に近づいてきた。あぁ、やっぱりいい匂いだなぁ。
そう考えていたら、美佐枝さんにキスされた。
──今日は、ありがと。楽しかったわ綱汰
そこから俺はどうやって帰ったのか覚えていない。
ただ、俺はニヤニヤしていただろうことだけは容易に想像出来るのだった。
やぁ、筆者だよ。主人公の財力パネェなって思ってるよ
アニメ見て風子ぉぉぉとかなってたけど、この作品じゃ結構あっさりめになると思います。アレは無理ですわ。
その代わりことみちゃんで頑張ります。
あと、主人公が古河パンの常連なのに渚と知り合いじゃないのは渚が寝込んでた9ヶ月で常連になったからです。間が悪いですね。
じゃあまた次回に。