転生したから美佐枝さんと結婚したい   作:あいうえお

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今回なんか5000字越えてんだけど…まぁゲーム内の二日分やったらこうなりますわね

あと、お気に入り登録数100到達ありがとうございます。


第11話

 

 

「うーん……」

 

何かいつもよりよく寝れたなぁ……それになんか体が温かいんだよなぁ、うーん柔らかくて気持ちいいなぁ。

 

 

「んっ……」

 

んー?女の人の声かな?なんかエロかったなぁ……まぁ思春期特有の幻聴とかそこら辺でしょ。もう一寝入りもう一寝入り。けど、俺の手が当たってるところスゲェ柔らかいよなぁ。

 

 

 

「綱汰?この手は何かしら?」

 

「あれ?美佐枝さん?……おはよ。俺の部屋まで起こしに来てくれたの?」

 

「なぁに馬鹿なこと言ってんの……昨日、私の部屋に泊まったでしょ?」

 

「あぁ、そうだったね。で、俺の手がどうしたの──ゴメン!柔らかくって気持ち良かったからつい!」

 

「もう、別に良いんだけどね。私以外にこんなことしちゃダメよ?」

 

「はい……」

 

そう言う美佐枝さんの顔は少し紅かった……照れてんなら無理しなきゃ良いのに。

 

「美佐枝さん照れてんの?」

 

「照れてないわよ。朝ご飯作らないとだから、お茶でも飲んで待ってて。」

 

「はーい。美佐枝さんはやっぱりかわいいなぁ……」

 

おっ、また紅くなった。いや~眼福眼福。

 

 

 

 

「ごちそうさまでした!」

 

「はい、お粗末様。」

 

 

「いや~朝から美佐枝さんと一緒に飯食べると何か夫婦になった感じ、しない?」

 

「うーんそうねぇ、綱汰が旦那、かぁ。うーん、なんか違和感あるわねぇ。」

 

そう言い、美佐枝さんはお茶を注いでくれる。

 

「ま、その内慣れるのかねぇ。」

 

「ん?何か言った?美佐枝さん」

 

「何でもないわよ──それより歯、磨いたら?新しい歯ブラシも洗面所にあるからそれ使ってね。」

 

「んー、じゃあ歯磨いてくるわ。」

 

 

 

 

 

「じゃあ、そろそろ行くわ……春原に悪戯してから。」

 

「はいはい、行ってらっしゃい。これ、お弁当」

 

「さんきゅ。じゃあまた今夜ね。」

 

さてと、春原の部屋に向かいますかね~

 

 

 

「グー……ガー……グゴゴゴ……」

 

えっ、コイツのいびきおかしくね?つーかコイツ今日も遅刻か……さてと、油性ペンどこだったかなぁ。おっ、あったあった……おっ、赤ペンなんかもあるじゃん!さっすが春原!やっぱ持つべきものは友達だよなぁ~さてと、どうしてくれようか……歌舞伎っぽくするか。

 

それじゃあな春原、良い夢見ろよ!

 

 

 

 

 

なんか教室がうるせ……あぁ、春原かぁ

 

「よぉ、春原」

 

「やぁ綱汰!なぁんか朝から皆が僕の顔見てくるんだよねぇ。」

 

「ん?そりゃ、お前が日本一イケメンだからだろ」

 

「マジで?いや~やっぱり気付かれちゃうか~そうだよねぇ、こんなイケメンそうそう居ないもんね~」

 

朋也、そんなに笑うな……俺も耐えるのに必死なんだから。

 

「ほら、鏡見てみ?世界一イケメンが映ってるから。」

 

「おっ、用意が良いねぇ──ってなんじゃこりゃあーーッ!」

 

 

 

「やっぱりアンタの仕業か!」

 

「いや~お前のいびきがうるさかったからさぁ。スマンスマン」

 

「絶対悪いと思ってないよこの人。しかもいびきがうるさかっただけでこんな悪戯されるとか僕の扱いホント酷いッスね!」

 

 

春原がうるさい……まぁ、三割ぐらい俺のせいだけど。こんな状態じゃ教室で寝れないな──旧校舎に行くか。

 

 

 

「痛っ……」

 

ん?ここ、空き教室だよな?人、居るのか?

 

そう思い教室に入ると一人の少女が彫刻刀で星を作っていた。

 

「よぉ、何やってんだ?」

 

そう問いかけると少女は俺を見上げた。

 

「うわぁぁぁぁぁ!!」

 

そしてそのまま叫んで教室の隅に走っていった……え、普通に傷つくんだけど。

 

「ゴメン、驚かせたか?」

 

「また、変な人です!」

 

「いや変な人ってお前な……授業サボってまで何作ってんだよ?」

 

「これは……ですね~……」

 

そう言い、悦に入る少女……無視した方が良いのかな?これ。うん、なんか深く関わらない方が良さそうだし今の内に逃げとくか。

 

そう思い俺は素早く教室を抜け出した。

 

 

「ハッ!いけません、ヒトデのことを考えていたら……って変な人が居ません!もしかして、忍者だったんですか!」

 

 

 

 

そして俺がたどり着いた教室は段ボールが沢山積んである準備室のような教室だった。

 

「うっわ何これ……絶対掃除してないな、これ。まぁ、バレる危険が減るから良いかな。さて、昼まで寝るか」

 

 

 

 

 

「……私が……を復活させようと思ったのは……」

 

ん?なんか声が聞こえるな……

 

 

「んぁ?朋也か?こんなとこで何やってんだ?」

 

「ん、ああ綱汰か。こんなとこってなぁ……お前こそ何やってんだよ。」

 

「俺は寝てたんだよ……おっ、俺は邪魔みたいだな?二人で仲良くな~」

 

「おい待て!お前、それは誤解だ!」

 

「そうです!邪魔なんかじゃないです!」

 

「あれ?渚ちゃんじゃん……やっぱ、不良ってモテるんだな。」

 

「お久しぶりですっ。……ってそうじゃなくってですね!」

 

 

 

それから、朋也はこれまでの経緯を説明してくれた。

 

「……って訳だ。分かったか?」

 

「なるほどなるほど渚ちゃんが演劇部を復活させたいのは分かったよ。じゃあま頑張れ。応援してるから。」

 

「いや、待て。お前にも手伝ってもらいたい。どうせ暇だろ?」

 

「まぁ、否定は出来ないんだけどな……うーん、今まで貼り紙やったんだっけ?」

 

「はい!知らない人にも興味をもってもらえるようにって思いまして……」

 

「生徒会の許可は?」

 

「へ?生徒会、ですか?」

 

「生徒が掲示板に貼り紙する時には、生徒会の許可が無いと剥がされちまうぞ?」

 

「知らなかったです……」

 

 

『3年B組の古河渚さん、生徒会室にお越し下さい。』

 

 

「な?」

 

 

 

 

「で、何て言われたんだ?」

 

「演劇部は、部として活動していないから部員の勧誘は認められないそうです。部として休止状態なんだから、ポスターも禁止するって言われちゃいました。」

 

「そんなのっ!どうしろって言うんだ!」

 

「はぁ~、やっぱ今の生徒会って……ちょっと脅してこようか?まぁ三日もあれば認めると思うんだけどさ。」

 

「そんなことしたらダメです!でも、どうすればいいんでしょう……」

 

「諦めるな!まだ、手はあるはずだ!」

 

「岡崎さん……」

 

いや~朋也って主人公っぽいよね~

 

その時見慣れた金髪が見えたような気がした。気のせいか。

 

 

そして良い案が出ないままその日は解散した。

 

 

 

俺はそのまま図書室に向かった。昨日の少女のことが気がかりだったから

 

 

「ことみ~遊びに来たぞ~」

 

そこには、いつものように読書をする少女の姿があった。

 

「こんにちは、綱汰くん……お弁当食べる?」

 

その手には黒塗りの弁当箱があった。俺のために作ってくれたのか?

 

「あぁ、貰うよ。けど、明日からはデザート系が良いかな。弁当はいつも作って貰ってるからさ」

 

「分かったの。……いただきましょう。」

 

「いただきます。」

 

 

食べた……俺は食べきった!けど、夕飯ちょっとキツいなこれ。

 

そう頑張って食い終わった後に

 

「お弁当、誰に作ってもらってるの?」

 

そう、彼女に尋ねられた。まぁ、コイツなら言っても大丈夫だろ。

 

「男子寮の寮母さん知ってる?その人に作ってもらってるんだけどさ。」

 

「知らないの。綱汰くん、迷惑だった?」

 

「ん?いや、迷惑じゃ無いんだけどな流石に腹に入らないからさ。」

 

「デザートなら入るの?」

 

「あぁ、デザートは別腹だからな。」

 

「綱汰くん凄いの!胃が二つあるなんて学会で発表すればノーベル賞取れちゃうかもしれないの!」

 

「いやいやいや……喩えだからね?ホントに無いからね?」

 

「そうなの?それじゃあ明日アップルパイ焼いてくるから楽しみにしててね。」

 

「おう、じゃあまた明日な。」

 

「綱汰くん、また明日ね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前さ、演劇部の女の子と付き合ってんの?急に部活とか始めるからビックリしたけど、女の為なら納得だよねぇ。」

 

春原の部屋に集まったと同時に春原がそう言った。スゲェムカつく。殴りてぇ……もしくは蹴りてぇ……

 

「あの、綱汰さーん?顔スゲェ怖いんですけど……えっ、ちょっ蹴らないで!許してーッ!!」

 

 

「実はな、アイツの家、パン屋なんだよ。で、仲良くしてるとパンが無料になるんだよ。」

 

「マジかよ!」

 

「そうじゃなきゃ、俺が部活になんて関わるはずないだろ。」

 

「ま、それもそっか」

 

「それよりもお前は智代にリベンジする事だけ考えとけよ。」

 

「は?まだやってたのお前ら」

 

「アイツは絶対男だ!アイツがボロ出すまで僕は諦めないからな!」

 

はぁ、こんな奴に粘着されるなんて可哀想な子だ……

 

 

 

 

 

さぁて一日の終わり、愛しの美佐枝さんと夕飯を過ごすとするか

 

 

 

 

「明日、アップルパイ焼いてくるって言われてさ。」

 

「どうしてそういう流れになるかねぇ……綱汰、浮気したら……ね?」

 

「分かってる!分かってるから!……でも、どうにも断れないんだよねぇ。なんだろ、子供が出来たらこんな感じなのかなぁ。」

 

「子供が出来たらって、凄い気が早いからね?」

 

そう、呆れた表情で言われる。いや、可哀想な人を見る目か?

 

「アンタ、好かれてるんじゃないの?昔、会ったことあるかもしれないんでしょ?」

 

「好かれてる、ねぇ。俺を好きになる人なんてそうそう居ないと思うんだけど」

 

「けど、アンタのこと好きになるような物好きはここに居るわよ?」

 

「真っ正面からそんなこと言われると照れるんだけどさ……一回連れてこようか?」

 

「んー、そうねぇ色々聞きたいこともあるし……それじゃあ明日連れてきてくれる?でも、無理矢理はダメよ?ちゃんと相手が了承してくれたらで良いから。」

 

「りょーかい美佐枝さん。」

 

「あぁ、それと二人で話したいからアンタ春原の部屋にでも行ってなさい。」

 

「え?俺居たら邪魔?」

 

「そ、邪魔だから……女同士でしか喋れない事もあるのよ。気分悪くしないでね?」

 

「分かった分かった。でもどうなったかは教えてよね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつも通り学校に行くと、もう朋也と体中ボロボロになっている春原がいた。

 

「よぉ、朋也今日は早いな。」

 

「あぁ、コイツが智代に用が有るって言うからな。」

 

「で、その結果は?まぁ、聞かなくても分かるけど」

 

 

 

「あっ!変な人居ました!」

 

あれ?この声聞いたことあるな

 

「俺は変な人じゃないから無関係だな~」

 

朋也もアイツに会ったこと有るのか。大変だな、コイツも。

 

「って、変な人待って下さい!」

 

そう言いながら少女は朋也の袖を掴んだ。

 

「やっぱ俺かよ……」

 

「はい!あなたみたいな変な人は10年に一人の逸材です!」

 

「はぁ……俺、3年D組の岡崎朋也な。」

 

その隣で春原が少女に近づく

 

「何このおこちゃま、知り合い?」

 

「わぁ!変な人がダブルで居ます!髪の毛が有り得ない色です!」

 

「初対面なのに失礼なこと言うねぇ⁉」

 

あっ、俺のこと見た。気付くなよ~気付くな

 

「──忍者さんです!」

 

「はぇ?」

 

 

「風子は変な人と話がしたいだけです!二人で話したいので、着いてきて下さい。」

 

そう言い、少女は朋也の袖を引いていく……あっ、春原も着いてった。まぁアイツの方が変な人だもんな。

 

 

 

 

昼休みになって、演劇部の部室へ行くか図書室に行くか迷ったが、今日は図書室に行くことにした。

 

 

 

 

「よ、ことみ。一緒に飯食おうぜ。」

 

「綱汰くんこんにちは。アップルパイも焼いてきたの。だからご飯食べ終わったら食べよ?」

 

「ホントに焼いてきてくれのか……ありがとな。あぁ、そうだ今日の放課後暇か?」

 

「うん。大丈夫なの。」

 

「そか、ことみってA組だよな?放課後になったら迎えに行くから教室で待っててくれるか?」

 

「分かったの。」

 

ことみが焼いてきたアップルパイは昼飯後に食べる量じゃなかったため、寮に行ってから食べることになった。

 

 

 

 

 

そしてようやく放課後になった。用がある時の授業の遅さはどうにかならんもんかなぁ。まぁ、ことみを迎えに行きますか。

 

 

 

「綱汰くん、どこに行くの?」

 

「あれ、言ってなかったっけ……美佐枝さん、寮母さんのとこだよ。」

 

「寮母さんって、綱汰くんのお弁当作ってる人?」

 

「そ、その人にこれから会いに行くんだよ。」

 

 

 

 

寮に着いてから、美佐枝さんを探したが掃除はしてないから部屋に居るのかな。

 

 

 

「美佐枝さん、連れてきたよ。」

 

「一ノ瀬ことみです。よろしくお願いします。」

 

「ここの寮母やってる相楽美佐枝です。よろしくね、ことみちゃん。さ、入って──綱汰は春原のとこ行ってきなさい。」

 

「ん、りょーかい。じゃあまた後でね。ことみもまた後でな。」

 

「うん、綱汰くんまたね。」

 

その後、一時間ほど美佐枝さんとことみは話し合っていた。どんな内容だったかは俺に知る由はないが、二人の表情は明るかったから大丈夫だろう。

 

「綱汰くん、また明日なの。」

 

「ん?もう帰っちゃうのか?」

 

「もう、夜になっちゃったの。だから、また明日。美佐枝さんもさようなら。」

 

「あぁ、また明日な」

 

「いつでもいらっしゃいね。ことみちゃんならいつでも来て良いから。」

 

バイバイ、そう言いことみは手を振って帰って行った。さて、美佐枝さんに聞きますかね。

 

 

先ほどのことを美佐枝さんに聞くと美佐枝さんは呆れたような表情になった。

 

「アンタってホントに罪つくりよねぇ……ま、綱汰ならその内気付くのかもね。ねぇ綱汰、もしも、もしもずっと昔から貴方を思い続けていた人が居たら、貴方は私とその人どっちを取る?」

 

「ん、どっちを取る──かぁ。ずっと思い続けてくれたのは嬉しいけど、今の俺には美佐枝さんが居るからなぁ。」

 

 

そう言うと美佐枝さんはくすぐったそうに笑った。

 

「そうね、まぁあの子のはそっちとはちょっと違うのかもねぇ。随分と大きい子供になっちゃうけど。」

 

「うん?なに、その大きい子供って。」

 

「アンタならいつか気付くだろうから、自分で答えを見つけて、自分で考えなさい。ちゃんと私も支えてあげるから。」

 

 

そう言い笑った美佐枝さんは、頼りになる俺の自慢の彼女だった。

 

 

 

 

 




今回は風子出して、美佐枝さんとことみを引き合わせました。
この二人の会話の内容は…まぁ自由に想像してください。

俺の自慢の彼女(嫁)ですね、分かります。
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