転生したから美佐枝さんと結婚したい   作:あいうえお

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今回は美佐枝さんが出ます!

やったね!



第2話

坂道を上りきった俺の目の前には『私立光坂高校』がそびえ立っていた

 

 

うん?ここって……いや、早まるな、ただ同名の学校がたまたま坂の上にあっただけかもしれないんだ

 

例え上ってきた坂道に桜が植えられていたとしてもそれはきっと偶然の一致なんだ……

 

それに冷静に考えろ、あり得ないだろう?だってCLANNADに出てくる高校なんて所詮はただのフィクション、実在なんてしてないんだ

 

 

──けど、もしこの状況が現実で俺が創作物の中に入っていたとしたら?

 

 

俺は──

 

 

「キミ!何してるんだそんなところで!もうすぐ入学式が始まるぞ!」

「えっ?俺ですか?」

「そうだ!キミ以外に誰がいる!ほら、早く来るんだ、入学式が始まるまであまり時間はないんだからな!」

「えっ、ちょっ、……」

 

そうして俺は光坂高校の入学式に連れて行かれた

 

そして今更気付いたのだが、俺の制服が学ランからブレザーのものにすり代わっていた

 

「ホ!いつの間に!」

 

「何を言っているんだ?ほら、あそこが受付になっているから、出席簿に名前を書いて待機場所に向かいなさい」

 

 

キャッ!独り言を盗み聞きするなんて先生エッチなんだから!

 

 

……怒られました、はい

 

じゃあとっとと受付して入学式に出ましょうかね

 

 

 

 

 

式典とか形式ばったモノはやっぱり詰まらないな、まぁ必要なことだとは分かっているんだけどな

 

眠っちゃったのはしょうがないよね?

 

 

 

それよりも、これから各クラスに分かれてHRを行うそうだ

 

ちなみ俺のクラスはB組だった、まぁストーリーには関係ないから覚えなくても良いと思うよ

 

 

「じゃあさっそくですが、皆さんに自己紹介をして貰いたいと思います」

 

 

入学式でのお決まりのフレーズが我らがクラス担任の先生から飛び出した為、現在クラスメートの自己紹介タイムとなる

 

 

「じゃあ出席番号順でいいかな?……それじゃあ岡崎くんよろしく」

 

わっつ!?え、朋也居るの?うちのクラスに朋也居んの!?やっべぇよテンション上がってきたよ!

 

あっ、でも今の朋也って確か……

 

「はい、じゃあ次は……三浦くん、よろしく。三浦くん?」

 

思考の海に沈んでいたため、先生の呼びかけに反応が遅れてしまった

 

 

「えっと、三浦綱汰です。皆さん三年間よろしくお願いします」

 

そして自己紹介を考えていなかった所為で、ありきたりな自己紹介をすることになった

 

 

「それじゃあ皆さん、明日からクラスメートとして仲良くしてくださいね!」

「それじゃあHRを終わります!」

 

 

こっちの世界に来て初めての学校が終わった

 

まぁ、家に帰ってから考えることも色々あるし(主にこの世界がゲーム基準かアニメ基準なのかなど)それに、この世界の地理がよく分からない為、そこら辺の知識は必要不可欠だろう

 

主に美佐枝さんとのデートの時のために……

 

 

 

ん?そういやこの世界に俺の帰る家ってあるのか?そもそも地形が違うし、もし俺の家があったとしても俺はその場所に辿り着ける気がしないぞ……

 

 

ヤバい、どうすればいい?

 

どうすれば自分の家の場所を知ることが出来る…?考えろ!考えろ!クールになれ前原K一!

 

 

閃いたぞ!先生に聞けばいい!確か住民票だか戸籍謄本だか持ってたはずだ!先生に聞けばいいんだ!なんだよ心配して損したぜ~

 

 

────どうやって聞き出す?

 

「すいませ~ん自分の住所分からないんですけど~」

 

なんて真正面から言ったらマジで頭残念な可哀想な奴だと三年間思われ続けることになってしまう!それだけは何としてでも避けなければならない!

 

でも、住所が分からなければ自分の家に帰ることも出来ないで三年間公園でホームレスとして過ごすことに……!

 

 

くっ!究極の選択だ……残酷すぎる、神様アンタって奴は本当に残酷すぎるぜ

 

 

 

 

結果だけ言おう、住所を先生に聞いた

 

後はまぁ、想像してた通りだった。可哀想な人を見る目で担任から見られて、俺のガラスよりも繊細なハートはズタボロにされた

 

しかし!しかしながら!私は我が家の住所を手に入れたのである!これで三年間ホームレス生活とはおさらばなのだ!

 

さらば段ボール!こんにちはマイホーム!

 

 

職員室前で右手掲げてこんなことをやっている彼を見た担任が、生暖かい目をしていたのを彼は知らない

 

 

「さてと、そろそろ家に帰りますかね」

 

家に帰ると言うのは口実なのかもしれない

 

なんせ俺は期待しているのだから、あわよくば彼女に出会おうと考えているのだから

 

 

 

坂道を下りきった俺が見たのは学生寮の前を掃き掃除している寮母さんの後ろ姿だった

 

 

俺はこの時になってやっと自覚した

 

この世界が俺の夢なんかじゃないこと、この世界が紛れもない現実だって事を

 

 

 

 

「ふぅ~、次は廊下の掃除か……ん?あなたどうしたの、そんなところで?入寮予定の子?でも、こんな時期に居ないわよね」

「あっ、すみません……ただ、その忙しそうだなって」

 

「ん~まぁ、これも仕事だしねぇ好きでやってるってところもあるし……」

 

「えっと、良かったらお手伝いしましょうか?」

 

 

 

 

これが俺と彼女の出逢い────

 

 

 

────そして彼女との始まり

 

 




やった!2000字!次は3000字目指しますよ~イクイク…
今回やっと主人公のフルネームが出ましたね

ホ!いつの間に!─神「すり替えておいたのさ!天国からの使者スパイダーマッ!」
ついでに主人公の転生特典は光坂の制服で終わりです、多分
この頃の朋也くん─家庭がズタボロでついでに肩もズタボロ
朋也くんバスケ続けてたらどうなったか気になりますねぇ…

前原K一─ウッディ!の人。別に雛見沢症候群の伏線とかではない

次回、せめて、人間らしく
さぁてこの次もサービスサービスゥ!
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