転生したから美佐枝さんと結婚したい   作:あいうえお

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割と早く書けた気がする3話です


今回、会話回なので地の文がいつにも増して少ないです

地の文って難しい…

4000文字近く書けて、僕、満足!


第3話

「良かったらお手伝いしましょうか?」

 

「手伝って貰えるなら有り難いけど、この後用事とか無いの?」

 

「ええ、まぁ……暇人なんで」

 

面と向かって貴女に会いに来ましたなんて言えねぇよな

 

「暇人って……分かった!手伝ってくれる?えぇっと名前聞いても良いかな?私は相楽美佐枝、ここの寮母やってるの、よろしくね暇人さん?」

 

「俺は三浦綱汰です。よろしくお願いしますね、美佐枝さん……って呼んでもいいですか?俺のことは綱汰って呼び捨てでいいんで」

 

「うん、別に呼び方なんか気にしないわよ、えーっと綱汰、バケツに水汲んできて貰える?水道はあっちにあるから」

 

「了解でーす」

 

 

俺は美佐枝さんに指示された通りに水を汲みに行った

道中の気分は最高に良かったのは言うまでもない

そんな時だ……曲がり角から背が低い金髪の男が現れたのは

 

 

「ん?アンタここに入る人?俺、春原陽平。よろしくな」

 

 

今日は出会いが多い日だとは思ってたがここで春原とも会うのかよ……取りあえず自己紹介するか

 

 

「三浦綱汰だ、よろしく。まぁ俺は寮に入らないけどな」

 

「あれ?入らないの?じゃあ何で寮に居るんだ?残念ながら男子と女子は別寮だぞ?覗きも出来ないとか本当意味ないよな~」

 

「いや、別に覗きなんてしたくもないしな」

 

「ハァ?それ本気で言ってんのか?」

 

「あぁ、つーか覗きしたとしてその後が怖すぎる」

 

「バッカお前そんなこと考えてたらこの先何も出来ないじゃないか!」

 

お前にバカなんて言われるとは思わなかったよ

 

「はぁ……じゃあ美佐枝さんにさっき言ってたこと全部伝えるな」

 

「な!?止めろ!止めてくれ!止めて下さいお願いします!」

 

「え~でもなぁ……お前覗きにスリル感じたいみたいだし、美佐枝さんに伝えた方がスリルが出て楽しいと思うぞ!」

 

「えっ、ちょっと待って何その滅茶苦茶いい笑顔」

 

「みっさえさぁ~ん!」

 

「うわぁぁぁぁぁ!ごめんなさぁぁぁい!!!」

 

 

春原は逃げ出した!しかし、美佐枝さんに回り込まれてしまった!

 

 

「春原ぁ~?何してるのかなぁ?」

 

「ヒィッ!」

 

「春原が覗きしようって言ってましたー!」

 

「ちょっ、何言ってんだよ!違う、違うよ美佐枝さん!俺はそいつに誘われて……」

 

「あっちでお話しよっか?」

 

「はい……」

 

 

春原は美佐枝さんに連れて行かれた

 

世界は平和になった!……てゆーか美佐枝さん怖かったな……これから怒らせないようにしよう

 

そしてさらば春原、お前のことは三分ぐらいは忘れないよ、きっと、多分

 

 

それから少しの間誰かの悲鳴が聞こえてきたが気のせいだろう

 

春原が連れて行かれた方から聞こえたような気がするのも気のせいだ

 

 

 

 

「ふぅ、全くあのバカは……ごめんね、待たせちゃったわね」

 

「あぁ気にしないでください、それで床拭いてけばいいですかね?」

 

「そうね、玄関の方任せていい?あそこ汚れが多くて大変なのよ」

 

「分かりました、それじゃまた後で」

 

 

玄関の掃除をしながら俺はこれからの事について考えていた

 

この世界は原作であるゲーム準拠なのか、それともアニメ準拠なのか

 

ゲームとアニメがごちゃ混ぜでもそれはそれで良いと思うが、それは俺が三年にならなければ分からないことだから今考えても仕方がないだろう

 

だが、どうしようもなく不安なのだ

 

自分がこの世界に居てもいいのか、自分が関わることで大好きだったCLANNADが違うモノになってしまわないか、何より美佐枝さんに拒絶されてしまったらと考えると……

 

 

そんな迷いを吹っ切るように俺は玄関の掃除に没頭した

 

土や砂の汚れが多く雑巾を何度も洗うことになったが、自分で思っているよりも掃除は進んでいた

 

掃除をすることで悪い考えから目を逸らしたいという、一種の現実逃避がそうさせたのだろう

 

俺はこれからどうすれば良い?原作を壊さないために関わらないようにするか?でも、もう春原とは知り合ってしまったし、朋也のことも放っておけるとは思えない

 

それになにより美佐枝さんと関われなくなったらこの世界に来た意味が無くなってしまう

 

 

俺はどうするべきなんだ……?

 

 

「……た?こ……た!綱汰!」

 

「ん?あぁ美佐枝さんどうしたの?」

 

「どうしたのってアンタね……」

 

そう言い美佐枝さんは大きなため息を吐いた

 

「別にため息吐くことないだろ?」

 

「人が呼んでるのに全然反応無いんだもの心配にもなるでしょ?全く……」

 

「ごめん、ちょっと考え事してたんだ俺」

 

「そう、でその悩みは解決しそうなの?」

 

「うーん、どうなんだろ分かんないや。それに今すぐ解決しなきゃいけないって問題でもないし」

 

「ふーん、まぁ自分で解決出来そうに無かったらお姉さんに聞きに来なさい?一応人生の先輩としてのアドバイスぐらいは出来ると思うから」

 

「うん、分かったありがとね」

 

「いいのよ、掃除手伝って貰っちゃったしね」

 

そう言い無邪気に笑う美佐枝さんはとても綺麗で、転生して良かったと感じてしまったのは完全に余談だ

 

 

 

「掃除手伝ってくれたお礼に何かして欲しいことある?」

 

「して欲しいこと?」

 

「そ、タダ働きって訳にもいかないでしょう?玄関凄く綺麗になってるし」

 

「うーん、じゃあ美佐枝さんとお茶したいな」

 

「お茶?私と?……まぁいいか、でもそんなので良いの?」

 

「そんなのって……俺は美佐枝さんとお茶飲めるなら1000円ぐらい出すよ?」

 

「はぁ……何言ってるの、こんなおばさんの何処が良いんだか……着いてきて」

 

 

 

そうして美佐枝さんに連れられて入った部屋はなんか……いい匂いがしました

 

 

「ここって美佐枝さんの部屋?」

 

「そうよ、私の部屋、どう?ドキドキしちゃう?」

 

「……うん」

 

「そう……あっ、お茶入れるから適当な所に座っててね」

 

「うん」

 

 

給湯室でお湯を入れてきた美佐枝さんが帰ってきた

 

 

「お待たせ、はい粗茶だけど」

 

 

「頂きます」

 

「あとお煎餅もあるから、良かったら食べてね?」

 

「おぉ、ありがたい……やっぱり緑茶と煎餅は一緒に食べたいよなぁ」

 

「……お爺ちゃんみたいね」

 

「むー、笑ったなぁ美佐枝さん」

 

「ごめんごめん、でも緑茶とお煎餅妙に似合うわね」

 

 

「ニャ~ン」

 

 

 

「ん?猫?」

 

「あぁ、ソイツ前から居着いてるのよ」

 

「飼い猫じゃないのか?……おっ、来い来い」

 

「そう、別に飼ってる訳じゃないんだけどねぇ、まぁ成り行きよ」

 

「ふーん、そうなのか」

 

「それより綱汰懐かれてるわね、猫好きなの?」

 

「うん?まぁ好きだけど、こんなに懐かれるのは久しぶりだな」

 

「へぇ、家で飼ったりはしてないの?」

 

「んー飼いたいけど俺今アパートに住んでるから飼えないんだよ」

 

「え?アパートってもしかして一人暮らしなの?」

 

「うん、あれ?言ってなかったっけ」

 

「聞いてないわよ、もう……じゃあ掃除の手伝いなんてしてる時間無かったんじゃないの?夕ご飯どうするの」

 

 

この時俺は夕飯の事を考えていなかったことを思い出した

 

ヤバい!ホームレス脱却だと思った矢先、次は乞食になってしまう……

 

 

「どうしたの、綱汰?顔真っ青だけど……もしかして夕ご飯のこと考えてなかったの?」

 

「うん……」

 

「はぁ……もう、今回だけだからね?」

 

「??」

 

「夕ご飯、今日だけ食べさせてあげるから、明日からはちゃんと自分で作るのよ?」

 

この時の美佐枝さんは俺にとって女神のようだった

 

 

「女神……」

 

「はいはい、ほら食堂行くから着いてきなさい」

 

 

 

「座って待ってなさいね」

 

「うん、ごめんね」

 

「いいのいいの、掃除のお礼ってことにしておくから」

 

 

そう言ってめが…美佐枝さんは厨房に消えていった

 

 

 

 

「はい、お待たせ、あんまりちゃんとしたの作れなかったけど許してね?」

 

そう言って美佐枝さんが出してくれた料理は俺にはとてもじゃないが作れそうにないもので、出来れば毎日食べたいと思ってしまうものだった

 

 

「そんなことないよ、すげぇ美味そうだよ」

 

「そう?そう言って貰えると嬉しいけど、まぁ食べてちょうだい」

 

「うん、頂きます」

 

「はい、どうぞ」

 

 

 

「この肉じゃが美味しいよ、美佐枝さん!」

 

「口に合ったなら良かったわ」

 

「この料理を食べられるなら……」

 

「ん?どうしたの綱汰?」

 

「ねぇ、掃除手伝うから飯食わせてくれない?」

 

「は?」

 

「いや、一人暮らしで飯作るのって結構しんどいからさ(やったことはないけど)それだったら美佐枝さんとこうして飯食った方が幸せになれるしさ」

 

「幸せ、ねぇ……私みたいなおばさんと一緒に食べて幸せになれるとは思えないけど、まぁ掃除の手伝いしてくれるって言うならお昼と夜のご飯は作ってあげる。朝ぐらいは自分で作りなさいよ?」

 

「いいの?大変なんじゃないの?」

 

「いいのよ、綱汰が掃除してくれるなら綱汰のご飯作った方が楽だからね」

 

 

「じゃあ、契約成立ってことでいいかな?」

 

「ええ、でもいつでも止めていいからね?」

 

「美佐枝さんの飯が食えるなら掃除くらいチョロいよ」

 

 

 

「ふぅ、美味しかった、ごちそうさま美佐枝さん」

 

「お粗末様でした」

 

「それじゃ、俺帰るわ色々ありがとね、美佐枝さん」

 

「んー、また明日ね、気をつけて帰んなさいよ」

 

「はいはい、また明日よろしくねー」

 

 

 

 

 

今日は良い日だったな……まさか美佐枝さんとお茶飲むだけじゃなくて夕飯まで一緒に食べられるとはな

 

それに明日からも夕飯を一緒に食べられることになったしな

 

 

「おっ、綱汰じゃん!もう帰るの?」

 

「あぁ春原か、そうだ、もう良い時間だしな」

 

「そっか、じゃあまた明日学校でな」

 

「お前違うクラスだから会わねぇだろ、バカか?」

 

「さらっと人をバカにしないで貰えますかね……それに友達に距離は関係ないだろ!?」

 

「えっ、友達?お前友達居たの?」

 

「アンタほんと酷いッスね……」

 

「冗談だよ冗談、また明日な春原」

 

「えっ、あぁうんまた明日」

 

そう言い、俺は春原との馬鹿話を切り上げ家へと向かっていった

 

 

 

 

 

────あれ?住所書いた紙どこやったっけ

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん?何だろこの紙……はぁ、綱汰の忘れ物か」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




Q:この世界はアニメ準拠?ゲーム準拠?
A:作者も分からない…多分アニメ準拠になる

男子と女子は別寮─確かゲームでそう言われてた気がする

美佐枝さんの料理─ご飯、味噌汁、肉じゃが、あじの開き、納豆
そこはかとなく朝食感がありますが冷蔵庫にこれしかなかったということにしてください
彼氏に肉じゃが作るって古いんですかね…?
味噌汁は豆腐とわかめが入ってれば完璧

そして主人公ちゃっかり美佐枝さんと一緒のご飯を毎日食べられるように…何だコイツ
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