転生したから美佐枝さんと結婚したい 作:あいうえお
口調おかしかったりするかもしれませんのでそこら辺はあしからず
あと時間が急に二年近く飛びます
すまない…原作に入りたかったんだ
「美佐枝さんおはよ!今日も美人だね!」
「おはよ綱汰、はいこれ今日のお弁当。あと、そういうことは好きな人に言ってあげなさい」
「むぅ……本気何だけどなぁ」
「はいはい、分かった分かった。ほら、そろそろ行かないと遅刻しちゃうわよ?」
「はーい、行ってきまーす」
そう言い、綱汰は学校へ続く坂道を走っていった
こんな風に彼と過ごすようになってもうすぐ二年経つ
初めて彼に会った時は寮の方をボーッと見てて様子が変な子って感じたけれど、掃除を手伝うって言われた時は驚いちゃった
だって今まで寮に入ってた奴らには一回も言われたことが無かったから……
それに彼、時々抜けてて目が離せないっていうか、手が掛かるっていうか
そうそう、最初に会った日なんか彼、自分の夕ご飯のこと全く考えてなくって夕ご飯を作ってあげたら掃除手伝うからご飯作ってくれって言われて……美味しいって料理を褒められたのは素直に嬉しかったし、作ってあげても良いかなって思ってしまって
それからは彼と会わない日が無いくらい彼とずっと会ってるのよね……
──そっか、もう二年経つんだ
時の流れは早いって聞いたことがあるけれどこんなに時間が経つのって早かったかしら?
それに、さっきみたいに私のことを褒めてくれることが最近増えたように感じる
自意識過剰なのかもしれないけど、でもこんなおばさんに何で本気になっちゃうかなぁアイツも……
私なんて────なのに
それに綱汰は若いんだから私なんかよりも学校で好きな人探した方が良いと思うんだけどなぁ……なんで私なの?ねぇ、綱汰どうして私なんか選んじゃうのよ
「考えてても仕方ない、か……取りあえず買い物に行こうかな」
買い物の時にも彼の顔が時々チラついてしまう、この料理が好きだって言ってただとか、この野菜は嫌いだと言っていたとか……そして一緒にご飯を食べていた時の事を思い出して顔が熱くなった気がした
それに今朝言われたことも今更恥ずかしくなってきて、気づかない内に必要ないものまで買ってしまうのだった……
「何やってんだろ、私……」
「にゃ~ん?」
「柄にもなく喜んだり、落ち込んだり……私どうすればいいのかな?」
「にゃ~」
「バカみたいね……アンタが喋れるわけないのにね」
「ふぅ、そろそろアイツが来る時間だしお茶の準備しとこうかね」
「ただいま~美佐枝さん」
「いつからここはアンタの家になったのよ……」
「えぇ~だって家に居るよりこの部屋に居た方が落ち着くんだもん、しょうがないじゃん?」
「しょうがないってアンタねぇ」
「それよりも、はいお弁当!今日も美味しかったよ」
「そう?それなら良かったけど」
「あぁ、そうそう後……」
「明日から春休み、でしょ?昼と夜はどうするの?止める?」
「ん?いつも通りにするよ?つーかこれまでもそうしてたじゃん、どーしたの急に」
「なんか予定とかあったの?それだったら別に断ってくれてもいいんだけど」
「んー、そう言う訳じゃないんだけどね」
「まさか俺美佐枝さんに酷いこと言ったりした?それとも何か気に障ることやっちゃったかな……」
「ううん、綱汰は何も悪いことなんかしてないわよ。ただ、自分の気持ちが分からなくってね……整理したいって言うかきちんと考えたいって言うか……」
「それって俺のこと?」
「……えっ?」
どうして彼に私の気持ちが分かるのだろうか、そして彼はきっとこう言うのだ
「分かった」
と、そして「また今度」と言いながら彼は部屋を出て行ってしまった
どうしてそんなにも私に優しくしてくれるのか、どうしてあんなに無条件に許してくれるのか……それを考えると彼が居た時よりも心は落ち着かなくて
何よりも彼に会いたくて──
あの時に戻れたら……そう思ってしまうのはきっと私が愚かだからで、彼の優しさに甘えきった私の弱い心のせいで、そう知ったとしても彼は自分を許してくれそうな気がして……それが彼に甘えていることだと分かっているのに、なのに私は彼に甘えてしまう
それに、心地が良いんだと思う。今のこのどっちつかずの状態が
彼からの真っ直ぐな好意は一緒に話しをするだけで嫌でも伝わってきて、それを心地良く感じている自分が居て──
ふと、思った……彼がもしこの事を知ったらどう思うのだろう、と
いつもみたいに笑い話にしてくれるのだろうか?「勘弁してよ美佐枝さん」と言いながら
それとも私に怒ってくれるのだろうか?「ふざけるな!」と……自分の好意をはぐらかされていたんだから当たり前だけど
でも、彼が怒った姿を私は見たことがないんだと今更ながらに気付いたりして……
どうしてだろう、彼が居ないのに彼のことばかり考えてしまっている……
『どうして?』そんな風に誤魔化すのはもう、止めよう
私は彼のことが好き──
そう、綱汰のことが────
それなのに彼は今、ここに居ない
私が彼をこの部屋から追い出してしまった……運が良ければ春原の部屋に居るだろう、でも、春原の部屋には行けなかった
突然、怖くなってしまって……もし、綱汰に拒絶されたら……そう考えると足が竦んで前に進めなくなって……綱汰に自分の気持ちを伝えるのを躊躇ってしまった
「にゃ~ん」
「何やってるんだろうね、私……さ、寝よっか」
「にゃ~」
「なぁに?心配してくれてるの?ありがとね、ふふっ私今初恋中の女の子みたいね?」
でも、こんなのもたまには良いかなって思ったり……ね?
「おやすみなさい、綱汰……」
別視点って難しいなと思う今日この頃です
美佐枝さんかわいかったですかね?ちょっとでもそう感じて貰えれば作者冥利に尽きます
次回から新章(原作)突入予定です
それではまた次回も、よろしくお願い致します