転生したから美佐枝さんと結婚したい 作:あいうえお
デート回までの繋ぎが大変で、9話相当の話が少なくなってしまったので、8話と9話を繋げました。
それでは、どうぞ
「今日も朋也と春原は遅刻、か。さぁて寝るか」
チャイムが鳴る……なぜか俺はここで目が覚めてしまった。解せぬ
ん?朋也も来てたんだな
あっ、藤林が朋也に向かっていった。なんだろ告白かな?
「あのっ」
呼びかけられて朋也は後ろに振り向いた……つーか振り向きざまの目つき悪すぎだろアイツ
「なに?」
ほーら藤林も怖がって「あ、あのっ、これ」とか言っちゃってるじゃん……あれ?告白じゃね?大人しそうに見えて意外と大胆なんだなぁ
「なに?ラブレター?」
「えっ、ち、ちがいま……」
「見かけによらず大胆なんだな?」
「その、ラブレターとかそう言うのじゃなくて──」
うっわぁ藤林の顔真っ赤だよ、アイツ何やってんだか……後でからかってやるか
そうこうしている内に藤林が朋也の胸に紙を押しつけた!やっぱり大胆じゃないか!
「朝のHRで配られたプリント、です。……それと、遅刻とかあんまりしない方が良いと思うんです」
「別にお前には関係ないだろ。それとも何だ?委員長ともなると同じクラスの奴にまで口出すのか?」
「そういうわけじゃ、ないです……でも」
あーあアイツ藤林のこ泣かしそうになってんじゃん、何やってんだか。お、ちゃんと謝ったか偉い偉い
「おい、岡崎委員長泣かすなよ?姉貴が来るぞ」
そう他の男子生徒Aが忠告した……あれ?俺このクラスで知ってる奴三人しか居なくね? やべっ、なんか目から汗が出てきたな……
「朋也何やってたんだ?」
「ん?何か藤林が占いしてくれたんだよ、でその占いによると俺は明日遅刻するらしいぞ」
「へ~いつもの事じゃん、あんま気にする必要ないだろ」
「ま、それもそうだな」
三時間目が終わった……もう一寝入りってところで能天気な声が聞こえてきた。
「グッモ~ニン、良い朝だね~ボンバヘッ!って感じ?」
「春原うるさい、どーせ寝るんだろ?」
「ん~まぁね、てゆーかアンタはずっと寝てますよね……」
「俺は良いんだよ、ほら寝るぞ春原」
「お前ら生徒の鑑な……ふぁぁ俺も寝るか」
そして四時間目も終わった。教師の声はさっぱり聞こえないけどチャイムの音はしっかりと聞こえる俺は凄いと思うな
「さてと昼飯か」
「綱汰はどーせ美佐枝さんのお弁当なんだろ!岡崎、外に食べ行こうぜ!」
「外に行くのはいいが、俺金無いぞ?」
「僕もないです……」
そう言い二人は学食に消えていった。つーか金が無いのに外食しようとする春原って
二人と別れてから学生寮へと向かっていく
「あっ、綱汰いらっしゃい。早かったわね」
「授業終わってからすぐ来たからね。腹も減ってたしさ」
「で、自分でご飯作るって言うのはどうなったのかな~?」
「うっ、……だって美佐枝さんみたいに美味い飯作れないしさぁ」
「で、諦めたってことね。じゃあ今日からまた寮の掃除頼んだわね」
「りょーかいりょーかい、美佐枝さんの料理が食えるなら掃除ぐらい軽い軽い」
「はぁ、調子良いんだから……はい、お昼ご飯。足りなかったら言いなさいね、もうちょっと残ってるから」
「うん、ありがと。いただきまーす!」
「ふぅ~食った食った、ふぁぁ……」
「綱汰、ここで寝ていこうなんて考えてないでしょうね?」
「えーダメー?今寝たらすっげぇよく寝れると思うんだけど」
「ダーメ、せめて学校で寝なさい?……ベッドに向かわないの!もう」
「え~美佐枝さん一緒に寝ようよ~……一時間だけでいいからさ」
「何よそのちょっと譲歩したみたいな雰囲気。ほら、もうすぐ昼休み終わっちゃうでしょ?早く学校行きなさい」
「そんなこと言って照れてるくせに~分かった、分かった学校行くよ」
「分かればいいのよ、分かれば」
「じゃあ今夜一緒に寝ない?」
「バーカ私はそんなに軽くないの。ほら、学校行きなさい!」
「むう、俺は諦めないからな!」
「何の宣言よ、もう」
「じゃあ、また放課後にね~」
「ん、待ってるからね」
教室に着いたのは昼休みの終了時間ギリギリだった……サボればよかったかな
「よぉ朋也、あれ?春原は?」
「アイツならラグビー部に連れて行かれたぞ。何だアイツに用があったのか?」
「いや、別に用は無いんだけどな」
「はぁはぁ……死ぬかと思った」
後ろから荒い息づかいが聞こえたと思ったら、そこには色々ボロボロな春原が立っていた……えっ、怖いこう言うのは無視に限るな
そして授業が始まる時間が迫ってきていたため俺は急いで寝るのだった
「うぉーー!マジかよ!」
……なんだ?うるせぇな。人がせっかく惰眠を貪ってるって言うのによ
「ん?女の子?」
「あぁ、暴走族に立ち向かっていくなんて普通の女の子には無理だろ?僕はヤラセだと思ってるんだよね~」
「へぇ……あれ?あぁ、なるほど」
「ん?何一人で納得してんのさ」
「いや、まぁ頑張れ春原!」
「何かよく分かんないけどありがとな!」
二日後ぐらいにこのアホはダストシュートにシュートされるんだっけか……強く生きろよ、春原
さてと、周りも静かになったしもう一寝入りだな
起きたら朋也も春原も居なかった……つーか五時ぐらいになってね?やべーな美佐枝さんに怒られちゃうかもな。ってこんな悠長にしてる時間ねーよ!
そして俺は駆けだした、この長い坂道を
「ゴメン美佐枝さん!遅れた!」
「来るの遅いわよ、もう……放課後になっても寝てたんでしょ?」
「その通りでございます……申し訳ない」
「はい、廊下の掃除して?今日はそれで終わりで良いから」
「ありがとう美佐枝さん!大好きだよ!」「はいはい、分かったから早く掃除終わらせてちょうだいね」
「さて、美佐枝さん夕飯も終わった訳だけどさ」
「何よ改まって、これから何かすることあるの?」
「ん?昼にも言ったじゃん、一緒に寝よ?」
「はぁ、ダメって言ったわよね?」
「じゃあ、膝枕してよそれで許してあげるから」
「別に許してもらわなくても良いんだけどね……ほら、おいで」
「やったぁ!美佐枝さん愛してるよ!」
「軽々しくそう言うこと言わないの、それにしても身長の割に甘えん坊よねアナタ」
「んー、それは美佐枝さんだからじゃないかなぁ」
そうして美佐枝さんの膝枕の上で三十分ほど過ごした……軽く寝落ちしたのは仕方がないだろう。だって美佐枝さんの太ももめっちゃ柔らかくて心地良かったから
「綱汰?もう、足痺れそうなんだけど」
「ん、ああゴメン、ちょっと寝ちゃってたみたいだね……今退くね」
「ふぅ、これで満足してくれた?」
「うん、最高だったよ。明日も頼みたいぐらいだ」
「毎日は勘弁してほしいわね……まぁ、たまにならしてあげるから、そんな残念そうな顔しないでちょうだい?」
それからも二人でお茶を飲んでゆったりとした時間を過ごした
「ねぇ、美佐枝さん今度の日曜にデートしない?」
「デート、ねぇ。誰かに見られたらどうする?」
「美佐枝さんは俺なんかが彼氏だと恥ずかしいか?」
「馬鹿言わないで、私が悪かったから。待ち合わせ場所はどこにするの?」
「うーん、迎えにくるから11時ぐらいまでに支度しておいてくれない?」
「ん、分かった。じゃあ日曜日楽しみにしてるわね?」
「うっ、あんま楽しく無いかもよ?」
「それを楽しくするのが男の子仕事でしょ?……まぁ、私は綱汰と一緒ならそれで充分……」
「うん?何か言った?」
「何でもないわよ、もう。日曜日期待していいでしょ?」
「まぁ、振られないように頑張るさ」
「よろしい、じゃあまた明日ね」
「え~寝てっちゃダメ?」
「まだ諦めてなかったのか……ダメよ。ほら、早く帰って寝なさい」
「はいはい、おやすみ、美佐枝さん」
まさかデートの約束が出来るとは思わなかった……言ってみるもんだな。さぁて今週も頑張りますかね
気付いたら朝になっていた……ヤバい一睡も出来てないな
まぁ、どーせ行っても寝るだけだし美佐枝さんの弁当の為に学校行きますかね
そして、いつものように美佐枝さんから弁当を受け取って学校に着く直前で朋也が藤林(姉)に轢かれそうになっていた……おぉ怖っ
「よぉ、朋也災難だったな」
「綱汰か……見てたなら助けてくれよ」
「うちの学校には荒っぽい女が多いねぇ」
「!?春原……なんでこんな時間に居るんだ!?まさか今日は雪か!?」
「アンタほんとブレないッスね……今日は借りを返すために来たんだよ、もう一人の荒っぽい女にな」
朋也から大体の顛末を聞いたが、これ春原がただ弱いだけじゃね?
当の春原はと言うと「登板感覚が~」とか言いながら智代に殴りかかって返り討ちにあってダストシュートにシュートされていた……うーんアイツの体ってどうなってるんだ
「あれ?岡崎どこだろ?なぁ綱汰、岡崎見てない?」
「あぁ?知らねぇよサボったんじゃないの?」
「フーン、まぁいいや。じゃあ僕は特訓してくるから!」
「特訓って、何のだよ」
「坂上智代を倒す特訓さ!」
そう言い残し、春原は去っていった……教室に平和が訪れるのは良いことだ。さてと、もう一寝入りしますかねぇ
放課後になって掲示板の前に居る朋也を見つけた──貼り紙、してるのか?
「よぉ、とも……」
「演劇部員募集?岡崎、こんなことやってんの?」
「お前こそ何してたんだ」
「坂上智代を倒すための特訓さ。しかし、演劇部ねぇ……お前部活してる奴なんて吐き気がするほど嫌いだと思ってたよ。ま、話は後で聞くよ」
「岡崎さん……部活、嫌いなんですか?」
うっわなんだよ春原の奴、すげぇ居辛いんですけど、あ、けど俺空気っぽいからこのままフェードアウト出来んじゃね?
つーか朋也の奴いつの間に渚ちゃんと知り合ってんだ
それから俺はごく自然にフェードアウトした、したはず、したと思いたい
そして、日課である美佐枝さんとの晩ご飯タイム(この時の為に生きてる)となった
「明日は雨、かぁ……何か嫌な感じだな」
「なに?何か用事でもあったの?」
「いや、別に用は無いんだけどさ。何か胸につっかえるっていうかさ」
「そっか、私としては洗濯物干せなくなっちゃうから勘弁して欲しいんだけどね」
「ねぇ、美佐枝さん明日って半ドンじゃん?」
「土曜だからねぇ」
「で、昼飯の弁当受け取っても学校で食わないじゃん?」
「はぁ、だから?」
「明日一緒に食べよ?美佐枝さん!」
「そう言うと思ったわよ……まぁ、良いんだけどね」
そう苦笑しながら美佐枝さんはお茶を注いでくれた
「天気予報って当たるもんだなぁ。この雨じゃ春原と朋也はサボるかもな……ふぁぁ……この席は眠くなる、な」
放課後、渚ちゃんがグラウンドに傘も差さずに一人で立っていた。
「ねぇ、コレ使って良いから。傘差さないと風邪引くぜ?」
「えっと……」
「あぁ、俺は三浦綱汰、岡崎朋也と同じ組だ。アンタは?」
「あっ、B組の古河渚です。よろしくです」
「あぁ、よろしく。じゃあ、またな」
「はい、また明日、です」
後ろで「あっ、傘!」とか聞こえてるけど気のせいだ。つーか普通にこんな雨降ってる状態で女の子が立ってて見過ごせるはず無いよな……
「綱汰、いらっしゃ──って何でそんなに濡れてんの!タオル持ってくるから、ちょっと待ってて」
「あぁ、ごめん」
そして、慌てて美佐枝さんはタオルを持ってきてくれた……ありがとう美佐枝さん
「で、何であんなに濡れてたのよ?」
「あぁ、何て言うのかなカッコつけたせい、かな?」
「カッコつけたってねぇ……何、そんなに可愛い子居たの?」
「んぁ?美佐枝さんほど可愛い子を俺は知らないけど、まぁそれなりに可愛い子だったよ」
「そう、まぁ髪乾かし終わったらお昼食べましょ」
「美佐枝さん、明日は何の日でしょうか?」
「んー?スーパーの特売日は月曜日だし、日曜日に特売日のスーパーってここら辺にはないしなぁ……って、嘘嘘!デートでしょ!分かってるわよ、ただの冗談じゃないの、もう」
「真顔で冗談言うの止めてくれ……心臓に悪いから」
「ゴメンね、ちょっとからかってみたくなっちゃって」
「膝枕で許してあげる」
「はぁ、分かったわ、ほら」
美佐枝さんが正座して太ももを叩いてる……最高にかわいい
「なぁに考えてるんだか……するの?しないの?」
「する!します!お願いします!」
「それじゃあ、また明日ね美佐枝さん。待ち合わせ忘れないでね?」
「はいはい、支度も終わらせとくから安心して良いわよ。明日、楽しみにしてるわね綱汰」
──明日はついに、美佐枝さんとの初デート、かぁ……まさか、ここまでの関係になれるとはなぁ
筆者が至らないばかりに、読者の皆様にはご迷惑をおかけしたと思います。申し訳ない
次回、美佐枝さんとの初デート回!頑張ります!