真剣で俺たちで野球をしよう。チーム名はリトルバスターズだ!   作:あるく天然記念物

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マジ恋は本編とアニメをピックアップ予定。


「焼きそばパン買ってこいよ」と「おまんら、許さんぜよ!」

 僕たちリトルバスターズの野球の試合は終わった。

 しかし、試合が終わったからといって、リトルバスターズの活動が終わったわけではない。今でもメンバー8人揃って遊ぶようになったし、何だかんだ野球の練習は続けている。

 なので試合後と試合前で僕の生活に大きな変化はない。

 僕には無いが、僕の周りでは何個かあったりはする。

 まず、川神先輩が情緒不安定になりやすくなった。

 恭介との勝負に負け続け、さらにチーム戦でも2回負けたことが代程のショックなのだろう。F組の川神に聞くところによれば、川神院での修行も真面目に取り組むようになったかと思えば、急に「恭介ー!!」と叫んで院生相手に暴れることが多くなったとのこと。また部屋での物音があったり無かったりとか。

 川神先輩に何があったのやら。なんかいろんな意味で面白くなりつつあるのは間違いないだろう。

 今後の川神先輩の動向は要チェックかもしれないね。

 あとは、最近英雄やあずみが少し丸くなった………いや、大人になったと言うべきだろうか。真人や京のいるF組に対して山猿とか言ってくるS組の生徒に注意することが多くなったし、F組に対する態度も寛容になっていた。

 この前も、F組が騒いだ時なんかが顕著だ。

 当事者の京や真人曰く、英雄が日課の川神を見にF組を覗き込んだ時、こんなことを言ってきたらしい。

 

「F組の諸君!! 曾てこの国も喧嘩と祭りは江戸の華という言葉があったように、騒ぐこと自体は悪いことではない。無論、我もするなとは言わん。だが、やりすぎてはならぬ。我らS組だけでなく、一帯のクラスにも迷惑がかかってくることにもなる。だが、一番の問題は貴様ら自身の学ぶ機会を失うことだ。我はそれが一番の心配なのだ。別に勉強をしなくとも大人にはなれる。だが、学園という場で学ぶ青春は九鬼である我も含め、全員が今しか体験することは出来ぬ事なのだ。故に、今一度学ぶということを考えて欲しく思う。っと、長々と喋りすぎたな。我が貴様らの貴重な時間を奪うわけにも行かぬな。では、一子殿、そしてF組の諸君、これにて失礼!!」

 

 元から器が大きかった英雄はその器が更に大きくなり、庇護対象がクラスから学年へと変わった。

 そのお陰かF組でも人気と支持を得つつある。

 この調子で行けば、後々には学園全体にまで影響を及ぼすレベルにまで成長しそうで楽しみだ。

 さて、英雄が成長したように、その従者であるあずみも少し変わった。

 これは僕のいたS組での出来事だから鮮明に覚えている。

 

 時は英雄がF組へと出掛けた時、あずみはハゲで有名な井上準へと話しかけた。

 ちなみに僕のリトルバスターズを除いた数少ない友人の一人だ。

「おい、ハゲ」

「んー……げっ」

「げっ、てなんだよ、げっ、て」

 話しかけられた準はもの凄く嫌な顔をした。

 まあ変わる前のあずみは英雄が居なければ昔の真人並みにやりたい放題だったから、気持ちは分かる。

 特に準はその容姿(ハゲ)からよくあずみの標的にされていたから尚更だ。

 ちなみに僕もよくハゲと言ってからかっているので、ある程度まではお相子さまなのは内緒だ。

「たく……今いいか?」

「……なっ、何でしょうか」

「そうビクビクすんじゃねえよ……あー殴りたくなってきた」

「あずみー?」

「わーってるよ、小雪」

 本気であずみが井上を殴る前に僕が助け船を出す。

 流石に僕の目の前で手を出すのを控えたあずみはポケットから財布を取り出し、中から数枚のお札を取り出す。

「………ほら、受けとれ」

「へ?」

 そしてそれを井上へと差し出した。

 別に井上があずみにカツアゲをしている訳ではない。

 むしろ逆。これはあずみなりのケジメだ。

「へ? じゃねぇよ。いいから受けとれ」

「いや………何の金だよ」

「何のって………お前は忘れてんのかよ。ツケだよ、ツケ」

「ツケ……えっ、ツケ? 嘘、マジで?!」

 目を白黒させ、顎が外れんばかりに口を開く準。

 多分、彼のなかであずみがこんなことをする日は来ないと思っていたのだろう。

 当然、僕がそう考えるくらいなので、当事者のあずみはキレかけていた。

「よーし、このハゲが私のことをどう思っているのかわかった。ツケ返す前にボコボコに」

「あずみ、ストップストップ」

「はぁ…………頼むからさっさと受け取れ」

「いや、でも多くないか?」

 準の言うとおり、あずみが差し出したお札は多かった。絵柄も諭吉さんだし、枚数も数枚だ。

 でも、それを含めて彼女のケジメなのだ。

「今までのツケの利子と、テメェをパシった駄賃だよ。たく、マジで私が優しい内に受け取らねぇと、強制的にテメェの身体埋め込むぞ?」

「おぉー怖い怖い。まあそう言うことなら、受け取っておきますよ」

 そう言って準はあずみからお金を受け取る。

 束の中から二枚だけを。

「は? おい、何の真似だハゲ」

「何のって、ツケの代金を貰ったんですよ。購買の牛乳や焼きそばパンなんて数万円もする代物じゃねぇし、オレの駄賃だって、今までの分を時給換算しても1万円もいきませんからね」

「………テメェはそれでいいのかよ」

「別に構いませんよ。必要以上の金銭は受け取りたくないので。それにオレとしちゃあ、パシりぐらいで慰謝料貰うほど、心は狭くないですからね」

「分かった。お前がそう言うなら、私もこれ以上は言わねぇ」

 あずみは残ったお札を財布にしまおうとしたが、一枚だけ残した。

 そして「次いでだ」というと、その一枚を準へと差し出す。

 若干悪い笑みを浮かべながら。

「コイツで焼きそばパンと牛乳買ってこいよ、ハゲ。勿論、釣りはいらねぇから」

「………はいはい。そこまでしてくるならオレもなにも言いませんよ。んじゃ、行ってきますよ」

 諦めたようにあずみからお金を受け取り、準は購買へと向かった。

 ようやく一歩前進といったところかな。

「なあ、小雪」

「んー、なぁに、あずみ」

「変わるのって、難しいんだな」

 何を今さら当たり前のことを聞いてくるのだろうか。

 とりあえず思ったことを口にしてみる。

「あずみは元からの性格がドブだからねぇ」

「うるせぇよ。でも、成長する英雄様の評判を、私が落とすわけにはいかねぇからな」

 そう、今回あずみがこんなキャラでも無いことをし始めたのは、全て英雄の為だ。

 今までの英雄だったら素行に粗もあったからあずみが羽目を外してもそんなに大きなことにはならなかった。

 俗に言う、主も主だし、部下も部下というヤツだ。

 でも、最近の英雄は人として格段に成長を始めた。こうなれば上のボロが無くなり、人の目は余計に下へと向かう。

 そうなった時に言われてしまうのだ。

 部下がダメなら、その主もダメだ、と。

 それを気にし、あずみは少しずつ変わる決意をしたのだ。

 僕はそんな努力家な彼女の肩を優しく揉みつつ、アドバイスを送る。

「まっ、少しずつでいいんじゃない。一気に変わったら逆にキモいし、下手をしたら英雄に相談されて心配されちゃうもん」

「だよな。まっ、来年までには何とかするよ」

「それがいいねー」

「うぃーす。買ってきたぜ」

 おっ、パシられた準が袋を片手に戻ってきた。

 時間にして約3分。なかなかの手並みだ。

「ほれ、ご希望の焼きそばパンと牛乳だよ」

「ん、ご苦労」

「あと小雪、これはお前に」

 そう言うと準は僕にマシュマロの袋をくれた。

「おぉー、悪いね」

「なぁに、オレの変わりにあずみの対応をしてくれた礼だよ。それに、駄賃がめっちゃ余ったからな」

 そう言いながらあずみへと視線を向ける準。

 その視線の意図に気づいたあずみは、「しっしっ」と準を鬱陶しそうに手のひらで払う動作をした。

「………うるせぇよ。ほら、用が済んだのなら、さっさと席に戻りやがれ」

「はいはい」

 いつもの口癖を言いながら戻る準だったが、その顔はどこか楽しそうだ。

「んじゃ、僕も戻るねー」

「あぁ、小雪。戻る前に野球の練習日を教えてくれ。英雄様のスケジュール調整がしてぇ」

「オッケー」

 それから僕はあずみにリトルバスターズの練習日程を伝え、席へと戻った。

 戻るのと同時に、隣の席にいる謙吾から話しかけられた。

「どうだ、あずみの様子は」

「んー、ボチボチかな。とりあえずカツアゲじみたパシりは止めたみたいだよ」

「そうか。元からの性格から考えたら、一歩前進だな」

「だねー」

 僕と違い、謙吾は英雄の特訓もあったため、必然的にあずみとの交流も多い。

 そのためか、彼女のことを僕以上に心配していた。

 なら謙吾があずみの相手をしたらと思うのだが、そこは謙吾なりに女性の対応は女性の方が良いという優しさで僕が対応することになった訳だ。

 結果は先のとおり、地道な変化で終わったけどね。

 

 これがあずみの変化の全貌だ。

 そんな成長した二人の影響から、S組とF組の確執は無くなりつつあった………なんてことはなく、相変わらず仲は良くない。

 もうね、機嫌が悪い真人と謙吾並みにバチバチしちゃってる。

 結局、一人二人の意識が変わったところで、全体の空気がいきなり変わることなど無い。

 悲しいけど、これが現実ってやつなのだ。

 まあ、どんな状況にしろ、恭介がいれば面白おかしくなるだろう。

 

……………。

 

………。

 

 リトルバスターズにおいて、真人と謙吾は互いに切磋琢磨するライバル同士で有名だ

 しかし、リトルバスターズ内にはもう一つのライバルグループが存在する。

 今宵、そのライバル同士の負けられない戦いが勃発した。

 相対するはリトルバスターズの女性陣二人。

「小雪、今こそ決着をつけよう」

 恭介に一途な暴走ガール

 椎名 京

「おー、ヤル気満々だねー」

 幼い頃から恭介のずっ友。

 榊原 小雪。

「二人とも、準備はいいか?」

 リトルバスターズのリーダー。

 棗 恭介。

 彼が審判の元、リトルバスターズの隠れたライバル同士のバトルが幕を開けた。

「小雪、今回は勝たせて貰うよ」

「京も懲りないねー。でも、いつもだけど今回は特に負けられないかな」

「おいおい、準備完了したかオレが聞いて………聞こえてねぇな、コレ」

 バチバチと睨み合う二人。

 何故そうなったのか、少しだけ回想に入ろう。

 

 放課後。

 真人が恭介へと尋ねた何気ないことを一言が、すべての始まりだった。

「なあ、恭介」

「どうした真人」

「いやさ、オレ気になったんだけどよぉ。恭介はリトルバスターズのリーダーだろ?」

「まあな。オレが作ったチームだからな」

「ならさ、副リーダーって誰だ?」

「副リーダーか。そりゃ───」

「僕だよー」

「私ね」

「「………は?」」

 恭介が答える前に、小雪と京が声を上げた。

 そして、互いに睨みあう。

「僕に決まってんじゃん。だって、恭介と最初にリトルバスターズを結成したのは僕なんだよ」

「それは違う。私ほど恭介を愛している人はいない。つまり、私こそが恭介の隣に相応しい」

「いやいや、愛ってだけなら僕も負けないし。僕が一番長く恭介と一緒にいるんだから」

「後か先かなんて関係ない。私は小雪と違って毎日伝えるぐらい、恭介のことを愛してる」

「京みたいに言葉にしなくても、僕は恭介の事が大好きだもんっ!!」

「私の方が大好きよっ!!」

「僕っ!!」

「私っ!!」

「「……………勝負じゃコラー!!!!」」

 ここに、リトルバスターズの副リーダーを巡る争いが勃発した。

 というか、二人とも別のものを取り合っていないか?

「なんか……大事になっちまったな、恭介」

「他人事みたいに言うなよ……半分以上はお前のせいだろうが。だが、バトルとなるなら、俺の出番だな!!」

 

 以上、回想終了。

 

「「ガルルルルルルルッ!!」」

「……ついに人間の言葉すら失ったぞ………本格的なファイトになる前に始めるか。お前ら、準備はいいかー!!」

 恭介は観客へと呼び掛ける。

 

 ────オオオオオッ!!!!!────

 

 大勢のレズポンスが帰ってきた。

 こちらの準備も万端だ。

「んじゃ、お前ら投げ込め!!」

 恭介の掛け声と共に、次々へとくだらない物が二人のもとへと投げ込まれていく。

 先手にしたのは小雪だ。

「おおー、これは…………なんだこりゃ?」

 小雪が手にしたのはヨーヨー? と思われる物だ。

 なぜ思われる、と表現することになったのか。

 それはヨーヨーと言うにはあまりにもメカメカしかった。

 左腕に装着されたアームガードとヨーヨーの部品は金属で構成されており、紐の部分には黄色い電気が流れているように見える。

 一体何なんだ? というか、アームガードはどこで装着されたのか。

「説明してやろう」

 誰もが疑問符を浮かべるなか、突如として丸メガネを掛けた白衣の男が現れた。

 その男に対し、恭介は叫ぶ。

「お前は……!! 科学部のマッドサイエンティストにして、人呼んでマッド鈴木っ!! 何なんだ、いきなり出てきて!!」

「なんか……色んな生徒が居やがるな、この学園」

 ──うんうん──

 真人の言葉に、周りの生徒が頷く。

 そんな色んな生徒の一人であり、恭介からマッド鈴木と呼ばれた生徒は、中指でメガネを軽くクイッと動かす。

 ちなみに、彼は後に様式美と語る。

「んで、小雪が持ってる武器、ありゃなんだ?」

「良い質問だね、真人君。説明しよう。人体には未だに良く分からないパワーが秘められている………通称《NYP(何だか 良く分からない パワー)》がね!!」

「ただの当て字じゃねぇかっ」

「細かいことはいいんだよっ!! ………ゴホン。とにかく、榊原君が手にしたアームガードによって、榊原君の持つNYPを増幅させ、我々科学部が製作したサイバーな装備が使用可能となるってわけさっ!!」

「って、事らしいから、小雪の武器はそれな」

「おおー……おまんら、許さんぜよ!」

「いや、誰に対してだよ」

「おまんら、許さんぜよ!」

「だから誰に対してだよっ!!」

 どうやら小雪はNYPの影響によりセリフが固定されてしまったようだ。

「さーて、私は………勝ったな」

 真人が小雪へツッコミをいれているなか、続いて京がくだらない物から道具を掴みとった。

 それはしなかやかな竹や木を細長く加工し、弦と呼ばれる麻やナイロンを加工した紐を張った道具。

 主に矢と呼ばれる物体を射出されるための道具た。

 つまり、弓(矢つき)だった。

「普通の武器じゃねぇかっ!!」

「まあランダムである以上、そんなこともあるか」

「恭介もそれで済ませるのかよ。つか、誰だよ弓なんて武器投げ込んだヤツは」

「その……私で御座候」

 メガネを掛けたロングヘアーの女性が自白するように右手を上げた。

 その女性に対し、恭介は叫んだ。

「お前は……学園の弓道部主将、人呼んで矢場弓子っ!!」

 弓道部主将故に、持っていた道具を投げたと自白する矢場。

 そんな矢場は恭介な対して顔を赤くしながら告げてきた。

「きょっ、恭介殿。そんなマッド鈴木みたいに紹介しないでもらいたいで候。私は彼のようにキャラは濃くないで候」

「いや、オメェもマッド鈴木み並みにキャラが濃いぜ、先輩」

 ──うんうん──

 真人の言葉に、再び周りの生徒が頷く。

「そっ、そんな……マッド鈴木並みだなんて」

 この日、矢場は自分が作ったキャラに始めて後悔した。

 両手を地面につきながら矢場が落ち込むなか、両者の武器が出揃った。

 恭介は試合の合図を告げる。

「まっ、学園の備品なら怪我はしないだろ。んじゃ、バトルスタート!!」

 

『人にあまり懐かないマシュマロ』榊原 小雪

VS

『他人に全く懐かない日陰者』椎名 京

 

《バトルスタート!!》

 

「おまんら、許さんぜよ!」

 小雪は持っていた《紙芝居(未完成)》によってステータスが上がる。

 知力、素早さ、運が上がった。

「本当に同じ言葉しか話せないのね、小雪。でも、手加減はしないわ」

 京は持っていた《恭介の写真(盗撮)》によってステータスが上がる。

 防御力がかなり上がった。

「これは私の宝物よ」

 京は持っていた《リトルバスターズの集合写真》によってステータスが上がる。

 全てのステータスが少し上がった。

「いくわよ……そこっ」

 京の攻撃。

 京は矢を放った。

「おっ、おまんら、許さんぜよ!」

 小雪に100ダメージを与えた。

 既に京の矢を放つコツは最大レベルだ。

「おまんら、許さんぜよ!」

 小雪の攻撃。

 小雪はサイバーヨーヨーを投げ放った。

「いたっ」

 京に50ダメージを与えた。

 小雪は投げ放つコツを得た。

「中々やるじゃない、小雪。でも、弓をもった私は負けないわ」

 京の攻撃。

「そこね」

 京は矢を放った。

「おまんら、許さんぜよ!!」

 小雪に100ダメージを与えた。

「おまんら、許さんぜよ」

 小雪は持っていた《マシュマロ一袋》を食べた。

 小雪の体力が50回復した。

「おまんら、許さんぜよ!」

 小雪はサイバーヨーヨーを投げ放った。

「いたっ、マジ痛い……なんか威力が上がってる?」

 京に75、60ダメージを与えた。

 小雪の何だかよくわからないパワーのバイオリズムが好調になった。

「おまんら、許さんぜよ!」

「………何だか分からないけど、ここは一気に攻めた方がよさそうねっ」

 京の攻撃。

 京は矢を放った。

「おまんら、許さんぜよ!」

「嘘でしょ?!」

 しかし、小雪はサイバーヨーヨーで防いだ。

「おまんら、許さんぜよ!」

 小雪の反撃。

 小雪はサイバーヨーヨーを投げ放った。

「いった!! ヤバい、あり得ないぐらい痛いっ!!」

 京き100ダメージを与えた。

 小雪の攻撃。

「おまんら、許さんぜよ!!」

「ちょっ、この意味のわからない小雪には、色んな意味で負けたくないのにぃ!!」

 小雪はサイバーヨーヨーを投げ放った。

「いたっ!! ちょっ─────ガクッ……」

 京に100、100ダメージを与えた。

 京は倒れてしまった。

 

《バトルフィニッシュ!》

 

「おっ、どうやら決着みたいだな。なら小雪、敗者に称号を与えてやれ」

「おまんら、許さんぜよ!」

「……最後までそのセリフかよ」

 

 京は『他人に全く懐かない日陰者』から『おまんら、許さんぜよ!』に変更されました。

 

「うわぁーん!! 最後までその訳のわからない称号なんてヤダーっ!!」

「いやー、喋る言葉全部それなもので……おっ、ようやくまともに喋れた」

 サイバーヨーヨーを取り外したことで、小雪の言語機能が元に戻ったようだ。

「さーて、京に勝ったことだし、これで僕が名実ともにリトルバスターズの副リーダーだね。だよね、恭介?」

「そうだな……まっ、それも面白そうだな。いや待てよ……次いでだ。バトルランキングの称号として進呈しておこう。無論、小雪が負けたら勝った相手に移るからな」

「えぇー、なんで?!」

 小雪の問いかけに、恭介は笑顔で答えた。

「だってその方が────燃えるだろ?」

 

 この日を境に、小雪は京だけではなく、副リーダーという称号を求めた他のリトルバスターズメンバーに襲われるようになったのは、また別のお話。

 念願の副リーダーになったのに、この始末である。

 

「うわぁーん!! 折角副リーダーになったのにぃいいっ!!」

 

 小雪は『人にあまり懐かないマシュマロ』から『リトルバスターズ副リーダー(仮)』に変更されました。




遂に念願のマッド鈴木登場。
今作品においてNYP 担当は小雪となりました
次回「箱根温泉」もしくは「九鬼財閥」でお会いしましょう
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