バカとチキンと召喚獣   作:天使堕とし

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初めての作品です!
よろしくお願いします。


バカとチキンと変態執事?

〜明久視点〜

 

振り分け試験が近づいてきたある日僕吉井明久は友達の坂町近次郎、通称ジローと何気ない話しをしながらトイレに向かっていた。

 

「そういえばジローは、振り分け試験の為にしっかり勉強してる?」

 

「当たり前だろ!成績が悪いと設備も悪くなるなんてまっぴらだしな」

 

そんな何のことは無い話をしながらトイレに入りジローは「ちょっと腹痛い」と言い個室のドアノブに手をかけ開けたところで動かなくなった

 

「・・・・・」

 

「・・・どうしたのジロー?」

 

「・・・・・・・」

 

「ん?」

 

ジローに反応が無いので後ろから覗き込むように個室の中を見ると

そこには学園に知らない人はいないぐらい有名な人がいた。

 

名前は近衛スバル♂ 文武両道 容姿端麗 眉目秀麗 偉才秀才 果てにはとある人の執事なんていう高スペックな人物がそこにはいた

 

女物のパンツを腰あたりまで上げている姿で

 

 

「変態?」

 

「何言ってるんだ明久!?」

 

途端に近衛君の周りに怒気が漂う「バタンッ!」弾かれたように僕とジローはドアを叩き閉めトイレから出て行く。もうトイレをまだ済ませてないとか関係ない。

 

「まさかあの近衛君が変態さんだったんなんてね」

 

「もう言うな。人にはそれぞれ色んな趣味があるんだよ」

 

「そうだよね。ジローにも人には言えないことがあるしね!」

 

「それはいいっこなしだろー」

 

トイレから出て行き暫くしてから乾いた声で会話(現実逃避)をしていると

 

「ー見たな?」

 

〜ジロー視点〜

 

男にしては少し高めのアルトボイス。

ギギギッと音を立てるんじゃないかと思うくらいにガチガチな首を後ろに曲げる。

そこには氷河期でも来たんじゃないかと思うくらいの雰囲気を醸し出してる人影があった。

 

「ジロー・・坂町近次郎と観察処分者の吉井・・明久。確かそんな名前だったはず。」

 

鈴の音のように澄み切った声で人影ー近衛スバルは俺たちの名前を呼んだ。

不機嫌そうな表情に無愛想な態度。

これが近衛のデフォルト

少なくともクラスメイトの俺はそう認識している。近衛は自分の主人である ある人物以外にはとことん冷たい。まるで周りの人間を突き放そうとしてるみたいに声と視線には威圧のようなものがある。

それをクラスの女子たちは「クールでカッコイイ」や「ミステリアスで惹かれるよね!」と騒いでいたが今の俺たちにはそんな事を考えてる余裕は一切ない。

 

・・・殺られる

このままじゃ殺されちまう。なんでそう思ったのかは分からないが本能がそう言ってる。

隣の明久もそう思ったのか少し震えてる。

スバ「黙ってるつもりなら、もう一度聞くぞ」

黙りこくってるのが気に入らなかったのかさらに機嫌の悪い声で、

 

「お前らー僕のパンツみたろ?」

 

やばいやばいやばい汗が洪水のように流れて行ってる気がする。言ってる内容がどことなくまぬけなせいで怖さが倍増してる気がする。

 

「さ・・さぁ?何のことだ?おおお俺は、別に何も見てないぞっ」

 

「そそそそうだよ、僕たちは個室でトイレをしてる近衛君しか見てないよっ」

 

ゲッ 何を口走ってんだこいつ。

そんな事言ったら「バッチリ見ましたよっ」って言ってるのと同義じゃないか。

 

「ほう。あんなにハッキリ見たくせに、見てないと言い張るのか」

 

あれ?今のはセーフだったのかな?

少し天然が入ってるのかもな〜何て考えてる暇は無かった。

上等だ。こうなったらとことん白を切ってやる。どんな事をされても家の事情で 鍛えあげられた?俺の不屈の精神と身体で耐え切ってやる。

 

「いい加減楽になれ。見たんだろう?しっかりと目に焼き付けたんだろう?僕のパンツを見たいからドアを開けたんだろう?」

 

「そんなw「そんなわけあるか!誰がお前のパンツなんてみるかよ!俺は大人だからな!あんなガキっぽい下着じゃ興奮できないんだよ!」ちょっとジロー!?何言ってるの!?」

 

「あっ・・・」

 

「・・・。ガキっぽい下着で悪かったな。 それはそうと、どうして僕の下着がガキっぽいと知ってるんだ?見ていなかったんじゃないのか?」

 

「「・・・」」

 

しまった!誘導尋問だったか!

 

「そんな高等技術じゃなかったからね⁉︎」

 

「サラッと人の思考を読むなよ⁉︎

っと、おお落ち着け!ほんの出来心だったんだ!」

 

「えっ! じゃあジローはやっぱり近衛君の下着が見たくて」

 

「明久は黙ってろ!」

 

「黙れ変態共!もはやお前らに人権はないぞ」

 

「そんな!僕は近衛君の下着が見たくてトイレに行ったんじゃないんだよ!」

 

そうだ。明久もっと言ってやれ

 

「ほう。じゃあお前はさっきのは事故だとでも言うのか?」

 

「そ、それは・・・」チラ

 

何で言いよどんで俺を見るんだ⁉︎

 

「・・もういい。わかった。お前らがどんな人間なのかよーく分かったから・・」

 

〜明久視点〜

 

近衛君が不機嫌そうに、とゆうか少し呆れたようにそう言う。

 

「くそっ!さっきから言いたい放題言いやがって!俺たちが変態ならお前はド変態じゃねーか!女物の下着なんか穿いてるくせーー」

 

僕はその瞬間後ろに飛んでいた。

なぜかって? 近衛君がジローにボディブローをかましてるからだよ。

 

「ぐほっ⁉︎」

 

そんな奇声をあげてお腹・・・ではなくお尻を抑えていた。

そういえばジローは近衛君がトイレに入ってて用を足してないんだったね。

 

「・・驚いたな。今のは良くて気絶、下手をすれば吐血だってあり得るのに。そっちの観察処分者の・・・咄嗟に距離をとって僕の攻撃を未然に防ぐなんて」

 

そんな一撃をクラスメイトに叩き込んだの⁉︎

とゆうか今僕の名前忘れたよね?

 

「仕方ない。こちらも本気を出そう」

 

そう言うと近衛君は距離を取る。

さっきの一撃は本気じゃなかったんだ。

っとそんなことより、僕は目線でジローに今考えた作戦を伝えた。

ジローも同じ事を考えてたらしい。

 

「そう。じゃあ僕も本気を出すしかないかな」

 

「・・・何?」

 

よし警戒してくれた。

 

「行くよ、ジロー」

 

「あぁ」

 

「・・・ッ」

 

僕たちは構えたまま足を踏み出す。 後ろに。

 

「さらばだ、近衛君」

 

「なっー」

びっくりしたような声が後ろから聞こえた。

僕たちは近衛君を背にして全力で走り出した。

 

「お、お前ら! 逃げる気か!」

 

「悪いな! あいにく俺は痛いのは嫌いなんだよ!」

 

「僕も痛いのは好きじゃないんだ!」

 

流石に驚いたのか唖然として動かなかった。

 

「逃がすかっ!」

 

だけど我に返った瞬間恐ろしいほどの速さで追いかけてくる近衛君。

 

「男らしく戦え!そうすれば執事の情けで一撃で仕留めてやる!」

 

「情けをかけるなら せめて仕留めないでください」

 

「つーか女みたいな顔してる奴に男らしくなんて言われたかねぇ!」

 

「い、言ったな! 言ってはいけないことを言ったな⁉︎ そこを動くな!二人合わせてキッチリ16分割にしてやる!」

 

「ジローが余計なことを言うからさらに怒らせちゃったじゃん! とゆうかそれって八つ裂きってことだよね⁉︎」

 

「し、仕方ないだろ! 反射的に言い返しちまったんだから!」

 

言い合ってるうちに理科室が見えてきた。

 

「しょうがねー! あの部屋に逃げ込むぞ!」

 

「了解!」

 

理科室に飛び込むように入り鍵を施錠する。

っと丁度いいところに人体模型(名前は確かマイケル)が。よしこれを扉に掛けておこう。

マイケル(人体模型)を、扉に立て掛けた瞬間

 

どぎゃっ!

 

理科室に響く破砕音。

 

恐る恐る音の方に目を向けるとそこには近衛君が立っていた。足を振り上げた状態で。

 

「ゲッ⁉︎」

 

慌てて後ろに飛び去る。足元を見ると見るに堪えない姿のマイケル(もう一度言っておきます人体模型です)があった。

 

「追い詰めたぞ」

 

バキバキとマイケルの残骸を踏み砕きながら理科室に入ってくる。 ・・・うん凄いシュールだね。

そして何を思ったかジローが手に持ったマイケルの右手で近衛君に殴りかかった。

 

「うらあぁぁ‼︎!」

 

「あぶなー」

 

僕が叫び終わらないうちに

 

「なめるな!」

 

ばきゃっ!

近衛君が放った右ストレートはマイケルの右手にヒットし粉砕した。

強すぎでしょ! ストレートってあんなに威力あったっけ?

それはそうと今度こそ本気で逃げ場がない。

こんな事なら理科室に逃げ込むんじゃなかったな。 と考えてるとジローがファイティングボーズより腕を少し上げた体制を取る。

 

「やっとやる気になったみたいだな」

 

そう言うと近衛君もファイティングボーズを取る。 そして小さな唇で言葉を紡ぐ。

 

「今度こそ仕留めてやるぞ。僕の<執事ナックル>でな」

 

「「・・・・・・」」

 

・・・どうしよう、突っ込んだ方がいいのかな?でも一生懸命考えた結果の名前なら失礼だしな。

 

「どうでもいいけど、お前ってネーミングセンスないな」

 

あっ、言っちゃったよ。

 

「なっ・・・何を言う!カッコイイだろ⁉︎ほら、執事ナックル!」

 

「えっ⁉︎ いや、え〜と」

 

僕を見ながら必死にアピールしてくる。どうすればいいんだ?

 

「正直に言ってやれ」

 

「カッコ悪いと思うよ? 執事ナックル」

 

正直に感想を言うと近衛君は顔を赤くしてううっと唸った。

もしかして恥ずかしいのかな?

 

 

「くぅ・・・こんな侮辱を受けたのは生まれて初めてだ。もう許さないぞ。お前らには僕の必殺技を食らわしてやる!」

 

「「必殺技?」」

 

「そうだ!名付けて<エンド・オブ・アース>」

 

ジロ「スケールがでけーよ!!」

 

「地球滅ぼしちゃってるよ⁉︎」

 

そんな必殺技を使っちゃったら近衛君も死んじゃうし

 

「やっぱり、そのネーミングセンスはどうかと思うな」

 

「うん、僕もそれは無いと思うよ」

 

「うっうるさいっ!・・カッコいいと思ったのに、一杯考えたのに」

 

顔を赤らめブツブツとちぃさい声で何かを言っている。

なんだが悪い事をした気分だな。

そんな事を思いふとジローの方を見てみると、なんだが顔が赤い。 こいつもしかして・・と考えているとジローの顔が真剣になった。 不思議に思いジローの視線の先を見ると何かのビンが落ちそうになっている。近衛君の真上で。

 

〜ジロー視点〜

 

顔を赤らめてる近衛に少しドキドキしてると

 

気づいた。

ビンが近衛に落ちそうになってるのを。

近衛は気づいてない、ヤバイ落ちる。

そう思い近衛に向かって走り出す。

間に合え 間に合え 間に合え

近衛は俺が突然走り出したことに驚いて動けていない。ちくしょう、俺は近衛を押し倒すようにぶつかる。

 

・・・

 

押し倒した衝撃で近衛は気絶してしまった。

ん? ガラスの割れた音がしないと思っていると

 

「大丈夫?ジロー」

 

後ろから明久の声が聞こえた。

見えてないが多分明久が落ちる前にガラスをキャッチしてくれたんだろう。そう考えていると

 

「ところで、ジロー君は何をしているんだい?」

 

「はい?」

 

明久の問いに間抜けな声が出てしまう。

そういえば、手に柔らかい感触を感じる。

・・・まてまてまて、なんで男のこいつに胸があるんだ? 突然過ぎる展開に頭が、追いつかなくなっていると

 

「んっ・・・」

 

近衛が目を覚ました。 状況を把握出来ていないのか周りを見回し、俺のことを見る。

だんだんと顔が赤くなってくると

 

「キャーーーーーッ!!」

 

甲高い声が聞こえた瞬間俺の意識は亡くなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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