作者はガンダム宇宙世紀のキャラをアナザーの機体に割り振ったり、色んなキャラをGガンダムに乗せた時の特殊セリフが好きなので速い内に統合してくれればいいなと思います。
「見つけたぞ…速いな、まるで流星だ…」
サラマンドラから射出された先鋒のグロスバイ5号機のパイロットは幾度も交錯する2機のMSをモニターに捉え口笛を吹いた。
このグロスバイもクロノスが独自に開発した重力下の高機動MSだがSFSも無しに大気圏をヒラヒラと舞う様に機動している2機は明らかに次元が違う。
「よせ、エルフリーデ大尉の到着を待つんだ!」
足場のフライターに加速をかけると右下方を飛行する僚機の腕がそれを阻む様に足下のフライターを掴む。
「大尉が到着する迄にアレの足を止めてみせるんだろうが!」
そう僚機に怒鳴った時突如眼下の霧が裂け強烈な光がモニターを焼いた直後に足場のフライターが爆発した。
「がっ、っあっ?、何だ!?」
態勢を立て直している間にも僚機のグロスバイが火を噴き上げながら濃霧に呑み込まれて消える。
回避運動をとりながら携行したマシンガンで牽制の為に闇雲に弾丸をばら蒔くが突如眼前に現れた黒い機体にすれ違い様に右腕部を切断され慌てて反転した次の瞬間には後方から伸びる光が自機を貫いていた。
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「へへ、これで2機目。」
「ラナロウ、最初の1機は私よ。」
小さい爆発の後に地表の谷へ落ちていくグロスバイを横目に呟くラナロウ駆るトルネード02の肩に03のマニュピレーターが接触しエリスの声がコクピットに響く。
「んだよ、冷めること言うなって」
「二人共、お喋りは結構だが団体さんが近いぞ。」
背後から両機に接触したマークが注意を促すと深い霧から微かに光るスラスター光の群れがラナロウ達の上空を通過しようとしていた。
「奴等が目標に目を向けている今が好機だ。俺は正面から行く、ラナロウはとエリスは下からだ。」
「「了解。」」
マークの01がスラスターを噴射して急上昇をかけるとそれに追従する02と03もまた加速して追従する。
「先鋒からの連絡はどうした?」
「呼び掛けに反応ありません。小隊長、何か変です。」
「あぁ、警戒を怠るな。」
「隊長、下に何かがっ!」
部下の報告にこの場に現れた目標とは別の敵の出現を察知した判断は迅速なものだったが既にマークの01が雲から飛び出し眼前に躍り出ていた。
「遅いっ!」
Gトルネード腹部の拡散ビーム砲から射出されるビームの散弾が各個撃破を怖れた密集隊型になったグロスバイを次々と貫く。
「全機散回!トルネードタイプだッ!」
グロスバイの反応も早く全滅させるに至らなかったが下方に逃れたパイロットが見たのは仰向けの状態で飛行するGトルネードだった。
「へへ、喰らいやがれぇっ!」
ラナロウ機の合図と共に2機のGトルネードから放たれる拡散ビームが次々とグロスバイを貫く。
「やりました!作戦成功です!」
「フッ、気を抜くなよ、まだ撃ち漏らしがいる。」
エリスの歓喜の声に注意を促すと敵に牽制射を撃ちつつ2機に合流すべく機体を機動させるがマークは迫り来る殺気を感じ、咄嗟に回避運動をとる。
直後に霧を裂いてミサイルが通過し、その次には凄まじい速度でフライターがマークに迫る。
間一髪の所でかわしたのも束の間に霧の奥で赤いモノアイが光り黄色い高出力のビームソードが周囲の霧を瞬く間に蒸発させ、純白の姿を露にした機体が迫る。
その一瞬の間合いで反射的にマークはビームサーベルを引き抜くと純白の機体と鍔競り合う。
『ほぅ、良い動きだな黒いトルネードッ!』
「ハッ、鳴り物入りで登場か?お嬢さん!」
ビームソードを受け流しその背中にビームライフルを撃ち込むがガウェインはそれをかわすと特攻してきたフライターに鮮やかに着地した。
「エルフリーデ大隊長!」
「全機、敵は寡勢である。包囲して各個撃破せよ!だが奴は…私の獲物だ!」
「「はっ!」」
グロスバイのパイロット達の立て直しも迅速で直ぐにバズーカ弾とビームの応酬が始まり包囲する機動をとり始める。
「流石にサラマンドラの部隊は動きが違う!」
「ちっ!白騎士のヤローめ。」
背中合わせになりながら四方に展開するグロスバイを近付かせまいとビームライフルを連射するが奇襲から立ち直ったグロスバイの1機1機の動きは素早くフライターから飛び上がったグロスバイの一機が背後から手にした大型の熱を帯びたナタを振り上げ迫る。
・
「俺はもう少しこの辺を探す。お前は奥を探せ。見つけたら……わかってるな」
男は懐から拳銃を取り出すとシェルドに銃を渡し、しっかりと握らせた。
シェルドとて、この様な事を好きでしている訳ではないがガイアコロニーの住民は宇宙コロニー群から吐き出された人間達であり、二度と宇宙へは戻れないという現実がシェルドを変えた。
その様な環境の中で親のいないシェルドの風当たりは厳しく独りで生きていくには優しさや思いやりの無い世界で、手段を選んでいてはエリュシオンで生きていく事が出来ないからだ。
通路の暗がりの中、シェルドは微かな物音に咄嗟に銃を向けた。
手を上げながらゆっくりと前に出た通路の照明に照らされたレイチェルは震えていたが真っ直ぐにシェルドの瞳を見据えていた。
(殺さなければ、明日の自分の為に、生活の為にも殺さなければ)
今の環境はシェルドがやっと見つけた居場所であり、手放す様な事があればどうなってしまうかわからないという意識はシェルドの全身を強張らせ気付けば自分も震えていた。
暫しの沈黙と膠着の末、シェルドは…
ガイアコロニー
宇宙に住む人々を移住させる為の巨大なドーム状の街。放射能防止材に全方位を囲まれている。
GC政府の実質的な棄民政策によって追いやられた人間が大半であり、コロニーの外では人間は生きていけないという思想が強い。
ギャザークロスコロニー
かつて争乱の最中にあった地球圏を脱出するコロニーの代表であり、現在では一部の特権階級、正統なる予言者の血統だけが住む事を許されている。