やっぱりキャラを大事にしたいけど自分のアイデアも取り込みたい、多くの人に愛されるキャラを使ってるだけにオリジナルより難しいですね汗
夜空に光る二つの光が一際大きく光を放ちながら衝突し発生した衝撃波は遠く離れたキャリーベースにも届いていた。
「何が起こった?」
「不明です、目標は二つとも急速に高度を低下させています!」
「落下地点予測は?」
ゼノンの指示から算出しコンピュータから導き出された結果は非情であった。
「はい、これは…落下地点はガイアコロニー直上です。」
「何て事だよ…おいルナ、マーク達は呼び戻せないのかよ!」
「ミノフスキー粒子を散布しているんですよ!それに今からじゃ間に合いません!」
キャリーベースの舵を握るエルンストが漏らした言葉はガイアコロニー市民に無用な被害を出したくないブリッジ全員の気持ちを代弁していたがオペレーターのミラの言葉は現実に基づいた変える事が出来ない事実そのものだった。
「……我々は軍人だ、どの様な事態であろうとも結果を出さなければならないのだ。」
ゼノンの言葉はこの作戦において生唾であったペルサスの新兵器の脅威を目の当たりにした事による覚悟と決意の現れでありブリッジの空気を再び引き締め直した。
「エルンスト、ガイアコロニーに感知されるギリギリまで高度を下げてくれ。」
「了解だっ!」
「ミラ君、整備班長のケイ君に回収の準備を急がせてくれ、トルネードの予備機も出すぞ!」
ブリッジの面々に早口で指示を投げると共にゼノンの中でこの作戦に対する疑問は更に深くなっていた。
目標の機体に対する挙動はサラマンドラにとってもアクシデントだったのではないか、ペルサス政府が公表しない全く未知の技術を持った新型の情報をメーディニの上層部はどうやって得たのか…
「…長、ゼノン艦長!聞いてますか?」
「あ…あぁ、どうした?」
「ケイさんが…」
前面モニターに映った格納庫を背景にした若い整備チーフは手を後頭部におきながら困った表情を浮かべていた。
「艦長さん、こんな事もあろうかとトルネードの準備はもうできてるけどね……誰が乗んのさ?」
「あ…君は?」
「馬鹿いってんじゃないよっ!アタシが何人いると思ってんの?こっちに人手が欲しいくらいだよ!」
艦長にそう吐き捨てると一方的にモニターがブツッと切れた。
しばしの沈黙の後にゼノンは一つの名案を見つけ出し視線にて合図を送る。
「か…艦長、どうして私を見るんですか?」
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「この先を行って……突き当たりを左に行くと非常口がある…」
一人事の様に呟いたシェルドは力無く銃を落としうなだれる。
何れ生きていれば姉に会うことが出来る、そんな思いが心のどこかにあったのかもしれない。
しかしたとえ、人を蹴落としてでも自分の望む物を手に入れる、シェルドにとってそれはとても難しい事だった。
「………ありがとう。」
目の前の少年にも何かしらの役目があり、自分を犠牲にして見逃してくれている。
そう感じたレイチェルはそう呟いて後ずさりした後通路の方へ走り出したが突然、頭を抱えて崩れ落ちた。
「おい!なにやってるんだよ!」
「変なの…声が…頭に…」
突如、ガイアコロニー全体に警報が疾り、凄まじい衝突音と共にもたらされた衝撃でシェルドは大きく吹き飛ばされた。
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身体中の傷から血を流しながら何とか立ち上がると辺りは火に覆われ煙が立ち込めるその眼前に巨大な機械があった。
そのズタズタの機械が装甲の剥がれた手を此方に伸ばしその先にはシェルドとレイチェルの姿があった。
逃げようにもレイチェルは激しい耳鳴りに頭を抑え苦しんでいた為にシェルドはレイチェルを咄嗟に突き放した。
それと同時にシェルドは機械の手に捕えられ、必死にもがきつつも片方の目を失った機械と目を合わせた瞬間、機械とシェルドは炎に包まれた。
フェニックスの機体はあらゆる『関節から炎を噴出』しながらやがて火柱に包まれると機体の装甲が新たに形成されていく。
追って来たハルファスもそれを完全に止めを刺すべくメガビームキャノンの発射形態に入るがフェニックスガンダムの再形成される装甲のみならずその手を開くと瞬く間にライフルが形成され、発射されたビームはハルファスを直撃し体勢を崩したハルファスのビームキャノンは夜空に向けて放たれ、残されたガイアコロニーの隔壁をバラバラに粉砕しながら虹色に光る破片と共に墜落していった。
・
Gトルネード部隊の激戦もキャリーベースによる発光信号によって終止符が打たれた。
「撤退信号…ラナロウ!エリス!生きてるか!?」
迫り来るガウェインの猛攻を防ぎつつビームソードを再び防いだ。
「へっ、そう簡単にくたばってたまるか!」
「その言葉だけはラナロウと同感ですよ!」
Gトルネードの性能をフルに発揮した3機は倍以上の敵をキャリーベースに近付かせる事無く膠着させる事が出来ていた。
「逃がすと思うか!」
しかしエルフリーデは離脱の挙動を見せるマークを追撃すべくプランタムに加速をかけるが…
「大尉!エルフリーデ大尉!至急、サラマンドラに帰艦して下さい!」
「何を言う!ここで敵を逃がす理由は…」
「エルフリーデ大尉、作戦は中止です!脱出したパイロットの回収に移りなさい!」
オペレーターに反論こそしたが艦長であるニキの命にエルフリーデは歯噛みした。
「…了解だニキ、私とて軍人だよ。」
その返答に安心したニキは前面モニターをラムザット指令との通信に映り変えさせる。
「御指示通りサラマンドラはパイロットを回収した後、4バンチの救助活動に映ります。」
「あぁ、頼んだぞ」
「しかし指令、反乱軍の艦は如何なさるのですか?」
「追撃のプランタムは放っている。これ以上エリュシオンの中で好き勝手はさせんさ。」
「はい…大佐。」
通信を終了させたラムザットは複雑な表情を浮かべ散乱したデスクに座り、その背後の執務室の窓から破壊されたガイアコロニーの隔壁から射し込む陽が登りつつある空をプランタムの連隊が雲を引きながら彼方へと飛行していった。
サラマンドラ級機動戦艦
クロノス政府がガイアコロニー市民に対する圧力と権威の象徴としてクロノスに建造させた大型戦艦。大気圏内航行能力と高い砲戦能力及びMS運用能力は健在であり、クロノスの旗艦としてメーディニに怖れられている。
キャリー・ベース
メーディニが保有する数少ないMSを搭載可能な艦の一つ。その中でもメーディニ最強と名高いマーク・ギルダー率いるMS部隊と共に困難な特務に充てられる事が多い