ノヱルさん、すぱふぇすさん、遊技林さん、アンケートありがとうございます!
ーエルトシャンー
エシャルの攻撃を俺は難なく、最初は難なく捌いていた。鋭い一撃、死角からの追撃、頭上からの突撃、・・・様々な攻撃と速さ、次第に俺は防戦一方となっていた。それと同時に喜びを隠せない、エシャルの強さが、『トラキアの黒刃』の武勇が、想像以上であり噂に違わぬモノであると!
見ぬ内に成長したエシャルに感嘆しつつ、幾度となく剣戟を繰り広げていると、
「・・・うがぁぁぁぁぁっ!!」
突然叫びだし、空へと急上昇するエシャル。何事かと空を見上げると、頭を押さえて苦しんでいるように見える。そして霧散したと思われた黒い靄が、再びエシャルの身を包む。・・・エシャルの身に、何が起きているというのだ!?・・・その姿を見ているだけで、妙な胸騒ぎ・・・焦燥感が募ってくる。あのままでは、何か取り返しのつかないことになるのでは・・・と。そして、見ていることしか出来ぬのか・・・と。くそっ!俺には見ていることしか出来ないのか!それしか許されないのか!・・・せっかく、・・・せっかく再会したというのに。まともな言葉すら交わせないというのか!
・・・剣を交えて感じたことがある。彼はエシャルであると、そしてもう一人のエシャルもその身に宿していると。その身に宿るエシャルが助けを求めている、自身が闇に喰われて消えてしまうと。それを感じ、今・・・思い返してみると、俺の全身に強烈な悪寒が駆け巡った。そんなことになってしまったら、俺の知るエシャルが消えてしまう。エシャルであって、エシャルでなくなるのでは・・・と。
そんなこと・・・絶対に駄目だ!許してはいけない!俺はエシャルの全てを守らなければならない!今の俺はエシャルのすぐ傍にいる、あの時の俺ではない!遠く離れていたが為に救えなかったが、今なら・・・救うことが出来る筈だ!そう決意し、ミストルティンを強く握り締める。すると・・・、『闇を払う為に声を・・・』。ミストルティンが俺に語り掛けてくれた、・・・そうか!そうだな!俺はまだ、エシャルにまともな声を掛けていない、・・・名前を呼んでいない!まずは俺を、俺をその目に写せ!俺は大きく息を吸い、空で苦しむエシャルに向かって・・・、
「エシャルゥゥゥゥゥッ!!」
大きな声で叫んだ。様々な想いを乗せて、ミストルティンが言う闇が払われることを願って・・・。
俺が叫んだ後、再びエシャルの闇が霧散した。そして心なしか、エシャルの雰囲気も先程とは違い、柔らかくなったような・・・、そうでもないような・・・。まぁいい!正気ではないにせよ、正気に近くなったのだから!さっきまでは稽古として受けに徹していたが、次は救う為に攻めへと転じさせてもらうぞ!闇を払うミストルティンで、エシャルの闇を斬り裂いてくれよう!
む・・・!エシャルの覇気がヘズルに偏った・・・?全てを剣に賭けるというのかエシャルよ!その決意、正面から受けて立つぞ!次の一戦で学ぶといい、ヘズルの剣を!そして受け取れ、俺の想いを!断ち斬らん、その闇を!
ーエシャルー
俺は空を滑るように駆け、キルソードに全力を込めて突撃する。滑空しながらもエルトシャンを見据えると、あっちも何かを決意し此方に突撃してくる。圧倒的な覇気、俺とは比べられない程大きい。そして不思議なのは、初めてその姿を目にした時に感じた、・・・恐怖、そう・・・恐怖を感じない。俺の中の影のせいなのか?エルトシャンに似たあの影が・・・。だが、今は関係無い。こうして、ぶつかろうとしているのだから。さぁ・・・全力の突撃、どこまでいけるかね!!
俺のキルソードと、エルトシャンのミストルティンが、再び交差してぶつかり合う。最初の一撃とは違い、今回の一撃・・・ぶつかり合いは次元が違った。刃と刃が交わった瞬間、目には見えぬ、そして力無き者が感じることの無い、見えざる力がここを中心に、マディノ周辺へと広がったような気がした。そして、俺の中の恐怖が、エルトシャンに感じていた恐怖が消えた。なんと懐かしい・・・、俺はこの男を、獅子王エルトシャンを知っているような気がする。・・・するがしかし、剣を止めることなどしない!それでも俺は、エルトシャンを倒すんだ!
俺は名残惜しさを殺して飛び退き、エルトシャンと再び剣戟を繰り広げるのであった。
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エシャルのキルソードと、エルトシャンのミストルティンがぶつかり合った時、見えざる力がマディノ周辺に広がった。そして、その力を感じた者がマディノ周辺に数人いたのだ。
ー港街マディノー
「海の炎が消えたとしても、決して警戒を解いてはいけない。先程のように、しぶとく生きているかもしれんからな。」
カナッツさんが指示を飛ばし、兵士さん達が油断なく警戒をしてる。各所の小さな門も問題なく守り切れたみたいですし、この街はもう大丈夫だろう。後はオーガヒルへ進軍したヴォルツさん達、単身で正面大門の防衛に向かったエシャル様、皆様の無事を祈るだけ。まぁ・・・正面大門の方角から、エシャル様の魔法かな?震動をここからでも感じることが出来ていたのだから。きっと無事なのだろう、そう思いながら戦後処理のお手伝いをしていたのだが・・・、
キィィィィィィィィィン・・・!
「「・・・!!」」
頭に何か響いた。・・・この感覚はなんなのだろう?身体の奥底から溢れるような・・・、光に包み込まれるような・・・。そう思った瞬間、エシャル様の戦う姿が頭に浮かび上がった。必死に戦うエシャル様。そのエシャル様の身体から、悲鳴のような音と共に消え往く影・・・。私は正面大門へ、エシャル様がおられるだろう方角へ視線を向けた。そんな私にホリンさんも・・・、
「今のは・・・なんだ?ディアドラも何かを・・・?」
私ほどではないにせよ、ホリンさんも感じられたみたいだ。
「・・・ホリンさん、エシャル様が苦戦しているみたいです。・・・相手が何方か分かりませんが、相当お強い方のようです。」
「んなっ!」
馬鹿な!?というお顔のホリンさん。・・・でも、本当のことなのだ。
そんなやりとりを早々に切り上げ、カナッツさんに事情を説明する。そしてハティの背にホリンさんを同乗させ、私はエシャル様の下へと急いだ。
ーオーガヒル城・傭兵陣営ー
「さて・・・私達の役目も終わった、そろそろマディノへ向かうとしようか。」
「そうですね、エシャル様の下へ向かうとしましょう。」
脅しの一撃を成功させ、無事・・・手紙を渡すことが出来たわけで。俺達に付き合ってくれた二人は、エシャルんとこに行くみたいだ。なんつーか、パメラのやり遂げた感のある笑顔が眩しいぜ。どんだけエシャルに好印象を与えたいんだよ、コイツは。まぁ・・・助かったのは確かだし?俺も一言、エシャルに言ってやるのも吝かじゃねぇけどよ。・・・兎に角、後はヴァン達の返事を待つだけだ。二人に軽く礼を言った後、二人がペガサスの背に・・・って角があんぞコイツ!いつの間にファルコン!?ペガサスじゃねぇし・・・!なんて思いつつ、別れの挨拶でもと思ったんだが、
キィィィィィィィィィン・・・!
「「「「・・・!?」」」」
なんだぁ?今、何かを感じたぞ?俺はキョロキョロと辺りを見回す。俺と同じようにキョロついてるのはレイミア、一方を見詰めているのがパメラとアイーダ。
「なんなんだい・・・今のはさ!心を撫でるような・・・!」
・・・レイミアが、めっちゃ興奮しとる。少し焦った俺だが、その姿を見たら落ち着いた。落ち着いたからこそ、一方を見詰める二人に話し掛けようと・・・、
「パメラ殿!今のはきっと・・・!」
「分かっている!・・・エシャル殿の身に何かが!急行する故、しっかり掴まってくれアイーダ殿!」
「・・・ぶぁっ!」
・・・したら、吹き飛ばされたぜ。何を慌てているんだ?エシャルがなんとかって・・・。とりあえず、マディノの方角に飛んでいった二人に俺は、
「バッカやろぉぉぉぉぉっ!!」
と叫ぶのは仕方がないと思うんだ。・・・いてて!頭を石にぶつけちまったぜ。
「おいベオ、・・・血が出てるぞ。」
え・・・!マジ・・・!?
ーオーガヒル城・海賊陣営ー
親父が手紙を持って戻ってきた、無事に戻ってきたのはいいんだけどさ・・・、
「俺ぁ~『黒刃』様に賭けようかと思ってなぁ、このままじゃあ俺達は皆殺しになっちまう。海賊として戦い死ぬのもいいけどよぉ、それよりもお前達と共に生きてぇ・・・。」
親父は、アタイ達の顔を見ながらそう言った。親父が傭兵から受け取った手紙は、あの『トラキアの黒刃』エシャルからのモノらしい。内容を簡単に言うと、海賊を辞めて俺んとこに来いってことさ。所謂、エシャルの配下になれってことさね。親父としては、アタイ達が死ぬぐらいなら配下になるのもいいって考えだけど、
「親父!だけどよぉ、奴はギーグ達を言いくるめて殺した奴なんだぜ?俺達を生きたまま捕らえて、処刑をする腹づもりかもしれねぇ!」
「そうだ!仲間割れを起こさせて、皆殺しをするような奴だ!俺達も同じように殺すつもりだ!」
ドバールとピサールが声を荒げて反対をする。そりゃあそうだろうさ、手紙には馬鹿正直にそう書いてあったんだからさ!卑怯な男だよ!
「仕方がねぇことだろうよ、そいつはよぉ~・・・。奴等はやり過ぎちまった、遅かれ早かれ殺られるのは目に見えている。だから優しい『黒刃』様はよぉ、まだ何もしちゃあいねぇ俺達を遠ざけたのよ。俺達の手が赤く染まる前に、俺達に手を差し伸べる為によぉ。何もしてねぇ者を殺すのは、『黒刃』様の主義に反するってことだ・・・。」
アタイ達を救う為に、この卑怯な作戦をした・・・だって・・・?
親父の見解を聞き、アタイ達は考え込んだ。確かにアイツ等はやり過ぎた、あのままだったらドバールもピサールも合流し、手に負えなくなっていただろうね。最終的に親父もアタイも、この手を赤く染めざるを得なかっただろうさ。そしてアイツ等と同じ、皆殺しの目に合っていただろうね。エシャルの策のお陰で、ドバールとピサールは踏みとどまった。術中に嵌まったのは癪だけど、アタイ達は助かりここにいる。・・・だけどねぇ、それでも納得がいかないんだよ。このモヤモヤ感、どうにかしてほしいよ。きっと皆も複雑だろうさ。親父の言うことには最終的に従うけど、そのエシャルって将軍が・・・、
キィィィィィィィィィン・・・!
「・・・ふぁっ!?」
なんだい?この感覚は・・・!この胸を・・・、心を射抜かれるような感じはさ・・・!それに、誰かが必死に戦っている映像が頭に流れる。・・・この男がエシャルなのかい?何処かで見たような・・・、似たような面影を何処かで・・・。でもなんだろうね?この男がエシャルだというなら・・・、信じても良いような気がしてきたよ。
「どうしたブリギッド、アホ面晒してよぉ!お前もアレだろ、納得いかねぇよな!」
少しフワフワしていたけど、ピサールのデカイ声で我にかえった。アホ面とか言って、普段ならぶん殴るんだけど、
「・・・そのエシャルって将軍を信じてみるのも良いかもね。」
アタイはそう言った。アタイの言葉に、親父も含めて皆驚いた。
「一番噛み付きそうな奴が賛成かぁ・・・。」
「「「「「・・・マジかぁ~。」」」」」
・・・アンタ達、アタイに喧嘩を売っているのかい!?
ーマディノ周辺・戦場のはずれー
エルトシャン様の命により、マディノ軍を率いて賊徒狩りをしていたのですが・・・、
キィィィィィィィィィン・・・!
エルトシャン様とエシャル様が、互いの想いを乗せて戦っておられるようです。エルトシャン様は何かを断ち斬るように、エシャル様は失った何かを得る為に。黒騎士ヘズル同士の一戦、間近で見たいです。見たいですが・・・、私は民の為に賊徒を狩らなければなりません。後の世に禍根を残さぬよう、狩り尽くさなければ。
・・・というか、根本的な疑問があります。何故、お二人は戦っておられるのですか?
ーマディノ周辺・???ー
如何にしてエシャル様と接触をするか、俺は考えていた。そんな時に・・・、
キィィィィィィィィィン・・・!
「・・・む!」
妙な感覚が一瞬ではあるが、俺の身を駆け巡った。これはエシャル様と・・・エルトシャン様!?何故この二人が・・・!それに微かにだが、エシャル様からロプトの気配が・・・!
このことに、俺は焦った。考えている暇は無い、一刻も早くエシャル様と接触を果たさなければならない。本来ならば問題の無い共鳴の余波ではあるが、ロプトが絡むのであれば別だ。この目で早く確認せねば、最悪・・・。
・・・いけない!考えてはならないことを考えてしまった!今はただ、エシャル様の下へ急ぐのみ!・・・俺の力が及ぶ範囲であれば良いのだが・・・!エルトシャン様・・・、どうかエシャル様を!
聖戦士の継承者とその血に連なる者が何かを感じ、数人の者が戦場へと向かう。そしてその結果、一つの記憶が甦る。その記憶とは・・・。
次で交わる刃は終わるかな?・・・終わればいいな(汗
因みに、今回絡む人物達は、
聖戦士の継承者
聖者ヘイム→ディアドラ
弓使いウル→ブリギッド
聖戦士に連なる者
黒騎士ヘズル→ベオウルフ・イーヴ
魔法戦士ファラ→アイーダ
風使いセティ→パメラ
剣聖オード→ホリン・レイミア
ロプト一族ガレ→レクスヴァ
となっております。
アンケート・途中経過
エシャル→ディアドラ 7票・アイラ 4票・パメラ 3票・アルテナ 1票・みんな嫁 1票
ガンドルフ→ディアドラ 4票・アイラ 1票
ホリン→ディアドラ 3票・パメラ 1票・アイーダ 1票
ベオウルフ→パメラ 3票・アイーダ 1票・レイミア 1票
ヴォルツ→レイミア 1票・ブリギッド 1票
アルヴィス→アイーダ 1票
トラバント→マーニャ 1票
みんな独身? 1票
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アレク→パメラ 1票
レヴィン→フュリー 1票
・・・てな感じですかね?
トラバントにマーニャ・・・、側妃ってことかな?
とりあえず、願望で良いんですよアンケートは!
どんどん、投票しておくんな!願望慾望出てこいや!