後程・・・活動報告にて、エシャルの嫁さん最終アンケートをしたいと思います。
物語の進みが変わってしまいますので、未来を予想して考えてみてください。
エシャルの嫁さんに対してはマジでこれで最後っす。
ーティルテュー
私は、いつもの日課である剣の鍛練を始める。調練場にある木人相手に剣を振るう、斬る、薙ぐ、突く・・・。特に突き、私はこの突きを集中的に鍛える。一点集中、自身の力を一点に集中して突く。私はそれを何度も繰り返す、色々な場面を想定し、ただ繰り返すのみ。私は女だから・・・男より力が弱い、弱いからこそその欠点を埋めるべく鍛練をするのだ。突きだけはそれなりの力でも効果は出る、力が弱くとも相手に致命傷を与えることが可能。
私はこの突きと、自身の得意とする雷魔法で多くの賊徒を討ってきた。中には命乞いをする者もいたが、賊徒に慈悲等・・・必要ない。許してしまえば再び、・・・再びその手を血で染めるだろう。賊徒には冷酷なる処置を、それが民の平穏に繋がると信じている。
・・・私のしていることは復讐である、私の愛しい兄様を殺した賊徒への復讐。絶対に許さない、許しはしない。私は賊徒の討伐でその力を高める、亡くなった兄様へと少しでも近付けるように。まだまだ程遠いけど、至るか限りなく近付いた時、私は兄様の下へ逝くことが出来る。
兄様、・・・私の愛しきエシャル兄様。私は高みを目指します、当面の目標はシアルフィ公爵家のシグルド様、彼を私の剣で傷付けます。魔法では焦がすことが出来ました、後は剣です。獅子王エルトシャン様は仰いました、シグルド様は糧であると。その言葉を信じるならば、シグルド様はエシャル兄様へ至る為の壁なのです。その壁に穴を開けることが出来たのなら、きっと・・・・・・。エシャル兄様、ティルテュをお導きください。
・・・日課の鍛練を終えた私は、濡らした布で身体を拭う。湯浴みをしたいけど、手間が掛かるし水も大量に使う。無駄使いは駄目、水は貴重なんだから。ヴェルダン王国は水に制限が無い程あるという、とても羨ましい。そして遠いトラキア王国には、温泉とかいう魔性の水源があるらしい。常にお湯が湧く不思議な国、・・・拠点をそこに移したいものだ。それにトラキア王国には・・・、噂の将軍がいる。私の愛しき兄様と同じ、エシャルという名前・・・。とても気になる、・・・会ってみたい。
汗を拭った私は自室へ、今度は勉学に励まなくてはならない。文武両道が私の目指す道、武では打倒シグルド様、文はお父様、・・・頑張るのよティルテュ。自分自身に活を入れ、いざ勉強を!と思ったのだが・・・、
「・・・これは?」
机の上に一枚の紙、見てみると・・・、
『大事なお話があります、レプトール様の執務室へ、内密にお越しくださいませ。~レクスヴァ~』
・・・レクス、帰ってきていたのね?私に話がある?・・・それも内密に。・・・・・・何だろう、何だか心がざわつく。
今日この日が、私にとってとても重要で大切な日になるとは、この時はまだ知らない・・・。
ーエスニャー
「愚兄ブルームは何様なのよ?血の力にふんぞり返っているだけの無能に、お姉様とエスニャ、シャルを馬鹿にするなんて許せないのよ。しかも、・・・エシャル兄様のことまで!」
「私のことはともかく、ティルテュ様にエスニャ様、そしてエシャル様を貶めるような発言、・・・ブルーム様許すまじ。」
ブルームは愚兄なのよ、継承者の素質があるだけのフリージ公爵家唯一の出来損ないなのよ。今や武勇と知謀はティルテュお姉様の方が上、私は知勇に関してだけは勝っていると自負しているのよ。シャルもとても優秀で凄いのよ?レクスには劣るけど、ゲルプリッターの一員なのだから。まぁそれはいいのよ?でもエシャル兄様を馬鹿にするのだけは駄目なのよ・・・。
「ブルームには、レクス直伝の闇魔法で呪うのよ。・・・頭の毛を後退させるのよ、若ハゲになるのよ・・・ウフフフフフ♪」
「それは名案でございます、エスニャ様。僭越ながらこのシャールヴィ、微力ながら魔力を提供させていただきます。」
・・・若ハゲ~、若ハゲ~♪無能で若ハゲ~、憐れんだ目で見られて~、自尊心が傷付けられる~♪
・・・ふぅ、良い仕事をした後はとても気分が良いのよ♪将来ブルームの若ハゲは確実なのよ、・・・ざまぁないのよ♪
耳を澄ませば聞こえるのよ?エシャル兄様のお声が・・・、
『でかしたぞエスニャ、・・・愛しき妹よ。私はエスニャを見守る傍ら、ブルームが後退していく様を見続けよう。』
・・・褒められたのよ?でも・・・不満なのよ、そこは妹とは言わずに、エスニャと言うべきなのよ。
いつものように、エシャル兄様との会話を楽しんでいたら・・・、
「エスニャ様、エシャル様のお姿を象ったぬいぐるみをお忘れですよ?・・・因みに私は、装飾品としていつも身に付けております。・・・もはや夫婦と言っても良い関係ですわ♪」
・・・由々しき事態なのよ!私はシャルからエシャル兄様をぶん取り、自分の胸に抱いたのよ。そしてキリッとシャルを見て、
「エシャル兄様はエスニャの旦那様なのよ?シャルは頑張っても愛人なのよ?・・・間違っては駄目なのよ。」
そう言ったのよ。・・・シャルとは、きちんと話さなければならないのよ。
いつものようにシャルと口喧嘩、その後はまったりとお勉強なのよ。そんな私にレクスから、
『エスニャ様、レプトール様の執務室までお越しください。エスニャ様・・・いえ、フリージ公爵家全体に関わる重要なお話がありますが故。シャールヴィと同伴にて、内密にお願い致します。』
脳内に直接、連絡がきたのよ。・・・お父様の髪が無くなったのよ?おまじないが失敗、フサフサの呪いは駄目なのよ?うんうん考えても、理由が分からないのよ。シャルと一緒に、お父様の執務室へ向かうのよ。
向かった先の執務室で、まさか嬉しすぎて昇天しかけることになるとは、この時はまだ分からなかったのよ。
ーレプトールー
突如戻ってきたレクスヴァよりもたらされた情報、その情報に私は久方振りに涙した。『トラキアの黒刃』ことエシャル将軍、彼は私達が知るエシャルである、直に会い確認したとレクスヴァは言ったのだ。情報として、彼がエシャルであるとは知っていた。だが耳で聞いた情報故に、正確か否かは判断がつかず、信頼するレクスヴァを放ち、そしてやっと・・・真なるエシャルであると判明したのだ。・・・これが喜ばずにいられようか!今日を密かにエシャル記念日と定めよう、エシャル存命を噛み締めながらそんなことを思った。
しかし、良い情報だけではなかった。ヴェルトマーの魔女という不名誉な称号を持つアイーダ、彼女と再会したエシャルの暴走から判断した結果、ヴェルトマー公爵家は既に闇の一族の手に落ちており、少なからずグランベル王国にはその魔の手が浸透していると。術の施されていたアイーダは、意識を失ってはいるが無事。エシャルもある者の力により、闇の力を多少なりとも削ぎ落とせたとのことだが、油断は決して出来ない。その凶報に私は目を剥いてしまった、闇に潜みしロプト教団が、裏で手を回していたという事実。ヴェルトマー公爵家が落ちている以上、フリージ公爵家にも魔の手が・・・いや、既に潜んでいるかもしれないという事実。エシャル存命に喜びはしたが、喜びだけでは済まない現実に肩を落とすしかなかった。
そして最後に朗報ではあるが、ロプト教団と同等かそれ以上の衝撃を受けた。エシャルと共にいる少女は、聖者ヘイムの血族で継承者の可能性が高いと・・・。何という・・・、何ということだろうか!?聖者ヘイムということは、バーハラ王家に連なる者!・・・いや、まだそれは早計であろう。エシャルはトラキアの将軍、考えられるのはマンスター地方のターラ公爵家。しかしトラキアとの関係を見るとそれは難しい、北トラキア四小王国が存在する為にな・・・。
そう考えるとやはりバーハラ王家、しかし高齢の陛下にその歳の子が・・・!?ま、まさか・・・クルト王子か?・・・脳裏に浮かんだのは、ヴェルトマー公爵家前当主ヴィクトルのこと。妻であるシギュンとクルト王子の逢瀬、シギュンの裏切りを知りヴィクトルは自決した。その後シギュンは姿を消したが、もし・・・クルト王子との間に子を宿していたとしたら?歳の頃は合う・・・。
もし本当にそうだとしたら、これは運命なのだろうか?ヴィクトルとシギュン、そしてエシャルと件の少女・・・。出会うべくして出会ったとでもいうのだろうか?もし・・・その少女とエシャルが結ばれたのなら、それはなんという皮肉だろうか?
衝撃的なことが続き、頭を悩ませていると・・・、
「レプトール様、此方へ姫様達とシャールヴィをお呼びしております。」
「・・・二人とシャールヴィを?」
二人の娘とシャールヴィは特に、エシャルを大事にし慕っていたからな。早く伝えたいのは分かるが・・・。
「エシャル様のことは勿論のこと、姫様達とシャールヴィをトラキアへお連れすることを提案致します。」
レクスヴァの提案に私は目を剥いてしまった、何故ならば・・・、
「・・・やはり我がフリージにも?」
そう問い掛けた私に、レクスヴァは頷き・・・、
「・・・微かにですが、まず・・・間違いないかと。」
レクスヴァの返答を聞き、私は努めて冷静に。そして・・・その提案を承諾し、娘がここへ来る前にトラキア王国のトラバント王、エシャルに宛てた手紙を綴るのであった。
ーレクスヴァー
俺がこの目で見て、この耳で聞いた情報をレプトール様に話す。自分で言うのもあれだが、なかなかに刺激的な情報。現に、その内容でレプトール様は頭を悩ませている。しかし、心苦しいがもう一つ言わねばならない。このフリージにも微かにだが、ロプト教団の闇を感じると。
故にこれを理由にして、姫様達とシャールヴィをトラキアに保護してもらおうと。エシャル様のことだから、トラバント王にロプト教団の脅威を伝えていることだろう。聡明なトラバント王は、ロプト教団の脅威を正しく理解し、自国を守る為に動く筈。そこに姫様達の保護を条件に、グランベルにて蠢くロプト教団の情報等を提供すればいい。少なからず各公爵家は勿論のこと、ロプト教団に対しても牽制となろう。
俺の考えを読み取ったレプトール様は、トラキアのトラバント王とエシャル様宛てに手紙を書いている。・・・これで一つの懸念が無くなった、俺も更に動きやすくなる。・・・これから起こるであろうことに俺自身も悩みながら、姫様達の未来に想いを馳せるのであった。
・・・そして、姫様達がこの執務室に到着した。キリッとした表情のティルテュ様、ボーッとしているようなエスニャ様、そのエスニャ様を微笑ましそうに見るシャールヴィ。俺はすぐさま結界で、周囲から執務室を隔離する。これでこの執務室は安全だ、何も漏れることはない。
姫様達の表情を順に見たレプトール様は口を開き、
「・・・お前達に伝えねばならないことがある、・・・これは極めて重要なことであるが故、心して聞くようにな。」
そう前置き、
「知っているとは思うが、トラキア王国にエシャルという名の将軍がいる。その名は私達にとって大切な名であるが故に、彼の将軍を気にしているであろう。私自身も気にしており、そこに控えるレクスヴァに調べるよう指示を出していた。そしてレクスヴァは彼の将軍と面会し、話すことで判明したことがある・・・。」
レプトール様は一旦区切り、姫様達の表情を再度見る。俺も見たが・・・その表情は言わずもがな、期待の眼差しでレプトール様を見ている。レプトール様もその眼差しを受け、若干口元を綻ばせる。そして・・・、
「彼の将軍は私達の知るエシャルであり、お前達が慕っていたヴェルトマー公爵家のエシャルである。」
それを聞いたティルテュ様は床に崩れ落ち涙し、エスニャ様とシャールヴィはお互い抱き合って涙する。俺は今日という日を忘れはしないだろう、久方振りに見た姫様達の嬉し涙を・・・。
とりあえず、ティルテュ、エスニャ、シャールヴィの適当ステータスです。
名前:ティルテュ
クラス:マージファイター《上級職》
LV:3
HP:34
MP:43
力:10
魔力:16
技:12
速:14
運:12
防御:10
魔防:16
移動力:6
所持金:4,000G
スキル:追撃・連続・怒り
武器LV:剣B・杖B・炎B・風C・雷A
所持アイテム:レイピア・祈りの杖
魔法:ライブ・リライブ・ファイアー・エルファイアー・ウインド・サンダー・エルサンダー・ギガサンダー・トローン・サンダーストーム
名前:エスニャ
クラス:ブラックマージ《下級職》
LV:18
HP:28
MP:46
力:5
魔力:16
技:10
速:10
運:16
防御:6
魔防:20
移動力:5
所持金:3,000G
スキル:待ち伏せ・怒り・祈り
武器LV:杖B・炎B・風C・雷A・闇C
所持アイテム:バリアの杖
魔法:ライブ・リライブ・リブロー・バーサク・ファイアー・エルファイアー・ウインド・サンダー・エルサンダー・トローン・サンダーストーム・ミィル・ウォーム
名前:シャールヴィ
クラス:ゲルプセイジ《上級職》
LV:5
HP:42
MP:52
力:12
魔力:20
技:13
速:14
運:12
防御:15
魔防:19
移動力:6
所持金:4,000G
スキル:追撃・連続・見切り
武器LV:槍B・杖B・炎B・風B・雷A
所持アイテム:鋼の短槍・癒しの杖
魔法:ライブ・リライブ・リブロー・リターン・ファイアー・エルファイアー・ウインド・エルウインド・サンダー・エルサンダー・トローン・サンダーストーム
ってな感じ?
次話は、再会ですかね?