シャンアームさん、Isaacさん、にゃ~ん()さん、作者さん、鷺ノ宮さん、おくれやすさん、遊技林さん、megeGⅢさん、ゲーム大好きさん、アンケートありがとうございます。
ーエシャルー
ガンドルフの兄貴がトラキアへ亡命して幾日、兄貴とデマジオ君を筆頭に元マーファの民達はルテキア城の北、ノルンと名付けられた地にて農作業に精を出しています。めっちゃやる気満々で若干、俺とトラバントは引いていたり・・・。そんな兄貴とウマが合ったらしく、元海賊のヴァン達もそれを手伝っていたり。強面がノルンに集まっとるのです、統治者としてはもうちょっと華やかにしたいっす。
先の発言で分かりますね?このノルンという地は俺の領地です、トラバントがくれました。トラキアに貢献している俺に対しての褒美、当初は喜びましたとも!しかし深く考えてみれば、北トラキア四小王国を睨む為の要所、ミーズと双壁を為すトラキアの北方です。戦争になれば前線となる場所なのです、しかも微妙に未開地で開墾必須。・・・してやられたわけですがそこは俺、訓練と称してカナッツ君達と暇を見ては切り開いていたのです。
ミーズ侵攻戦だったっけ?あれを撃退した時にいただいてもう5年くらい経ってますよ、俺はもう20歳です。そんなノルンは今ではミーズ、カパトギア、ルテキア、グルティア、トラキアに負けていませんとも。わりと発展しています、何度か顔を出しているトラバントも驚いてたもんね、来る度に。『トラキアの黒刃』は人気者なのだよ、わははははは!・・・ってなわけで、俺の領地にて兄貴達が頑張っているのです。更なる発展が見込まれますな、目指せトラキア一の領地!
そんなわけで、兄貴達が開拓無双中。1ヶ月後くらいにはレイミア達も、このトラキアへと来る予定です。本当に今、トラキアは発展しまくりな現状なんですがね・・・、
「・・・とまぁそんなわけで、ロプト教団とかいう異物が大陸で蠢いているのだよ。この俺自身も闇に囚われている、だからこそ・・・俺のような者が増えぬよう、トラキアも警戒すべきだ。・・・俺の心がざわつかないが故、まだトラキアには侵食していないとみる。」
俺は執務室でトラバントと話している、アグストリアで起きたことを出来る限り分かりやすく。俺の話を聞いていたトラバント、滅多に見ることの出来ない不安な表情を出している。
「・・・昔話の類でしか聞かぬロプト教団、・・・それが蠢いているというのか。・・・してエシャル、闇が燻っているようだが大丈夫か?暴れられても困るのだが・・・。」
と、ごもっともな言葉を言われました!でも大丈夫、
「ノディオン王家のエルトシャン王、俺の叔父のお陰である程度は大丈夫だ。・・・それにディアドラが傍にいる限り、・・・俺は闇に囚われることは無いだろうと考える。・・・逆に、その闇を俺の力に変えてくれようという強い気持ちを持っているまである!」
あの時は初めての感覚の前に飲まれかけたが、エルト兄様の想いを刃から受け取り、ディアドラの力で救われた。パメラさんとアイーダを殺さずに済んだのだ、ディアドラには頭が上がらぬよ。俺には守りたいモノがある、それを守る為にも強い心を持ってすれば闇など恐れることはない。俺に温かな光をくれる者達がいる限り、闇には飲まれんよ・・・俺はそう信じている。そんな想いを乗せて、俺はトラバントに言い切った。
「ククク・・・、流石はエシャルだな。闇が燻っているにも拘らず、逆に力に変えると言い切るとは。それにだいぶ記憶が戻っているようだな?彼の獅子王の名をお前の口から聞くとは・・・。まぁそれはいい、・・・それよりもディアドラか。・・・まさか、聖者ヘイムの継承者だったとはな。」
不安を滲ませた表情から不敵な笑みへ、そして悩ましげな表情。コロコロ変わるもんだね?内容があれなだけに仕方がないけど。
ディアドラが聖者ヘイムの継承者、前世の知識で知ってはいたんだけどね?彼女には双子の妹がいるようだし、俺の傍といいますか・・・トラキアにいるし、もしかしたらヘイムの力があるだけなのでは?と思っていた時期がありましたとも!でも違った、正真正銘継承者みたいです。・・・先日、たまたま彼女の首筋を見ました、ややうなじんとこでしょうか!色っぽいなぁ~・・・と思った気持ちが吹き飛びましたよ、・・・そこにあったんだもの!・・・あったのだよヘイムの聖痕、うっすらとだけどね!まだ本人が自覚していないせいか、はっきりと出ているわけではありません、よって・・・共鳴も起きません!・・・が彼女は、ディアドラは聖者ヘイムの継承者。本来ならば喜ぶものなのですが、立場がある以上・・・素直に喜べんのですよ。ディアドラ・・・狙われちゃうしね、俺がいる限りやらせはしないけど。
そう我らトラキア王国は爆弾を入手してしまったのだ、絶対に守らねばならない爆弾を。グランベル王国とロプト教団の手には渡すことなど出来ない、・・・はっきり言おう、最終兵器彼女だと!!だからトラバントも頭を悩ます、外交的に、ロプト教団も含まれるし、ディアドラ自身が今のトラキアには必要だという事実もあるし、ヘタな手は使えんのですよ。・・・とか考えても、やることは一つなんですが、
「・・・まだ目覚めていないのは救いだが、いずれは継承者だと自覚し覚醒するだろう。是が非でも守らなければならない、ロプト教団が蠢いているのなら尚更な。グランベルにも渡すわけにはいかない、利用され・・・籠の中の鳥とされるだろう。・・・・・・エシャル、場合によっては私も出る、・・・それほどのことだ。」
ミーズ侵攻時に見た決意の目だ、・・・トラバントは本気でディアドラの身を案じている。トラバントにもなついているからな、ディアドラは。妃であるフリーンも妹のように可愛がっているし、・・・とにかくトラバントの気持ちが嬉しい。
「・・・利用する気はないけれど、万が一ロプト教団の脅威に晒された時、ヘイムの力は必須だ。それを含めても、ディアドラは我らにとって大切な存在。・・・トラバントの決意も知った、俺も自身の力を最大に使用し、些細なことをも見逃さずに警戒しよう。・・・ヴェルダンの件もある、トラキアを守る為にも戦の準備をしなくてはならないな。・・・動乱に発展しようものならそこに介入し、内外にトラキアありと名乗り上げよう。強国トラキアを示せば、各国とロプト教団に対しての牽制にもなる。・・・だよな、トラバント。」
俺の言葉にトラバントは大きく頷き、
「その通りだエシャル。日和見など我らトラキアには似合わぬ、我らはハイエナよ。隙あらばその牙を獲物に突き立て、奪い去るのが元々の流儀。その流儀に基づき、各国に我らの武威を示そう。我らが守るべき国を、民を、大切な者達の為に。・・・その時が来ないことが一番なのだが、ヴェルダンの件がある。・・・後一つ、何かが起きればその時こそが・・・。」
そんな感じで準備をすることに決めました。ガンドルフの兄貴、マゴーネさん、パピヨンさん、ハンニバルさん等もその後加わり、俺達トラキア王国も来る日に備えることとなったのだ。・・・ロプト教団、恐るべし!
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ディアドラを守る為、トラキアの全てを守る為、遅かれ早かれ動乱が起きると予想し俺達は密かに準備する。ロプト教団についても目を光らせておりますよ?勿論ね。そんな平穏でありながら忙しい日が続いたある日、フリージからレクスが尋ねてきた。そんな彼を、トラキア城の王の間にて迎える。
「よく来たな、・・・レクスヴァと言ったか。我がトラキアは貴殿を歓迎しよう。」
この忙しい時期の来訪に、いつもだったら機嫌が悪いトラバント。しかし今回はわりと機嫌が良い、まぁ相手がレクスだし、俺もレクス・・・フリージ家について語りまくったからな。暴走時に俺を救ってくれた恩人でもあるし、ロプト教団を知る者として何かしらの情報を持ってきてくれた可能性もある。レクスを歓迎するのは当たり前なのである。
「お目にかかれて光栄にございますトラバント王、エシャル様より聞き及んでおられるご様子ですが、改めて名乗らせていただきます。私の名はレクスヴァ、我が主レプトール様の名代として参上致しました。」
綺麗なお辞儀と共にそう言ったレクス、・・・レプトールの親父さんの代わりで来た?会いに来るとは聞いていたけど、名代で来るとは聞いていないな。・・・グランベル、フリージに何かしらの問題が?トラキアに何かお願い事でもあるんかね?無理難題で無ければトラバントは聞いてくれるとは思うが・・・、さて・・・。
レクスは何処からともなく手紙を出す、何それめっちゃカッコいいんですけど!今度俺も練習して使ってみようかと思う。
「我が主レプトール様より書状をお預かりしております、まずはその書状にお目通ししていただきたいと存じます。」
その言葉と同時に、手紙が俺とトラバントの下へと飛んでくる。レクスはマジシャンか!?と思いつつ、親父さんからの手紙を読む俺。え~と、何々・・・。
・・・手紙の内容を簡単に言うと、
『久しぶりだなエシャル、無事で何よりだ。
~中略~
グランベル王国内にて教団が蠢いており、ヴェルトマーを中心に少しずつだが広がりを見せている。我がフリージにもその魔手が少しだけではあるが、入り込んでいる可能性が高い。
~中略~
故に大切な娘であるティルテュとエスニャ、それとお前の姉代わりとして共に過ごしていたシャールヴィ、この三人をトラキアにて保護してもらいたい。ついでと言っても良いのだが、
~中略~
たとえ選ばれることがなくとも、お前の傍にいるだけで幸せだと言っていた。私としてはお前と娘が結ばれれば嬉しいのだが、お前の未来に繋がる為どのような結果になっても問題ない。・・・が、せめて守ることはしてほしい。
~中略~
いずれ来るであろう再会を心待ちにしている。・・・エシャルよ、壮健でな。
ーレプトール』
・・・簡単に纏めてこの長さである、略さなければ手紙だけで1話が終わるだろう。久々故に無駄話が多かったのだ、トラバントの手紙の30倍はあると思うよ?手紙の厚さが。・・・馬鹿なんじゃないの?親父さん。・・・ジト目で俺を見るなよトラバント、俺が悪いんじゃないんだぜ?時間が掛かりまくったのは、レプトールの親父さんが悪い!!
更に要約すると、フリージ家にもロプト教団の魔手が迫りつつあるから、ティルテュ達をトラキアで守ってください、情報が入り次第連絡するんでよろしく!ってとこだな。・・・まぁビックリだよね?俺の実家が手遅れっぽいのと、グランベル自体がヤバいって事実。ロプト教団の情報が入り次第、教えてくれるってのは正直ありがたいよね。・・・とりあえずグランベルとの繋ぎが出来た、トラキアを守るにあたって一歩前進だな。向こうの情勢が、かなりの精度で入手出来るんだからさ。それにティルテュとエスニャに会えるのが嬉しい、シャールヴィさんは顔を見ないと何とも言えない、・・・ごめんね?シャールヴィさん。
色々考える俺だが、トラバントはどうだろうか?聞いてみようと思ったが、
「・・・ティルテュ嬢とエスニャ嬢、シャールヴィの件・・・受け入れよう。私としても情報はほしい、グランベル王国のフリージ公爵家と繋がりを得るのも魅力的だ。・・・無いとは思うが、失望させてくれるなよ?」
流石はトラバント、寛大な心と共に含みある牽制、トラキア第一大いに結構だね!でも大丈夫さ、レプトールの親父さんとレクスは信用に値するから万が一も無いと言い切れる。あるとしたら・・・アイツぐらいだろうよ、フリージはさ。
トラバントの承諾に、無表情のレクスは口元を少しだけ緩め、
「トラバント王の寛大な処置、主レプトール様に代わりまして感謝致します。現在、情報を纏めております故、明日の一番にお渡ししたいと存じます。・・・トラバント王のお許しを得ましたが故、姫様達をお呼びさせていただきます。王の前での魔法の使用、お許しくださいませ。」
レクスはトラバントの頷きを確認してから、
「レスキュー。」
その一言の後に、レクスの周囲に三つの魔法陣が現れ、光の柱が立ちその中から・・・、三人の女性が現れた。レクスの演出に感銘を受けていた俺だが・・・、彼女達の姿を見た瞬間・・・そんなものは吹き飛んだ。
薄い菫色と言うべきか、綺麗な長髪を靡かせるキリリとした美少女。身体の線がよく分かり、太股からスリットが入っている大胆な白いドレス姿。そこに軽鎧を装備し、腰のレイピア?と杖が彼女の武を示す。・・・彼女はティルテュであろうと思う、ビビッときたもの。
次に、輝く鳶色の長髪に白すぎる肌の美少女。身体を覆い隠すような魔導士マントを羽織り、濃い菫色で統一された姿に妖しい魅力を感じる。手に持つは自身より大きな杖、滲み出る薄幸なる雰囲気から目が離せない、・・・エスニャだよね?きっと。
そして艶やかな白髪を三つ編みに、穏やかな微笑を浮かべる美女。黒を基調としたドレスに、鮮やかな黄色の装飾が映える鎧とマント。その姿を見て思い出す俺の姉代わりの女性、・・・シャールヴィ。
彼女達の姿を目にした時、涙が零れた。一時は忘れていた彼女達だけど、思い出した今では愛おしい。トラバントの前ではあるけれど、溢れる涙が止まらない。そんな俺の姿を見たからであろうトラバントが、
「・・・挨拶等は後でいい、・・・旧交を温めろエシャル。」
それだけ言って王座から立ち、颯爽とこの場から去った。・・・トラバントめ!カッコ良すぎるじゃないかよ!そんな俺は女々しいぜ・・・!だがしかし・・・!
「・・・ティルテュ、エスニャ、・・・シャールヴィ。壮健そうで何より・・・、本当に・・・本当に・・・、久しぶり・・・だよな?」
俺は震える声でそう言い、情けないことにその場から崩れ落ち、方膝をついてしまう。感動し過ぎて腰砕けってヤツだ、・・・恥ずかしい。それでも彼女達から視線を外さないあたり、流石は俺と言うべきか。
そんな俺を見たティルテュとエスニャは・・・、
「・・・本当にエシャル兄様、・・・なんですよね?」
「・・・兄様、・・・なのよ?」
恐る恐る、何かを窺うように見詰めてくる。当然、
「勿論、エシャル本人だよ二人共。・・・元気一杯だったティルテュ、・・・甘えん坊だったエスニャ、・・・俺の大切な妹達。」
そう言って、かなり踏ん張って立ち上がる。そして、両手を広げて・・・、
「さあ・・・、懐かしき二人の温もりを俺に感じさせておくれ・・・!」
とか言うと、二人は目から涙が零れ・・・、
「「兄様ぁ~っ!!」」
と俺に向かって駆け出し、飛び込んできた。俺は二人を抱き、
「ティルテュ・・・、エスニャ・・・。」
俺の胸の中で泣く二人の温もりに、再び涙する女々しさ。そんな俺達を見て涙するシャールヴィ、無表情ながらも安堵しているであろうレクス。・・・俺は今日、失っていたモノの一部を取り戻した。
トラキアは動乱に介入するようです。トラキアを守るには、武威を示すことが重要ですからね。
因みにレプトールは親バカが入っとります。エシャルに関わるとそうなるんかね?
アンケート集計中
ディアドラ:6
アイラ:6
エスニャ:2
パメラ:2
ティルテュ:1
複数:5
ディアドラは安定で、アイラ未登場ながら凄いっすね。複数OKも多いみたいで。
締め切りは、アイラ登場迄になるかと。