ファイアーエムブレム~俺の系譜~   作:ユキユキさん

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つんさん、ID:IiNNOOAAさん、感想ありがとうございます‼

半人前さん、安亀さん、A-ガーランドさん、アンケートありがとうございます‼


閑話 ~グランベル王国《各公爵家・その1》

《ヴェルトマー公爵家》

ーアルヴィスー

 

アイーダに暇を出し、出仕することを控えさせてからどれくらいの時が経ったか。あの日からアイーダの姿は見ていない、聞くところによると一人でフラリと旅立ったとか。・・・何処で何をしているのか、今となってはどうでもいいこと。ただ思うのは、口喧しい女がこのヴェルトマーにいないということ。・・・・・・以前はこのようなことを思わなかったのにな、あの日から色々ありすぎた。エシャルが死に、アゼルとは疎遠となり、アイーダが去った。私の下には昔馴染みはもういない、・・・呪われた血を持つ私に相応しい末路だ。

 

今の私は、友人知人とも会うことはない。会うことすらないどころか、私が目指す未来の為に利用しようとしている。私自身と私に忠誠を誓う者以外は全て駒、未来の為の礎となってもらう。ただ時を重ねるだけの存在よりも、その為にその命を使った方が生きた証となろう。・・・私の目指す未来への道筋は、既に出来ている。アズムール陛下とクルト王子が私を近衛総指揮に命じてくれたお陰で、各公爵家との顔繋ぎも労せず行えたが故。

 

そのお陰で色々と考え、私にとって敵か味方か、各公爵家の当主を密かに調べることが出来た。シアルフィ公爵家のバイロン卿、ユングヴィ公爵家のリング卿、そして・・・少なからず恩のあるフリージ公爵家のレプトール卿。この三人は障害となる、故にバイロン卿とリング卿は近々起きるイザークの反乱時に、クルト王子と共に・・・。それが叶わぬのなら、・・・やりようはいくらでもある。しかしレプトール卿の方は手強い、きっと今回起きるイザークの反乱に自身は参加しないだろう。まぁ彼はバイロン卿とリング卿、クルト王子の件がどういう結末になるかで対応が変わる。事が起きてから動かねば、計画が潰されかねない。・・・彼は身内に甘い、甘いが故にそこを突けば・・・と考え首を振る。既に二人の娘をいずこかへ隠したと聞く、・・・藪をつついて蛇が出るとなるやもしれん。やはり、まずはイザークでの・・・・・・。

 

ドズル公爵家のランゴバルト卿は実に扱いやすい、バイロン卿とリング卿を引き合いに出し、その上で彼を持ち上げれば機嫌が良くなる。そしてかなりの野心家であり、ある程度の関係を築いた後に計画を話せば心良く承諾。バイロン卿とリング卿を陥れる、或いは暗殺するということに、かなりの食い付きぶりを見せた。・・・まぁ私から見ても、あのお二人はクルト王子のお気に入りであり重用されている。そこが気に入らないランゴバルト卿にとって、主にあのお二人が失脚・死亡となれば痛快なのでだろう。そして弱腰のアズムール陛下とクルト王子にも思う所があるようだ、・・・彼には事が成就したのなら件のイザークを与えれば良いだろう。

 

エッダ公爵家のクロード卿には今のところ脅威はない、・・・が目障りであるのは確実だ。民に慈愛と謳ってはいるが、私の身に流れる血を知ったらどうだろうか?・・・見て見ぬフリをするであろうな。現に私と同じ境遇の者は救われるどころか、迫害に遭いその命を散らしている。・・・エシャルも死ぬことはなかっただろう、・・・絶対に。

 

 

 

 

 

目を閉じれば浮かぶあの光景、炎に包まれる館から聞こえる怨嗟の声、・・・エシャルの嘆き。私とエシャルに流れる呪いの血が、私達を切り裂いた。私はエシャルの嘆きに応えなければならない、私はエシャルの望みを叶えてやらねばならない。・・・目指すは差別無き世界、呪われた血が流れていたとしても、顔を上げて生きていける世界を!今の治世にて犠牲がいくら出ても構いやしない、呪いの血を嫌い迫害するような者達など、・・・エシャルの命を奪った者達など!

 

・・・フフフ、・・・フハハハハハ!そうだとも、私は正しいことをしているのだ!今の世が間違っているのだよ、我らが真祖であり神である暗黒竜ロプトウス、・・・その復活の為に私は!・・・待っていろエシャル、ロプトウスが復活した暁にはお前の魂を呼び戻し、器となる肉体にそれを宿して甦らせてやるからな?・・・フハハハハハ!今は、今はクルト達を亡き者とする為にイザークを・・・!!

 

 

 

 

 

《シアルフィ公爵家》

ーシグルドー

 

・・・平穏だ、・・・今の我が家はそれ以外の言葉が当てはまらない。改めて実感するな、我が妹エスリンが騒ぎの元凶であったと。親友であるレンスター王家のキュアンの下に嫁いで2年くらいになるだろうか?昔のお転婆がなりを潜め、今では才色賢母・・・らしい。嘘臭いったらありゃしない、此方へ戻った時なんか昔のままだったぞ?・・・キュアンの奴、私達に気を遣って嘘を吐かなくともいいのにな?彼の気遣いに涙が零れる。・・・挙式してから数ヶ月で長女アルテナの誕生、結婚前に子を宿していたなんてな?父上なんか白目を剥いて気絶したんだぞ、・・・私も卒倒しかけた。・・・きっと、エスリンからキュアンに襲い掛かったに違いない、・・・まず間違いないだろう。キュアンよすまない、そしてありがとう。どうかそのままエスリンの手綱を握り続けてくれ、じゃじゃ馬を取り扱える男はお前しかいないのだから・・・。

 

 

 

 

 

・・・そういえば、それほど平穏ではなかったな?フリージ公爵家のティルテュ嬢がよく挑んできたな、剣の鍛練ですっ!とか言って。鬼気迫る勢いで襲い掛かるティルテュ嬢、私も大人気なく粉砕していたな・・・。それが続いてキレたティルテュ嬢の雷に、私は為す術もなく焦げた。・・・あの時は魔法有りだったの!?と、心から思ったものだ。

 

・・・今となっては良い思い出だな、・・・エシャルのことも思い出す。エシャルもよく挑んできたっけな、・・・エルトシャンに唆されて。・・・思えばティルテュ嬢、エシャルを模範にしていたのかもしれないな。何処と無く纏う気配が彼に似ていたし、・・・健気ではある。人の想いにケチを付ける気はないのだが、彼女には前を向いてもらいたいものである。

 

まぁそれももうない、ティルテュ嬢は姿を眩ましたからな、・・・妹君のエスニャ嬢と共に。聞く話によるとレプトール卿が、くだらぬ男に引っ掛からぬように隠したと言われている。・・・親馬鹿ここに極めたり、家のエスリンと違って彼女達なら引く手数多だろう。

 

・・・・・・むむ?よくよく考えてみると、ティルテュ嬢とよく絡んでいたのは私だな?・・・・・・ということは、レプトール卿の言うくだらぬ男とは私?

 

・・・・・・・・・いくら女性の一人とも噂がされないからといって、それは酷すぎると思うのですが?

 

我がシアルフィは平穏ではあるが、私シグルドの心は平穏ではなくなったということを記しておこう。・・・ぐすん、嫁が欲しい。

 

 

 

 

 

《ユングヴィ公爵家》

ーエーディンー

 

「・・・では、姉上。・・・俺はヴェルトマー公爵家のアルヴィス卿の下へ行ってきます。」

 

「そうですか、・・・アンドレイ。アルヴィス卿に失礼のないようにするのですよ?・・・気を付けて行ってらっしゃい。」

 

いつものやり取りで、私は弟のアンドレイを見送る。・・・アンドレイはここ最近、昔以上にヴェルトマー公爵家のアルヴィス卿と懇意にしている。・・・親友であるエシャル君が亡くなってから、塞ぎ込んでいたアンドレイ、それを考えるとかなりの進歩で安心出来る。色々な想いが駆け巡り私室の部屋の窓から、ヴェルトマー公爵領に向けて馬を走らせるアンドレイを見守る。・・・とても喜ばしいことなのだけれど、それと同時に不安が私を締め付ける。・・・アンドレイ、・・・目を閉じればエシャル君が亡くなった時から今までのことが、・・・朧気に思い出される。

 

 

 

 

 

急使によってもたらされた訃報に、弟のアンドレイは取り乱して倒れた。・・・無理もない、自分を唯一認めてくれた親友であるエシャル君が、賊徒の襲撃により亡くなった・・・という耳を疑うようなことが知らされたのだから。

 

アンドレイを通して私も、エシャル君とはよく話したものだ。常に前向きで、心から人の身を案じ、邪気の無い笑顔で皆を和ませる、・・・人たらしとでも言おうかしら?万人に好かれる天使のような子、それが私の印象かしらね。

 

そんなエシャル君は、弟のアンドレイの心を癒してくれていたのだ。ユングヴィ公爵家の長男でありながら、継承者としての力を受け継げなかったアンドレイ。幼き頃に行方不明となった姉、ブリギッドは継承者の力を受け継いでいた。父や家の者達は無意識の内に、姉の行方不明を嘆き、アンドレイの無才能に嘆き、知らず知らずの内にアンドレイを追い込んでいった。自身を出来損ないと呼び、全てに諦めていたアンドレイに手を差し伸べたのがエシャル君。

 

彼は魔法戦士ファラと黒騎士ヘズルの血を色濃く受け継ぎ、継承者の力を二つも宿していた。故にその力は余計な争いを生むとし、表舞台に立つことを自ら拒否する子であった。しかしその性格故、人々に愛され、彼の住む館は人で溢れており、自身の想いとは裏腹に表舞台へ立つことを望まれていた。それ故に疎まれ、常に命を狙われるということもあった。それでも彼は人と関わることを止めず、いつも笑っていたのだ。そんな彼を最初は疎ましく、そして恨んでいたアンドレイだが・・・、変わらず接してくる彼に根負けし心を許したことで、本来の明るさを取り戻したのだ。アンドレイにとって、エシャル君は心の支えだったのだ。

 

そんな彼が亡くなった、・・・自身の館にて炎にその身を焼かれて。彼の身を案じて匿っていたフリージ公爵家より、一時的に戻った所を襲撃され・・・、館に住まう使用人達と共に亡くなったのだ。・・・その訃報を聞いたアンドレイは倒れ、目を覚ました時・・・その目には生気が無く、自身の部屋へと閉じ籠もることが多くなった。虚空に目を向け、誰もいないのにブツブツと呟き、突如取り乱しては暴れる、そんな日々が続いた。

 

そんなアンドレイを気味悪がり、徐々に家の者達は彼を、その部屋を避けるようになった。勿論私は毎日のように、アンドレイの下へと赴き気には掛けていた。・・・悲しいことに、私の言葉には反応を示してくれなかったが。

 

・・・そして幾日か、アンドレイの下へアルヴィス卿からの使者が来た。見たこともない黒ずくめの使者に違和感を感じたが、アンドレイが心配で藁にもすがる想いで使者に託してみると、その使者は扉越しに話し掛けてアッサリと部屋へと入っていった。隠れて見ていた私は驚いた、こうも簡単にアンドレイの気を引くことが出来るのかと。それと同時に安堵した、きっとこれでアンドレイも立ち直れる。ただ単純にそう思ってしまった、何故・・・アルヴィス卿の使者が急に来たのか?そのことを考えることもなく。

 

・・・そして、アンドレイは立ち直った。以前にも増して覇気をみなぎらせ、その目はランランと輝いている。立ち直ったアンドレイは、頻繁にヴェルトマー公爵領へと赴く。何をしに行くのかは分からないが、アンドレイが元気になってくれたことが嬉しい。嬉しいのだが、徐々に父上と衝突することが多くなってきた。私はそのことに心を痛めつつも、自己主張をする程にまで立ち直り、先を見据えるようになったアンドレイを頼もしく思う。・・・唐突に性格が真逆になったことに一抹の不安を感じつつも、・・・ユングヴィ公爵家は安泰、その考えに私は身を委ねたのだ。

 

 

 

 

 

・・・遠ざかるアンドレイ、・・・気付かないフリをした私、・・・取り返しのつかないことが起きる予感。・・・ここまで心を不安にさせるこの言い表せない悪寒は何?

 

・・・私にはただ見守り、祈ることしか出来ない力無き女。・・・それしか出来ない情けない姉なのだ、・・・私には何もない、・・・何もないのだ。




アルヴィスはもう手遅れ、イザークでの暗殺を計画しており、後は反乱を待つだけです。

記憶は改竄されており、エシャルも自分と同じロプトの血を受け継いでいると思っている。

今あるのは、アズムールの治世を壊すこと。




シグルドのところは平和であるが、魔の手はすぐそこに。

キュアンはエスリンに食われたと思っている。

レプトールにくだらぬ男と思われていることにショックを受けている。勘違いなんですがねw

早く嫁が欲しいらしい。



エーディンは自身が無能という自覚がある、それ故に思い悩みアンドレイを気に掛けるも、何も出来ない自分に嘆く。

そして日に日に不安を感じるも、楽な方に逃げてしまう。


・・・ってな具合ですな。


因みに、

ティルテュ

【挿絵表示】


エスニャ

【挿絵表示】



エシャルの嫁・最終アンケート

ディアドラ:16

アイラ:16

パメラ:12

エスニャ:10

ティルテュ:9

複数:15


複数多し!


一応、エシャルと結ばれなくとも幸せにはなりますよ?
少なくともトラキア勢と結ばれれば。

現在、脱落する予定の者はいませんし。
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