「何か食事を頂けませんか?」
俺の耳が間違っていなければ、目の前の小柄なシスターは「食事を頂けないか?」と言ってるのか? 出会ってまだ数分も過ぎていないのに、何と図々しい事か。と思いながらも、食事を渡すべきか? とも思ったが、よく考えてみると渡す理由もないだろう、だがどうするべきか? わからないまま沈黙が続いた。すると、少女が話し掛けてきた。
「すいません。無礼な事とは重々承知ですが、私の言った事が理解出来ないのですか?」
「いや、理解する以前の問題だろ」
「? 何故ですか? 私の言った事は至極単純、チンパンジーでもギリギリ理解出来るレベルだと思いますが」
「じゃあ何か? 俺の頭はチンパンジー以下と言いたいのでせうか!?」
「そうは言っていないでしょう。やはり私の言った事が理解出来ないようですね。何と言う貧相な頭なのでしょうか」
何故出会ったばかりの少女に、ここまで言われなければならないのだろうか? いつもなら怒っているかもしれないが、見た所この少女は、悪意がある訳でもないらしい。悪意があれば良い訳でもないが。
それに、貧相な頭が否定出来ない。
「しょうがないですね。特別にこの私、スーパープリチィ魔術少女 インデックスちゃんが神々にお祈りを捧げてあげましょう」
………………痛いな。自分の事、ちゃん付けしてる。それに加えて、プリティをプリチィなんて言い方なんか初めて聞いたよ。朝っぱらからこのキャラは重いな。
「?……今、何となく馬鹿にされた気が。自分よりも格下の存在に馬鹿にされた気がしますね」
「誰が格下だ! 誰が!?」
「貴方ですよ。と言うかやはり貴方だったんですね? まあ、貴方のそのイヤらしい視線で丸わかりですけどね」
「イヤらしくねぇよ! 人を何だと思ってるんだよ!?」
「そう………ですね……猿………もしくはチンパンジーかと」
明らかに馬鹿にされている言動に腹を立てそうになるが、出てくるのをグッと堪え、話を元に戻そうとする。
「………えっとさ……結局、何か食べたいんだろ?」
「簡単に言えば、そうなりますかね」
「…………わかったよ。食べさせてやるから、部屋入れ」
「ふむ………妙に物分かりがよろしいですね。やっと私と貴方の立場がわかったようですね」
俺を下僕か何かと勘違いしているんじゃないか? とも思ったが、どうせ反論しても無駄なので諦めて、部屋に入る事にする。だが、少女は全く動こうとしない。
「? 入らないのか?」
「何を言っているのですか? まさかこの私、超銀河ヒロイン インデックスちゃんに歩かせるつもりですか?」
超銀河ってなんだよ、超銀河って。しかもヒロインって何処の漫画だよ。しかもどれだけ図々しいんだよ。
今のインデックスの体勢は、ベランダに引っ掛かっている状態であり、下手をすれば下に落ちるだろう。まさか恐いのか? とも思ったがそんな素振りは全く見せない。仕方なく、右手で服を掴む。
パァン!!
右手が触れたとたんに、少女の着ていた服が弾け飛んだ。少女はロリ体型だったが、女の子と言うか事もあり、やはり男の俺にはキツいものもあるのが現状で、直視出来ない。
「……………………………………ごめんなさい?」
一応、謝ったが返事が来ない。少女の顔を見ると、全くの無表情だ。すると、急に少女がこちらを睨み付けて、
「……………その命、神に還しなさい!!」
インデックス
・痛い
・毒舌&クール
・イクサにはなれない