「俺から逃げてんじゃねーぞ!!」
「何で怒ってるんでせうか!?」
「お前が逃げるからだろうが!!」
逃げて同然だろ。上条はこの理不尽とも言えない状況に溜め息をつきたくなってしまった。いったい俺が何をしたと言うのか………自分は何もした覚えはないのに。ただ、男っぽいなって言っただけじゃないか………
「お、お、女に男っぽいなんて言って良いと思ってんのか!?」
「………………はぁ!? 女ぁ!?」
「俺は………女だよ!!!!」
ああ、さっきまでの自分を殴りたい。じゃあ怒った理由って結局俺のせいじゃんか。謝るしかないよなぁ………でもなあ…………
上条は、後ろの悪鬼羅刹を見る。
「があぁぁぁぁ!! 逃げんじゃねぇよ!!!」
体中から電撃が迸っている。今居るのは河原だが、もし街中だったらそこら中の電子機器が壊れていただろう。って……俺は避雷針かよ。
自分で言って落ち込む上条。確かにこの右手って避雷針みたいなもんか? 厄介な物ばっか引き寄せるもんな。くそっ、自分で言ってるのに悲しくなるなんて………
「あ、あ、あんな事言ったんだ!!」
「責任、ととと、とってもらうからな!!///」
「責任って何でせうか!? そこまで重大なのか!?」
「しょ、少女漫画で読んだんだよ///」
「とにかく、せ……責任とれよ!!」
解せぬ。確かに男っぽいと言った事は反省する。けど、それ位で責任とれって………無茶苦茶だな。
「嫌だ!」
「とれよ!」
「とる理由がない!!」
「俺の事、男っぽいとか言っただろ!!!」
「ごめんなさい!!」
「謝れば良いって問題じゃねぇ!!」
「じゃあどうしろと!!?」
「だから責任とれよ!!!」
責任とれって言ったって…………無茶だ。
「段階踏めよ!!」
「待ってられっか!!!」
「恋する乙女は盲目なんだよ!!!」
「なんだよ、恋する乙女って!?」
「ッ………この鈍感///」
「誰が鈍感だ!!」
「お前だろ! ツンツン野郎!!」
ツンツンって、ツンツンってなんだよ。髪の毛しか見てないのかよ。ひでぇよ。鈍感ってどういう事?
「自覚なしが一番たちが悪いな………」
「何がだよ………自覚なしって何が?」
「わかるまで考えてろよ、バ上条///」
「誰がバ上条だよ……誰が……………」
くそぅ……理不尽だ。中学生にここまでバカにされるとは、最近の中学生って怖っ………
「また失礼な事……思っただろ?」
「いえ別に」
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何だかんだで相性が良い二人。多分未来は明るいね。
「バ上条のバーカ!!」
「口悪い!!!」