乾巧は四度目の生を生きる   作:北崎二代目

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今回からファングが出ますが少しオリジナル要素が出ます。注意してください。

 555はテレビ版映画版そして小説を見ました。フェアリーフェンサーエフは通常ADFのプレイ、特典小説二つと砂塵のマントを見てます。何とかキャラクターを崩さないように頑張ってます


狼は牙と出会う

 夢のなかった男は長い時間を掛け夢を得た。しかしその男の身体は既に限界だった。その夢を得る過程で多くの仲間と、自分自身を失うことになったから。何もなかった男が夢を得れたのだから悔いはない。友に夢を語れたのだから、戦友に夢を託せたのだから未練はない。傍にいて欲しかった友に囲まれ彼は静かに目を閉じた。ああ、長い旅が終わったんだ。充足感に満たされ『乾巧』は息を引き取った。

 

 

────世界の破壊者と始まりの男に頼まれました

 

────あなたは超越した者の危機に晒された世界で生きていかなければならない

 

────人は人であれば良い、本来穏やかな彼らが戦う力を得る必要も戦う必要もない

 

────だが人でなくなった者はその悲しみを隠して人を守らなければならない

 

────それが戦士の使命なのだから

 

 

 とても悲しい夢を見ていた。それがどんな内容なのか巧はもう覚えていなかった。というより自分自身がなんなのかすら分かない。記憶喪失。今の彼の状況は正にそれだった。

 

「・・・・・・何処だ、ここ?」

 

 目が覚めたらまったく見覚えのない場所にいた。鬱蒼とした森の中。見た限りの印象ではそんな場所に彼は倒れていた。

 

「俺は誰なんだ?」

 

 乾巧。猫舌で無愛想。オ×××××。そして『夢』がない。これらの要素は思い浮かぶ。自分がどういう人間なのかは分かるのだ。だがそこにどうやって至ったのかがまったく思い出せない。確か旅をしていた。そんな記憶がある。気がする。夢を探す旅の途中だった。多分、そうだ。

 

「ま、動き回ってれば思い出せるだろ」

 

 どうにもならない時は物事を楽観的に捉えるしかない。巧は自分の物と思われる高そうな『トランクケース』を持ち、銀色のバイクを引っ張った。

 

「なんなんだ、これ?」

 

 巧は自分の荷物がどういう物なのか分からなかった。とても大事な物の気はするのだが。しかし、トランクケースはともかくバイクがあるのは助かった。幸いなことに自分はバイクの運転の仕方は覚えている。これで道さえ見つければ街に行くことが出来る。そしたら適当に旅費を稼いでまた次の街に行こう。そうだ、今までもこうして旅をしていた。そんな気がする。

 

「・・・・・・ここなら走れそうだな」

 

 しばらく森の中を歩いていると車一台が丸々通れそうな獣道を見つけた。バイクのアクセルを解き放つ。心地の良い音が鳴った。このまま森を抜け出そう。そう思った巧だが即座にその考えが浅はかだったことを知る。・・・・・・獣道とは文字通り獣が通った後の道だ。つまり車が丸々一台通れる道ということは、だ。

 

『ガアア?』

「・・・・・・は?」

 

 車並みの大きさの獣がいる、ということだ。巧と同じようにその獣は森から抜け出した。こんな獣がいるなんて予想すらしてなかった彼はバイクにまたがったままポカンと佇む。それは巧の記憶の中で存在するクマに似ながらも金属製の鉤爪や鉄の仮面にその身を固めた未知の生命体であった。お互いに視線が重なったまま硬直する。巧が獣を怪物と、怪物が巧を人間と認識した瞬間、空気が一変した。

 

『グオオオオ!』

 

 怪物は巧に襲いかかる。

 

「・・・・・・くそ!」

 

 巧はバイクを反対方向に発進させる。なんとか逃げなければあっという間に怪物の餌食になる。『アレ』になるのは出来るだけ控えたい。第一怪物に勝てる保証もないのだから此処は逃走するのが正しい判断だ。この銀色のバイクがオフロードタイプなのが助かった。転がる石ころや木の枝を気にせずただひたすらに走ることが出来る。だが不安定な道でスピードをあまり出すことは出来ない。万が一でも横転するようなことを考えれば当然だ。したがって怪物との距離はなかなか広がらない。しばらくの間このイタチごっこは続く。

 

「う、お?」

 

 背後の怪物を気にしつつ走る巧の目の前に何かが飛び出して来た。慌てて急ブレーキをかけて止まろうとするも間に合わない。その飛び出した生き物を轢いて彼のバイクが横転する。投げ出される形となった巧はゴロゴロと転がり手短にあった木に激突する。激しい痛みが身体を突き刺さるがブレーキをかけてたおかげで軽傷で済んだ。何とぶつかったんだ。視線を向けるとそこには潰れた紫色の巨大なヘビがいた。内心で謝罪しつつ巧は急いで立ち上がる。早くここから離れなければ────

 

『ガウウウ!』

「ちっ! っ!?」

『キシャア!』

 

 怪物は目の前にいた。出来るだけ離れようと後退したら今度は轢いたヘビのつがいと思われるヘビがいた。八方塞がり、巧は知らぬ間に追い詰められていた。こうなったら『アレ』を使うしかないか。巧の頬にうっすらと灰色の紋様が浮かび上がる。出来れば使いたくないがこの状況を切り抜けるにはこれしか方法がない。彼は怪物に向かって身構えた。────その時。

 

────ブオン!

 

 空気を切り裂く風切り音。巧に向かって、いや性格には彼の後ろにいたヘビに向かってそれは一直線に飛んだ。肉を切り裂く音が巧の耳に突き刺さった。慌てて振り返ったその目に映ったのは銀。銀色の西洋剣がヘビを貫いていた。一体誰が、視界を動かすと怪物がうなり声を上げ警戒する一人の少年がいた。

 

「お、流石は俺。狙い通りだな!」

 

 その少年は得意げに笑みを浮かべた。口調から察するにこの剣は彼の物なのだろう。腰のベルトに差し込まれたもう一本の剣がそれを物語っていた。助けてくれたのか、巧は首を傾げてその少年を見た。青い目が特徴的な茶髪の男だ。

 

『何が狙い通りだ。偶然当たっていたのを偉そうに。一歩間違えばあの少年に命中していただろう』

 

 もう一つ声が聞こえる。男の声だ。少年以外にも人がいるのか。巧は周囲を見渡したがその声を出したと思われる者はいない。

 

「うるせーよ『ブレイズ』。俺様が狙い通りって言ったら狙い通りだ。結果オーライなんだよ」

『それは狙い通りではない』

 

 少年の向ける視線の先を追ってみると腰に差さった剣に向けられていた。剣が喋った? 現実感のないことで巧は理解が追いつかなかった。だが何か、道具が喋ることに心当たりが・・・・・・。

 

────standing by

 

────start your engine!

 

 頭に痛みが走る。何か失った記憶の中に彼の剣のように喋る武器があったのだろうか。少し忘れていたモノを思い出した気がした。

 

『ファング~。はやくそっちのモンスターも倒してよー。このまま刺さったままなのやだよ~』

 

 幼い少女の声が目の前の剣から発せられ巧はハッとする。

 

「あ、わりいわりい。さっさと倒して抜いてやるから待ってろ『キョーコ』」

 

 あっちの男の声がする剣はブレイズでこっちの女の子の声がする剣はキョーコという名のようだ。

 

『ふ! フェンサーでもないお前がヤツに勝てるのか、『ファング 』?』

「知ってて言ってるんだろ? 俺が勝つってな!」

 

 少年────ファングは抜剣すると瞬時に駆け出す。剣一本で怪物を倒す気か。巧は目を見張って彼と怪物の戦いを観戦する。いざという時は何時でもファングを助けられるように。彼は剣の間合いに怪物が入り込むと目にも止まらぬ速さで剣を振った。相当腕が立つのだろう。ファングはブレることなど一切なく性格に怪物の首に斬撃を加える。

 

『グ、グオオオ』

 

 怪物は苦悶の声を上げる。が、その巨体は崩れなかった。浅く血を流してるがまだ生きている。しかし、痛みは感じていたのか怒りに任せてその鉤爪が振り下ろされた。このままではファングに突き刺さる。だが彼の顔に焦りはない。激しい金属音が鳴る。彼は瞬時に鉤爪での攻撃を剣で受け流した。地面に深々と突き刺さった鉤爪を直接受け止めるようなことをすれば間違いなく腕が痺れていただろう。

 

「げ、今ので死なねえのか・・・・・・」

『クマは脂肪と皮が厚いの~。剣でやっつけるのはむずかしいとおもうよ』

 

 先ほどの一撃で倒せなかったことが心底意外だったのかファングは口を歪める。そんな彼に巧の背後にいる剣────キョーコが適切なアドバイスを送る。

 

「サンキュー。なら顔面にぶちかましてやる!」

 

 ファングは地面の鉤爪が抜けず隙だらけになった怪物に掌を向ける。彼の手が赤い幾何学模様の光に包まれる。巧が気がついた時には怪物の顔が燃え上がっていた。怪物は顔に激痛が走ったのか鉤爪を無理やり引っこ抜いて大暴れする。ファングは軽く後ろに跳んで避ける。巧は不思議に思った。どうやって火を出したのだろう。魔法でも使ったのか。彼の頭に数多くの疑問が浮かぶ。

 

────さあ、ショータイムだ

 

 ・・・・・・また何かを思い出しそうになった。どうやら自分は記憶を失う前は魔法使いと知り合いだったようだ。赤い炎のシルエットが一瞬頭がよぎった。

 

『今だ、トドメを刺せ』

「言われなくてもそうさせてもらうぜ」

 

 ファングと怪物の戦いはいよいよ大詰めだ。もはやまともに立つことも出来ない怪物にこれ以上の苦痛は与えまいと彼は一撃でケリを付けようとする。まるでバットをフルスイングするかの如く勢いよく振り抜かれた剣に怪物は崩れ落ちた。遠目からでも一目で分かる。溢れ出た怪物の大量の血がヤツの絶命を証明していた。

 

『お見事』

「ま、俺にかかればこれくらい楽勝だ」

 

 ファングはポンポンと手に付いた埃を払う。癖なのだろうか。ヤケに様になっている。それだけ場数を踏んできたということか。

 

(コイツ、何者だ)

 

 巧はファングを強く警戒する。記憶を失っているから何とも言えないが少なくとも彼の想像の中では剣を所持している人間というのは真っ当な物ではなかった。無論、助けてもらったことには感謝しているが。こういうタイプの人間に関わると面倒なことになると失われた記憶の断片が警鐘を鳴らす。適当に礼を言ってとっととこの男から離れよう。巧はそう思った。

 

「おい、お前」

 

 思っただけだった。向こうから声を掛けられれば助けられた手前邪険には出来ない。巧の場合これが街中ならやり過ごして逃げてたかもしれないが相手は武器を持っていて森の中、機嫌を損なわれては何をされるか分からない。

 

「・・・・・・なんだ」

 

 だから無愛想な巧なりに精一杯愛想良く振る舞う。0に何を掛けても0だけど。

 

「その剣、取ってくれ」

 

 要求は単純なものだ。頷いて巧はヘビに刺さった剣を抜く。毒々しい紫色の血をしていた。こんな色の血は見たことがなかった。

 

「あ、血に触るなよ。何の病気があるか分かったもんじゃねえ」

「おっと」

 

 一瞬、その血に振れようとした巧はファングに言われ慌てて手を離した。どうやら記憶を失う前の自分はこういうことは経験してなかったようだ。

 

「ほらよ」

「サンキュー」

 

 ファングは巧から剣を受け取る。キチンと布で血を拭き取ってから。

 

『はやくあらってー』

「へいへい、川を見つけたらな」

『子どもは面倒なものだ』

 

 ファングはブレイズと違ってキョーコが血を拭くだけで満足しないのを知っていた。その不満が募ると一日中うるさいのでたまったものじゃない。どこかで川を見つけなければ。今晩はそこで野宿だ。

 

「あ、お前も来るか?」

「・・・・・・俺?」

 

 ファングの意外な一言は巧を驚かせる。この少年も見たところ旅をしているようだ。どう考えても厄介事を抱えてそうな彼について来るかと聞くのは不自然に思える。そういった『善人』がいるのは知ってるが良からぬことを企んでいる者が大半だ。ここは断るべき────

 

「いや、そのクマ解体して売るから一緒に運んでくれると助かるんだよ。助けてやったんだからそれくらい良いだろ」

 

 断る理由は特になかった。 

 

 

 夜の物静かな森に焚き火の音だけが聞こえる。パチパチと火の粉が散るの巧はぼんやりと眺めていた。これからどうしようか。ずっと悩んでいる。

 

「ほら、これで綺麗になったろ」

『ありがとー、ファング~』

 

 濡らしたタオルでキョーコの刀身を磨けばたちまち彼女は上機嫌の声を上げる。幼いキョーコの喜ぶ姿(剣だが)にファングは穏やかな笑みを浮かべる。

 

「あんたはどうして俺を助けた?」

 

 何となく気になる巧。いくら腕に自信があってもクマと戦えるかというとそこは度胸の問題だ。

 

「何となく? 強いて言うなら俺が天才でイケメンだからだな」

「・・・・・・理由になってないだろ」

 

 呆れる巧だがファングは本気で言ってるように思える。この男はただの善人でもただの悪人でもない。前置詞に『バカ』が付くタイプだ。

 

『この男の行動に理解を求めるのは無謀な試みだ』

「そうそう。なんせ俺様は天才だからな!」

『ファング、きっとほめてないよ~』

 

 ファングは仲間にも呆れられている。きっと普段からずっとこんなテンションの男なんだろう。・・・・・・なんだかこんなタイプの男とよく似た奴を他にも知っている気がする。

 

「あんたら・・・・・・ブレイズとキョーコだったか? 何で剣が喋ってんだよ?」

 

 気になることは他にある。彼ら喋る剣だ。自分自身も特異な存在だと思うが生命を持つ剣は見たことがない。

 

『我らは『妖聖』。太古の時代『女神』と『邪神』のその身から放たれた封印の力を秘めた剣『フューリー』に宿った魂だ』

「女神、邪神・・・・・・?」

 

 聞いたこともない言葉が次々とブレイズから言われ巧は混乱する。記憶喪失でも知識は残っている。事実自分やバイクのことは知っていた。だがあの怪物やこの剣については一切心当たりがない。どういうことだ。腕を組んで考え込む。

 

「なんか集めると願いが叶うらしいぞ」

「願いが、叶う?」

「本当かは分かんねえけどな」

 

 もし本当に願いが叶うならこの失った記憶を取り戻したい。あるいは『普通』の人間に戻るか。巧は捕らぬ狸の皮算用をしていることに苦笑を浮かべる。

 

『でもファング、ちっともフューリーあつめない』

「今すぐ叶えられんならまだしもそんな手間が掛かること誰がやるか。未来のラクより今ラク出来るかが重要なんだよ」

 

 不思議な男だ。比較的欲が薄い巧でもどれだけ時間を掛けても叶えたい願いがあるというのに。ファングは面倒だからそれをやらないと言い切るのだ。

 

『こういう男だ。故に俺はファングについていく。旅は先の見えぬ方が面白いからな』

『わたしはファングといっしょだとすごく楽しいから旅する~』

「旅、か」

 

 先が見えないと言えば自分もそうだ。記憶を無くした男だ、本当の意味で何のアテもない旅をしていることになる。

 

「あ、そうだ。お前、名前は? こっちばっか話すのは不公平だろ」

「乾巧だ」

 

 今度はこっちが質問される番だ。最も話せることなんて自分の名前しかないのだが。今の巧は何も覚えてない。

 

「巧も旅をしてるのか?」

「さあな」

 

 曖昧な返事しか出来ない。旅をしてたのかも確信を持てない。

 

「さあなって何だよ」

「・・・・・・覚えてないんだよ」

 

 巧は自分が記憶喪失になってることを説明した。気づいたら森の中にいたこと。何も分からないまま唯一持ってたのはバイクとトランクケースしかなかったこと。そして何とか森を抜け出そうとしたら怪物に襲われ今に至ったという訳だ。

 

「・・・・・・信じられねえ」

 

 流石にお気楽なファングも懐疑的な視線を向ける。

 

『だがそれなら軽装で軽率な行動も説明がつくな』

「だよなあ。いくらなんでも俺を騙すメリットはないよな。大方盗賊に襲われたショックで記憶を失ったんだろ。それならこの軽装も納得だ」

 

 だが巧にとって幸いだったのはその服装のおかげだった。どう見ても森を抜ける装備ではない。普通はファングのように野宿の出来るテントやモンスターと交戦するための武器などが必要になるはずだ。

 

「トランクケースは服、バイクは盗品じゃ金にならなかったから盗られなかったんだな、多分」

「・・・・・・信じてくれるのか」

 

 ファングが人を疑わないのは仮に騙されていたとしてもどうにでも出来る自信があるからなのだがそんなことを知らない巧からすれば心底意外だった。

 

『たっくん、かわいそう』

「その呼び方はやめろ・・・・・・いや、やっぱり呼んでいい」

『うえ?』

 

 子どもっぽいあだ名は少し不快だ。しかし一瞬、穏やかな顔立ちの青年が浮ぶ。たっくんという呼び方を過去にしていた者が他にもいたのだろう。嫌だったが何かを思い出す手掛かりになるかもしれない。流石にファングに呼ばれるのは嫌だがこれからもキョーコにはたっくんと呼んでもらおう。

 

「ま、積もる話は後にして飯にしようぜ」

 

 パンっと両手を叩いてファングが話しを切り上げる。

 

「ふむ、そろそろ腹がすいてきた頃合いだったからな」

「わーい、ごはんー!」

 

 ブレイズとキョーコが妖聖の姿で実体化する。ブレイズは黒衣を身に着け白い髪が特徴の美青年の姿を、キョーコは赤色のリボンに薄紫色の長い髪、白衣に身を包んだ可愛らしい少女の姿をしていた。

 

「・・・・・・お前ら人間になれんのか?」

「少しの間だけな。自力で実体になれる」

「フェンサーってヤツがいればずっと実体化出来るんだとよ。俺はコイツらには適性がないらしいからフェンサーにはなれねえらしいけど」

 

 巧は訳の分からないことばかりで頭が痛くなってきた。しかし、こうも理解が追いつかないことばかりが起きるとフューリーを集めると願いが叶うというのも本当かもしれないな。彼は少し希望が湧いてきた気がした。

 

「きょうのごはんはなにー?」

「さっきのクマの肉と穫れたばかりの山菜で作った鍋だ。美味そうに出来たぞ!」

「おいしそー!」

 

 巧の顔が強張る。そのグツグツと煮だった鍋を前に固まって動くことが出来ない。匂いは良い。味噌仕立ての濃い味付けは彼の好みにも合うだろう。しかし、この料理には致命的な欠陥がある。なんとか動かすことが出来た口から絞り出された言葉がこれだ。

 

「・・・・・・熱そうだな」

 

 




オリジナル要素としてファングはアリンに会う前から二本のフューリーを持ってます。理由として街を出ればモンスターや盗賊がいる世界で丸腰は不自然だからです。ゲーム中では特に語られませんでしたがストーリーを書いてく都合で武器を持たない二人でこの先のアリンに会うまでのオリジナルストーリーをやるのは難しいと判断しました。すいません。フューリーの人選はADFの追加組の火属性から選出しました。
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