の
はなし 篠ノ之束がIS発表前にであっていたら
の
もしも きっと、共に空を目指し
の
つづき 天へと昇る
※読まなくても一切本編に影響はございません。
某日 全世界に向けて 次の放送が発信された
私、篠ノ之束は異常である。
昔から自覚していることであるし、これからもそう感じ続けることであろう。
人付き合いはしたくない。凡夫と天災の私はどうがんばってもきっと相容れない。
だから、私、篠ノ之束は学会でISが馬鹿にされ、否定されたときにこの世界を変えてやろうと、壊してやろうと息巻いていた。だが、蓋を開けてみればどうだろう?
気づけば、ちーちゃんに連れて行かれたイベントで出会った飛行士の女の子「小鳥遊彩羽」の駆る「零式艦上戦闘機」に惹かれてしまって、あれよあれよという間に今ではレシプロ機体のプロフェッショナルでもある。
もともと現存数の少ない機体たちばかりだったからか、整備士が極端に居なかったらしい。そこで私が片手間で次々にレシプロ機を直していたら、いつの間にか感謝されてしまっていた。
昔の私だったら、こんなことはしないし、褒められても無視していたことだろう。
だけど、人に褒められる、ということは悪くない。
最初は邪魔だと思っていたけれど、飛行士の笑顔を見ていれば不思議とやる気が出てくるのだ。本当に、異常者の私が凡夫と笑い合うなんて面白い世の中になったものである。
さて、前置きはここまでにしておくとしよう。
この度、私、篠ノ之束は大きな発表をします。ご存じの方は少ないでしょうが、宇宙開発用のパワードスーツがついに完成しました。
名前は無限の成層圏、「インフィニット・ストラトス」と名付けました。
単独で大気圏の離脱・突入が可能な高性能なパワードスーツです。格納領域という量子空間を持ち、大型の工具や食料、空気に至るまで格納が可能です。
仕舞い方、取り出し方は至ってかんたん。言葉にするか、念じれば大丈夫です。
通信方法は以前論文で発表した通り、特殊な方法を使用していますので、理論上は無限とも言えます。
そして何より、自己修復・自己進化が可能なパワードスーツです。
…と、私が申しましても、そんな非現実的なもの、あるわけがない。と皆様思われるでしょう?
ふふふ、それじゃあ、天災である束さんから、凡人のみなみなさまにとおおおっっておきの!プレゼントをあげよう!
■
『なんだこの映像は』
全世界の人々の感想であった。
今日、世界中の全ての電波がジャックされた。そして、うさみみをつけた謎の人物が、ただの妄想を垂れ流していただけのはずであった。
だが、画面が切り替わった瞬間、そこには全くありえないモノが写っていたのだ。
---国際宇宙ステーションの窓に写る 2機の白いインフィニットストラトス---
そして、画面が切り替われば
---国際宇宙ステーションの外側の映像---
が2画面で映されていた。そして、その2つの画面は徐々に徐々に国際宇宙ステーションから遠ざかる。そして、映像が動くと、今度は巨大な青い星が写ったのだ。
「ふふふ。これが私、天災の篠ノ之束からのプレゼント!そうだよ!私が作ったインフィニット・ストラトスは、すでに宇宙に昇っていたのだ!びっくりだね!
それじゃあ、これからアメリカの基地に、大気圏から私のインフィニット・ストラトスがお邪魔するよ!詳しいことは…そこでまた会見でも開いてあげよう!」
画面の中の女性、篠ノ之束がそう言うと画面が消え、全世界を巻き込んだ電波ジャックは終わりを迎えた。
だが、人々の混乱は収まるわけがなく、この数時間後に実際に大気圏を突入したIS、そして、篠ノ之束の会見を発端とした、後に『白騎士事変』と名付けられるインフィニットストラトスをめぐる大混乱へと、時代は動いていくのである。
そして、この事件に関わった篠ノ之束、織斑千冬、そして小鳥遊彩羽は激動の時代を生きていくこととなる。
ISが現行の宇宙開発機材を過去の異物とした「白騎士事変」
某年 アメリカの宇宙基地へと大気圏から到着 名前を「白騎士」と発表
アメリカ観測の元、大気圏突破と突入を繰り返し放送が嘘でないことが実証される
某年 コア本体を各国に5個譲渡し
更に白騎士のコアの設計図、白騎士の全身の設計図をインターネット上に公開
某年 NASAとJAXAの共同開発のISにおいて、単独での大気圏離脱と大気圏突入を成功させる
この成功により、各国がISの開発に本腰を入れ始める。
などというIFの妄想でした。妄想です。妄想です。