酔った状態で書いているのでご了承ください。
切嗣side
あの誓いの日から数年…切嗣に令呪が宿った。
「かねてよりコーンウォールにて探索させていた媒介見つかった。」
そう話すのは氷のような白髭を長く伸ばした老人、だがその眼光は好々爺というには鋭すぎた。
彼こそがこの極寒の地にそびえ立つ城の主、ユーブスタクハイト・フォン・アインツベルン、通称アハト翁である。既に彼は延命を重ね200年近い時を生きる人間だ。
「この鞘を媒介とすれば剣の英霊、すなわちセイバーを召喚できるであろう。」
「ご協力痛み入ります。」
表情を変えぬままに答える切嗣、あの誓いを立てた今は最強のサーヴァントを召喚できることに何の不安もない。全ては妻ともうすぐ8歳になる娘のため、そのために自らが苦痛を背負うのであれば悔いはない、切嗣は心の底からそう思っていた。
「此度の聖杯戦争ではサーヴァントを1人たりとも残すことは許さん」
アハト翁の眼光が切嗣を見据える、そこに切嗣は相槌を返し、退出を命じられた。
私室に戻った切嗣とアイリはアハト翁から託された鞘を眺める。
「確かに媒介としては申し分ない代物だ、黄金を下地に壮麗な琺瑯を施し、中央には妖精文字…これが1500年も前の物とはとても思えない。」
「これは本来の持ち主の魔力供給があれば傷を癒やし、老化を停滞させる聖遺物。当たり前に朽ちていくことは有り得ないわ。」
そこまで言ったところで切嗣はすぐに召喚の準備に取りかかった。
「…」
「なんだいアイリ?」
無言で切嗣を見る妻に疑問を感じたのか切嗣が問いかける。
「こんなに簡単な術式で最強の英霊を召喚できるの?」
「もちろんだとも、別に英霊を呼び出すのは僕じゃない。」
英霊を招き寄せるのは術者ではなく聖杯である。切嗣はこれからの自分達の希望となる存在を呼び出す、その呪文は…
「閉じよ《みたせ》閉じよ《みたせ》閉じよ《みたせ》閉じよ《みたせ》閉じよ《みたせ》繰り返すつど五度。ただ、満たされる刻を破却する。」
そして呪文は続く
「告げる。汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ…誓いを此処に。我は常世総ての善となる者、我は常世総ての悪を敷く者…」
そして最後の一節が紡がれる。
「汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ天秤の守り手よ!」
乱舞するエーテル、その中から表れたのは輝く銀の鎧の下に青のドレスを纏い、金砂のような髪をまとめた…………小柄な女の子だった。
「問おう、汝が我を招きしマスターか」
切嗣は動揺や不満を全て押し殺しこう答える…
「その通りだ、共に聖杯を掴もう。」
どうだったでしょうか?
切嗣はセイバーを無視しません。