ちなみにこのタイトル考えるのに一時間以上かかりました(笑)
お楽しみください。
雁夜side
魔術が大嫌いな男がいた。ただ、本来の流れと1つ違う事があるとしたら、その男は自身の役割を全うしようとする意志と…それを実行するだけの才能があったことだろう
時は聖杯戦争より11年前
この日、間桐雁夜は夢を見た…とても悲しい夢を
「おじさん…助けて…」
大嫌いな蟲蔵でなぶられる自分の大好きな人の面影を残す少女の夢、それは悪夢といっても差し支えないほどの臨場感を持って雁夜に襲いかかる
「お嬢ちゃんは一体…」
今助ける、そう口に出す前に動こうとするが上手く身体が動かない…少女の目に写る自分の身体は…
まるで死人のような灰色をしていた
「ハッ…!?」
飛び起きた雁夜は自分の身体を確認する
「良かった、どこにも以上はない…」
しかし、身体がなんともない安堵感よりも不安感の方が強く雁夜の心を苛む…今の夢は何だったのか、あの少女は一体…
「今のは…予知夢か?未来の自分に降りかかる罪なのか…?」
雁夜はこの日決意する、あの未来を潰してやろうと…あんな幼い少女にこの家の汚濁を押し付けてなるものかと、その目には…火が灯っていた
ー次の日-
「爺さん、俺に間桐を継がせてくれ」
現間桐家当主、間桐臓硯の部屋に乗り込んだ雁夜は臓硯にそう告げる
「なんじゃ…やぶからぼうに」
相手は200年近くを生きる怪物、言葉を選ばなければ間違いなくいいように扱われて終わる
「俺がこの家の秘伝を全て受け継ぐ、俺に…全てを教えてくれ…」
臓硯は雁夜を見据える、なるほど昨日までの間桐を捨てようとしていた男とは覚悟がちがうようだ…閉じていたはずの魔術回路も全て開いている、この男が修行を積めば真の意味での自分の後継者…間桐中興の祖となる可能性も十二分にある
「ふむ…間桐を捨てようとしていた半端者がどういう心変わりをしたのかはわからんが、儂にとっても好都合…」
「じゃぁ…」
「うむ…貴様を鍛え上げ6代目間桐家当主に据えよう。」
その一言は昨日までであればあれば悪夢の始まりでしか無かったであろう、だが今は違う…まかり間違ってもあの悪夢の再現をしないよう…雁夜は強く決意する、大嫌いな魔術師になろうと…
「善は急げじゃ…貴様の修行は今夜より行う、怠けるでないぞ」
「わかった」
この日より、魔術師間桐雁夜としての修行が始まった、修行は尋常ならざるものではあったが後継者としての雁夜の身体を壊さぬよう、臓硯が細心の注意を払い行った。そして雁夜も、あの悪夢を回避しようと必死に食らいついていくのであった。
桜蟲攻めルート回避
蟲おじさんに予知夢&ご都合主義の回路解放をプレゼントしました