お楽しみください
ウェイバーside
僕の才能は誰にも理解されない…今の僕に必だなのは、誰にでも取れる主席ではなく
確固たる実績である
「あ~もうっ、こんなもの書いてられるかっ!!」
かなりの時間を費やして書いた“新世紀に問う魔導の道”というタイトルの論文を破り捨てゴミ箱に捨てる。
「今の僕に必要なのは論文じゃない、確固たる実績だ…」
どうすればいい…僕が魔術師としての地位を確立するために必要なことはなんだ…
そんなことを思いながらベットに寝転がる
魔術師としてはさしたる名門の家系でもなく、優秀な師に恵まれた訳でもなかった…ほとんど独学で修行に明け暮れ、ついにはロンドンにある最高学府、時計塔に招聘されるまでになったまではよかった。
だがしかし、時計塔の通説…いや魔術師の通説としては代を重ねた魔術師の家系ほど強い力を持つ、というのが常識だ。
だが歴史の差など経験の密度や術に対する理解度の差で簡単に覆せるものだと信じて疑わなかった、効率のいい魔力運用ができるのであれば、どれだけの魔術回路があろうとも問題にはならない…そう思ったからこそ修行に明け暮れ、時計塔にこれたのだと思った
だが時計塔には自分より遥かに代を重ねた魔術師が当然のように存在している。
そいつらより一歩先んじるには誤解の余地のない実績を勝ち取ることにある
既にこの時点でウェイバーの物語は狂い始めていた、もはやこの物語は少年が成長する話ではない。
この日の夜、ウェイバーは自身の部屋ではなく人気のない公園にいた、魔術師としては自殺行為となる禁忌、魔術回路を死ぬ寸前まで回し続けて奇跡に手をかける方法だ
「どうせ僕が今死んでも何にもならない」
そう言ってウェイバーは自身の魔術回路を限界以上に回し始める
もちろん死に至るまでにはとてつもない激痛がウェイバーを襲う、だがウェイバーはやめなかった…どれほどの痛みでも自分が一生報われないままに終わることを考えれば大したことはない、そう自分に言いきかせ、ついに…その時はやってきた
「(見えた!!)」
魔術回路が焼き切れる寸前、ウェイバーの目には確かに見えていた、赤と黄の槍を持つ美丈夫が…
「誰…?」
その瞬間、なぜか魔術回路の回転が止まり、ウェイバーは気絶する、だがその手には赤と黄の欠片が確かに握られていた。
余談だが、ウェイバーの魔術回路は焼き切れる寸前で止めたおかげで無事であり、この後に聖杯戦争のことを知り、すぐさま日本へと飛んだのであった
かなり無理やりな終わり方ですいませんm(_ _)m