ラブライブ!ワンライSS劇場ッ!   作:HEAT

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大好きなこの世界(お題【表】:明日も明後日も)

 私は幼い頃からあの子と一緒に暮らしてきた。名を「小泉花陽」という。私の一番の親友だ。もう、家族とかそういう認識でもいいかもしれない。それほど繋がりの強い人である。

 私は彼女のことを「かよちん」と呼び親しんでいる。今日皆に話すのはそんなかよちんと私「星空凛」のある一日の出来事。

 

 確か、あれは夏休みの初めのことだったと思う。私は高校の部活としてスクールアイドル「μ's」のメンバーをやっている。

 この日の数週間前にμ'sのリーダー「高坂穂乃果」先輩が「アイドル辞めます」なんて言って大騒ぎしたのが記憶に新しい。結局穂乃果ちゃんは戻ってきて、μ'sは本来あるべき姿……9人で活動を続けられることになった。

 本当にこれでよかったと思う。一度穂乃果ちゃんが離れた時、私は3年の「矢澤にこ」先輩とかよちんと一緒に別のアイドルグループの結成をしていたが、やはりあのグループよりμ'sのほうが圧倒的にやってて楽しいのだ。

 

 夏休みになっても、当然μ’sとしての活動は続き、ほぼ毎日練習に励んでいる。はっきり言って練習はきついが、やってて楽しい。最初はあまり乗り気ではなかったが、かよちんの熱意に心動かされ、やってみたら案外良かった、そんな感じである。

 その日は練習のない日だった。私は、朝起きて朝食を取るとすぐにかよちんの家に出かけていった。練習がなくてもかよちんに会いたいのだ。

 

「凛ちゃん、おはよー」

 かよちんの家に行くと、眠たそうにかよちんが私に挨拶した。

「かよちん、眠たそうだけど大丈夫かにゃ?」

「大丈夫だよ……。ちょっと昨日溜まってたアイドルの番組たくさん見てただけだし……」

 聞くまでもなかった。かよちんのことだから多分そうだろうと思ってはいたが、案の定アイドル絡みで寝不足だった。

 かよちんは大のアイドル好きで、学校へ行く途中もわざわざスクールアイドルで有名な「UTX高校」へ足を運び、そこの人気アイドル「A-RISE」の映像を見るのがほとんど日課みたいになっていた。

 ただ、μ’sに入ってからは朝練の影響でそんなことはなくなったが、あの行動はかよちんのアイドルへの愛情が強く感じられた。

「でも、やっぱりちゃんと寝なきゃダメだよ? 海未ちゃんも言ってたけどいつか体壊すにゃ」

「ありがとう、凛ちゃん、今度からは気をつけるね……」

 

 それから私たちは、この前オープンしたスクールアイドルグッズ専門店に行った。前に秋葉原でライブをした時にも行ったが、今日は新しいμ’sのグッズが入荷されるそうで、かよちんはいつも以上に張り切っていた。

 私達の知らないところで私達のグッズが売られていることには驚きを感じたし、少し怖くなったが、やはりそれ以上に感じられるのは私達は有名になったんだという実感である。

「ねぇねぇ、凛ちゃん。新しい缶バッチが入荷してるよ!」

 興奮した目つきでかよちんが私の方へ缶バッチを見せる。缶バッチには私の顔写真がプリントされている。こう自分を客観的に見ると「女の子みたいな」私が私でないように感じる。

「見て凛ちゃん! こっちには特大ポスター! 凛ちゃんが写ってるよ!」

 まるで自分を見つめている気分である。そのポスターにいるのは何ヶ月か前に「僕らのLIVE 君とのLIFE」を踊った時のものだ。隣にはかよちんのものもある。本当にかよちん、かわいいな。

「凛ちゃん! 凛ちゃん! ほら、これは凛ちゃんのマークのリストバンドだよ!」

 かよちんの勢いはとどまることを知らず、次々とグッズを私に見せてくる。その度に見せる表情がとても楽しげで、これが本来のかよちんの笑顔だと思うと、非常に幸せな気分になる。

「ねぇ、かよちん。これ買わない? 私とかよちんの写った特大缶バッヂ!」

 私はかよちんに提案した。それは、μ'sとしての私とかよちんの絆の証。目に見える証。

「凛ちゃん、それ良いね! それにしよう!」

 かよちんはその缶バッジを持ってレジへと向かった。私も同じ缶バッジを手に取り、かよちんの後に続く。

 

 帰り道、かよちんが私に話しかけた。

「ありがとう、凛ちゃん。とってもいいもの見つかったよ」

「こっちこそ、ありがとう。かよちん。また思い出が一つできたにゃ!」

 何年も続く、かよちんとの友達付き合い、今までたくさんの思い出があったけど、今日の思い出は今までのものと比べられないくらい魅力的だ。私は、こんな何気ない日常が大好きだ。かよちんと、μ'sの皆と過ごすこの日常を明日も、明後日も、その先もずっと続けていきたい。

 それが、今の私の楽しみ。




今回はりんぱなで書いてみました!
かよちんはやはりキャラを掴みにくい……好きなんだけどね。
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