ラブライブ!〜only desire〜   作:ハイネ1021

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*注意
①この作品はSF要素が含まれています。
②この作品はμ'sのメンバーがスクールアイドルグループを結成しなかった世界のお話です。
それではお楽しみ下さい。



第1話 はじまりの予感

〜♪

ここはどこ?たくさんの人の声と笑顔に囲まれてステージの上で9人の少女たちが歌って踊ってる。

 

その少女たちだけでなく彼女らを応援してる皆も楽しそうで…。なんだろう。なんて…温かいんだろう。私も今にも踊りだしたくなっちゃうくらい。そしてなんだか懐かしい…。

 

…ん?あの真ん中に立ってる女の子は私?にそっくりな子。でも、他の8人の女の子も私は知ってる…気がする。

 

でも、思い出せない。とても大切な人のはずなに。とても大切なことなのに。この場所も。この人たちも。そして…この、想いも……。

 

…。

気づけば私は自分の部屋のベッドにいた。

穂乃果「夢かぁ…。」

なんだかもやもやした。夢のはずなのにいつになくリアル味のある夢だった。

まるで今の方が夢かのような…。

 

こうして、いつも通りの朝を迎えた。

そしていつも通り学校に行く支度をし、

いつも通り音ノ木坂学院へと向かう。

 

何一つ変わらない日常。何一つ変わらない風景。何一つ変わらない生徒さんたちの笑顔。

 

ただ、一つ変わってるものと言えば私の心の奥底に眠っている何か…だけだった。

 

学校の昇降口を過ぎ、私は自分のクラスの教室へと向かう。その途中、何やら廊下が人の声がして騒がしい。行ってみると掲示板の周りには生徒が盛っていた。

 

穂乃果「何だろう…?」

 

私がそう呟いた直後に誰かが私の肩を叩いた。振り向いてみると、ヒフミの3人がいた。

 

穂乃果「あ、おはよ!ヒフミちゃん!」

 

ヒデコ「おはよー!穂乃果ー!知ってる?朝から早々大変なことになっちゃったねー」

 

穂乃果「え、何かあったの?」

 

ミカ「えぇ⁈知らないのー⁈この学校、廃校になっちゃうんだって」

 

穂乃果「えぇーー!!」

 

私は耳を疑った。そんなはずはない。いや、そんなの信じたくない。

 

穂乃果「またまた〜ご冗談を〜。そんなことあるたずが…」

 

フミコ「あるんだよっ!!冗談なんかじゃないよ!ほら!」

 

恐る恐る掲示板を確認してみると…

そこには確かにあった。音の木坂学院廃校の知らせが!

 

穂乃果「嘘…。そんな……!」

 

私はそれがほんとだと知りショックのあ

まり……

…あれ?何かが違う…。何かが足りない…。でも、何が違うのか思い出せない。何が足りないのかもわからない。その場で倒れる刹那、そんなことをふと思った。

 

目が覚めると私は保健室のベッドにいた。

 

穂乃果「なーんだ。夢か♪」

 

学校廃校なんてそんなの信じたくなかったから、少なくとも私はそう思った。

私の持ち前のポジティブシンキングで。

嫌な事考えるよりずっと気持ちが楽になるから。

そんなこと考えてるの私、高坂穂乃果には性に合わないから。だから…。

 

穂乃果「ルンルンルルーン♪」

 

私は廊下をスキップしながら上機嫌に、

 

穂乃果「学校廃校なんてそんなことあるはずないよねー♪」

 

と、とりあえず元気いっぱいな私でいることにした。

 

ヒデコ「穂乃果ついに頭おかしくなっちゃった⁈」

 

ミカ「穂乃果いつも元気いっぱいのはいいけど…」

 

しかし私がさっきいた掲示板を通ると…

 

穂乃果「あー!!!!」

やっぱり、あった。廃校の知らせが…。夢じゃ、なかったんだね。

 

落ち込んで教室に入り、私は席についた。するとヒデコ、フミコ、ミカのヒフミトリオが私の席の前に来て、

 

ヒフミ「大丈夫?穂乃果ー?」

 

と声をかけてくれた。

 

一体どういう意味で大丈夫なのかはさておき…やっぱり、友達っていいよね。

 

私が嬉しい時も悲しい時もいつもこうしてそばにいてくれる。一緒にいると心があったまる。普段当たり前のように接してるのに今更気づいたかのようにそう思った。なんだが、胸がじんとした。

 

…ん?なんか今また不思議な気がした…ような、また大切な何かが欠けているような錯覚がした。

 

穂乃果「とも…だち…」

 

ヒデコ「ん?どした?穂乃果?」

 

穂乃果「あっ、いや、なんでもないよー。あははっ…。というかどーしよー!私、頭悪いから廃校になったらどこに行けばいいのー!」

 

ヒフミ「は??ひふへ……ほのか…?」

 

穂乃果「だって廃校なんでしょ?編入試験とかいろいろしなきゃいけないんでしょ⁈3人はそこそこ成績いいから大丈夫かもしれないけれど、私なんかぁー!」

 

フミコ「ほ、穂乃果落ち着いて!あなたもしかして勘違いしてるんじゃない??」

 

穂乃果「ふぇ?勘違い??」

 

ミカ「そ、確かに廃校にはなるけど、それは今の一年生が卒業してからだよ。」

 

それを知った私は唖然とするのだった。

 

穂乃果「なーんだ。そうだったんだー。いやぁー今日もパンがうまいっ☆」

 

ヒデコ「太るよー」

 

ミカ「穂乃果お手☆」

 

穂乃果「ワン☆ って穂乃果、犬じゃないよ〜(涙目)」

 

ミカ「あははっ…。でも犬みたいだよね穂乃果って。」

 

穂乃果「それ褒めてないよねぇ?

それにしてもホントに良かったぁ。私、どうなるのかと思っちゃったよぉ」

 

ミカ「でもさ…来年には今の一年生には後輩がいないんだよね…。」

 

ヒデコ「それはちょっとかわいそう…」

 

穂乃果「私、この学校好きなんだけどなぁ…」

 

私に廃校にならないため何かできること、ないのかな…。そう思った瞬間、

 

穂乃果「うっ…!」

 

突然の頭痛が私を襲った。

声をかけてくれる3人の声も遠くなっていく…。

 

穂乃果「……。ん〜…。」

 

目が覚めると今朝と同じく保健室のベッドにいた。なんかエ○ァンゲ○オンの主人公みたいな展開で呆れたが、今度は空の色が違ってたのと周りが異様に静かだった。時計をみるともう16時30分。もう放課後の時間だ。

 

穂乃果「今度は長いこと意識がなかったのかぁ」

 

コンコン。入り口からノックする音が聞こえ誰かが保健室に入ってきた。

 

カーテンから覗いて見てみると、そこには南理事長がいた。若くてきれいな女性の方で、子ども持ちだけど何年か前に原因不明の事故で行方不明のままでいるらしい。

 

理事長「あら。もう目が覚めたのね。ちょっと、お話があるのだけどいいかしら。」

 

なんだろう。話って。

 

穂乃果「あ…はい。すぐ行きます。」

 

理事長室に入って私と理事長はソファに座った。

 

理事長「急に呼び出したりなんかしてごめんね。」

 

穂乃果「あ、いえ。別に大丈夫です。」

 

理事長「あなたは一応関係者だから知らせておきたかったの。」

 

穂乃果「私が関係者…なんのですか?」

 

理事長「それは話の中で教えるわ。まず、音の木坂学院廃校の件についてね。

廃校にした理由、それは我が校の生徒の人数が少ないため。それは知ってるわね?」

 

穂乃果「はい…。」

 

理事長「でもそれは建前よ。本当の理由があるの…」

 

穂乃果「建前…。本当の理由って…?」

 

理事長「先日、この学校の地下にある人型高機動兵器とそれを収容する施設があることがある組織に発覚されて、その後音の木坂学院を占領するとの脅迫予告があったのよ。猶予の期間は3年間ていう条件つきで。なんで3年後まで待つのかは、私にもまだわからないけれど」

 

穂乃果「そんな…。でもそれがなんで廃校と関係あるんですか?」

 

理事長「あの組織は既に似たような施設を破壊、または占領してるの。相手は武装集団。しかも今の国家でも抑えられないくらい大きな権利を持ってるのよ。もしこの学校が襲われたりしたら生徒たちが危険だわ。だからやむを得ず3年後に、この学校を閉鎖して彼らに対抗する手段を選んだのよ」

 

穂乃果「え、でも学校閉鎖に…廃校にしなくても、その地下の施設とかだけ渡しちゃえば廃校になんかならずに済むじゃ…」

 

理事長「それじゃあダメなのよっ!!!」

 

穂乃果「…っ!!」

 

私は理事長の剣幕にビックリした。

 

理事長「ご、ごめんなさい…。でもそれじゃあダメなのよ…。」

 

穂乃果「どうして…ダメなんですか?」

 

理事長「あの施設と、特に人型高機動兵器はおそらく彼らの組織の最後のものなはずよ。あの人型兵器、μ'sシリーズを全て揃えた時おそろしいことが起こるの。私たちはそれを阻止しようと今活動しているの。だから、あれを渡すのはいけないのよ…。」

 

穂乃果「おそろしいこと…てなんですか?」

 

理事長「詳しくは話せないけど…。まぁ簡単に説明するわ。人型高機動兵器通称μ'sシリーズには時間と空間の三次元の平衡を保つ力が秘められているらしいの。μ'sシリーズは全部で9機存在し、本当はそれぞれ然るべき場所に保管されなきゃいけないのだけれど…μ'sシリーズを開発した西木野博士がそれらの力を利用しようと最近組織を活動させているのよ。」

 

穂乃果「利用して…その目的って何なのでしょうか?」

 

理事長「わからないわ。何にせよ私たちはこれを阻止しなくてはいけない。私は表向きでは音の木坂学院理事長だけれど、本職はμ'sシリーズの管理局の人間なの。」

 

穂乃果「まだよくわからないことたくさんありますが…。というよりなんで私にこんな大事な話をするんですか?その件の関係者になった覚えはないのですが…。」

 

理事長「ここからが本題よ。かつてあなたは関係者だった…。」

 

穂乃果「え…」

 

理事長「あ…いえ。間違えたわ。今言ったことは忘れて頂戴。関係者には…これからなるのよ。あなたは」

 

私「ふぇ⁈私が??」

 

私が思わず間抜けな声を発したからだろうか。理事長は少し微笑し、話を続けた。

 

理事長「あなたはμ'sシリーズ最後の機体のパイロットに選ばれたのよ。」

 

穂乃果「え……?」

 

何がなんだかさっぱりわからない。μ'sシリーズ最後のパイロット?私が?なんで?

 

穂乃果「誰が…誰がそんなこと決めたんですか?私普通の女子高生なのに。」

 

理事長「他の誰でもない、その機体の意思よ。」

 

穂乃果「機体の意思?機械が意思なんて持ってるはずないでしょ⁈…ご、ごめんなさい、私つい…。で、ですがそんなオカルトな話…。」

 

理事長「信じられないかもしれないけど、あるのよ。μ'sシリーズの機体には。それ以外にも計り知れない能力が秘められているわ。戦闘力も他の戦闘機の比にならないくらい強い。そんなμ'sシリーズの一つのパイロットにあなたが選ばれた。」

 

穂乃果「でも…いくらなんでも私その機体を操れる自信なんてないです。それに私が選ばれた理由って…。」

 

理事長「それは私にもわからないわ。その答えを見つけるためにもその機体のパイロット、お願いできないかしら。大袈裟に聞こえるかもしれないけれど、私たちにとってあなたは最後の希望なの。」

 

穂乃果「で、でも…っ!」

 

理事長「大丈夫。あなたの身は私たちが保証するし、一人前のパイロットになるための訓練もしっかり受けてもらうつもりよ。それとあなたの両親にはちゃんと説明したわ。」

 

穂乃果「……。」

 

私は黙り込んでしまった。いきなりこんなこと言われてもう何がなんだかわからない!ねぇ、一体どうすればいいの?私。

 

理事長「まぁ、ゆっくり自分で考えて明日までに返事を聞かせてもらうわ。良い返事が来るのを待ってます。」

 

穂乃果「はい…。」

 

私は一礼をし、理事長室を後にした。

 

???「…、見つけたわ。海未。選ばれし最後のパイロット。高坂穂乃果。」

 

 

 

ーー1話完 to be continued

 

 




あとがき
はじめまして!ハイネ1021です!
いかがだったでしょうか?
実は私、この作品が初投稿なんです。
それともう頭の中では完結までに至ってるのですが、
今までなかなか描く暇がありませんでして(笑)
ですが時間の許す限り、できるだけ投稿できるように頑張りたいと思ってます!
あとこの作品のタイトル名「ラブライブ!〜only desire〜」となっていますが、内心「これでいいのか?」と心配になったりもします。とはいえ、まぁできるだけ最後までこのタイトル名で押し通そうと考えております。
また、誤字・脱字等ありましたらご指摘いただけると嬉しいです。
SS投稿初心者の私ですが、これからもよろしくお願いします!
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