ラブライブ!〜only desire〜   作:ハイネ1021

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*注意
①この作品はSF要素が含まれています。
②この作品はμ'sのメンバーがスクールアイドルグループを結成しなかった世界のお話です。
③この話はオリキャラが含まれます。
それではお楽しみ下さい。




第11話 本物の証

 

ニシキノ勢力が撤退していく。

 

どうやら大破された白夜のコクピットだけ、回収していったようだ。

 

穂乃果「わたし…1人でやったの…?」

 

振り向くと翔ちゃんの右腕と額には血が流れていた。

 

穂乃果「翔ちゃんっ!大丈夫?」

 

翔「うん…なんとか…。それより早く基地へ。」

 

穂乃果「わかってる。私が操縦してるから翔ちゃんは休んでて。」

 

翔「うん。お願い。」

 

そうして私たちも帰還した。

 

シフルはパージしたパーツも含め全て回収したようだが、次の出撃には間に合わさそう。

 

もう夜も遅かったので私たちは寝ることにした。

 

 

〜ニシキノ勢力基地〜

 

海未「う……。こ、ここは…?」

 

希「お、目ぇ覚めたん?」

 

海未「希…?私はどうして…」

 

希「海未ちゃん、ヘリオスにフルボッコにされたの、覚えてねぇへん?」

 

海未「…ええ、どうやらそうみたいですね…。では機体は…」

 

希「コクピット以外全箇所大破。そっくりそのままの白夜を作り直すのはもう不可能や。それにしても穂乃果ちゃんもずいぶん器用やなぁ〜…。」

 

海未「そうですか…。」

 

海未「では私はもう戦えないのですね…。もう叶えたい望みも…。」

 

希「望みならまだあるで。」

 

海未「え……?ですが…。」

 

希「ウチに任せとき!」

 

海未「希……。」

 

希「だーいじょうぶ。ウチがスピリチュアルパワーたっぷり注入したるから

、今は休んどき。」

 

海未「はい…。」

 

 

ーーー。

ーーーーー。

穂乃果「海未ちゃん、ことりちゃん。」

 

海未・ことり「ん?」

 

穂乃果「やり遂げようね。最後まで。」

 

海未「はい!」

 

ことり「うん。」

 

私は一体…。何をやり遂げようとしてるの…?

 

敵であるはずの海未ちゃんと、ことりちゃんという女の子が私の目の前にいた。

 

ーージジジッ!!

テレビの砂嵐状態のようなのが視界全体に入った後、目の前にうつる映像が切り替わる。

 

ーー「穂乃果ちゃんは…」

 

ーー「私が守るから。」

 

ーー「だからこれは私の…」

 

ーー「使命….。」

 

 

ーーー。

ーーーーー。

 

穂乃果「……。」

 

穂乃果「夢、か…。」

 

穂乃果「あ、そっか…。ここは私の家じゃなかった…。」

 

私は基地の食堂に向かう。

 

そしたら翔ちゃんがいた。

 

翔「あ、おはよ、穂乃果。」

 

穂乃果「うん…おはよ。」

 

翔「?穂乃果、どうかした?いつもみたいな元気がないけど…。」

穂乃果「えっ…。そ、そんなことないよ〜。あははは。」

 

翔「穂乃果……。」

 

翔「…今日さ、予定…。」

 

穂乃果「ん?」

 

翔「穂乃果は今日、なにか予定ある?」

 

穂乃果「いや、ないけど…。」

 

翔「じゃあさ、一緒に出かけに行こうよ。」

 

穂乃果「お出かけ⁈わーい!私行きたい!」

 

穂乃果「でも翔ちゃん、そのケガ…。」

 

翔「あ、ああ。これくらい大したことないよ。ただ、次の出撃は司令に止められてるんだ…。」

 

穂乃果「え、じゃあ…。」

 

翔「ああ、すまない。次は一人でヘリオスを操縦することになるね。」

 

穂乃果「なんで…。私はまだ…。」

 

翔「多分、昨日の戦闘をみての判断だろう。功績が認められたんだ。おめでとう。」

 

穂乃果「でも……。」

 

翔「大丈夫、みんなが穂乃果を支えてくれる。僕も出来る限りサポートするから。」

 

穂乃果「ほんと?ありがとう!」

 

翔「うん!僕もいち早く復帰できるように頑張るよ。穂乃果、ファイトだよ!」

 

穂乃果「うん!私、頑張るね。」

 

翔「そうと決まれば!」

 

穂乃果「うん!行こう!今日はいーっぱい遊ぼうね!」

 

私たちは洋服屋さんに行った。

 

穂乃果「見てみて〜!どう?このお洋服、似合うかな?」

 

翔「うん、すごく似合うよ。」

 

穂乃果「えへへ。じゃあ…これは?」

 

翔「うん、そっちも似合ってるよ。」

 

穂乃果「ぶー。ホントに似合ってるって思ってるー?」

 

翔「あはは…、ごめんごめん。でも似合ってるって思ってるのは本当だよ。というか、穂乃果はなんでも似合いそう。」

 

柔らかくてあたたかい微笑みに私はドキッとした。

 

穂乃果「…もう、翔ちゃんはずるいな…。」

 

翔「ん?なんか言った?」

 

穂乃果「え、いや…。なんでもない!次いこ!次!」

 

ゲームセンターに行った。

 

穂乃果「やったー!また私の勝ちー♪」

 

翔「また負けた…。穂乃果ダンス上手だね…。」

 

穂乃果「だって結構やってるもーん♪」

 

翔「このままアイドルとか、なれるんじゃない?」

 

穂乃果「え…。アイドル?ないない〜」

 

翔「なーんてね。でもそんな気がしたんだ。」

 

穂乃果「アイドルか…。私なんかになれるのかなぁ」

翔「きっとなれるよ。だってこんなにかわいいし、元気なんだもの。」

 

穂乃果「え、ホント⁈じゃあ私、やってみようかな…。アイドル。

この戦いの…全てが終わったら。」

 

翔「うん、そうだね。僕たちで終わらそう。こんな戦い…。」

 

穂乃果「うん。それまで私も戦う。」

 

穂乃果「…ねぇ、ちょっと外に出ない?」

 

翔「え、なんで?」

 

穂乃果「座ってゆっくりお話したいな。大事な…お話だから。」

 

翔「うん。いいよ。」

 

穂乃果「うん。ありがと。」

 

私たちはゲームセンターを出て近くにある公園のベンチに座った。

 

穂乃果「ん〜外の空気はきもちーねー!」

 

翔「それで…話って?」

 

穂乃果「実はね…、最近、不思議な夢をみるんだ。」

 

翔「夢?」

 

穂乃果「うん…。私がアイドルになって、他のメンバーの仲間と大勢の観客の前で歌ったり踊ったりする夢。」

 

穂乃果「最初はメンバーすらはっきりわからなかったけど…

最近、だんだんとわかってきた。」

 

穂乃果「場所は同じ音乃木坂学園で、

何故か、メンバーの中には敵なはずの海未ちゃんや真姫ちゃん、仲間の花陽ちゃんや絵里ちゃん、にこちゃんがいるんだ。」

 

「でもあとの3人は全然わからなくて…。」

 

「しかも私が特に仲良しの親友が2人いて、その1人は海未ちゃんなんだ。」

 

「それと名前だけしかわからないけど…。」

 

穂乃果「もう1人は…南ことりちゃん。」

 

翔「…⁈ことり…⁈」

 

穂乃果「ことりちゃんのこと、知ってるの⁉︎」

 

翔「知ってるも何も、その子が南司令の1人娘にして亡き伝説のμ'sパイロット・ミナリンスキーだよ。」

 

穂乃果「えーーっ!」

 

翔「そしてかつてことりのパートナーを務めてたのが、僕だ。」

 

穂乃果「え〜!翔ちゃんそんな子の相方だったの〜⁉︎でもなんで、そのことりちゃんが私の夢の中に?」

 

翔「…穂乃果、君と南ことりはかつて親友だったんだ。」

 

穂乃果「え…?」

 

翔「ことりは俺にいつも親友の穂乃果のことを話しててね。とっても大事にしてた。私のかけがえのない人だって。」

 

穂乃果「……。」

翔「南ことりは、そんな友達を1番に思う優しい人だった。だけど…。」

 

翔「…隕石落下事件。μ'sと南ことりで止めて被害は最小限に抑えることができた。それと引き換えにμ'sのコクピットのコアとことりは消えた。」

 

翔「でも俺はことりを救えなかった。例えμ's織姫とことりに拒絶されたとしても、僕がそばにいて守ってあげなきゃいけなかったんだ…!。」

 

穂乃果「拒絶…?」

 

翔「うん、μ'sのパイロットに選ばれても稀に何らかの原因でμ'sの制御権が失われる時があるんだ。」

 

穂乃果「翔ちゃんの場合、その原因って?」

 

翔「考えられるのは2つ。

ことりのμ's粒子供給量と技量があまりにも高くなり過ぎて、織姫・ことり・僕のバランスが崩壊したこと。」

 

翔「もう一つは、ことりの願いだ。」

 

穂乃果「願い?」

 

翔「うん。ことりがそう願ったんだ。これ以上僕を、いやみんなを傷つけないようにって。」

 

穂乃果「どうしてそんなことがわかるの?」

 

翔「ことりの考えてることはなんとなくわかるんだ。あの子、優しいからね。」

 

翔「μ'sもその想いに応えたんだ。μ'sにも意思があるからね。」

 

穂乃果「なんでそんな大事なことを私…。」

 

翔「もしかしたらことりの失踪と記憶がないのと何か関係があるように思えるんだ。」

 

穂乃果「え…。」

 

翔「いや、それは考え過ぎか。」

 

穂乃果「私、知りたいと思ってた。」

 

穂乃果「だけどね…最近は…こわいの。」

 

穂乃果「知れば知るほど、私の知ってる私じゃなくなっていくような、そんな嫌な気持ち。」

 

穂乃果「それに夢みるたびにここにいる私の、いや私のいるこの世界が偽物に思えてくるの!」

 

穂乃果「そしたら、今は目の前にいる翔ちゃんもいなくなっちゃうんじゃないかって。」

 

穂乃果「だから、こわいよ…。離れ離れになっちゃうなんて嫌だよぉ!」

 

翔「穂乃果…。」

 

翔ちゃんは私を抱き締めた。

 

翔「僕、今すごいドキドキしてるのわかる?」

 

穂乃果「…うん。」

 

翔「それは今、僕がここにいる何よりも証なんだ。偽物なんかじゃない。この想いは確かにここにある。」

 

翔「そしてこの胸の高鳴りは…。今僕の目の前にいる高坂穂乃果、君自身が生み出してくれた…ーー。」

 

翔「世界にたった一つだけの想いなんだよ…」

 

翔「だから…もう二度と偽物なんて、言わないで。」

 

翔ちゃんの顔が私の顔に近づけて…、

 

穂乃果「……んっ!」

 

唇に柔らかくて優しい感触が伝わった。

 

なんだろう。不思議な感じがする。

 

こんなにも胸の芯が熱いのに、私の中にある苦しみが溶けていくような…、

 

これが、私の初めての…キス。

 

そうか…、私は…、

 

穂乃果「恋…してたんだ…。」

 

翔「穂乃果もなんだね。僕も…。」

 

穂乃果「うん。言わなくてもわかるよ。」

 

翔「そうだったね。だって僕たち…。」

 

穂乃果「一心同体だから♪」

 

清閑の時の中、私たちはしばらく抱きあった。

 

私がまた何かを失ったとしても、この想いだけは肌身離さず抱いていたい。

 

そんな気持ちを伝えるように、強く抱きしめた。

 

穂乃果「さ、この話はもう終わり!プリクラ撮りにいこっ!」

 

翔「うん、行こうか。」

 

穂乃果「ねぇ、翔ちゃん。」

 

翔「ん?」

 

穂乃果「これからもずっと一緒だよ…。」

 

翔「うん。ずっと一緒だね。僕たちは一心同体、だからね。」

 

その後も私たちは2人だけの時を過ごた。

 

 

 

 

 

 




どうも!ハイネ1021です!
お久しぶりです!
久々に投稿しました。

今回は恋愛の要素が強い回でしたね。
そして物語は着実に核心へと進んでますね。
そして次回は穂乃果の初単独出撃、これも必見ですね!

今回も誤字・脱字等ありましたらご指摘していただけると嬉しいです!

では次回もお楽しみに!
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