①この作品はSF要素が含まれています。
②この作品はμ'sのメンバーがスクールアイドルグループを結成しなかった世界のお話です。
③この話はオリキャラが含まれます。
それではお楽しみ下さい。
希「王のμ's、バローニャ…。」
絵里「そうよ。μ'sシリーズ全てを統べる使命を担うこのバローニャには、その使命をもってすべてのμ'sを均衡化させる力を秘めているのよ。」
希「均衡化…?…まさか…。」
絵里「あら、気づいたかしら?」
希「スキル・バニッシュ…。μ's特有の能力の無力化。」
絵里「そうよ。だからあなたのそのファンネルごと封じさせてもらったわ。」
希「ウチの見通す力も使えなくなってるってわけやな。」
絵里「それもヴィーナスの力あってこそ、だったようね。」
希「ウチはそんなのに頼らなくても今のエリチくらいなら…。」
ヴィーナスはビームライフルを構えた。
絵里「…させると思う?」
ーーババババババババッ!!
バローニャが脚部のミサイルポッドが複数開き、ミサイルが射出された。
希「……邪魔よっ!」
ビームライフルでそのミサイルを打ち落とす。しかし、
ーープシュー!!
破壊されたミサイルからスカイブルーの粒子が広範囲に散布された。
希「トラップ…⁈」
絵里「アンチビームフィールド。これでお互いビーム兵器も使えなくなったわね。」
希「くっ、やるなぁ…。さすがエリチや。」
絵里「いくわよ!!」
剣を2つ引き抜き、ヴィーナスに急接近する。
絵里「はああああああ!!」
希「でもエリチ、それの判断はミスや。」
ーーガチャンッ!
ヴィーナスは腰部から武器を取り出し、それを連結させた。連結されたその武器の形は…、
絵里「…!アックス⁈」
希「あったり〜♪。ウチの主兵装がファンネルだけだと思ったら大間違いや!」
絵里「まさかそんな武器を隠していたなんてね…。」
希「遅いっ!その距離じゃ逃げられないで!」
ーーザシュュュ!!!
ヴィーナスのアックスの斬撃がバローニャの胸部に命中し、後ろに勢いよく吹き飛ばされた。
希「これでフィニッシュや。」
空中に飛ばされてるバローニャにトドメをさそうと追撃しようとした。
絵里「ふふっ。あなたこそその判断は軽率よ。」
ーーガチャンッ!!
バローニャが戦闘機のような飛行モードに素早く変形した。
そして吹き飛ばされてる方向とは逆方向にUターンするように旋回した。
希「可変機⁈ウチにそんな情報は…!」
絵里「当然よ!これはエリーチカエディションですもの!」
急加速したバローニャがヴィーナスに接近してくる。
希「(あかん……。やられる…!)」
しかし、バローニャはすれ違うようにヴィーナスの真横スレスレを通り過ぎた。
希「⁈どういうつもり?逃げるの?」
絵里「もう時間は稼げたわ。決着は次会った時につけましょ。」
絵里「…ねぇ、希。そんなに高崎君が欲しい?」
希「当然や。あの人とウチは…スピリチャルの赤い糸で結ばれるんやから。」
絵里「そう…。じゃあ、もし仮に彼が南ことりのように突然姿を消したとしたら?」
希「…絵里ち、本気で討ちにいくで?」
絵里「あら、いいじゃない。かかってきなさい。」
希「……。アホらしい。絵里ち、今日のとこはこの辺にしとく。」
絵里「変に強がるところ、相変わらずね。」
希「…絵里ちに言われたくない。」
そして2機は声が届かないほど遠のいていった。
絵里「希…、さっき言ったこと…。」
絵里「冗談にならないかもしれないわ。」
全て、思い出した。
私は私の宿命から逃げて普通の女の子になりたかったこと。
私は私の願いで1人の少女に取り返しのつかないことをしてしまったこと。
そして、この世に生を受けた時からずっと、μ'sのパイロットであったこと。
これが、私の知りたかった真実。
私の望みの結末。
記憶が消える前の私と記憶が消えた後の私が重なって、2つ感情が絡まる。
この胸の鼓動は?今私が抱いているこの想いは?私が紡いできた時間は?
一体、どちらの私なんだろう………。
穂乃果「…んっ…?」
翔「穂乃果っ!」
穂乃果「あっ…。翔ちゃん…。ここは…?」
翔「艦内の医務室だよ。にこがここまで運んできてくれたんだ。」
穂乃果「そうなんだ…。」
穂乃果「…私ね、思い出したんだ。全部。」
翔「…えっ?本当?」
穂乃果「うん…。」
穂乃果「私の願い、叶ったんだ。私が知りたかったこと全部わかった。」
穂乃果「だけどね…、」
穂乃果「知らなかった方がよかった。どちらの私が本当の私なのか、わからなくなっちゃって…。」
翔「穂乃果……。」
穂乃果「だから今は1人にさせて。」
翔「…わかった。」
穂乃果「一つだけ、聞いてもいい?」
翔「なんだい?」
穂乃果「南ことりちゃんと翔ちゃんって、どんな関係だったの?」
翔「…ことりと僕は、μ'sパイロットのパートナー。ただそれだけ。」
穂乃果「じゃあなんで…、なんであの時助けてあげなかったのっ!?」
翔「止められなかったんだよ。
彼女がそう願ったから。」
穂乃果「願った…?ことりちゃんが?」
翔「そう。私だけで止める、誰も傷つけたくないから、そういい残して。」
翔「強すぎたんだ。彼女はあの時『μ'sの奇跡』を起こしかけてた。」
穂乃果「そんな…。でも!それでも翔ちゃんは…!」
翔「そう、僕が何かしてあげるべきだった。彼女が背負っているものはあまりにも大き過ぎたんだ。」
穂乃果「…それを背負わせたのは私だとしても?」
翔「え…。」
穂乃果「ううん、もういいや。ここからはやく出てって。お願い。」
翔「…わかった。今日の穂乃果、変だよ。らしくない。」
ーバタンッ。
部屋のドアが閉まる音とともに翔ちゃんが退室した。
穂乃果「なにやってるんだろ、私…。」
それから数日が経ち、私はμ'sのパイロットとして復帰することになった。
あんなに損壊のひどかったヘリオスもほとんど直っていた。
穂乃果「あ……。」
翔ちゃんがこちらへ近づいてくるのがみえた。
翔「穂乃果…。」
穂乃果「えっと…、その…。」
穂乃果「こないだはごめんっ!私、どうかしてた。」
翔「うん、大丈夫だよ。もう気にしてないから。」
翔ちゃんはそう言って優しく微笑んだ。
翔「僕の方こそ気づいてあげらなくて、ごめん。パートナーなのに。」
穂乃果「ううん、いいの。だって翔ちゃんはいつも私のこと、1番に考えてくれてるから。」
翔「…そんなこと言われると照れるな。」
翔ちゃんは恥ずかしいのかそっぽを向いた。
穂乃果「あははっ。かわい〜♪」
翔「からかってるでしょ?」
穂乃果「だっておもしろいんだもーん♪」
穂乃果「…ねぇ、私たちさ。」
翔「ん?」
穂乃果「一心同体、だよね?」
翔「うん、そうだな。」
私たちは少しの間見つめ合った。
翔「…あ、それよりはやく司令室いこうよ。絵里が待ってる。」
穂乃果「うんっ!」
私たちは司令室へ向かった。
絵里「あら、来たわね。穂乃果、高崎くん。今日は久々に2人でヘリオスの操縦テストやるわよ。いいわね?」
翔・穂乃果「はいっ!」
私たちはヘリオスのコクピットに乗って、テストを開始した。
そうだ。
もっと強くなって、勝つんだ。
希ちゃんたちに。
ところが…、
翔「穂乃果!今のは少しはやいよ!」
穂乃果「いや、翔ちゃんが遅いんだよ!」
翔「さっきもそれで失敗してたじゃんか。」
穂乃果「そ、それはタイミングが合わなかっただけだよ…。」
絵里「…おかしいわね。今までこんなことなかったはずよ…。」
なんで合わせられないんだろう。
もう負けられないのに。
もうあんな想いしたくないのに。
私がしっかりしないでどうするの?
そう…。
私が頑張らないといけないんだ。
もう誰にも頼らなくても、誰の迷惑をかけない私にならなきゃ…
いけないんだ。
次の瞬間、
ーープツゥゥン!!
翔「……⁈。」
コクピットの後ろの灯りがすべて消えた。翔ちゃんの目の前にあるモニターも真っ暗だ。
ーーガチャ!ガチャ!!
翔ちゃんが操縦レバーをいろいろな方向に動かしてみるが…、
翔「全然ビクともしない…。」
穂乃果「翔ちゃん!一体何が起きてるの?」
翔「前にも一度だけこんなことが…。
もしかしてこれは…。」
翔「拒絶だ。」
ーーto be contenued
どうも!ハイネ1021です!
久々の投稿となりました!
いかがだったでしょうか?
ハイネ1021の完全新作の「JORKER」も合わせて読んでいただけたらなと思います。
遂に翔ちゃんがμ'sに拒絶?!
エースパイロットがヘリオスに搭乗できない状況に困惑するオトノキ勢力。彼女たちがとった行動とは…?
そして2つの自分になお悩まされ続ける穂乃果の運命とは一体…?!
次回もお楽しみに!