ラブライブ!〜only desire〜   作:ハイネ1021

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①この作品はSF要素が含まれています。
②この作品はμ'sのメンバーがスクールアイドルグループを結成しなかった世界のお話です。
③この話はオリキャラが含まれます。
それではお楽しみ下さい。



第19話 降り注いだ慈悲の光

ことり「海未ちゃん!どうしちゃったの?!海未ちゃん!」

 

絵里「ことり、下がってなさい。」

 

絵里「バローニャの能力なら…!スキル・バニッシュ!!」

 

ーーブォォォォン!!!

バローニャから激しい騒音が響いた。

 

ヴァルフリードの動きが一瞬止まった。

 

 

絵里「やったかしら…。」

 

 

 

ーーゴゴゴゴッ!!

 

ヴァルフリードはバローニャに視線を変えた。

 

ーーピキィィィン!!!

 

そして目を赤く光らせた。

 

絵里「そんな…。効いてない…!?」

 

 

真姫「まさかスキル・バニッシュも効かないなんて。」

 

博士「無駄だよ。そもそも効能の対象外さ。」

 

真姫「どういうこと?」

 

博士「スキル・バニッシュは本来μ'sシリーズの特殊能力を封じるいわゆる対μ's特殊能力だ。」

 

博士「しかしFBSは特殊能力ではなく、独自に組み込まれたμ'sとは無関係のシステムだ。」

 

博士「例えるならば、スキル・バニッシュのような特殊能力はパソコン内部に元々内臓されていたデータで、FBSのようなシステムはUSBデータのように外部から製作し読み込んだだけのデータということさ。」

 

真姫「なるほどね。でもあれが読み込んだだけのシステムとは思えないわ。

スペックオーバーでOSが耐えられなかったり、中のパイロットの負荷も大きいんじゃないかしら?」

 

博士「最新のOSを搭載している上に、武装も限られているためその心配はないだろう。」

 

博士「ただパイロットへの負荷は大きい。園田君がその負荷に耐えられるかどうかは彼女次第だ。」

 

 

ーードォォォォンッ!!!

 

 

ヴァルフリードはそのままバローニャに突進した。

 

絵里「きゃああああ!!!」

 

突進による衝突でバローニャは勢いよく後ろに飛んだ。

 

ーーバァァァァンッ!

 

そして断壁に思い切りめり込んだ。

 

ことり「絵里ちゃんっ!」

 

ーーヴォォォォンッ!!

 

ヴァルフリードが轟音を響きかせ今度はことりに目掛けて剣を突く。

 

ことり「このままじゃ…!」

 

織姫はビームサーベルを引き抜き、

 

ことり「得意じゃないけど、私だって接近戦できるんだからっ!!」

 

そう言ってヴァルフリードにビームサーベルを振った。

 

ことり「たああああああ!!!」

 

ーーパシンッ!!

それはヴァルフリードの短剣によってあっけなく弾かれた。

 

ことり「だったら、もう一本っ!!」

 

織姫の腰部にあるビームサーベルをもう一本引き抜いた。しかし、

 

ことり「えっ…。」

 

ヴァルフリードは急に距離をとった。

 

ことり「(おかしい…。格闘機なのに向かってこない…?)」

 

ヴァルフリードの片翼が光っていた。その片翼を手にとり、そして構えた。

 

 

ことり「(あれは武装?じゃあ距離をとった理由は…。)」

 

構えた武装がだんだんと赤く光だした。

 

ことり「(…はっ!まさか…!!)」

 

光が収束し、巨大な一本の矢となった。

 

ことり「あれは…アローシュート。まずい、この距離じゃもう逃げれない…!」

 

ことり「いや…これはこれで悪くない、かな。」

 

ことり「穂乃果ちゃんも翔ちゃんもいないんじゃ私がここにいる意味も多分ない。」

 

ことり「穂乃果ちゃん…ごめんね。」

 

穂乃果ちゃんみたいになりたくて、今日までずっと頑張ってきた。

 

あなたに頼らなくても、あなたの背中を追わなくてもいいくらい強くなる。

それが私の願い、目標だった。

 

でも結局この様。

 

ことり「ことり、あなたの代わりになれなかった…。」

 

織姫のシールドも降ろし、防御の構えをやめた。

 

ことり「さよなら、穂乃果ちゃん。」

 

その時だった。

 

ーーバシュゥゥン!!!

 

空から一本の閃光の矢が飛んだ。

 

???「諦めるのはまだ早いよ。」

 

通信回線越しに1人の少女の声が聞こえた。

 

真姫「接近するun known あり!

…っ!速いわ!!」

 

博士「これは…!!」

 

ーーースパンッ!!!

 

その物体はものすごい速さで降下し、ヴァルフリードの片腕を切り落とした。

 

その舞い降りた物体の正体は、

 

穂乃果「ごめん、ことりちゃん。

助けにきちゃった。」

 

ことり「うそ…、穂乃果ちゃん……なの?」

 

そこには高坂穂乃果と、まるですべてを照らす太陽のように輝くオレンジ色の機体が目の前にいた。

 

穂乃果「ことりちゃん、下がってて。

すぐ終わらせるからね。」

 

 

穂乃果「いくよ、ピュペリオン。

これが私が託された力っ!!」

 

ーーSUN–RISE!!!

ことり「機体がだんだん…」

 

絵里「輝きを増していく…」

 

ピュペリオンの全身がだんだんとオレンジ色の光に包まれていく。

 

 

ーーブオォォォン!!

 

ヴァルフリードは対艦刀をピュペリオンに勢いよく突いてきた。

 

しかし、当たりそうになった瞬間、ピュペリオンは光の残像を残し消えた。

 

穂乃果「海未ちゃん、待ってて。すぐに助けるから。」

 

消えたピュペリオンから現れ、高速移動しながらヴァルフリードに接近する。

 

穂乃果「はああああ!!!」

 

ビームサーベルを振ってヴァルフリードの対艦刀と衝突した。

 

穂乃果「相手も新型だけあってさすがにただのサーベル一本じゃ押し切れないか…。」

 

ーーバッ!!

 

一旦後退し、ビームライフルを撃ちながら牽制する。

 

穂乃果「SUN–RISEの時間制限もあるし、さっそくだけど使ってみるか。」

ーガシャガシャンッ!!

 

両腰部とバックに積んである武装が連結し、先端が二又のロッドのような武装に切り替わった。ロッドの二又の間には赤い玉が埋め込まれている。

 

穂乃果「レイジング・ロッドで止めてみせる!」

 

ピュペリオンがレイジング・ロッドを構えた。

さらにオレンジ色光がロッドにある赤い玉に収束しはじめる。

 

ヴァルフリードが対戦艦を前に突き出し急接近してきた。

 

もしこれで失敗したら中にいる海未ちゃんは…。でもやるしかない。この光の暖かさがそう告げている。

 

そして決めた、もう逃げないって。

今後は私がみんなを助ける番なんだ。

 

そう、私がみんなの敵になったとしても!

 

穂乃果「SUN–RISER!!!」

 

ーーバァァァァァァ!!!

 

その叫びとともにレイジングロッドの先端から一方向に巨大なビーム砲が放たれた。

 

海未「うぅ……。」

 

海未「あ…暖かい…。この光は…ほ…のか……??」

 

放たれた光が海未の心を優しく包んでいく。

 

海未「懐かしい感じ…。私は…何を……。」

 

ビーム砲の光が次第に消えていく。

 

ことり「え……。」

 

絵里「ヴァルフリードが…壊れてない…?」

 

見るとヴァルフリードに破損ヶ所が一つも見当たらなかった。

 

しかしヴァルフリードは動いていない。

 

穂乃果「やった…!成功した…!」

 

 

ことり「成功…?」

 

穂乃果「うん。この技はμ's粒子の濃度を変えて放ったの。その濃度と出力なら機体は壊れなくて済む。」

 

ことり「あ!もしかして…!」

 

穂乃果「ことりちゃんは気づいたみたいだね。そうだよ、この光は浄化の光。つまりバクや暴走したμ's粒子を消して、さらに駆動系や電気系統、エンジンなど中のシステムをすべてオフにさせる。まるで、電化製品のコンセントを引き抜いたようにね。」

 

絵里「でもどうやってそんなこと…?」

 

穂乃果「想いの力、だよ。」

 

ことり・絵里「え…?」

 

穂乃果「μ's粒子はパイロットの想いの力によっていろいろな色をみせるし、その性質だって変えることができる。」

 

穂乃果「その力を最大限に発揮できる力がこの武装なんだ。」

 

ことり「すごい…。」

 

絵里「ハラショー!それと穂乃果、またウチに戻ってくるのでしょ?」

 

穂乃果「ううん、私はオトノキには戻らない。」

 

絵里「え?どうして?みんなはまだあなたを待ってるわ。南司令にも私からなんとか言っておく。だから…!」

 

穂乃果「そういう問題じゃないよ、絵里ちゃん。私にはこの機体を守る責任があるの。託されたこの力を何かに利用するのであれば、誰であろうと私は討つ。」

 

穂乃果「それに私は南司令の言葉には従えない。私には彼女の言うことが間違っているように思えるから。」

 

絵里「…じゃあ私たちと敵対する気?」

 

穂乃果「できればそうしたくない。

でも覚悟ならある。私は戦う。

この悲しみの連鎖を断ち切るために私はここにいるのだから。」

 

 

絵里「後悔…するわよ?」

 

 

穂乃果「しないよ。私はみんなを救えるのなら、それでいい。」

 

 

絵里「帰還するわ。行きましょう。ことり。」

 

 

ことり「う、うん。了解。」

 

 

私はヴァルフリードのコクピットのハッチを開け、海未ちゃんの近くにいった。

 

 

穂乃果「海未ちゃん。大丈夫?」

 

海未「穂乃果…、どうして私を…助けるのです…?」

 

助ける理由。

答えはとうに決まっていた。

 

穂乃果「友達だからだよ。」

 

海未「私はあなたの大切な人を殺しました…。それでもあなたはそう言えるのでしょうか?」

 

穂乃果「確かに海未ちゃんがしたことは許せない…、許せないよ。」

 

穂乃果「だけど私もたくさんの人を傷つけてきた。私のせいで不幸になった人たちだっている。悲しいのは私だけじゃない、今はみんな泣いているんだって気づいたの。」

 

穂乃果「だから私はそんなみんなを救いたい。いや、救わないといけない。

だって私はその悲しさを誰よりも感じてしまったのだから…。」

 

海未「ふふっ…強くなりましたね。」

 

穂乃果「ううん、まだ始まったばかりだよ。」

 

穂乃果「それに思い出したの。」

 

海未「え、何をです?」

 

穂乃果「昔、弱かった私をいつも助けてくれた海未ちゃんのことを。」

 

海未「ふふ、懐かしいですね。

あれ?ということは穂乃果…まさか…」

 

穂乃果「うん、もうほとんど昔の記憶は戻ってるよ。でも今はなんかもう1人、違う私が胸の中にいるような、そんな感じ。」

 

 

海未「そうですか…。いろいろと複雑なんですね…。」

 

 

穂乃果「うん…、でも今はもう平気だよ。」

 

穂乃果「あ、あれ海未ちゃんの組織じゃない?」

 

こちらに一機、接近してくる機体があった。

 

真姫「無様ね、海未。」

 

海未「真姫…すみませんでした。後の処分はなんなりと。」

 

穂乃果「あ!!北条さん!なんであなたがμ'sに乗ってるの?!」

 

真姫「ゔぇ?!まさかあなたまだ気づいてなかったの?」

 

海未「北条?何を言っているのです穂乃果?」

 

穂乃果「え…?」

 

海未「彼女は西木野博士の実の娘、西木野真姫ですよ。」

 

 

ーーto be contenued

 

 




どうも!ハイネ1021です!
後書き遅れてしまって申し訳ありません!
書き上げたのが夜中の2時くらいでしたので(笑)
今回戦闘中にヴァルフリードのパイロットが喋らなかったものですから、結構描写描くのに困りましたね。ヴァルフリードの暴走自体は、fate/zeroのバーサーカーみたいなイメージ持っていただければ問題ないかと。
あと今回の穂乃果ちゃんはガンダム種のキラ君まんまじゃないか!って突っ込みたくなる自分がいます(笑)
では次回もお楽しみに!
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