ラブライブ!〜only desire〜   作:ハイネ1021

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の作品はSF要素が含まれています。
②この作品はμ'sのメンバーがスクールアイドルグループを結成しなかった世界のお話です。
③この話はオリキャラが含まれます。
それではお楽しみ下さい。


第9話 眠れる花、目醒めの時 前編

第9話 眠れる花、目醒めの時 前編

 

基地に帰還した私は疲れたので、

そのまま部屋に戻って寝ることにした。

お母さんには今日、基地に泊まるといっておいた。

 

「明日は学校も休みだし、どーしよっかなぁ…。」

 

ーーコンコン。

ドアからノックする音が聞こえた。

 

翔「穂乃果ー、一緒に司令官室に来てくれない?」

 

穂乃果「あ、うん。すぐ行くよー。」

 

私たちは司令官室に向かった。

 

南司令「あら、突然呼び出したりなんなしてごめんなさいね。」

 

穂乃果「いえ、別に大丈夫です。」

 

南司令「さっき遭遇した敵のμ'sの機体情報を入手したわ。」

 

南司令「だからそのデータを見てもらおうと思って呼んだの。」

 

翔「昨日の…あの2機ですね?」

 

南司令「ええ。赤の機体は『ロゼル』

主兵装はビーム・スナイパーライフルね。収束撃ちもできるから狙撃されたら厄介ね。

 

南司令「他には遠隔操作武器のライフルピット・シールドピットが各二つ搭載、あとはビームピストルが2丁、ビームサーベル1本てところかしら。」

 

南司令「さすが西木野博士の娘さんの機体ね。近接戦闘もできるようになってて弱点が見つけづらいわ。」

 

翔「そうですね…。しかも僕ら側には狙撃手がいませんからね。」

 

南司令「あら、あなたがそうじゃない?機体はともかく、西木野さんと同じ、いやそれ以上の射撃スキルを持っているはずよ。」

 

翔ちゃんってそんなにすごいんだ…。

 

翔「いや、でも…。今はヘリオスのパイロットを任されてるわけですし…。」

 

南司令「それもそうね。変なこと言って悪かったわね。心の中にまだあの頃の傷も残ってるはずなのに。」

 

心の中の…傷?

なんのことだろう。

 

翔「いえ…別に…。それと僕でよければ狙撃手、やらせていただくか考えておきます。」

 

南司令「ありがとう。高崎くん。」

 

南司令「次に黄色の機体ね。あれは

『ガーディル』。武装はビームサーベル、ビームエッジと肩にあるビーム砲が各二つ、ビームライフルね。」

 

南司令「至ってシンプルだけど、これは四足獣型に変形できる可変型機体なの。

背中にビームエッジの翼がつくようになるわ。ガーディルとすれ違う時は要注意ね。」

 

南司令「それと、白夜と同じ近接戦闘を得意とする機体だけど、こちらの方が戦闘においては小回りが利くようね。」

 

翔「パイロットの技量はそうでもなかったように見えますが、あれの機動力には確かに警戒しなくてはいけませんね。」

 

絵里「失礼します。南司令。」

 

花陽「し、失礼しますっ!」

 

南司令「あら。来てくれたわね。二人にはだいぶ待たしてしまってるわね。」

 

南司令「花陽さんの機体はもう最終調整が終わったところよ。絢瀬さんの機体はあともう少しだけ…待ってもらえるかしら。」

 

花陽「ホントですか⁈早く高崎少佐のお役に立ちたいです!」

 

絵里「はい。大丈夫です。高崎少佐もいるので心配はしてません。」

 

翔ちゃん、信頼されてるんだなぁ。

 

翔「ははっ…。二人とも僕はそんな…」

 

翔ちゃんは少し困り顔でそう言った。

 

翔「あ、そうだ。司令。せっかくなんで絢瀬大佐と花陽二等兵のμ'sの情報も教えていただけませんか?」

 

南司令「ええ。もちろんそのつもりだわ。」

 

南司令「花陽さんの機体は『シフル』

エメラルド色の特殊装甲が施されていて、実弾のダメージを80%カット、さらにビーム兵器のダメージを弾いてほぼ無力化するわ。」

 

絵里「ハラショー!すごいわ!」

 

南司令「機体の装甲があまりにも強固だなら、パイロットのμ's粒子供給量がかなり重量視される機体なの。だからパイロットへの負荷も大きい。」

 

南司令「武装も、12のピットを展開することであらゆる大きさ・硬さ・厚さに自在に変形し、自分のみならず味方も防御できる展開式ビームシールドピットと両腰に2つのバズーカ、アミー・ナイフが2本ね。」

 

穂乃果「すごい!すごいね!花陽ちゃん!」

 

花陽「う…うん。」

 

花陽ちゃんは浮かない表情でそう答えた。」

 

花陽「(お兄ちゃんと戦ってたあの黄色の機体…。)」

 

花陽「(あれに乗ってるのは、間違いなく凛ちゃんだった…。モニター越しでも声でわかった。)」

 

花陽「(凛ちゃん…どうして…。)」

 

にこ「……。」

 

にこちゃんがそんな花陽ちゃんのことを部屋の隅でじっと見つめてた。

 

南司令「あとは絢瀬さんの機体だけど…」

 

ーーヴィーン!ヴィーン!!

突然、警告音が鳴りだした。

 

亜里沙『接近する敵機体あり!!数は…3…いや、5機です!』

 

南司令「えっ…!いくらなんでも早過ぎるわ!しかも5機も!」

 

絵里「そのうちの2機は多分護衛の機体です。それよりこちらも戦闘態勢を!」

 

南司令「ええ。わかってるわ。」

 

南司令「コンディションレッド発令!ブリッジ閉鎖。これより艦は基地を離脱。

各員は戦闘態勢へ至急移行せよ。」

 

南司令「ヘリオス、ルシファー、シャドー、シフルは出撃準備を!

連戦で疲れてると思うけど頑張ってちょうだい。」

 

一同「「はい!」」

 

にこ「花陽!」

 

花陽「はいぃっ!」

 

にこ「あなた…迷ってるわね。」

 

花陽「えっ…。私はその…。」

 

にこ「顔をみればわかるわよ。」

 

にこ「気持ちはわかるわ。私も取り戻したい人がいるのに、これからその彼女と傷つけ合うんだもの。でも私はそれと向き合う。それが私の戦いだから。」

 

にこ「覚悟を決めなさい。花陽。今は私たちは戦士なの。」

 

にこ「でないと、死ぬわよ…。」

 

にこちゃんはそのままシャドーのコクピットに乗った。

 

にこ「(まぁ、無理もないわね。幼なじみの親友が敵になってるんだもの。凛と花陽。仲良しだった二人がどうして…。)

 

にこ「(でも私も他人事ではないわね。)」

 

にこ「(真姫…。あなたも…。)」

 

亜里沙『ヘリオス、カタパルトデッキに移動。システム、オールグリーン。

発進…どうぞ!』

 

穂乃果「高坂穂乃果、」

 

翔「高崎翔、」

 

翔・穂乃果「「μ'sヘリオス、行きますっ!!」」

 

ーービュンッ!!

太陽のように輝くオレンジの機体が、

勢いよく大空を舞う。

 

亜里沙『シャドー、ルシファー、シフル、カタパルトデッキに移動。システム、オールグリーン。

発進…どうぞ!』

 

にこ「矢沢にこ、μ'sシャドー、出るわよっ!!」

 

陽介「小泉陽介、ルシファー、いくぜぇ!!」

 

花陽「小泉花陽、シフル、いきますっ!」

 

ーーピピピッ!!

熱源反応が近づいてくる。

でもこの方向…まさか!

 

穂乃果「よけて!花陽ちゃん!」

 

花陽「えっ⁈ええっ…!!」

 

ーービシィィ!

ロゼルの狙撃であろうビーム射撃が直撃した!

 

しかし、

 

花陽「きゃあああ!!…ってあれ?」

 

深緑の装甲に当たったビームが…、

まるで水がスポンジに吸い込むかのように浄化されていく。

 

真姫「ゔぇぇ⁈ビームが効かない⁈」

 

海未「どうやらあの装甲が関係してるようですね。」

 

海未「凛、真姫、作戦通り行きますよ。」

 

海未「蓮、里奈。あなたたちは真姫を援護しつつ、他の足止めを頼みます。

期待してますよ。」

 

蓮「御意。」

 

里奈「りょーかーい♪」

 

ニシキノ勢力の艦内CICで、その戦いを見ている少女が一人いた。

 

希「ふふっ♪量産機持ってるのは君たちだけじゃないんやで。」

 

希「蓮くんが乗ってる黒いのは量産機グレンの近接特化型、シュヴァルツ・グレン」

 

希「里奈っちが乗ってる白いのはその支援特化型、ヴァイス・グレン」

 

希「この2機の攻防の連携次第で、向こうはだいぶ手を焼かせることができるやろうなぁ」

 

 

 

海未「今回は逃しませんよ。穂乃果!」

 

穂乃果「私も退いてくれるまで手加減はしないよ!ね?翔ちゃん!」

 

翔「ああ、もちろんだ!」

 

海未「ふふっ。そうでなくては困りますね。なぜなら…!」

 

穂乃果・翔「「……⁉︎」」

 

2つの影が忍び寄るのに気づいた。

 

真姫「私たち3人を…!」

 

凛「相手にするからにゃー☆」

 

ヘリオスを中心に、三角形の中に囲まれた。

 

しかも白夜が近接戦闘できる距離、

ガーディルがビームライフルの射程内、そしてロゼルが少し離れてるが十分に狙撃できる射程の中にいた。

 

翔「これは…それぞれの機体の戦いやすい距離でヘリオスを集中放火するつもりだ…。」

 

穂乃果「ええっ⁉︎そんな…!」

 

翔「でも大丈夫だ。こちらも味方が3機。支援してもらえれば…」

 

陽介「ぐぅ…!悪りぃ…高崎。お前らの援護に行けそうにねぇぜ…。」

 

にこ「私もよ…。ちょっとこいつら強いわ…。」

 

蓮「真姫様には何人たりとも近づけはせん…。」

 

里奈「あなたたちの相手は私たちだよ〜」

 

どうやらみんなは黒と白の新型機体に手こずってるみたい。

 

翔「攻防一帯の連携でμ'sを3機も相手するなんて…。」

 

翔「しかもよくみると、ロゼルを援護してるかたちで攻撃してる…。」

 

花陽「にこちゃんとお兄ちゃんがあの2機と戦ってる…。 」

 

花陽「だったら今フリーの私が…!」

凛「そーはさせないよ、かーよちん♪」

 

花陽「凛ちゃん⁈」

 

凛「その反応、やっぱりかよちんだー♪」

 

花陽「そこをどいて凛ちゃん!

穂乃果ちゃんたちを助けないと!」

 

凛「だーめ♪かよちんの遊び相手は凛がしてあげるにゃー!」

 

ーーバババッ!!

ガーディルのバックにあるミサイルポッドから一斉にミサイルが飛んできた。

 

花陽「シ、μ'sシールドピット展開っ!」

 

ーーバッ、バッ、バッ!!!

それぞれのピットが六角形状になるように配置され、シフルの守るように正面にビームシールドを展開した。

 

ーーババババババンッ!!!

シールドピットで守ってはいたが爆風と衝撃が彼女を襲う。

 

凛「ビームなら完全にシャットアウトできるけど、さてミサイルみたいな実弾だったらどうなるかにゃ?」

 

花陽「ううっ…!これくらい!」

 

凛「まだまだだにゃー!」

 

ーーガシャン!

ガーディルが四足獣型に変形し、

 

凛「いっくにゃー!かよちんにダイレクト・アタッーク!!☆」

 

花陽「…⁈体当たり⁈そんな…!」

 

凛「凛知ってるよ。シフルには近接戦闘するための武器が全然ないってこと!」

 

ーードンッッッ!!!

機体同士が激しく衝突した。

 

花陽「いやぁぁぁ!!!」

 

穂乃果「花陽ちゃんっ!!」

 

私たちは花陽ちゃんを援護しようとするが…、

 

ーープシュオゥン!!!

収束撃ちしたビームライフルの音とともに発射されたビームが私たちの目の前に横切る。

 

真姫「逃すと思う?穂乃果?」

 

穂乃果「その声…北条さん?」

 

真姫「…そうよ。そしてその名前は偽名。嘘ついて悪かったわね。」

 

真姫「私は…西木野真姫。西木野博士の娘にして…、」

 

真姫「『フィールドの令嬢』よ。」

 

穂乃果「そんな…。」

 

海未「はあああ!!」

 

ヘリオスの上空から対艦刀が降ってくる。

 

翔「ちぃ…っ!!」

 

ヘリオスはそれを回避した。

 

海未「まだですっ!」

 

ーービュン!!

白夜が何かを勢いよく投げてきた。

おそらくビーム・ブーメランだろう。

 

翔「そんなものに当たるものか!」

 

海未「ふふっ、さてどうでしょう?」

 

ヘリオスに近づいてくるブーメランが…、

 

翔・穂乃果「「…⁈」」

 

2つ…いや、4つ…8つ…!

一つだったはずのブーメランが倍々に増えていっている!

 

よくみると、茶色のものが一つだけで、あとはすべて青のビーム状だけでできたブーメランだ。おそらく茶色の方がブーメランの本体なのだろう。

 

海未「あなた方のμ's粒子を利用させてもらいました。」

 

海未「このブーメランには周囲のμ's粒子を吸収し、それを動力に変える力があるのです。μ's粒子供給量が多いパイロットの機体であればあるほど、その効果は絶大です。」

 

ブーメランの数が16になった。

無数のブーメランがヘリオスを襲う。

 

ーーバシィ!バシィ!バシィ!

ヘリオスはビームサーベルを2本とって、なんとか凌ぐが…

 

翔「くっ…!これじゃキリがない!」

 

薙ぎ倒しても動力が残ってるブーメランが複数襲い続ける。

 

ーーバシィ!!

そして遂にヘリオスの右腕がブーメランにより切断されてしまった。

 

翔「なっ…!」

 

真姫「もらったわ!ファイア!!」

 

ーープシュオゥンッ!!

ロゼルのビームスナイパーライフルの収束撃ちがヘリオスの頭部に直撃した。

 

翔「しまった…!メインカメラがっ…!」

 

コクピットの正面にみえていた景色が真っ暗になった。

 

ーーバキバキバキッ!!

そしてブーメランがコクピットに当たった。とはいえ、かすった程度だった。しかし…、

 

翔「うっ…!左腕と右目がやられた…!」

 

コクピットに当たったせいで破片が飛び散り、それが翔ちゃんの左腕と右目にぶつかったようだ。他にも何ヶ所か負傷してる。

 

穂乃果「翔ちゃん⁈大丈夫⁈」

 

翔「ごめん…指先の感覚が…ないんだ…。」

 

穂乃果「そんな…。」

 

海未「動きが止まりましたね。

おそらくあのパイロットが負傷したのでしょう。」

 

海未「あとは私一人でやります。

真姫はシャドーの迎撃へ」

 

真姫「了解したわ。」

 

真姫「にこちゃん…。」

 

ーーシュイイィン…!

ロゼルがビームスナイパーライフルを構え、収束撃ちのチャージをした。

 

私は今までの収束撃ちと違うのに気づく。

チャージしてるうちに赤い光の粒子が集い、ロゼルがだんだんと輝きを増してくる。

 

真姫「目標、μ'sシャドー。ローズ・フレア、ファイアッ!!」

 

ーープシュオゥンッ!!

赤く煌めく光の粒子の塊が、亜音速でシャドーに襲いかかる。

 

にこ「うそっ⁈ちょっ…!」

ーービュンッ!!

シャドーは間一髪、かわしたようだ。

 

にこ「あ、危なかったわ…。」

 

真姫「いや、想定内よ。にこちゃん。」

 

にこ「…⁈」

 

シャドーの背後で赤い光がだんだん広がり…

 

ーー バーーンッ!!!

大きく広がる赤い光が出てるその周囲で大きな爆発が起きた。

にこ「いやぁーー!!」

 

シャドーはその爆発に巻き込まれた。

 

にこちゃんはそのまま気絶してしまった。

 

真姫「シャドーもあれじゃあもう動けないわね…。」

 

真姫「蓮、里奈、シャドーを鹵獲手伝って。」

 

蓮「仰せのままに。」

 

里奈「りょーかーい♪」

 

陽介「くっ…!にこっち!」

 

ルシファーが救援に向かうとするが、

 

凛「させないにゃー☆」

 

ガーディルがその道を阻む。

 

凛「かよちん、もう諦めて凛たちのところに来よ?今ならまだ間に合うよ?」

 

花陽「凛ちゃん…。」

 

凛「凛はもうこんなことやりたくないの。だからかよちんだけでも…。ね?」

 

花陽「私は…。」

 

第9話to be contenue

 




どうも!ハイネ1021です!
いかがだったでしょうか?
長い間お留守にしてしまってすみませんでした…
投稿は不定期とはいえ、最近は急に忙しくなってしまったものでして(笑)

今回は前編・後編の二部構成になっております!
まぁTVでいう〜スペシャル的なやつですね。

μ'sのファイナルライブも無事終え、喪失感でいっぱいのみなさん!僕もその一員ですが、大丈夫です!μ'sが一つ節目を迎えようともこの話は完結してみせますので!
これからもラブライブ!〜only desire〜の応援、よろしくお願いします!!

今回も誤字・脱字等ありましたら指摘していただけると嬉しいです!

それでは次回もお楽しみに!


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