艦隊これくしょんーDeep Sea Fleetー   作:きいこ

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chapter1「吹雪編」

勢いで書いた艦これ小説です、ゲームはつい最近始めたばかりなので知識(あと文章力)は無いに等しいですが温かい目で見てくれたら嬉しいです。


第一章「台場鎮守府編」
第1話「吹雪の場合1」


「さてと、今日も仕事に励むか」

 

 

朝焼けに染まる海を眺めながら、男は大きく伸びをする。

 

 

「…やっぱり海はいいよな、見てると気持ちが癒される」

 

 

妙にロマンチックな台詞を吐くこの男の名前は海原充(うなばら みつる)

 

 

台場鎮守府に所属している司令官だ。

 

 

『鎮守府』

 

 

艦娘部隊を指揮する者…『提督』や艦娘達が身を置く施設であり、艦娘部隊の司令部でもある。

 

 

現在は新宿にある鎮守府の総本部である『大本営』、そして大本営の支部である『横須賀』『呉』『佐世保』『舞鶴』『大湊』『室蘭』の6ヶ所が前線を支えている、近年は深海棲艦との戦いが激化しているのに伴い新しい鎮守府の開設が進められている。

 

 

それぞれの鎮守府に提督と艦娘が在籍しており、日夜深海棲艦との戦いを繰り広げている。

 

 

「さてと、そろそろ仕事に戻らないとな、また先輩達が回してきた書類が来てるかもしれないし」

 

 

海原は鎮守府に戻ろうと砂浜を歩き始める、すると…

 

 

「ん?あれは…」

 

 

前方に誰かが倒れているのが見えた。

 

 

「お、おい!大丈夫か!?」

 

 

海原は慌てて倒れている人物に駆け寄る、倒れていたのはひとりの少女だった、年は15才前後といったあたりか、白を基調としたセーラー服を身に纏っている。

 

 

しかし、倒れていた少女は普通の人間と明らかに違う部分があった。

 

 

「…この子…」

 

 

背中にリュックサックのように背負っている機械、折れてはいるがしっかりとその存在をアピールしている大砲。

 

 

「艦娘…か?」

 

 

海原は倒れている少女を見つめながら、誰に言うでもなく呟いていた。

 

 

 

 

 

 

『あれ…?ここは…?』

 

 

特Ⅰ型駆逐艦1番艦『吹雪(ふぶき)』は激しい倦怠感と共に海の中で目を覚ました。

 

 

『あれ…?何で私…海の中に…』

 

 

そこまで言いかけて、吹雪は自身の置かれた状況を理解した。

 

 

『あぁ、そっか…出撃中に軽巡棲艦の攻撃を受けて…それで…』

 

 

轟沈(しず)んだのか、と最後に付け加える。

 

 

『…悔しいなぁ、もっと戦いたかったのになぁ』

 

 

そんな事をつぶやいている間にも吹雪はどんどん水底へと吸い込まれていく、水もどんどん冷たくなっていき、ついには先程まで見えていた日の光も見えなくなる。

 

 

『寒い…暗い…これが轟沈(しず)むって事なんだ…』

 

 

そんな状況にも関わらず不思議と恐怖は感じていなかった、確かに轟沈(しず)んでしまったらどうなるのかという不安はあるが、別に怖いとは思わない。

 

 

『…まぁでも、鎮守府(あそこ)に帰らなくてもいいのなら、ここで轟沈(しず)んだほうがいいのかもね…』

 

 

自嘲気味にフッ…と笑ったその時、目の前にエメラルドグリーンの光がふたつ見える。

 

 

『あれって…まさか…』

 

エメラルドグリーンの光は吹雪に向かってどんどん近づいてくる、すると先ほどまでは分からなかったが、それは深海棲艦の目だと言うことが分かった。

 

 

『深海棲艦…!』

 

 

突然現れた敵に吹雪はビクッと身体を震わせる、艦種は一番弱い駆逐棲艦だったが、今の吹雪は到底戦闘が出来る状態ではなかった。

 

 

『さすがにこれじゃ無理か…』

 

 

背中に背負った艤装は完全に破損、魚雷発射管は全て撃ち終えて空、左足と右腕は敵艦の砲撃を受けて欠損、身体全身は傷だらけ、これだけの損害を受けているにも関わらず不思議と痛みは感じなかった。

 

 

『あぁ、私…ここで食べられちゃうのか…』

 

 

吹雪は今から訪れる出あろう自分の最期を静かに待っていた、すると先ほどははっきりしていた意識が急に遠くなる。

 

 

『…もう…私も限界かな…』

 

 

駆逐棲艦がこちらを飲み込まんとばかりに口を大きく開けたが、吹雪はそのまま目を閉じる。

 

 

『じゃあね…みんな…』

 

 

鎮守府の艦娘達の顔を思い浮かべながら、吹雪は意識を手放した。

 

 

 

 

「…はっ!?」

 

 

吹雪は目を覚ますと勢いよくベッドから跳ね起きる。

 

 

「…夢?」

 

 

激しい動悸を抑えつつ、吹雪は今の状況を確認する。

 

 

自分は確かに敵の軽巡棲艦にやられ、轟沈(しず)んだ、それは間違いのない事実だ。

 

 

ならば今のこの状況は…?

 

 

「ここは…?」

 

 

吹雪はベッドに座った状態で辺りを見渡す、木造造りの部屋で広さはそこまで広くない、床には白い絨毯が敷かれているがあちこちに汚れが目立っている。

 

 

置いてある家具は物置棚と小さな机とテレビ、必要最低限…には一歩足りない量の家具が設置されてる。

 

 

「私…何でこんなところにいるんだろう?」

 

 

吹雪が首を傾げていると、突然部屋のドアが開く。

 

 

「…お?気が付いたか?」

 

 

入ってきたのはひとりの男だった、年齢は20代半ばといったところだろうか、若そうな年齢に似合わず頼りなさそうな顔をしている。

 

 

そして一番目を引くのはその服装、白い軍服を身にまとっており、胸には見覚えのあるエンブレムが付けられている。

 

 

「あなたは…海軍…?」

 

 

「やっぱり分かるみたいだな、俺は海原充、台場鎮守府の提督をしている日本海軍所属の人間だ、そういうお前は艦娘だな?」

 

 

「…はい、吹雪型駆逐艦一番艦の吹雪です、あの…海原司令官、私は一体…」

 

 

吹雪が自己紹介をすると、海原に今の自分の状況に対しての説明を求める。

 

 

「おっと、そうだったな、お前は鎮守府の近くの浜辺に倒れてたんだ、何か覚えてないか?」

 

 

海原にそう聞かれると、吹雪はここに来るまでの経緯を事細かに話す。

 

 

轟沈(しず)んだのになぜか助かってここに打ち上げられてた…?」

 

 

海原は怪訝な顔で考え込むような仕草をする、もし吹雪の言うことが事実であるのなら、これは前代未聞の事態だ。

 

 

と言うのも、轟沈(しず)んだ艦娘が生還したという報告は深海棲艦との戦いが始まってから一度も聞いたことがない、だとすれば目の前にいる吹雪は初めて“轟沈して生還した艦娘”という事になる。

 

 

 

「…あれ?」

 

 

 

「どうした?」

 

 

吹雪が慌てて身体を見回しているのを見て海原は首を傾げる。

 

 

「私、轟沈(しず)むきっかけになった戦いの時に左足と右腕を持って行かれたんです、なのに治ってる…?」

 

 

吹雪は信じられないといった様子で自分の腕をまじまじとみる。

 

 

「………………………」

 

 

吹雪のその様子を見て海原は思考の海に身を沈める、自分が吹雪を発見したときは手足の欠損は確認できなかった、そもそも五体の欠損などの重大な損壊があればいくら艦娘といえど命に関わる、それが再び五体満足で生還したというのはいささか信じがたい。

 

 

「ひょっとしたら、お前が轟沈(しず)んだ時に“何か”が起こって、その“何か”がお前を回復させてここに送り届けたのかもな」

 

 

「“何か”…とは?」

 

 

「それは俺にも分からない、でも確かに“何か”が吹雪を生きて帰ってこさせた、これは紛れもない事実だ」

 

 

だとするなら、その“何か”の正体を知りたい、吹雪はそう強く思った、轟沈(しず)んだ自分が再び帰ってきた理由を、意味を、知らなくてはいけない、そんな気がした。

 

 

 

「…あの、海原司令官」

  

 

「ん?何だ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私を…台場鎮守府に置いてください!」




本当に勢いで書いてしまったので飛び飛びな内容でしたが、いかがでしたか?続きはそのうち投稿しようと思いますがサイトの操作がおぼつかないのでいつになるか分かりません(汗)


あと最近スタメンで使ってる香取の大破率がうなぎ登りでバケツが足りません(大汗)
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