艦隊これくしょんーDeep Sea Fleetー   作:きいこ

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戦艦ル級flagshipに大破撤退を強いられているんだ…!

ホントにどうにかなりませんかねマジで、ちなみに出撃メンバーですが…

・吹雪
・金剛
・鳥海
・由良
・蒼龍
・赤城

こんな感じです、特に赤城と鳥海の大破率がハンパない、おすすめの編成とかありますか?




第146話「夕月の場合5」

曙と茜の騒動の翌日、Deep Sea Fleetは出撃任務で海に出ていた、大演習祭(バトルフェスタ)以降大本営から出撃関連の任務がよく届くようになり、吹雪たちの出撃頻度もそれに応じて多くなっていた。

 

 

ガチ艦隊に勝利した吹雪たちの実力が認められたのかもしれないが、当の本人たちは面倒事が増えたとしか思っていない。

 

 

「敵艦隊の反応ありです、数は4体、この速度だと会敵まで15秒ほどです」

 

 

篝の電探が敵艦隊を捉える、ちなみに今日の出撃メンバーは吹雪、ハチ、マックス、暁、篝、大鳳だ、他のメンバーは遠征に出ている。

 

そして15秒後、敵艦隊と会敵する、編成は戦艦棲艦、空母棲艦、重巡棲艦、駆逐棲艦だ。

 

 

「っ!?敵の駆逐棲艦に“面影”を確認!」

 

 

吹雪の言葉で残りのメンバーに緊張が走り、敵艦隊が攻撃を仕掛ける前に全員で“面影”の姿を確認する。

 

 

膝あたりまである長い髪は金髪と黒髪が混ざっている変わった髪色をしていた、服装は濃紺色の和装に緋色の袴という神巫(カンナギ)のような印象を与える“面影”である。

 

 

「それじゃ、総員“面影”を残して敵を全滅!皆殺しだああああぁぁ!!!!!!」

 

 

吹雪の合図と同時にDeep Sea Fleetが敵艦隊に突撃する。

 

 

まずは挨拶とばかりに空母棲艦が艦載機を発艦、それに合わせて大鳳も震電改を発艦させ、航空戦を開始する。

 

 

上空で大鳳が敵艦載機を落としている間に海上では吹雪たちが戦艦棲艦に向かって行く、戦艦棲艦と重巡棲艦が砲撃を行うが、砲弾斬りでそれらを全て落とす。

 

 

まずは吹雪が手甲拳(ナックル)で戦艦棲艦に右ストレートをお見舞いする、しかし戦艦棲艦にはそれほどダメージが入っている様子はなかった。

 

 

司令艦(フラグシップ)か…」

 

 

装甲の硬さからそう当たりを付けた吹雪は戦艦棲艦の次弾装填が終わる前にもう一撃顔面にパンチを入れる。

 

 

立て続けに重い一撃を食らった戦艦棲艦はたたらを踏んで後ろに下がる、それと同時に次弾装填が終わったらしく、手に握られた主砲を吹雪に向けて撃った。

 

 

『吹雪!借りるよ!』

 

 

しかしリーザが吹雪の身体を操作し、命中する寸前のところで上半身を強引に反らしてそれを回避した。

 

 

「いったああああぁぁぁぁ!!!!???背骨折れたんじゃない!?」

 

 

『折れたら私が血反吐吐いてでも戦うから無問題(もーまんたい)!』

 

 

「あんたのその心意気は嬉しいけど私の身体の許容範囲(キャパシティ)考えてよね!?」

 

 

リーザの回避行動で被弾は免れたが、変わりに背骨が痛くなるという副産物がついてきてしまった。

 

 

「吹雪さん!援護します!」

 

 

するとここで空母棲艦と重巡棲艦を沈めた篝たちがやってきた、まずは篝がフレイム・スピアーで戦艦棲艦の背中を刺突、超高温のスピアーが超高速で容赦なく突き刺さる。

 

 

「───っ!?」

 

 

戦艦棲艦が悲痛な叫び声をあげながら前方に突き飛ばされる。

 

 

「あら、どこへ行くのかしら?」

 

 

「ここまで来て逃げられるとでも思ってるんですか?」

 

 

これはヤバいと思った戦艦棲艦は突き飛ばされた勢いで逃亡を図ろうとしたが、マックスがワイヤーで戦艦棲艦の首を繋ぎ、ハチが海中から戦艦棲艦の足を掴んで完全に逃げられなくさせる。

 

 

「───っ!」

 

 

膝立ちになった戦艦棲艦は目尻に涙を浮かべて金切り声をあげている、命乞いでもしているのだろうか。

 

 

「良いわねぇ…その絶望的な顔、助けてくれって事なのかしら?でもそんな顔をぐっちゃぐちゃにぶっ潰すのって最っ高に愉しいのよねぇ!」

 

 

最っ高に狂った笑顔で暁がバスターソードを戦艦棲艦に何度も叩きつける、肉を断ち、骨を砕き、頭を潰し、己の快楽に身を任せて戦艦棲艦の命を摘み取る。

 

 

「あぁ…やっぱりこの感じたまらないわねぇ…」

 

 

バスターソードにこびりついた戦艦棲艦の体液を舐めとりながら悦に浸っていた。

 

 

「さてと、それじゃそこの駆逐棲艦の“面影”に話し聞こうか」

 

 

暁の狂人めいた行動にも馴れた台場メンバーはさっさと駆逐棲艦に近付く。

 

 

「あの~、聞こえますか?」

 

 

吹雪が“面影”に近付いて話しかけると、“面影”は吹雪の方を向いて首を傾げた、どうやら話は通じそうだ。

 

 

「あなた、轟沈して深海棲艦になってしまった艦娘…ですよね?」

 

 

『っ!!分かるのか…?私のことが…!』

 

 

“面影”は心底驚いた様子で吹雪に問い掛ける。

 

 

「はい、私たちはあなたのような深海棲艦の状態から艦娘に戻った過去があって、その影響であなたと言葉を交わせる能力があるんです」

 

 

『…そうなのか、良かった…やっと私の声が届く相手に会えたのか…』

 

 

“面影”は涙ぐみながら自分の存在を認識してくれる相手に会えたことを喜んでいた。

 

 

 

「よかったら私たちの鎮守府に来ませんか?あなたを元に戻す手伝いが出来るかもしれません」

 

 

吹雪がそう言うと、“面影”は是非と首を縦に振る。

 

 

 

「ではまずあなたの名前と、轟沈前に所属していた鎮守府を教えてください」

 

 

そう言って吹雪はポケットからメモ帳を取り出してペンを握る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『睦月型駆逐艦12番艦の夕月だ、所属は室蘭鎮守府』

 

 

 

 

 

 

「司令官!Deep Sea Fleet帰投しました!」

 

 

 

「おう、ご苦労さん、補給行って休んでこい」

 

 

 

「それどころじゃないんですよ司令官、ビッグニュースがあるんです!」

 

 

 

「ビッグニュース?」

 

 

帰投するなりそんな事を言う吹雪に海原は首を傾げるが、次の瞬間そんな疑問も吹き飛ぶほどの衝撃を与える言葉が吹雪の口から放たれる。

 

 

「じゃーん!出撃中に夕月さんの“面影”に出会ったので、オモチカエリしてきました!」

 

 

吹雪たち出撃メンバーが深海棲艦状態の夕月を提督室に通す。

 

 

「…夕月…?」

 

 

あまりの衝撃に海原は持っていたペンを取り落として立ち上がる、あの夕月が帰ってきた…?かつて室蘭時代に自分の部下だったあの夕月が…?

 

 

『司令殿…』

 

 

夕月はゆっくりと海原の方へと歩いていく。

 

 

「夕月…!夕月!」

 

 

海原は夕月のもとへと駆け寄り、その身体を抱き締めようとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『…嘘つき』

 

 

しかし夕月は、その海原の手を冷たく払いのけた。




次回「許さない」

信じてたのに…
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