艦隊これくしょんーDeep Sea Fleetー 作:きいこ
現在はFS海域第3ステージ「FS作戦 上陸攻略戦」と深海中枢海域第3ステージ「深海中枢泊地攻撃」を攻略中。
中枢棲姫のHP600ってなんだ。
そんでもってこちらは神無月と暁、神無月からすれば暁に会いに来ただけなのに何故演習に付き合わねばならんのだ、という心境だが、そこは勝手に付いて来た自業自得ということで納得してもらうしかない。
「何なのよ本当に!」
開戦早々に神無月は台場艦隊の…いや、今の暁の恐ろしさを思い知ることとなった、
「簡単に勝てるなんて思わないでよ!」
そう言って暁は
神無月は再び砲撃を行うが、
(こんなの無理ゲーじゃない!)
それでも何とか足掻こうと神無月は魚雷を発射、しかし暁に当たる前に主砲で全て撃ち抜かれてしまった。
「ちょ…!?」
「隙ありいいいいぃぃぃ!!!!!!」
あまりにも現実離れした光景に神無月は唖然として動きを止めてしまう、その一瞬の隙を見逃すほど暁は愚かではなかった、身体のバネを目一杯使って跳躍し、全体重を乗せて
「
「があっ…!」
振り下ろされた棘棍棒は神無月の脳天に命中、その衝撃で神無月は昏倒して気絶した、戦闘続行不可能と判断され、強制離脱となった。
◇
最後は朝潮とマックス、
先ほどから砲撃を行っているが、そのほとんどがマックスの
(どうすれば…!!)
朝潮が状況打破の手段を考えていると、マックスが猛スピードでこちらに近付いてくる。
「いったい何を…!?」
朝潮が牽制のために主砲を構えたその瞬間…
「それっ!」
マックスがワイヤーを伸ばして朝潮の右手…主砲を持っている手の手首に巻き付け、思い切り引っ張った。
「しまっ…!!」
朝潮は一気に焦りの色を顔に浮かべる、状況で言えばマックスと朝潮の2体がワイヤーで繋がり、朝潮の弾道上にマックスが固定されるという事になる。
一見すると砲弾を避けにくくなるのでマックスにとっては不利になると思われがちだが、それは間違いだ。
朝潮は手首をワイヤーで巻かれて引っ張られている、つまり朝潮は主砲の照準を自力で変えられないのだ、それに対してマックスは朝潮と繋がっているとはいえ頭を伏せたり身体をずらしたりと最低限の回避行動を取ることが出来る、照準が固定されているので避けるのは簡単だ。
「このっ!このっ!」
朝潮は主砲でマックスを狙撃するが、一直線に撃つしかないので簡単にかわされてしまう、そしてマックスはワイヤーを引きながら朝潮にあっという間に肉薄してしまった。
「まずっ…!」
気付いたときには時すでに遅し、マックスが
「うぐっ…!!」
「やあぁっ!」
さらに追撃として
「ごふっ…!」
凄まじい痛みと共に朝潮は海面を転がる、顔の骨の一部が砕けたらしく、変な形に皮膚がめり込んでいる。
朝潮に大破判定が下り、舞浜艦隊の敗北が決まった。
(化け物だ…)
ボロボロになった舞浜艦隊の面々は台場艦隊に対して満場一致でそんな感想を抱いた。
戦艦棲姫の硬さに言葉が出ない、重巡の夜戦火力でもダメージ30。
…こいつ拠点型じゃないんだよね?