H×H 『Brother's complex』 作:CAGED-BIRD
ほどほどに大きくなって、立ち歩いて廻っても不自然でなくなった頃のこと。
とりあえず、この世界をハンターハンターの世界だと見ることにした。なんかもう、『こちらの兄』がヒソカだというのを否定できないことがいろいろとできた。さっき『こちらの兄』が家に帰って来たのだが、母親に見つからないように私の部屋に入ってきて、私の目を見つめてきて、頭をなでてくれたりしたのは結構うれしかったりしたりしつつ、「今のミコトはボクに生かされている♦ミコトがもっと殺しがいのある使い手に育つまでミコトはずっとボクに生かされているのだよ♥」とか耳元でこしょばゆかったりしながらいい声だなとか、耳元の吐息が気持ちよかったなとか、名前を呼んでもらえた~♪などと考えてるうちになでなでを途中でやめてちょっとさみしいなとか思ってるうちに窓から出て行ったんだよ?
うん、この世界はハンターハンターの世界だ。
ん?なにかな?その視線は?うん?気のせい?気のせいならいいよ?うん。
とりあえず――――――――――――――――――
部屋のベットに座り、オーラとやらを感じようとする。だが、精神統一をこれまであまり行ってきたことがない私としてはどうしても雑念が入る。
『こちらの兄』『集中』『こちらの兄』『こちらの兄』『集中』『こちらの兄』『こちらの兄』『こちらの兄』『集中』『こちらの兄』………
むしろ、『こちらの兄』のこと……ヒソカ…兄様のことだけを考えればいいのでは?
そう、ヒソカ兄様も念を修めて漫画でも在られたように強かったではないか!その妹である私がオーラの一つや二つ、感じ取れなくてなんとする、と息巻いて、さきほどなでられた頭の感触を楽しむことにした。
何はともあれ、それからオーラを感じ取り、纏を覚えることが出来たのはその数時間後のこと。さすが兄様の妹である私!天才すぎる!さすが兄様!!
そして、練、絶を覚えはしたがさすがに3歳児、錬をやっても、一分どころか30秒も持たなかった。流石に体が小さすぎるらしく、オーラの絶対量が少ない。線香花火が照らす燃焼時間にもならない練は役に立つ立たない以前の問題である。
こんなんではお兄様の役に立てない!と、いきりたつもそんなに簡単に伸びるものではない「念」。才能以前に体の大きさによる限界があると思う。ゆっくり伸ばしていこうと思ったりしつつ、『私のヒソカ兄様への愛』はこんなもんなのかとか考えてたら練の時間が1分越えるようになったとかならなかったりとかしつつ修業という暇つぶしをしようと思う。
ヒソカ兄様の顔を思い出すだけで笑顔になれる私、ミコトの日常でした。
こんな私を『とつぜん少しきもちわるい笑い声をあげる変な子』と実の母親が見ているのに私は気付かなかった。
これはフラグではない。
文字ミスとかあったら教えてくださいな~?