FAIRY TAIL ~恐竜の爪~ 作:床下の狸
パソコンが壊れたのと、Windows 10の強制アップデートで書いてる途中のデータが未保存で消し飛んだりしてました。明日高総体のため、悔いが残らぬよう急いで仕上げました。やっつけ感満載ですが最後までお付き合いいただければ幸いです。
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フェアリーテイルのカウンター席に一人の金髪の少女が突っ伏していた。
「どうしたのルーシィ?依頼で疲れちゃった?」
ギルドの看板娘ミラが心配そうにルーシィに声をかける。
「あっ!聞いてくださいよミラさん。エバルー屋敷の依頼の報酬200万ナツが断ちゃって貰えなかったんですよ!メイドの恰好までして頑張ったのにぃ、、、」
「あらら残念だったわね。でもとっても活躍したんでしょ?何でも傭兵ゴリラを倒したとか?」
ミラが優しくフォローしてみるが、
「…倒したのナツですし、どこからそんな噂広まったんですか!?」
「えっと…ギルドのみんなが話してたから本当のことかなって思ったんだけど…」
と言いつつミラが視線を逸らす。ルーシィは変な噂を流した犯人を捜す。あの依頼に行ったのはルーシィを含めて3人。ルーシィ自身は仲良くなったレビィには仕事のことを話したが誤解されるようなことは言っていない。ナツはケンカばっかりやっていてそんなことしそうにない。そうしてギルドを見渡しテーブルの真ん中で男に囲まれながら得意げに話している青いネコに目がいった。
「あんたかあぁぁーーー!!」
ずんずんとそのテーブルに近づいて行ったルーシィは、ハッピーの頬を両手で挟み問い詰める。
「どうしたのルーシィ、お魚はもう食べちゃったよ?」
「ちがーう。お魚のことじゃなくて、あんた私が傭兵ゴリラを真っ二つにしたとか変な噂流したでしょ!」
ネコより乏しい記憶力を発揮させルーシィはハッピーにキレてみる。
「あい」
「あい、じゃないわよぉぉーーー!!」
ルーシィの威嚇はネコ(ハッピー)にはなんの効果もなかった。しかしその騒ぎを聞きつけたナツがケンカを中断してこちらへやってきた。
「何してんだルーシィ?」
「聞いてよナツ!ハッピーが私が傭兵ゴリラを真っ二つにしたとか変な噂流したのよ!信じらんない、か弱そうな私がそんなことするように見えるかしら!」
プリプリ怒りながらナツの方を向くルーシィ。
「強そうだからいいじゃねえか。そんなことよりルーシィ、いまから
「そんなことって何よ!!!!」
火に油を注ぐナツだがこの場合、火はナツの方になるのであろうか?
「あいつがさー、そこにめっちゃ物知りなじーさんがいてドラゴンについても知ってるらしいって言うからさ」
そういって先程までケンカしていたグループの方を指さす。その指の先にはボコボコになった出っ歯のゲキ眉トサカ頭の男が転がっていた。
(そっか。ナツってドラゴンに育てられたんだっけ。)
「それで行ってみたいんだけど何処にあるかさっぱりだからルーシィなら知ってんじゃねーかなって」
くったくない笑顔で問いかけてくるナツに、ルーシィは先程まで怒っていたのがばからしくなってきた。そこでふと思考を巡らせてその名を思い出す。
「
「おお!サンキューな。さすがルーシィだ。行くぞハッピー!待ってろーイグニールーー!!」
「あいさー」
そう言って駆け出しっていったナツたちを呆然と見ていたルーシィだが、
「待ってよーナツ!私も行くー!」
一呼吸おいてルーシィもギルドを飛び出して行った
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「なあアリサ、妖精に新しく入った新人の話聞いたか?」
シュラは、向かいに座り本を読んでいるアリサに上機嫌に話しかけた。
「しらないー。どうせろくでもない子じゃないのー?それよりも、私は
気怠そうに本を読みながら受け答えするアリサだが、ファントムの話をするときの顔には少しだけ殺気がにじみ出ていた。
「確かにファントムはヤバいよな、まるで闇ギルドみたいだよな。それに比べて妖精は面白れーよな。新人もさっそく傭兵ゴリラを斧で真っ二つにして牛に食わせたとかいう噂聞いたぜ。いやー、やっぱやること派手だよな。」
まるで伝言ゲームのように内容が大きく捻じ曲げられてしまった話であるが、シュラも大して情報が正しいか確認するような男ではなく、面白ければいいという男なのでここまで捻じ曲がったのだろう。
「野蛮ねー。それに妖精もファントムそんなに大差ないわー、どっちも世間にとっては迷惑なことに変わりないのだから。それよりシュラさー、なんでそんなに口を開けば
シュラが上機嫌だった理由、、、それは天敵とも言えるディノが仕事でギルドにいないためであった。しかしアリサの言葉にディノは額に汗を浮かべ目をそらす。
「あ、ああ。もっ、もちろんだぜ。でもよ、
「おとなしいほうがいーのよ。あなた、私たちの役割忘れたのー?……そんなんだからディノにできるだけほかのギルドと関わるなとか言われるのよー。私たちが問題起こすなんて論外なんだからねー。」
なぜか説教の流れになり苦い顔をするシュラだったがそのとき……
「たのもーーー!!」
「ダメだよナツ。それじゃ道場やぶりだよ……」
後ろからルーシィとハッピーが息を切らしてやってくる。しかし、そんな失礼な来客にシュラが反応した。
「誰だお前、いったい
シュラがナツに近づきガンを飛ばしながら話しかける。
「お前イグニールがどこにいるか知らねえか?」
ナツはシュラの言葉など聞こえないようだ。しかし、シュラはその態度に少しキレていた。もともと沸点は低いのだが…
「てめぇ失礼な奴だな。イグニールなんざ知らねえよ。誰だそれは、人の名前か?」
「イグニールはドラゴンだ!でもそうか居ねえのか……」
そう言いながら興味を失ったように出ていこうとするナツ。しかしシュラは、その態度に完全にキレてナツの胸倉に掴みかかる。
「おい待てよ、てめえ何処に行こうと…………あ?その肩の紋章…もしかしてお前
挑発するかのような言葉にナツも触発されケンカ腰になる。
「イグニールはいるっての!!!」
そう言って腕に炎を纏う。対するシュラも腕に魔力を纏わせる。
「おっ?やる気か?いいね、ディノに謹慎くらってしばらくケンカなんて出来なかったが、ちょうどいい。炎を纏うなんて珍しい魔法だが、久しぶりに溜まった魔力を発散してやるぜ。」
その騒ぎを見ていたアリサは、重いため息をつく。
(あのバカは、さっきのこと覚えてないのかしらー?問題を起こすなって言ってるのにー……。)
そんなアリサをよそにナツとシュラは床を蹴って互いに殴り合おうとしていた。
「誰なのよー、あの男?それにシュラもあんな魔力ぶつけ合えばギルド壊れるかもしれないじゃないー。まだ築10年なのよこのギルドー。まったく…私以外あれを止められる人はこの場には居ないわね…。」
そう言ってアリサは近くにあった日本刀のような刀を手に取り腰に構え、一瞬でその場から消えた。
「「おらああぁぁーーー」」
ナツとシュラは叫びながら互いに床を蹴って殴りかかる。互いの距離が2メートルに迫ったところで間に突如としてピンク色の髪をした女性が現れた。
「「な、なにぃ!?」」
驚く二人を尻目に、アリサはナツとシュラの腕を持っていた日本刀ではじき飛ばし二人を床にたたきつける。
「「ぐえ!」」
「あなたたちー何してるのかしら?ギルドぶっ壊す気かしらぁ?それにシュラァー、問題起さないでって言っていたわよねー。ディノにこのこと言わよー?」
アリサは殺気をにじませた笑顔で二人を見下ろす。アリサの言葉にシュラは真っ青になってしまった。
「そっちの桜髪も、ケンカしにやってきたのかしら?やるなら山奥とか孤島とか人の迷惑にならない場所でやってほしいわねー。」
ナツも、アリサにたたきつけられ敵わないと知ってか黙っている。そこに助け船を出したのは一連の出来事を傍観していたルーシィだった。
「すみませんいきなり押しかけてしまって…、私たちケンカをしに来たわけじゃないんです。ある事情でドラゴンの情報を探していまして、それで噂で
横から急に割り込んできたルーシィに怪訝な顔をするアリサだったがたいして咎めはしなかった。
「……ふーんなら私たちも悪かったかしらー?先に手を出したのはシュラだったからねー。あなたも
「あっ、はい!新しく入ったルーシィって言います!」
アリサの言葉に喜ぶルーシィだったが次の言葉に驚愕することになる。
「あなたが傭兵ゴリラを斧で真っ二つにして牛に食わせたとかいう噂の新人さん?とてもそーには見えないわ。」
「ええぇぇーーー!!なんですかそれ!?」
驚いて目を見開くルーシィを見て、シュラの情報が間違いだったと判断するアリサ。
「その反応…やっぱりシュラのデマみたいねー。気にしないでー。」
「いやいや、気にするから!!」
「メンドーね。要は伝言ゲームみたいに変な情報が伝わってきたってことよー。」
「ウソォ?そっ、そんなぁー」
ギルド内での株を上げるために、雪山まで、仲間を助けに行ったことがあるルーシィは、他のギルドにまで不名誉な噂が広まっていることに絶望してしまった。
(そんなに落ち込むと思わなかったわねー。それよりもこの子どこかで見たような顔ね…。どこだったかしらー?)
*ちなみに
傭兵ゴリラ→傭兵ギルド「南の狼」+エバルーの見た目ゴリラなメイド
斧で真っ二つ→タウロスの斧とキャンサーのハサミでエバルー公爵の頭の毛をちょん切ったのが迷走した結果
牛に食わせた→マカオ、バルカンにテイクオーバー→怪物に食べられてた?→タウロス巨乳好き→肉食系?→怪物も食べたの?→傭兵ゴリラを食べた!
という奇想天外な変換がされていたり………
「なあなあ、それよりもなんだってお前らドラゴンなんて探してんだよ。」
アリサにやられて頭が冷えたシュラは、黙り込んでいるナツに興味本位で話しかけた。
「イグニールは父ちゃんなんだ……。7年前に急にいなくなっちまったんだ…。」
急にしょんぼりするナツにシュラは驚いてあたふたする。
「なっ、なんだよ、いきなりしょげんなよ。ほっ、ほらあそこにマスターいるからダメ元で聞いてみろよ。」
デリカシーのかけらもないシュラの言葉だがナツは全く気にせずシュラの指したカウンターの奥にいる老人の元へ駆け寄る。
「なあじーさん!イグニールの居場所知らないか!?」
ガッ、と肩を掴みガクガクと揺らすナツにテイラーは苦しそうに呻き声をあげる。
「おぉ…そんなに揺らさんでおくれ…。もう年なのじゃ。イグニールについては400年前の情報ならあるぞお…。話すから落ち着くのじゃぁぁ……。」
「まったくあれが人にものを聞く態度かしらー?マスター苦しそうじゃないー。……少し眠りなさい。”秋器:輪唱”」
見かねたアリサが日本刀のような刀を鞘から抜き中段に構えた。すると刀の美しい刃紋が橙色に変化し、刀身が震え、リーンリーンと柔らかい音があたりに響く。アリサはそのまま手首を捻って軽く刀を振った。すると、刀から斬撃が飛び出しナツに向かって飛翔してその無防備な背中にあたる。
「眠って落ち着きなさいー。」
アリサの斬撃が当たったナツはその場に崩れるように倒れる。
「「ナツ!?」」
ルーシィといままで空気だったハッピーが驚きナツの元へ向かう。そんなルーシィたちにアリサは声をかける。
「大丈夫よー。音の斬撃で眠らせただけだからー。3分もすれば起きるわよー。」
「てかめっちゃピアにそっくりな奴いねえか?」
ようやくハッピーの存在に気付いたシュラがナツたちを見ながら呟いた。
~3分後~
「ん?ここ何処だ?」
「あっ!ナツ大丈夫?」
ようやく目を覚ましたナツに、心配そうにハッピーが声をかける。
「ふーむ、気がついたようじゃな竜の子よ。連れのエクシードが心配しておったぞ。」
「エクし…?なんだそれ?それよりなんでこんなとこで寝てんだっけ?」
テイラーから声をかけられたナツは、状況がつかめず首をかしげる。
「ほっほっほ。ドラゴンについての情報を知りたいのじゃろ?先程、検索をかけたからの。教えてやろう。」
「じいさんホントか!?」
ナツがガバッと立ち上がり期待した眼差しでテイラー 見る。
「まず、ドラゴンのことについて話そう。400年前、かつてドラゴンは全大陸を支配する王者であった。しかしある時、ドラゴンの中で内部分裂が起きてドラゴンは、劇的に数を減らしそのまま滅びたとされておる。」
「でもイグニールは7年前に居たぞ」
話を聞いていたナツが反論する。
「ふむ。イグニールか…かの竜は炎竜の王であったみたいじゃのう。しかも、当時は珍しい人間と交流を持つドラゴンじゃ。しかし 400年に多くのドラゴンが姿を消した際に共に姿を消しておる。お主が会ったのは、イグニールなのか…それともイグニールの子孫なのか…。それよりお主の言うイグニールが姿を消したのはいつじゃ?」
「7年前の7月7日だ。」
ナツの答えにテイラーが少し驚いて声が大きくなった。
「なんじゃと?それはまことか!?」
「ああ。じいさんなんか知ってんのか!」
つられてナツも声が大きくなる。
「いや…すまんのう。イグニールについては知らぬ。しかしその日、黒き竜について目撃例がある。黙示録にある滅亡を呼ぶ竜、アクノロギア。この日が竜にとって何か特別な日であるのか分からぬが、もしその日にイグニールが何か理由があって姿を消したのなら、おそらく姿を隠し力を蓄えるためかもしれんのう。」
「何のために力蓄えるんだ。イグニールはめっちゃ強かったぞ。」
「これは古き言い伝えじゃが、人と竜と魔の宴である竜王祭というものがある。もし言い伝えが本当であるならば、これに備えるためであったと考えるのが一番妥当であるかのう。」
「でも、なんで俺に黙っていなくなるんだよ!!」
「おそらくイグニールは、お主に強くなってほしかったのじゃ。お主、イグニールとおる間人との交流はなかったじゃろ?」
「ああ。」
「イグニールはおそらく、自分なしでもお主に生きれるようになってほしかったのじゃ。人と関わり、友やライバル、恋人ができることで人は成長するからの。別れを告げればお主は嫌がると思ったのじゃろうな。かといって今の時代にドラゴンという存在は脅威であるじゃろう。だからお主に何も言わずに去ったんじゃないのかの?」
テイラーの言葉に何も言えないナツ。
「ならばお主はできることは、イグニールを探すことではなく今を精一杯生きることじゃ。お主が成長した姿を見せればイグニールは喜ぶはずじゃ。」
「そっか。そうだよな。サンキューじいさん!!」
そう言ってナツはギルドを駆け出して行った。
「「待ってよナツ~。」」
そう言ってルーシィとハッピーもギルドを出て行く。
静けさを取り戻したギルドの中でアリサはテイラーに詰め寄って問いかける。
「マスター、なんでアスクがアクノロギアと戦ったこと言わなかったのー?」
「今はまだあの子には早い。アクノロギアは私の魔法でも居場所は分からぬし、当時でさえ、聖十を超える力をもっていたアスクも、重傷を負った。もし、あの子がアクノロギアに炎竜の情報を求めた場合死んでしまうじゃろう。今は、言わぬ方がよい。」
「でもいっぱい語ってたじゃないー?」
「強くなるよう焚き付けただけじゃ。竜王祭で人が生き残るためには滅竜魔法の使い手が一人でも多くないといけんからの。」
「まあマスターなら何か考えがあるんでしょうねー。言うだけ無駄よねー。」
「おい!なんで俺だけ置いてけぼりなんだよ!マスターはともかくアリサはドラゴンについて知ってたのか!?」
シュラの情けない声がギルドにこだまするが、アリサはそれにため息で返答するのみであった。
その後、
ストーリーは最新話まで作ってしまったので、会話の中で自分で自己完結して説明を省略してるかもしれません!あとで訂正入れます!!
次回は鉄の森編でようやく主人公が全面に出てきます。しかし、その前に大会と中間試験がぁぁ!!!