Heavensward~総長が行く~   作:Luneth

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(xxx)今日はおしまいです。
機工城アレキサンダー律動編零式4層の攻略を終了しました。


このイイ騎士に出番を!

宿に着いた総長のゼフィランは、自分の部屋の前に行き、軽く三回ノックをする。そうすると中からカズマが応じる。

 

「どちら様ですか?ってゼフィランじゃん!」

「ついさっき帰ってきたところだ。何か変わったことは無かったか?」

「変わった事か…特に無いかな。」

 

カズマは直ぐに返事を返す。

 

「そうかならよかった。」

「あっ、一つあったかな。」

「何があったのだ?」

 

ゼフィランは直ぐにカズマに問う。するとカズマは嬉しそうな顔をしながら答えた。

 

「パーティー募集してただろ?」

「あ、ああ……」

 

ゼフィランはいやな予感を感じた。

 

「そしたら一人、職はナイトだがパーティーに入れてはくれないか?って言ってくる人が居たんだ。」

「そうか、入れたのだな。まぁカズマがリーダーなので私は何も言えぬがな。」

「まぁ俺も、仲間が増えるのはうれしいよ。」

「そうだな私もだ。ところで私はパーティーメンバー達に挨拶と自己紹介をしていないんだ。アクア、めぐみん、そしてその増えた仲間にも自己紹介しなくては。」

「じゃあ呼んでくる。アクアー!めぐみん!オルシュファーン!」

「……は?」

 

ゼフィランはなにかに引っかかった。なにか、聞き覚えがある名が聞こえたような…

気のせいだとおもい聞き流す。

 

「なによーカズマ。なにかあったの?」

「なんですか、カズマ?私に用ですか?」

「なんだ?友よ。なにか困ったことがあったのか?ならば私にできる限り、助けになろう。」

 

気のせいではなかったようだ。光の使徒を殺そうとして、あの男を殺した記憶はある。だが、私は殺す気も、つもりも、無かった。なぜか猊下の命令に逆らえなかった。いや、疑問もなく信用した。あの男を、オルシュファンを殺したのは確かに私だ。やはり謝ったほうがよさそうだな。

 

「オルシュファン殿、いや今はオルシュファンでいいか。」

「ゼ、ゼフィラン卿!?何故此処に?」

「理由はお前と同じだ。転生したのだ。そのことで謝らなくてはいけないことがあるのだ。」

「なんですかオルシュファン卿。」

「卿はいい。今の私は元蒼天騎士総長だ。この世界ではただの冒険者だ。普通に接してくれて構わない。そのことだが、お前を殺したのは……私だ……私は、猊下の命令に何の疑問もなく光の使徒、お前の友を狙い、殺そうとした。その結果私が、お前を、オルシュファンを殺してしまった。済まない。こんなもの、謝って済むものではない。それなら私を殺してもいい。」

「そうでしたか…ゼフィランきょ、ゼフィラン。でも、友も救え、今私は生きている。友を殺そうとしたのは許せないが、教皇のテンパードになっていたのなら仕方がない。」

「私は、魔王を倒し、願いとして再び友と会おうと思っている。アイツは私が居ないとダメだからな!」

 

どうやら、許してくれるようだ。

 

「そうか、済まない……」

「そんなに謝るな、お前も今日から我が友だゼフィランよ。共に魔王を倒し、願いをかなえようではないか。これからよろしく頼むぞ友よ。」

「そうだな。そんなに謝るのは私には似合わない。こちらこそこれからよろしく頼むぞ、オルシュファン、いや相棒。」

 

そんな事をやっていると、横からカズマが聞いてくる。

 

「お二人は、転生者なのか?俺も転生者なんだ。」

「そうだが?」

「そうだぞ友よ!」

「二人は特典として何を持ってきたんだ?俺が持ってきたのはあれだ。」

 

カズマは青髪の女性、アクアを指さす。

 

「アスカロン、剣だ。」

「私はフォルタン家の装備一式だが?」

「お二人は装備なんすね…俺なんて役に立たない駄女神…」

「そうか…なんか済まないなカズマ…っと、目的を忘れるところだった。」

 

目的を思い出し。アクアとめぐみんに近づく。

 

「パーティーに入ったのに、自己紹介がまだだったな。私はゼフィラン。冒険者だよろしく頼む。」

「私はアクア。アクシズ教団が崇拝する水を司る女神よ。」

「我が名はめぐみん!紅魔族随一の魔法の使い手にして爆裂魔法を操る者……!」

「アクアにめぐみんだな。私は蒼天騎士"元"総長のゼフィランだ。ゼフィラン、又は総長と呼んでほしい。魔王を倒すまでの間、よろしく頼む。」

 

女神というところをスルーし、自己紹介をする。

 

「総長ねぇ~、見たところ強そうじゃない。私の為にがんばりなさい。」

「……仲間の為に貢献しよう。」

「なによ、使えない男ね。あっ、私も仲間だから何かしてくれるんでしょ?」

(無視しよう…)

「蒼天騎士…なんかカッコイイ響きです!」

「そんな良いものではない。最期の蒼天騎士は寄せ集めだった。シャリベル卿、グリノー卿、ポールクラン卿を入れたのは、猊下が蒼天騎士全員をテンパードに出来るからだったのだ」(めぐみんの方がアクアよりは話をよく聴きそうだな。)

「ところでテンパードって何ですか?テンパってるんですか?」

「あまり知らんが、テンパードとは簡単に言えば”信者”。命令に絶対服従の兵みたいなものだ。」

「総長もテンパードになったのですか?」

「ああ、全員だ。もうこの話は終わりだ。長くなる。」

「わかりました総長。」

 

そう言い残し、その場離れ再びカズマ達のところへ戻る。

 

「自己紹介はすんだか?ゼフィラン。」

「自己紹介は済んだ。私は先に睡眠を取る。今日は討伐ばかりだったのでな。おやすみ。」

「おやすみ~」

「おやすみだな、友よ。ゆっくり休むとイイ!」

 

そう言い残すと、その場を離れ重い足取りでベッドに近づき、ベッドに倒れこむ。

 

「今日は疲れた。いきなり出てくる死んだ筈のオルシュファン、消費スキルポイントが高い謎のスキル。これは時間がある時にじっくり考えるとするか......」

 

そんなことを考えながらゼフィランは重い目蓋を閉じた。

 

To be continued......




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