プレイワールド・ローカルライン《PWR》   作:能美クドリャフカ

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一か月に1回更新のペースで書いていきたいと思っています。

下手くそだとは思いますが、長い目で見てください。

良ければ、お気に入り登録や評価、コメントもしていただければ光栄です。

(コメントは、こうしたら良いとか、誤字脱字などの指摘でも構いません。)


プロローグ 前編

"ピピッピピッ・・・・。"

 

「っん・・・。」

 

"ピピッピッ─────"

 

あれ。目覚まし時計が勝手に止まる事なんて無いはずなのに・・・。

 

「まぁ、いいか。」

 

そう呟いてもう一度布団に潜る。

 

 

 

小鳥がさえずる清々しい朝。

 

だが、こんな気持ちの良い朝も長くは続かなかった。

 

「────ちゃん!お兄ちゃん!!」

 

「ん?誰だ?・・・・もうちょっと寝かせてくれよ。」

 

「早く起きないと遅刻するよ!」

 

いま気づいたが、俺の妹だ。

 

しっかり者で皆んなからはモテモテ。いつも俺を起こしに来てくれる。

 

だが、問題点が1つだけある─────。

 

"バサッ!!"

 

「何すんだよ!俺の布団を無理矢理引き剥がすなって言ってんだろ!」

 

「早く起きないお兄ちゃんがいけません!」

 

「うっ・・・。」

 

そう問題点とは、俺に対する扱いがとても酷すぎるのだ。

 

まぁ、今のプクッ娘はなかなかだった。うん。

 

俺はすぐさま起き上がりパジャマから制服に着替え、階段を駆け下りた。

 

「早く朝ご飯食べちゃいなさい。」

 

リビングには、台所で片付けをしている母と食卓で新聞を読みながらご飯を食べている父がいた。

 

「おはよう父さん。」

 

俺は父さんに挨拶をする。

 

「おはよう澪。・・・そういえば今日だったよなアレ。」

 

「う、うん、そうだよ。」ゴクリ。

 

「今日何かあるの〜?」

 

俺と父さんの話を間から割り込む妹。

しかし、アレを妹に言う必要はない。いや、まだ言えないの方が正しいか。

 

どちらにせよこの場を何とかして切り抜けなければならない。

 

「お前には関係ないし、早くしないと遅刻するんだろ。」

 

妹は「あっ、そうだった」と言って目の前にあったご飯に食らいついている。

 

ここだけの話だが皆「妹なんかかわいくねーよ」とか言ってるけど俺はそう思っていない。

 

こうやってご飯を口に頬張っている時なんかは特に可愛い。

 

「いやいや、何考えてんだ俺。」

 

「ん?何か言った?」

 

妹、いやここからは名で呼ばしてもらおう。桜が口に入っていたもの全部飲み込んで聞き返してきた。

 

「なんでも」

 

そう答えておいた。もし深追されて、『桜がかわいい』なんてことバレたらたまったもんじゃない。

 

もう、この話は忘れよう。

 

俺は、目の前にあったご飯片付け、洗面所へ向かう。

 

既に桜が洗面所で顔を洗っていたので、すぐ横の隙間から歯ブラシを取ることにした。

 

「あと少し・・・!」

 

"カラン"

 

見事歯ブラシを取った。そこまではいつも通りの展開だった。

 

が─────

 

片足でバランスをとっていた俺は、足を滑らせて転ぶ。

 

「うわぁぁぁぁ!!」

 

転ぶ瞬間、近くにいた妹の肩を掴んでしまう。

 

「キャャアーー!!」

 

"ドンガラガッシャーン"

 

「いってぇ〜。ごめん桜、大丈夫か?」

 

俺の事を下敷きにしている桜に問う。

 

「・・・う、うん。一様ね。」

 

そっか。それはよかった。

 

いや、良くない。全然よくないから!!

 

だって、年頃の女の子と一緒に取り込んでるんだぞ!

 

「は、早く退けって。」

 

「ははぁーん、私の事、意識してるんでしょ。」

 

図星だ。だがここで「はい、そうです」とはとてもではないが言えない。

 

悪いがここではちょっと言い訳させてもらおう。

 

「ちげーよ、その、何ていうか、とにかく退けばいいんだよ。」

 

「はいはい。」

 

と言ってあっさりと退いてくれる。

 

そして、ふと鏡を見て、頬と耳が赤くなっていることに気づく。

 

「ったく、今日はどうしたもんか。」

 

俺は一つため息をつく。

 

「お兄ちゃん。」

 

桜がこちらに向く。

 

そして俺は桜の言葉につられそちらに向く。

 

すると─────

 

"チュッ"

 

「さ、桜!お、お前何を!?」

 

今日の桜は何かがおかしい。いや、いつもおかしいのだが、今日はいつも以上におかしい。

 

「玄関で待ってるから。」

 

テテテテテと、小さくて可愛い足音を立てながら行ってしまう。

 

「玄関で待ってるから。じゃねーよ・・・、今が頬っぺたじゃなかったら大問題だぞ。」

 

などと言いながら、まだ暖かさが残っている頰を手で擦る。

 

「よし、行くか。」

 

そう言って俺は玄関に行った。

 

 

 

玄関には、靴を履いて待っていた桜がいた。

 

「早く行こ。」

 

「まだ時間はあるぞ。今日は歩いて学校に行けそうだ。」

 

俺はそう言いながら靴を履く。

 

ちなみに俺と桜は同じ歳の双子で同じ高校に行っている。

 

家から学校までは18分ぐらい。8時30分までに学校につけば良くて、今、8時5分なのでまだまだ余裕がある。

 

「「行ってきま〜す。」」

 

そう言って俺と桜は家を後にした。

 

 

 

俺と桜は毎日一緒に学校に行っているため皆に『シスコン』という名の称号をつけられてしまった。

 

俺は嫌なのだが、桜的には別にいいらしい。というか、逆に言われて喜んでるみたいなのだ。正直いい迷惑だ。

 

いつもの見慣れた光景。八百屋の前を通った時、桜がふとこんなこと言った。

 

「一度はゲームの世界に入ってみたいよね。」

 

何気ない一言だった。俺にとっても嬉しい言葉だった。

 

──────しかし、その何気ない一言が俺たちを危険にさらすことになる。そんな事は誰1人として予想はできなかっただろう。

 

「そんなの夢のまた夢だけどね。」ニコッ。

 

"ブシャャャー!"

 

「お兄ちゃん!?鼻から大量の血が!!」

 

やばい。今のは俺のハートに、どストライクだったみたいだ。

 

意識がだんだん遠のいていく。

 

「お兄ちゃん!!しっかりして。あっ、朋香ちゃん!!お兄ちゃんが!!」

 

妹がすぐ近くを通った俺の幼なじみの朋香に助けを求める。

 

来るな朋香。今お前が来たら・・・。

 

「大丈夫?」

 

"ブシャャャ!ドクドク、チーン"

 

心配顔で朋香が俺の顔を覗き込んだりするから大量の出血により意識不明となってしまった。でも、あんなに可愛い朋香を見れたのは幸せだったのかもしれない。

 

この後、俺はどうなったのか、思い出すことができなかった。

 

 

 

「なんで、澪くんが倒れているの?」

 

私が桜ちゃんに質問する。

 

すると、桜ちゃんは「うん。」と言って買って、その後つぶやいた。

 

「私がお兄ちゃんに笑顔で話しかけだからかなぁ〜?」

 

「それだよね。たぶん。」

 

私は桜ちゃんが言った言葉に返答する。

 

そして、こんなところに澪くんを放っておくわけにはいかないので、私と桜ちゃんで学校まで運ぶことにした。

 

「うんしょ。うんしょ。重いね〜、男の子は。」

 

私と桜ちゃん2人で運んでいるときに呟いてみる。

 

桜ちゃんは一度笑顔で「そうだね。」と言って、すぐに一生懸命な顔になる。

 

その後、私と桜ちゃんで澪くんを保健室に運ぶまで一言も話さなかった。

 

 

 

「「よいしょと。」」

 

「ありがとね、わざわざ2人で。」

 

私と桜ちゃんは澪くんを保健室のベッドに寝かせて、先生に挨拶をした。

 

「いえいえ、ほっとくわけにいかないので。」

 

「まぁ、澪も幸せ者ね〜。こんな美人2人に担いでもらえるなんて。」

 

先生が私と桜ちゃんに言う。

 

「い、いや〜。」

 

「そ、そんなことないですっ。」

 

照れている桜ちゃんに否定する私。だって美人なんて言われたの初めてだったから・・・。

 

「そんなことより、授業遅れちゃうよ!」

 

桜ちゃんの一言により私は我に返り、保健室を出た。

 

 

 

「うっ・・・。」

 

俺が目覚めたところは、ふかふかで暖かいベッドの上だった。

 

「まだか・・・。」

 

俺はベットに潜る。すると、

 

「ここは、学校よ。」

 

「うぁぁぁぁ!?」

 

いきなり声をかけられたのでびっくりしてベッドから落ちる。

 

「そんなに元気なら、もう大丈夫そうね。」

 

先生は、手を腰に置きながら言った。

 

まぁ、ここが家なんてそんなに甘ちょろいことはないのはわかっていたつもりだ。

 

だが少し、そう、ほんの少しだけ、奇跡と言う言葉を信じてみただけだ。

 

「俺は、なぜここに?」

 

俺は無意識にこんな言葉を呟いていた。

 

「まぁ、覚えていないのは無理もないね。1から説明するのは時間がかかるから簡単に説明するわね。さくらちゃんと、朋香さんが、あんたを、ここまで連れてきたんだよ。」

 

先生は俺のつぶやいた質問に丁寧に答えてくれる。

 

しかし、あの2人が俺を連れてきたのは驚きだった。後でお礼を言わなきゃ。

 

「そういえば、2人があんたの頰っぺたに最後、チューしていたぞ。」

 

「・・・・・・。」

 

まただ・・・。もうやめて欲しい・・・。

 

確かに喜ばしいことなのだが、無抵抗の人間にキスをするのは、良くないと思うのだが。

 

「あれ、言わないほうがよかった?」

 

「うわぁぁぁぁん!!」

 

泣きながら俺は保健室を飛び出した。

 

そして、 1人残った先生がつぶやく。

 

「今更嘘とは言えんなぁ〜・・・。」

 

 

 

俺は教室のドアを開けて、 2人を見つけると同時に言った。

 

「桜!!朋香!!お前らよくも俺に・・・。」

 

2人は唖然としながら顔を見つめ合っている。

 

(あれ。なんか、反応が薄いな。もしかして先生が俺をからかっただけなの・・・?)

 

俺はそこでやっと先生が嘘ついていたことに気が付き、

 

「た、大量出血なんか、させてくれたな・・・!」

 

かなり苦しい言い訳をして、どうにかごまかそうとすると

 

2人は思いのほか良い反応を見せた後、「ごめん、ごめん。」と言って謝ってくれた。

 

「澪くん、邪魔なんですけど、そこをどいてくれますか。嫌ならしばきます。」

 

彼女は翔子。クラスメイトなのだが、相当毒舌なのが問題だ。

 

「はいはい。命だけは勘弁してください。」

 

そう言って俺はずっと塞いでいた入り口から退く。

 

俺が歩いた後、入り口を翔子が通った瞬間に、

 

「はぁ〜。」

 

そうため息をして自分の席に向かっていたのを俺は見て見ぬふりをしておいた。

 

俺は桜と朋香のいるところに行って、こんなことを言ってみる。

「今日の昼休み、アレ、見に行くか。」

 

「えっ、でも、あの場所って立入禁止じゃ・・・。」

 

朋香が、心配そうな声で言う。

「お父さんと話していたアレって、あれのことだったのかぁ。」

俺たちが話しているアレとは、 1年に1度だけ見ることができる怪奇現象のことだ。

 

そして、ある教室は地下にあり鍵がかかっているらしいが、最近その鍵が古くて錆びてしまっているらしいので、今しかないチャンスなんだ。

 

今日の朝、話していたのもその話だったのだ。

 

「翔子!お前も来いよ。」

 

一応馴染みのある奴に声をかける。

 

「いいですよ。」

 

もう二人は別に良いか、行く決定だから。

 

「で、でもあそこって霊とかも出るって聞きましたよ・・・。」

 

朋香が怯えた声で言う ちょっと涙目なのが可愛い。

 

すると、翔子がビクッとした後、自分の席に戻ろうとしたので逃げられないように桜に拘束しておいてもらう。

 

「うぅぅぅ・・・。」

 

翔子が観念したのか、諦めたのかは分からないが、抵抗しなくなる。

 

「よし、決まりだな。今日の昼休みに行くぞ。」

 

こうして俺たちの大冒険の旅が始まった。

 

しかも、桜の言った一言とこのたびはこうして俺たちの大冒険の旅が始まった。

 

しかも、桜の言った一言とこの旅が、異世界への引き金を引いてしまうのであった。




どうでしょうか?

まだまだ、改良の余地はありますが、そこは目を瞑っていだだければ光栄です。

お気に入り登録、評価、コメント、どうか宜しくお願いします。

それでは、また来月!!
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