「そう言えば、今から行くウール大陸ってどんな所なの?」
一龍に用意してもらったジェット機に乗り宙斗と美波、そしてテリーの二人と一匹はウール大陸に向かっていた
「総面積一億二千万平方キロメートルある人間界で三番目に広大な面積を誇る大陸で、赤道から二~三十度に位置した熱帯のジャングルだよ、その中にある『ウージャングル』に今回の目当ての食材BBコーンがあるんだよ」
「ふ~ん、所でそのBBって何?」
「ブルーブラッド、古代のグルメ貴族達にもおやつとして親しまれていた事からその名前がついたらしいよ、圧倒的な香ばしさとコクを持ち、粒の大きさによってできる量は大きく変化するんだけど、たった一粒で百人前のポップコーンが作れるって聞くね」
「一粒でそんなに!?」
「取引も一粒数十万単位で行われて、一本丸々なら末端相場で十億は下らないね」
「もう何でも有りねここは・・・」
「宙斗様、着きましたよ」
パイロットの言葉で窓の外を見てみるとネオナチュラルよりも広大な森が広がった大陸が見えた
「あれがウール大陸・・・」
「ありがとう、ここで降ろして」
「ここは空ですよ、地上まで降ります」
「危険な猛獣が居たら危ないから、ウチの職員に怪我なんてさせたら親父に会わせる顔が無いからな」
「・・・分かりました、そこにパラシュートが入っています」
(優しいんだな、宙斗・・・ん?ウチ?)
「よし、島田さん降りるよ」
宙斗はパラシュートを装着すると美波を抱き寄せた
「へ?///」
するとジェット機のドアが開かれ、宙斗はそこから飛び降りテリーも後を追うように飛び降りた
その頃、明久達はIGOの看板のあるビルの前に居た
「あの、ここ何処ですか?」
「ん?俺達の実家」
「あ~実家・・・実家!?」
「IGO、国際グルメ機構の略でこのグルメ世界で一番大きな組織よ」
「ワシはここで会長をしておる」
「でも何でここに?」
「うむ、別にそこら辺をうろついとっても構わんが・・・」
一龍は明久に目を向ける
「お前さんは少しワシに付き合ってもらえぬか?」
「僕ですか?」
明久と美紘は一龍に連れられて社長室に来ていた、雄二達は宏樹達にIGO内を案内してもらっている
「あの~、僕何かしたんでしょうか・・・」
「明久さん、ここに着ての第一声がそれですか?」
「その前にお前さんの髪の毛を一本貰うぞ」
「痛っ!」
一龍は明久から髪の毛を抜き取るとそれを布に包んで近くに立っていた職員に渡した
「お前さんと美紘が付き合ってると聞いて色々考えたんじゃがな、腕の良い美食屋は腕の良い料理人とコンビを組んで活動する事も多いんじゃ、美紘の料理の腕は多分この世界や向こうの世界でも右に出るものはおるまい」
「はい、よく朝ご飯やお弁当作ってもらっているので知っています」
「となるとじゃ、美紘は宙斗達四人の中からかもしかすれば他の美食屋のコンビになるかもしれん、コンビになった料理人はその美食屋の人生のパートナーと言ってもいい、この言葉の意味が分かるか若僧よ」
「・・・」
学園位置のバカと言われている明久でもそれぐらいは分かった、自分はただの人間であって美食屋ではない、一龍の言った言葉はただ美食屋じゃないだけで美紘を失うかもしれないと言う事だ
「一つだけ解決策はある、じゃがその策は途轍もなく危険で険しい道になるかもしれん・・・お前さんに、その道を通る覚悟はあるか?」
「・・・僕は、美紘ちゃんを失いたくありません」
「明久さん・・・」
「どんなに危険な道だろうと、例え世界を敵に回したとしても僕は美紘ちゃんと一緒にいたい、だから僕は、なります・・・美食屋に!」
最近は仕事が忙しくて中々書くことが出来ませんが、少しでも時間があれば書く予定なので暫くは亀更新になると思いますがご愛読の方よろしくお願いします。